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こんなときこそちょっと贅沢 【葉月】

2020.12.09

 いまさら言うことでもないが、外食の機会が激減している。テイクアウトを含めてもコロナ以前の半分もないかもしれない。
という人も少なくないと思うが、まさに飲食店の苦境が伝えられるゆえんである。


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回数が半分なら値段を倍払っても支出は変わらないのではないか?
そもそもランチ利用しかしないのでたかが知れているが、事実、少々単価が上がっても気にならなくなった。


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で、一度は食べてみたい… というかお目にかかりたいと思っていたメニュー。
東村山本町の日本料理店「葉月」の“彩り手開き御膳”1300円。
この御膳のメインであるところの重箱は、ちょっと変わっているらしいのだ。


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注文から17分。
客は僕らだけで、もう1品は天丼だから、この手開き御膳にそれ相応の手数を要するということがその時間に表れていると思う。
配膳された姿がこれ↓↓


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パッと見は三段重のような外形だが、継ぎ目がない。
「開け方、わかります?」と板さん。
「えーと、写真では見たことあるんですけど…」と、探ってみても可動部というか取っ掛かりが見つからない。


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板さんはおもむろに上の天ぷらのお膳を外し、パタンパタンと。
上に載ったお膳がふたとストッパーを兼ねているのだ。


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開くと三段の小箱が姿を表すという開閉式野点弁当道具風の容器なのである。


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全体像

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上から


一の重は先付けと焼き物。はじかみ、日本海もずく、三つ葉とささみのあえ物、はす、玉子焼き、鰆西京焼き?
二の重はお造り。まぐろと鯛の皮霜づくり。
三の重は煮物。白菜のロール煮で、中はまぐろのアラかな?
天ぷらは、えび、いか、なす、かぼちゃ。


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それに具だくさんの茶わん蒸し、香の物、みそ汁、ご飯、デザート(自家製ゆずシャーベット)で、上記お値段。
銀座の料亭仕込みという素晴らしい料理をこの価格でいただけるという、実は超オトクなセットであった。


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天丼も800円と格安!

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このお店では昨年一昨年と2シーズン続けて忘年会を兼ねてとらふぐコースをいただいている。


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今シーズンは夜は厳しい状況と言わざるを得ないが、ランチでもぜいたく感を味わえる。
こんなときだからこそおいしいものを。


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[DATA]
葉月
東京都東村山市本町2-24-4





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祝🎊 放映決定! 【ながしま 磯とり料理】

2020.11.07

 4月7日に緊急事態宣言が出される直前の3月末日、個人的に店内飲食をやめる前の最後に入ったのが「ながしま」だ。
日に日に緊迫感が高まるなか、いろいろな報道を見て、万が一自分が感染していた場合、このように立ち寄ったお店にどれほどの迷惑が及ぶのだろうか… と想像したときの恐怖感といったら…。
それで外食ができなくなった。


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それから約7カ月。
お店の前を通ることはもちろん以前と変わらずあるわけで、入り口の戸が開いているときにテーブル間にビニールシートが設置してあるのを見ていたりした。
だから安心感があったかというと、そういうのも当然あるが、でもやっぱり「ながしま」の間隔がずいぶん空いちゃったな… というのがあったわけで。


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刺身定食と焼鳥重を注文。


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待っている間、ふとカウンター席の上の掲示物が目に入った。
BS-TBS『吉田類の酒場放浪記』のポスターで、“当店、放映決定”とある。
テレビをほとんど見ない自分でも知っている番組で、東村山市内で取り上げられるとすればまさにこのお店だろうと合点がいく、さすが番組制作的にお目が高いと思いました。


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11月16日(月)PM9:00~ BS-TBS


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焼鳥重はたぶん入るたびに注文しているが、だいたいいつも同じものを食べているけれども、そのつど違った感動があるのだ。


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昼のおばちゃんに聞いてみた。
ロケは10月16日で、放映はちょうどその1カ月後の11月16日とのこと。
この記事のまさに1週間後。すごく楽しみです👍


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[DATA]
ながしま 磯とり料理
東京都東村山市栄町1-11-1





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これも和食の心とかたち 【ひら川】

2020.09.18

 評判がいいので気になってはいるが、縁というか入る機会がないまま、というお店がある。
ノドに刺さった小骨のように気にかかる、そんなお店の一つが、東村山駅西口交差点の和食店「ひら川」。


