江戸期の商都を体感 ――栃木蔵の街
2022.09.18
9月最初の3連休は台風直撃となった。
しかも“過去に例がない”危険な台風という。
不要不急の外出を控えるよう気象庁では呼び掛けている。
しかし台風の中心から遠い関東はまだお出掛け可能なレベル。
というか、今日より明日、明日より明後日と天候が悪化する予報で、出掛けられるうちに出掛けておかないと3連休を丸々家で過ごすハメになりかねない。
朝起きてXRAINアプリで雨雲の動きを見ると、関東ではざっくり北北西方向に雲が流れており、発達した雨雲は神奈川県東部や東京湾に南北に連なっている。
つまり主要な雨雲は群馬方面に向かうと予想され、「栃木ならダイジョブだっぺ?」
ということで、行き先は栃木に決定。
朝8時10分前のこと。
そこから「40秒で支度しな」と速攻で出発し、2時間後には、はや現地に。
読みの正しさを裏付けるように、途中、圏央道を鶴ヶ島JCTから久喜白岡JCTへ(東へと)進むにつれ、どんどん空が明るくなり、雲の切れ間に青空も見えてきた。
これは思った以上にちゃんと観光ができそうだ! と、そのときは思っていたんだが…。

栃木の総鎮守「神明宮」本殿

「栃木市立文学館」

巴波川(うずまがわ)
ちなみに“栃木”とは栃木県栃木市のこと。
――江戸時代には市内を流れる巴波川を利用した江戸との舟運と、朝廷から日光東照宮へと派遣された使者(例幣使)が通行した例幣使街道の宿場町として盛えた商都で、「小江戸」の別名を持つ。(Wikipedia)
蔵の街並みを背景に川を遊覧船で下るというテレビなどでおなじみの構図を思い出し、あれならたとえ雨が降ったとしても降ったなりに趣あるんじゃない? となったのが、栃木を選んだ理由である。
市街地の中心部にある“蔵の街第一駐車場”(30分100円)に止め、まずは裏手にある栃木の総鎮守「神明宮」へお参り。
以下、行き当たりばったりに街を散策。

「神明宮」拝殿

県名“とちぎ”の由来が書いてある。屋根の棟両端のクロスした部材が“千木”、棟に直角に何本か並ぶ部材が“鰹木”で、当社本殿屋根は遠目には合わせて10本の千木に見えたことから“十千木(とちぎ)”→“栃木”説、など(冒頭1枚目写真参照)

神明宮参道。左が「とちぎ蔵の街観光館」

観光館内「文庫蔵」入り口

「文庫蔵」内部
神明宮参道入り口にある「とちぎ蔵の街観光館」は、かつての荒物問屋の見世蔵と土蔵群からなり、現在は観光案内所と土産品販売、食事処などとして活用され、観光の拠点施設となっている。
古民具などが展示されている「文庫蔵」(蔵資料館)を拝見した。
…と、ゆっくりのんびり観光できたのはここまで。
行き当たりばったりというか、パッタリ o(_ _o)pパタッ

時折パラパラ降っていた雨が、観光館を出ると本降りの様相に。
市役所(東武宇都宮百貨店)に避難し、駐車場でもらった散策マップを見ながら(ここでようやくマップを見るという ;^_^A)作戦を練る。
「蔵の街 のんびり散策マップ」より
最低限見ておきたいところを決め、XRAINで雲の切れるタイミングを計りつつ、「それー!」と突撃しては撤退するという慌ただしい展開に(笑)。

例幣使道である嘉右衛門通りの南端にあたる嘉右衛門橋

嘉右衛門橋と巴波川

「翁島」(岡田記念館別邸)

「翁島」脇の小径。市中いたるところ水路(と黒塀)が張り巡らされている

日光例幣使街道

旧栃木県庁遺構「県庁堀」。背後は「栃木市立文学館」(旧栃木町役場庁舎)

「横山郷土館」の“荷揚場”。横山家は麻問屋と銀行を営んでいた明治の豪商

巴波川。県庁堀からの水路が合流する

倭橋から見る巴波川
この先に有名な遊覧船の発着所やうずま公園があるが、雲行きがいよいよ怪しくなってきたので駐車場のある大通りに戻る。
というか、腹が、減った……
(つづく)

