古きよき風情を楽しみつつ… 【伊佐沼庵】
2022.07.24
前記事の続きで、「伊佐沼農産物直売所」の隣にある古民家食堂「伊佐沼庵」へ。

ざっと概要を記すと、「伊佐沼庵」は農産物直売所と同じ㈲あぐり小江戸による運営で、オープンは2005年11月。古民家「旧戸田家住宅」を改修・整備した建物が使われ、直売所内の加工室で製造された地場産小麦粉を使用したうどんを提供している。

11:00~14:00が「伊佐沼庵」で、14:30以降は「古民家カフェ&バー smiley」として営業している(カフェタイム14:30~17:00、バータイム18:00~22:00)。


――旧戸田家住宅は、江戸時代後期に市内福原地区(下松原)に建設された古民家で、平成5年3月に現在の位置に移築復元されました。展示家屋として多くの市民の皆様に親しんでいただいていましたが、直売所改修工事にあわせて地元食材を供給する食堂に生まれ変わりました。(川越市HP)

旧戸田家住宅はもともとの茅葺き屋根にトタンをかぶせてあり、外観のインパクトはそれほどでもないが、建て付けの悪い引き戸がタイムスリップの扉… という仕掛けでもあるかのように、一歩踏み込めば懐かしくも心地よい空間が広がる。

土間で靴を脱いで左手の座敷に上がる。

家のつくりはGWに行った鷲宮神社門前の「大酉茶屋 田々」に似ており、畳の間に座卓5席とテーブル5席ほどがゆったり配置されている。

僕らで2番目くらいだが、あれよあれよという間に席が埋まった。
知らなかったが、なかなかの人気店らしい。
注文は、季節限定メニューの冷汁うどんと、メニュー帳トップに載っている伊佐沼庵御膳。
あっという間に提供され、ゆで置きか見込みゆでかと思われる。
そういう部分を執拗に追及するコメントはよくあるが、ハコの価値などトータルで考えたらどうなのよ… と言いたくなる。どうでもいいけど。

伊佐沼庵御膳は、うどんもご飯もサラダもデザートも… という方向性。
それどころか、うどんは冷たいのと温かいのが両方のっていて、なかなか斬新かも。

当然、温かいうどんから食べるわけだが、なんか普通かなぁ… と思いつつ冷たい山菜うどんに箸をつければ、コシの強さに驚かされると… いう組み立てになっていると。

ミニうな丼は、シシトウがイイね(笑)。
いや真面目な話、先日食べた某チェーン店のうな丼にものっていたが、やや鈍重な甘辛味をシシトウの香りが引き締めてくれるということを発見した… ということが言いたい。

直売所の加工室で農家のご婦人が打っていらっしゃるらしいが、かつてうどんはどこの家でもふるまわれていたということがあらためて認識されるこの空間。

大きな家屋に大家族で暮らし、近所の人や親類縁者が集まることも多々あった時代。
それぞれの家庭で手間ひまかけてうどんをつくっていたなんて、いまからすればなんというぜいたく。
うどんの味も違って感じられたかも。

この店が人気なのは、うどんの味だけでなく、失われた日本の原風景を求める人たちがいまもたくさん存在するから。

[DATA]
伊佐沼庵
埼玉県川越市鴨田922-1
https://www.isanuma-nousanbutsu.com/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/WaXi7nd0ODc
前記事の続きで、「伊佐沼農産物直売所」の隣にある古民家食堂「伊佐沼庵」へ。

ざっと概要を記すと、「伊佐沼庵」は農産物直売所と同じ㈲あぐり小江戸による運営で、オープンは2005年11月。古民家「旧戸田家住宅」を改修・整備した建物が使われ、直売所内の加工室で製造された地場産小麦粉を使用したうどんを提供している。

11:00~14:00が「伊佐沼庵」で、14:30以降は「古民家カフェ&バー smiley」として営業している(カフェタイム14:30~17:00、バータイム18:00~22:00)。


――旧戸田家住宅は、江戸時代後期に市内福原地区(下松原)に建設された古民家で、平成5年3月に現在の位置に移築復元されました。展示家屋として多くの市民の皆様に親しんでいただいていましたが、直売所改修工事にあわせて地元食材を供給する食堂に生まれ変わりました。(川越市HP)

旧戸田家住宅はもともとの茅葺き屋根にトタンをかぶせてあり、外観のインパクトはそれほどでもないが、建て付けの悪い引き戸がタイムスリップの扉… という仕掛けでもあるかのように、一歩踏み込めば懐かしくも心地よい空間が広がる。

土間で靴を脱いで左手の座敷に上がる。

家のつくりはGWに行った鷲宮神社門前の「大酉茶屋 田々」に似ており、畳の間に座卓5席とテーブル5席ほどがゆったり配置されている。

僕らで2番目くらいだが、あれよあれよという間に席が埋まった。
知らなかったが、なかなかの人気店らしい。
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注文は、季節限定メニューの冷汁うどんと、メニュー帳トップに載っている伊佐沼庵御膳。
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あっという間に提供され、ゆで置きか見込みゆでかと思われる。
そういう部分を執拗に追及するコメントはよくあるが、ハコの価値などトータルで考えたらどうなのよ… と言いたくなる。どうでもいいけど。

伊佐沼庵御膳は、うどんもご飯もサラダもデザートも… という方向性。
それどころか、うどんは冷たいのと温かいのが両方のっていて、なかなか斬新かも。

当然、温かいうどんから食べるわけだが、なんか普通かなぁ… と思いつつ冷たい山菜うどんに箸をつければ、コシの強さに驚かされると… いう組み立てになっていると。

ミニうな丼は、シシトウがイイね(笑)。
いや真面目な話、先日食べた某チェーン店のうな丼にものっていたが、やや鈍重な甘辛味をシシトウの香りが引き締めてくれるということを発見した… ということが言いたい。

直売所の加工室で農家のご婦人が打っていらっしゃるらしいが、かつてうどんはどこの家でもふるまわれていたということがあらためて認識されるこの空間。

大きな家屋に大家族で暮らし、近所の人や親類縁者が集まることも多々あった時代。
それぞれの家庭で手間ひまかけてうどんをつくっていたなんて、いまからすればなんというぜいたく。
うどんの味も違って感じられたかも。

この店が人気なのは、うどんの味だけでなく、失われた日本の原風景を求める人たちがいまもたくさん存在するから。

[DATA]
伊佐沼庵
埼玉県川越市鴨田922-1

[Today's recommendation]



https://youtu.be/WaXi7nd0ODc