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2013年10月オープン。
「八国cafe」という喫茶店だった物件に居抜きで入っており、外観上“和食 ひら川”のタペストリーがなければ和食店に見えないのはその名残である。


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入って左手にカウンター5席。奥のホールに4人テーブル4脚。
先客は5組7人。1つだけ空いていた右奥のテーブル席へ。


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評判がいい… と冒頭に記しているのはグルメサイトの口コミ等に基づくわけだが、そんなネット情報で必ずといっていいほど取り上げられているのが、ランチメニューのおばん菜プレート。
お店に入ったことがなくても、小鉢がたくさん並んだそのビジュアルは何度も目にしている。


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注文1品目は迷わずそのおばん菜プレートご膳。
もう1品は、10品強あるランチメニューからとんかつご膳。


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――おばんざい(お番菜、お晩菜、お万菜)とは、昔より京都の一般家庭で作られてきた惣菜の意味で使われる言葉である。(Wikipedia)

つまり、おばん菜プレート=おかずセット。
和食の代表的おかず(=副菜)がたくさん並び、主菜がないのが、このおばん菜プレートご膳である。


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おばんざいは6品で、本日の内容はかぼちゃ煮、切り干し大根、焼なす浸し、蓮根きんぴら、魚南蛮漬、芋ひじき。
どれもなじみのおかずで普通に家庭の食卓に並ぶ品ばかりだが、こうきれいに並べられると別物に見えてくるところが不思議だ。
いとおしくもあり、尊くすら思えてくる。


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さらに別枠(定食のいわゆる小鉢)で、おかずの定番ひじき煮、お新香、サラダも付く。


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ご飯とみそ汁以外に、全9品。
長距離砲こそいないが… マシンガン打線という言葉が思い出されるベイスターズファン。ちょっと違うか… ヾ(- -;)


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とんかつはソースかおろしポン酢から、後者を選ぶ。


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国産豚使用のとんかつは、厚みがあるにもかかわらず驚くほど軟らかい。油切れや衣の付き具合に技術の高さが感じられ、おろしで水っぽくならないのがいい。肉の味そのものが味わえる。


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この内容で食後にコーヒーも付いて2人で2000円以下と、コスパ超優良。
お店の雰囲気、若い店員さんの接客のよさも合わせ、人気の高さに激しく納得させられた。


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[DATA]
ひら川
東京都東村山市野口町1-16-1





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本格日本料理店の本気度MAX! エール飯 【葉月】

2020.06.05

 ニュースのローカル枠では連日のように各地の飲食店支援の取り組みが紹介されているが、政府や自治体による経済支援策とは別の次元で発せられているSNSやクラウドファンディングを活用したボトムアップ型支援が草の根的な広がりを見せる現状に、ポストコロナのいわゆる新しい生活様式における一つの類型を見る思いがする。

たとえば「#東村山エール飯」。
売り込みが上手とはいえないお店でも、気の利いたお客が1人いるだけで多くの人の目に留まる情報発信がなされる。
全国区でなくとも、商い的にそれで十分ではないか?

地域やコミュニティを基本単位とする情報社会の再構築――それがいわゆる新しい生活様式における一つの方向性。
「#東村山エール飯」は、コロナ危機への緊急対策であると同時に、ポストコロナ時代を拓く有効なツールとなると考える。


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ということで続けます。
本日は本格日本食店「葉月」で、Let’s エール飯!!


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店先にはテイクアウトのチラシがたくさん張ってある。
天丼はランチメニューの定番だが、ほかに親子丼、かつ丼… と、普段品書きに見ないメニューが並ぶ。
訴求力の大きい順に、かつ丼、天丼を電話で予約。


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一品料理のテイクアウトもできるようで、アユの塩焼きなどというヤバい文字が並ぶ。
鯛めしなんて、どうやって持ち帰るんだろう…?


