国史跡の奇観岩山 【吉見百穴】
2022.09.25
「吉見百穴」は“埼玉県のおすすめ観光スポットBEST30”的なランキングサイトに必ず載っている、埼玉を代表する観光スポット。
前記事にもさりげなく数枚の写真を掲載しているが、崖に無数の穴が開いている異様な光景が駐車場入り口あたりからすでに目に入っている。

古墳時代末期(6~7世紀ころ)の横穴墓群で、1923(大正12)年に国の史跡に指定されている。

ところで「吉見百穴」を「よしみひゃくあな」と読むということを今回初めて知った。
相方は子どものころ「よしみひゃっけつ」と教わったそうで、僕もそう覚えており、車の中で「ひゃっけつ」「ひゃっけつ」と話しながらやって来たら、現地案内看板等に「ひゃくあな」とルビが振ってあった。

現地は一貫して「ひゃくあな」
調べてみると両方の読み方があるらしく、たとえば上記吉見町のサイトでは「ひゃくあな」とふりがなが振ってあるが、文化庁の国指定文化財等データベースには「吉見百穴」と「吉見百穴ヒカリゴケ発生地」の2つの登録があり、前者は「ひゃっけつ」、後者は「ひゃくあな」とぶれている。

入場料300円を払って入場。

中にも食事処が2つあり、ラーメンの幟などが外から見えていて「昼ごはんどうする?」と一瞬迷ったんだが、前記事のようなことがあって中のお店のラーメン等も食べ尽くされていないとは限らない。
「有料の施設に入ってしまって、売り切れです… だったら悲惨だぜ」ということで、施設外の「松音屋」を選んだわけだ。

食事処「百穴発掘の家」
中のお店もやっぱり気になることは気になるのだった。

――横穴墓は丘陵や台地の斜面を掘削して墓としたものであるが、死者が埋葬された主体部の構造は古墳時代後期の横穴式石室とほとんど同じである。百穴が分布する一帯は凝灰質砂岩と呼ばれる比較的掘削に適した岩盤が広がっており、当時の人々は掘削するのに適した場所を探して横穴墓を造ったと考えられる。吉見百穴は明治20年に発掘調査が実施されているが、わずかな写真と出土品を残すのみで詳細な情報はほとんど残っていない。現在確認できる横穴の数は219基である。(吉見町HP)

以下、主な見どころを簡単に紹介すると――
地下軍需工場:太平洋戦争末期、中島飛行機の航空機部品を製造する目的で大規模な地下軍需工場が当地につくられた。現在、調査のため軍需工場跡は立ち入り禁止
国指定天然記念物ヒカリゴケ自生地:ヒカリゴケは20年前に駒ヶ根の光前寺で見たことがあるが、一般的に中部以北の山地に見られるもので、関東平野に生育していることは植物学上きわめて貴重であるらしい
丘陵の上の野菜直売所:おしゃれな建物の前に野菜の入ったクーラーボックスが並べられている。もとはカフェとかだったのかな…?
メインは高さ数十メートルの崖を上って下りるだけの簡単なコースだが、横穴墓そのもののほかにも見るべきものは多い。
崖の途中の見晴らし台からの眺めは、標高のわりに雄大である。
下りてきたところにもう一つの売店。
やっぱり気になるんだが…。
(まだまだつづく…?)

[DATA]
吉見百穴
埼玉県比企郡吉見町大字北吉見324
https://www.town.yoshimi.saitama.jp/soshiki/shogaigakushuk/7/909.html
[Today's recommendation]



https://youtu.be/TaSDinL6pC8
https://youtu.be/UPBd8eHQqIw


次号予告
「吉見百穴」は“埼玉県のおすすめ観光スポットBEST30”的なランキングサイトに必ず載っている、埼玉を代表する観光スポット。
前記事にもさりげなく数枚の写真を掲載しているが、崖に無数の穴が開いている異様な光景が駐車場入り口あたりからすでに目に入っている。

古墳時代末期(6~7世紀ころ)の横穴墓群で、1923(大正12)年に国の史跡に指定されている。

ところで「吉見百穴」を「よしみひゃくあな」と読むということを今回初めて知った。
相方は子どものころ「よしみひゃっけつ」と教わったそうで、僕もそう覚えており、車の中で「ひゃっけつ」「ひゃっけつ」と話しながらやって来たら、現地案内看板等に「ひゃくあな」とルビが振ってあった。

現地は一貫して「ひゃくあな」
調べてみると両方の読み方があるらしく、たとえば上記吉見町のサイトでは「ひゃくあな」とふりがなが振ってあるが、文化庁の国指定文化財等データベースには「吉見百穴」と「吉見百穴ヒカリゴケ発生地」の2つの登録があり、前者は「ひゃっけつ」、後者は「ひゃくあな」とぶれている。

入場料300円を払って入場。

中にも食事処が2つあり、ラーメンの幟などが外から見えていて「昼ごはんどうする?」と一瞬迷ったんだが、前記事のようなことがあって中のお店のラーメン等も食べ尽くされていないとは限らない。
「有料の施設に入ってしまって、売り切れです… だったら悲惨だぜ」ということで、施設外の「松音屋」を選んだわけだ。

食事処「百穴発掘の家」
中のお店もやっぱり気になることは気になるのだった。

――横穴墓は丘陵や台地の斜面を掘削して墓としたものであるが、死者が埋葬された主体部の構造は古墳時代後期の横穴式石室とほとんど同じである。百穴が分布する一帯は凝灰質砂岩と呼ばれる比較的掘削に適した岩盤が広がっており、当時の人々は掘削するのに適した場所を探して横穴墓を造ったと考えられる。吉見百穴は明治20年に発掘調査が実施されているが、わずかな写真と出土品を残すのみで詳細な情報はほとんど残っていない。現在確認できる横穴の数は219基である。(吉見町HP)

以下、主な見どころを簡単に紹介すると――
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メインは高さ数十メートルの崖を上って下りるだけの簡単なコースだが、横穴墓そのもののほかにも見るべきものは多い。
崖の途中の見晴らし台からの眺めは、標高のわりに雄大である。
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下りてきたところにもう一つの売店。
やっぱり気になるんだが…。
(まだまだつづく…?)

[DATA]
吉見百穴
埼玉県比企郡吉見町大字北吉見324

[Today's recommendation]



https://youtu.be/TaSDinL6pC8
https://youtu.be/UPBd8eHQqIw


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