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奇跡の復活劇と高まる今後への期待感 【魚がし寿司】

2019.05.18

 「魚がし寿司」に入るのは久しぶりのこと。
というのも、最近まで長く休業していたから。
それどころか、いったんは閉業宣言まで出している。
閉店の張り紙から一転、2~3カ月という短期間で再開にこぎ着けるという、あまり例のないダイナミックな展開を見せたのである。


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その不死鳥のごとき復活劇は、このところ負のスパイラルに陥ったかのように閉店相次ぐ地域の飲食業界にもたらされた特大の朗報であり、早くも今年の重大ニュース入り間違いなしとか、今年の漢字は“魚”だとか、各所で大いに盛り上がったとか盛り上がらなかったとか。


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これら一連の動向は「東村山グルメ日記2」に詳しいので参照されたい。


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去年初夏 → 今年冬 → 今年春 の張り紙の変遷


営業再開が4月20日。
落ち着くまで少し日を空けて行ってみようと思っていたが、先日通りかかったら“オープン価格 お安くしてます”の張り紙。5/20までというのを見て、慌ててやって来たわけである。
よく見ると、オープン価格はアルコール類だけみたいだったけど…  「( ̄ω ̄;)


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以前のようなランチサービスの品書きは見当たらないが、ショーケースの寿司桶の値段は、上寿司1100円、竹寿司800円など相変わらず安い。


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のれんをくぐり、年季の入った引き戸を開ける。
大将の姿はなかった。


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握り場にいるのは初めて見る若い職人さんだが、そういうこともあるかも… と、ある程度想定してはいたので大きな驚きはなかったし、なにより変わりなくお元気そうなおかみさんの様子に安心感のほうが大きかった。


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「再開してよかったです」と、お茶を運んできたおかみさんに声をかけると、「あ、うちはもうやってないんです」というお返事。
聞けば、閉店を決めたあとにその若い職人さんが継承を名乗り出たという。
つまり店舗物件・店名はそのままに経営者が交代しているという、東村山本町の中華料理店「二代目 幸多加」に似たケースとも思われる。おかみさんは手伝いとかそんな感じで。
もっとも、すし屋ののれん制度はもっと特殊なものがあるかもしれないが。


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「うちの人はもうやれないですけど、魚がしの看板は下ろしたくなかったので、彼に『やる』と言ってもらって本当によかったです」とおかみさん。
“二代目”は寡黙で真面目そうな若者だ。
やはり大将は引退ということで寂しさはあるが、昨今の社会情勢からすれば恵まれた事例なんじゃないだろうか。ちなみに大将は自宅で圧迫骨折のリハビリに励まれているとのこと。
こちらの記事もご参照ください)


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注文は、ランチ限定サービスの魚がしにぎり1000円×2。
以前のランチの看板メニューで、店内でこれを見たときは本当にうれしくなった。値段も変わっていない。

店内を見回して変わったところがあるとすれば、たくさんあった掲示物が、(いまのところ?)ほとんどない点。ほかの要素も少しずつきれいになっている。


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おすしも同様に、品名と値段は同じでも、けっこう洗練されている感じ。
お椀は以前同様あらのすまし汁だが、これも上品になったかも。
にぎりも巻き物も先代のいい意味でのワイルドさはなく、どちらかといえばスタイリッシュ。
でもマグロの分厚さとエビのでかさに魚がしのDNAを見る思いがする。


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シャリはやや小さくなって女性には食べやすくなっていると思うが、じゃあ量が減っているかというと、以前の写真と見比べてにぎりが1貫多くなっている。
さらに、かっぱのみだった巻き物も鉄火&かっぱに。
魚がしにぎりはグレードアップしているようだ。


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先代へのリスペクトに満ちた空間でありながら、じわじわと独自性が伝わってくる。
“新生”魚がし寿司への期待感は大きい。


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[DATA]
魚がし寿司
東京都東村山市栄町1-9-14



[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/dhRFJq6oRhY


新鮮でかネタにぎりランチ 【魚がし寿司】

2017.05.31

 ちょっと前、すしを自ら好んで食べようとしない時期があった。もちろん高級店に縁のない庶民レベルでの話だが。
それは自分が悪いのだが、事情あって外食先の選定に手を抜いていて、すしなら花小金井駅や立川ルミネのチェーン店か、所沢駅や高田馬場駅前のチェーン店くらいしか行かなくなっていた。そしてあるときハナコで絶望した。
「すしって、うまいもんじゃないんじゃないか?」
などと口走るようになった。

すし不信は新宿の人気店、池袋のデパートのチェーン店やデパ地下の高級店のイートインでも解消することはなく、仙台駅構内の“すし通り”ではむしろ悪化する始末。
まあ、店の選び方も悪かったのだろうとは思うけど、それだけでは片づけられない問題がありそうだと疑っていたわけだ。


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そんなときに救いとなったのが「魚がし寿司」。
「あ、うまい」
ランチのにぎりを食べて素直にそう感じた。その感覚は久しぶりだった。
こんな東京の外れのうらぶれた街で、意外といえば意外だが、事実、すし不信はきれいに解消し、以来、こういう個人店にこそ真実が見いだされそうに思われて、ランチではあるがいろいろなお店を食べ歩いている。

5度目の来店となった本日、先客7人となかなかの入り。テーブルは埋まっており、入り口左の小上がりに座る。
ここはいつもネタを豊富にそろえており、われわれのいる間にもおかみさんがホワイトボードの「本日のおすすめ品」に数品書き加えていた。
大将はねじり鉢巻きがよく似合う。


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妻と2人とも「ランチ限定魚がし寿司」1000円に。
ここのにぎりはとにかくネタが大きい。一口で食べるのがやっとなくらい。
ごまかしが利かないから悪いネタは使えない。だからどれもおいしいが、特にエビと中トロはランチで出てくるランクじゃない。玉子も実に滋味深い。
イクラというものは生すじこからしょうゆ漬けを自製するに限ると考えているが、ここのイクラは素直においしい。塩以外によけいな味付けをしていないような素材本来の味わい。
魚のアラの澄まし汁も同様に、自然なうま味成分を堪能できる。シャリの味付けも過剰にならず、そういう素材を生かす技法がここの特長のように感じる。
あのころの自分にとって救いとなったのも、そのあたりが理由なのかもしれない。

いつか夜に来ようと言いつつ、いまだ実現していない。それも今年の課題である。


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[DATA]
魚がし寿司
東京都東村山市栄町1-9-14


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