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さすが日本料理を名乗るだけあって、持ち帰り容器もどことなく品が感じられたりして。


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初体験のかつ丼は、このお店らしい上品なお味。


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厚みがあって肉質のよさを感じさせるトンカツ。
新タマネギにもよく味が染みている。


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天丼のふた開けるとエビのいい香りが漂う。


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エビ、イカ、鶏、ナス、カボチャ、サツマイモ、卵の7種は、ネタの数において通常のランチと変わらない。


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このお店のランチの天丼はつゆのあとがけスタイルが特徴だが、その部分のこだわりもそのままに。


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テイクアウトで丼ものをこれだけ良質に提供してくれる店はそうそうないと思う。
本格日本料理は、ほかとはどこか違うんだな。


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[DATA]
葉月
東京都東村山市本町2-24-4





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朝倉山椒の実




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最後の晩餐的感覚…? 昼だけど 【ながしま 磯とり料理】

2020.03.31

 この記事は食べに行った2日後に書いているわけだが、食べた時点と書く時点で自分の意識がけっこう違っていることに戸惑っている。

新宿区の学生街の飲食店で働く知り合いが、来るなって言われてるのに大学に来る学生がいっぱいいてなに考えてんだ! と昨日まで怒っていたが、今日(04/02)ビタッと客が来なくなり、そうなったらなったで青ざめている… と。

志村けんさんの訃報であったり、都内の一日の感染者数97人という数字(04/02)であったりと、衝撃的なニュースが潜在意識にメッセージを送り続け、「こんなもので済むはずがない」という不気味な共通認識が急速に形成されていった年度替わり。


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1週間前、なじみのお店など自分のコミュニティにこもるというようなことを書いているが、この「ながしま」のようにゆったりしたつくりで客層も落ち着いているとこならまだいい。


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なじみの中にも狭くてガサガサしたお店もあって、そういうところはちょっと入れない。
もしかしたら当面、外食はしなくなるかも… というのが4月2日時点の感覚である。

それでもなじみのお店にいまあえて… というのは、「ひの食堂」の件もあるのかな…。


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マグロづけ丼と焼鳥重を注文。


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お客さんは、先客2名、後客3名。
常連さんとの会話から、こちらも夜は連日早じまいという事情が伝わってくる。いつもに比べ元気がないように映る大将。


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複数人数で入ったときは必ず誰かが焼鳥重を頼んでいるような気がする。
づけ丼もかなり頻度が高い。
どちらも絶品である。


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あとで思ったんだが、焼鳥重なら持ち帰り対応をしてくれるんじゃないだろうか。
#東村山エール飯の輪が広がりつつある。


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以前、名物“島ずし”の持ち帰りは衛生上勘弁してほしいと大将が言っていたが、ほかに対応可能なことはいろいろありそうな気がする。
今度聞いてみようかな。


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[DATA]
ながしま 磯とり料理
東京都東村山市栄町1-11-1





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東村山駅東口“志村けんの木”の下に設けられた献花台。志村けんさんのご冥福をお祈りいたします




地元民の絶大な支持を集めるローカルファミレス 【ばんどう太郎 加須店】

2020.01.02

 毎年のことだが、1月2日は年始のあいさつに埼玉県北の相方の実家へ。
昼ごはんはだいたい途中のショッピングモール「モラージュ菖蒲」でとるが、いつもいつもSCのフードコートでは味気ないので、出発前にちょっと調べてみた。


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富士山・赤城山


味気ないと言いながら調べているのが「山田うどん」だったりして、どう違うのか? と首をひねる向きもあろうかとは思うが…。まあ、ローカル資本には中央大資本ほど抵抗を感じないというか。
どっちにしろ三が日に個人店が開いていることは、まず期待できないわけで。


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男体山・筑波山


で、思ったとおりすぐ見つかりました、“だうどん”。
国道125号のちょうどいい位置に、「山田うどん 大利根店」。


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道順を確認していると、ルート上のもっと便利な位置に「ばんどう太郎」がある。
これは北関東を車で走っているとよく見かけるロードサイド型ファミレスで、そのいかにも北関東的なアカ抜けない様子には妙に惹かれるところがあった。


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「山田うどん」はウチの近くにもいっぱいあるが、「ばんどう太郎」は自転車圏には存在しない。
ということで、目的地「ばんどう太郎 加須店」をスマホのナビに入力して出発。


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初「ばんどう太郎」。
僕は2つ大きな思い違いをしていた。

まず、すごく混んでいること。
11時17分到着でレジ前の順番待ちスペースには20人ほども群がっている。戸惑いつついちばん後ろっぽいおじさんの背後に並ぶと、「名前書いてきたほうがいいですよ」と、親切なおじさんが教えてくれた。
いかにも場慣れしていなさそうに映ったに違いない。