[DATA]
とちぎ蔵の街観光館
栃木県栃木市万町4-1
https://www.tochigi-kankou.or.jp/spot/kuranomachi-kankokan
[Today's recommendation]



https://youtu.be/gKl-3yn-eDA


次号予告
9月最初の3連休は台風直撃となった。
しかも“過去に例がない”危険な台風という。
不要不急の外出を控えるよう気象庁では呼び掛けている。
しかし台風の中心から遠い関東はまだお出掛け可能なレベル。
というか、今日より明日、明日より明後日と天候が悪化する予報で、出掛けられるうちに出掛けておかないと3連休を丸々家で過ごすハメになりかねない。
朝起きてXRAINアプリで雨雲の動きを見ると、関東ではざっくり北北西方向に雲が流れており、発達した雨雲は神奈川県東部や東京湾に南北に連なっている。
つまり主要な雨雲は群馬方面に向かうと予想され、「栃木ならダイジョブだっぺ?」
ということで、行き先は栃木に決定。
朝8時10分前のこと。
そこから「40秒で支度しな」と速攻で出発し、2時間後には、はや現地に。
読みの正しさを裏付けるように、途中、圏央道を鶴ヶ島JCTから久喜白岡JCTへ(東へと)進むにつれ、どんどん空が明るくなり、雲の切れ間に青空も見えてきた。
これは思った以上にちゃんと観光ができそうだ! と、そのときは思っていたんだが…。

栃木の総鎮守「神明宮」本殿

「栃木市立文学館」

巴波川(うずまがわ)
ちなみに“栃木”とは栃木県栃木市のこと。
――江戸時代には市内を流れる巴波川を利用した江戸との舟運と、朝廷から日光東照宮へと派遣された使者(例幣使)が通行した例幣使街道の宿場町として盛えた商都で、「小江戸」の別名を持つ。(Wikipedia)
蔵の街並みを背景に川を遊覧船で下るというテレビなどでおなじみの構図を思い出し、あれならたとえ雨が降ったとしても降ったなりに趣あるんじゃない? となったのが、栃木を選んだ理由である。
市街地の中心部にある“蔵の街第一駐車場”(30分100円)に止め、まずは裏手にある栃木の総鎮守「神明宮」へお参り。
以下、行き当たりばったりに街を散策。

「神明宮」拝殿

県名“とちぎ”の由来が書いてある。屋根の棟両端のクロスした部材が“千木”、棟に直角に何本か並ぶ部材が“鰹木”で、当社本殿屋根は遠目には合わせて10本の千木に見えたことから“十千木(とちぎ)”→“栃木”説、など(冒頭1枚目写真参照)

神明宮参道。左が「とちぎ蔵の街観光館」

観光館内「文庫蔵」入り口

「文庫蔵」内部
神明宮参道入り口にある「とちぎ蔵の街観光館」は、かつての荒物問屋の見世蔵と土蔵群からなり、現在は観光案内所と土産品販売、食事処などとして活用され、観光の拠点施設となっている。
古民具などが展示されている「文庫蔵」(蔵資料館)を拝見した。
…と、ゆっくりのんびり観光できたのはここまで。
行き当たりばったりというか、パッタリ o(_ _o)pパタッ

時折パラパラ降っていた雨が、観光館を出ると本降りの様相に。
市役所(東武宇都宮百貨店)に避難し、駐車場でもらった散策マップを見ながら(ここでようやくマップを見るという ;^_^A)作戦を練る。
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最低限見ておきたいところを決め、XRAINで雲の切れるタイミングを計りつつ、「それー!」と突撃しては撤退するという慌ただしい展開に(笑)。

例幣使道である嘉右衛門通りの南端にあたる嘉右衛門橋

嘉右衛門橋と巴波川

「翁島」(岡田記念館別邸)

「翁島」脇の小径。市中いたるところ水路(と黒塀)が張り巡らされている

日光例幣使街道

旧栃木県庁遺構「県庁堀」。背後は「栃木市立文学館」(旧栃木町役場庁舎)

「横山郷土館」の“荷揚場”。横山家は麻問屋と銀行を営んでいた明治の豪商

巴波川。県庁堀からの水路が合流する

倭橋から見る巴波川
この先に有名な遊覧船の発着所やうずま公園があるが、雲行きがいよいよ怪しくなってきたので駐車場のある大通りに戻る。
というか、腹が、減った……
(つづく)

[DATA]
とちぎ蔵の街観光館
栃木県栃木市万町4-1

[Today's recommendation]



https://youtu.be/gKl-3yn-eDA


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