売り切れ御免の庶民派うどん 【みんなのうどんや】
2017.06.08
野火止用水沿いのいわゆる水道道路と新小金井街道の交差区間に位置する「みんなのうどんや」。
400~500m西の「なべきち」同様、東村山の「きくや」系の武蔵野うどんだ。
今日は朝から強い南風が吹いており、うどん弁当の看板ものぼりも倒れているから、入り口のところにいるおねえさんに教えてあげた。

カウンターにはうどん弁当と思われる袋がズラッと並べられていて使えそうにない。しょうがないから中ほどの4人掛けテーブルに座る。
先客は隣のテーブルに高齢男女1組。
メニュー表を見ていると、おねえさんが「かきあげ終わっちゃいました」
11時開店で現在11時13分。
どうなってるんだ? と驚かされたが、考えてみれば大量に注文が入ったであろう弁当にかきあげ全部使っちゃったということか。
店員と思われる3~4人の女の人が忙しそうに動き回っていて、「なべきち」や「きくや本店」と雰囲気がよく似ている。
「武蔵野うどん」は、玉が3~8の5段階、トッピングが、なし、かきあげ、ミックス(かきあげ+きざみのり)の3通りで、その組み合わせ5×3の15パターンから選ぶ。

注文をとりに来たメークの怖い、もとい、濃いおばちゃんに、「中、トッピングなし」と告げると、「なし? ほんとに要らないの?」とおっしゃる。いや、かきあげ終わったって、さっき…。
しょうがないからメニューをひっくり返して、なすの天ぷらを追加。

僕のあとに、お孫さんを連れた初老のご夫婦が奥のテーブルに着いた。
奥さんが通路を挟んで僕の斜め向かい、つまり目が合う位置関係になる。
注文したあと、ご主人が「生うどん買えますか?」と尋ねる。
「うん。1箱からね」と、濃いおばちゃん。「1箱40玉」
「えっ?」と、奥さんと僕。
「いや、冷凍すればいいじゃない。冷凍できるでしょう?」とご主人。
「うーん、どうだろう」とおばちゃん。「うどんのこと、わかんないから」
「えっ?」と奥さんと僕。
「おかみさーん」と厨房に呼びかける。
奥でいろいろやり合ってる。
「冷蔵」と聞こえるけど、2人とも声はでかいが日本語の表現が雑だから何を言っているのか意味がつかみづらい。
で、戻ってきたおばちゃんが「聞こえたでしょ?」
そりゃ、聞こえましたけど…。
「残ったら冷蔵すればいいんだって」
冷蔵で何日持つとか、そういう情報はないものか…。
1箱40玉2500円の生うどん、果たしてご夫婦の決断やいかに。

武蔵野うどん 中(5玉)650円+なす天100円はすぐにやって来た。ここはゆで置き、揚げ置きのようだ。
うどんは軟らかめだが、太さがまちまちで、ときどき太く硬いのに当たる。そこそこ地粉の香りがする。
温かい肉汁は、豚肉のうま味・甘味を生かす甘すぎない味付けで、きくやの汁に似ている。
糧・薬味はホウレンソウ、ネギ、おろししょうが、練りわさび。大根のつぼ漬けが付く。
かなり多そうに見えて、ギュッと詰まったような麺ではないので比較的あっさり食べられる。僕はゆで上げにはこだわらないので、まあまあおいしいうどんという感想だ。

お勘定を済ませ、外で自転車の用意をしていると、くだんのおばちゃんが暖簾を片づけに出てきた。
「えっ? もう終わっちゃったの?」
「うん。1箱売れたからね」
なるほど。さっきのご夫婦は結局、生うどんを購入したようだ。
「あと弁当もいっぱい出たから?」
「うん、そう。食べられなくてごめんね」
いや、私は先ほどいただいて、たったいまあなたにお支払いをした者ですけど…。