一応、書くだけ書いておこうと記名台に行ってみると、8人組があったりと大人数グループが多く、4組待ちと人数のわりには早そうなので、そのまま待つことにした。


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待っている間、メニューをチェック。
これがもう一点の思い違いだが、かなーり値が張る。せいろ750円以外に3桁の商品が見当たらないのだ。
「ものすごく高いんだけど、どうしよう…」と、相方に耳打ち。
「ファミレスはどこもこれくらいするよ」と相方。
「えー… てっきり『山田うどん』みたいなものと思ってた…」


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もうしょうがないや。お正月だし (-"- ;


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注文は、名物らしい坂東みそ煮込みうどん1150円と、(最安値ラインの)天ぷらそば1100円(ともに+税)。


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みそ煮込みうどんはでっかい鉄鍋に入って迫力満点、ボリュームたっぷり。


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赤みそ系田舎みそを使用し、味付けはかなり濃いめ。うどんはツルツルもちもち。
ハクサイ、ネギを主体に、カボチャ、ハス、サツマイモ、シイタケ、焼き豆腐、かまぼこ、卵、ミツバ… と、具だくさん。


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天ぷらそばは、小皿・小鉢の副菜なしの潔い単品勝負。


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潔いが力量不足は否めず、この値段ならせめてエビのしっぽが器からはみ出すくらいのサイズ感はほしいところ。メニュー写真のように。
エビ天2尾のほか、マイタケ天、シュンギク天という構成。


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お店を出るときには順番待ちはさらに膨れ上がり、入り口の外の風除室の外のアプローチの先の門の外にまで人があふれていた。
恐るべし、地元系ファミレス。


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浅間山(帰路)


[DATA]
ばんどう太郎 加須店
埼玉県加須市北大桑783-1
http://bandotaro.co.jp/





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坂東太郎は利根川の異名で“ヒノモト随一の大河”を意味する。欧州随一の大河はドナウ川
https://youtu.be/o7uMbA_sYow

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年内限定特別価格! と○ふ◯コースを堪能 【葉月】

2019.11.30

 東村山の日本料理店「葉月」の記事が約1年ぶりであることが、いま記事を書くにあたって調べて判明し、ぬかった感をぬぐえないワタクシ。
なにしろ内容がまったく同じなのだから。


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去年の記事の書き出しはこうだ。――ささやかな忘年会を催した。
そうです。今年も「葉月」で忘年会を挙行。


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挙行といっても家族だけのささやかな席である。ささやかといっても、と◯ふ◯コース… と、去年の焼き直しのような記事でスイマセン 「( ̄ω ̄;) ドーモスイマセン


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コース内容はまったく同じだが、値段が違っている。
去年“◯ら○ぐコース4800円”だったところ、今年は4500円と、なんと値下げである。
このご時世、驚くべきことと言わざるを得ない。


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急に寒くなったので、いきなりひれ酒でスタート。
銘柄は店主オススメの「東村山」。


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以下、しばし沈黙。


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前菜3種盛り:赤魚の南蛮漬け、玉子焼き、日本海もずく


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ひれ酒(東村山) ※コースには含まれません


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ふぐ刺身


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煮凍り


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ふぐ唐揚げ


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ふぐちり鍋 ※4人分


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雑炊 ※4人分


これで4500円は本当に驚き。
内容的には、1人前を4人でシェアしても十分満足できる自信がある(笑)。

これはお店の開店15周年を記念する謝恩コースであり、年内限定の特別価格。


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ご予約はお早めに!


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[DATA]
葉月
東京都東村山市本町2-24-4





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秋の香りを堪能 【ながしま 磯とり料理】

2019.10.26

 去年の秋から持ち越しとなっている松茸土瓶蒸し案件というものがある。
そろそろ食べに行こうと思って「ながしま」の大将に伺ったら「もう終わり」と言われた去年の苦い経験を踏まえ、今年は早いうちから心構えをしていたわけだが、家族で行くとなるとなかなか予定が合わず、はや10月下旬。
このままでは去年の二の舞になりかねず、10月最終土曜日、1人欠けることになるが決行することにした。


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2日前、予約の電話で「マツタケ、まだ大丈夫です?」と聞くと、「うーん、どうだろう…。ま、市場にあったら仕入れときます」というお返事。
やはりギリギリ感は否めず、確約を得られないままお店へ。


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席に着くや、「マツタケ、ありました?」と尋ねる相方さん。
「それがね…」と、ちょっとためるお店のおばさま。「ありますよ~♪」


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いやー、念願の土瓶蒸しに、2年越しでついに…。
そう思っていたが、去年の記事に

――去年9月にも同じようなネタで、「マツタケをいただくというなら急を要する」と書いている。

と書いてある。
3年越しの一大事業だったのである。


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とりあえずのビールはキリンの中瓶

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名物ともいえる豪華お通し。鴨のロースト、えびのオーロラソース、あしたばのごまあえ


まず土瓶蒸しを注文しておいて、あとは思い思いに食べたいものを頼む。

いつも同じものを頼みがちなので、変わったところで海鮮サラダを注文。
それが↓↓という、予想の↗↗をいく荷姿で登場。いやがうえにもテンション↑↑ d(≧▽≦*) !!