「あっ、食べたよね?」
「うん、食べた」
「よかったね」
まあ、よかった。
本日の閉店時間、午前11時28分。

[DATA]
みんなのうどんや
東京都清瀬市竹丘1-3-13
[Today's recommendation]

https://youtu.be/MywWolXGIx8
野火止用水沿いのいわゆる水道道路と新小金井街道の交差区間に位置する「みんなのうどんや」。
400~500m西の「なべきち」同様、東村山の「きくや」系の武蔵野うどんだ。
今日は朝から強い南風が吹いており、うどん弁当の看板ものぼりも倒れているから、入り口のところにいるおねえさんに教えてあげた。

カウンターにはうどん弁当と思われる袋がズラッと並べられていて使えそうにない。しょうがないから中ほどの4人掛けテーブルに座る。
先客は隣のテーブルに高齢男女1組。
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メニュー表を見ていると、おねえさんが「かきあげ終わっちゃいました」
11時開店で現在11時13分。
どうなってるんだ? と驚かされたが、考えてみれば大量に注文が入ったであろう弁当にかきあげ全部使っちゃったということか。
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店員と思われる3~4人の女の人が忙しそうに動き回っていて、「なべきち」や「きくや本店」と雰囲気がよく似ている。
「武蔵野うどん」は、玉が3~8の5段階、トッピングが、なし、かきあげ、ミックス(かきあげ+きざみのり)の3通りで、その組み合わせ5×3の15パターンから選ぶ。

注文をとりに来たメークの怖い、もとい、濃いおばちゃんに、「中、トッピングなし」と告げると、「なし? ほんとに要らないの?」とおっしゃる。いや、かきあげ終わったって、さっき…。
しょうがないからメニューをひっくり返して、なすの天ぷらを追加。

僕のあとに、お孫さんを連れた初老のご夫婦が奥のテーブルに着いた。
奥さんが通路を挟んで僕の斜め向かい、つまり目が合う位置関係になる。
注文したあと、ご主人が「生うどん買えますか?」と尋ねる。
「うん。1箱からね」と、濃いおばちゃん。「1箱40玉」
「えっ?」と、奥さんと僕。
「いや、冷凍すればいいじゃない。冷凍できるでしょう?」とご主人。
「うーん、どうだろう」とおばちゃん。「うどんのこと、わかんないから」
「えっ?」と奥さんと僕。
「おかみさーん」と厨房に呼びかける。
奥でいろいろやり合ってる。
「冷蔵」と聞こえるけど、2人とも声はでかいが日本語の表現が雑だから何を言っているのか意味がつかみづらい。
で、戻ってきたおばちゃんが「聞こえたでしょ?」
そりゃ、聞こえましたけど…。
「残ったら冷蔵すればいいんだって」
冷蔵で何日持つとか、そういう情報はないものか…。
1箱40玉2500円の生うどん、果たしてご夫婦の決断やいかに。

武蔵野うどん 中(5玉)650円+なす天100円はすぐにやって来た。ここはゆで置き、揚げ置きのようだ。
うどんは軟らかめだが、太さがまちまちで、ときどき太く硬いのに当たる。そこそこ地粉の香りがする。
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温かい肉汁は、豚肉のうま味・甘味を生かす甘すぎない味付けで、きくやの汁に似ている。
糧・薬味はホウレンソウ、ネギ、おろししょうが、練りわさび。大根のつぼ漬けが付く。
かなり多そうに見えて、ギュッと詰まったような麺ではないので比較的あっさり食べられる。僕はゆで上げにはこだわらないので、まあまあおいしいうどんという感想だ。

お勘定を済ませ、外で自転車の用意をしていると、くだんのおばちゃんが暖簾を片づけに出てきた。
「えっ? もう終わっちゃったの?」
「うん。1箱売れたからね」
なるほど。さっきのご夫婦は結局、生うどんを購入したようだ。
「あと弁当もいっぱい出たから?」
「うん、そう。食べられなくてごめんね」
いや、私は先ほどいただいて、たったいまあなたにお支払いをした者ですけど…。

「あっ、食べたよね?」
「うん、食べた」
「よかったね」
まあ、よかった。
本日の閉店時間、午前11時28分。

[DATA]
みんなのうどんや
東京都清瀬市竹丘1-3-13
[Today's recommendation]

https://youtu.be/MywWolXGIx8