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海鮮サラダ


いつものように刺し身の盛り合わせも頼んでいるので、海鮮の豪華和洋競演となった。


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刺盛(竹)。まぐろ、たこ、こはだ、ぶり、かんぱち

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キンシ正宗 生貯蔵


そこへ本日のメイン料理、松茸どびんむし登場。
まずふたを開けて香りを楽しみ、スダチを搾って汁をいただく。


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松茸どびんむし。具材は松茸、白身魚、鶏、銀杏、三つ葉


久しぶりのマツタケの、秋の香りを堪能。
課題達成感もあって、しばしボーッとする。


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えびしんじょもこちらで初めて食べる品だが、たっぷりのエビをその場ですりつぶして揚げたような熱々でぜいたくな一品。
唐揚げは地域のイベントにも出品する人気メニューだ。


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えびしんじょ揚

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鳥唐揚


いつもながら満足させていただいた。
普段着のお店で季節を味わえることのぜいたくさを、しみじみかみしめる。


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[DATA]
ながしま 磯とり料理
東京都東村山市栄町1-11-1





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ここにも歴史の生き証人が… 【とき】

2019.10.02

 西武新宿線を使っている方ならご存知かもしれないが、下りで田無駅を出てまもなく、線路沿いに「お食事処 とき」というわりと大きいトタン看板が見えてくる。
僕はこれがすごく気になっていた。


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田無は青梅街道の宿場であり、北口の街道沿いには「坂平」「末広」といった古い料理屋が残っている。
「とき」は入り口が線路沿いの道から目に付きにくく、ひっそりたたずむ風情だが、街道筋の老舗に通じる風格をたたえている。


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台風15号で飛ばされたという袖看板の枠組みだけが残っている


営業は夜だけかな… と思いつつもときどき前を通って様子をうかがっているうちに、昼に暖簾が掛かっていることもある、ということがわかった。とはいえ、それで即入店かというと、これがなかなか…。


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なにしろネット情報がまったく見当たらないので現地に足を運ぶしかなかったわけだが、行ったところで店先にも文字情報は皆無。
わかるのは暖簾すなわち営業中(たぶん平日のみ)ということのみ。


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ということで1人では怖いので、平日に相方の都合がつくときに、とずっと考えていた。
本日、満を持して決行というわけである。


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思ったよりこじんまり… というか間口が狭く、左にカウンター席、正面は小上がりのつくりだが物置きの様相。なので常に使われているのはカウンター5~6席のみ。
カウンターに年配男女が座っており、女性が店主で男性はお客さん。


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食事メニューは床に立て掛けてあるホワイトボード。
「だいたい魚ですけど、こんなのでよかったら」とおかみさん。
いやいや、そんな感じだと思ってたのでぜんぜんオッケーです…! と、おでんとさわら西京を注文。


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おかみさんは話好きな人で、「どちらから?」とかいろいろ聴かれる。
「どうして、うちに来られたんですか?」
「いや、ずっと看板見てまして。電車から」
「あら、でもこないだの台風で看板飛んじゃって…(笑)」
「えー…!?」

先客は以前、青梅街道で電気屋をやられていたという方。
いろいろ田無の昔の話を聞かせていただいた。


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以前、この店は工場景気で繁盛したらしい。
「石川島播磨と三共があって」
と、おかみさん。


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2階が座敷席になっていて宴会需要が多かった。
40年ほど前にご主人を亡くし、板前や仲居を雇って女手一つでがんばったという。


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注文時に「時間あります?」と聞かれ、実際提供までにかなり時間がかかったので、いろいろ作ってくれたんじゃないかと思う。
定食はなかなか豪華なお膳である。

「北の『末広』、南の『とき』かな…」と電気屋さん。


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おかみさんのいまの望みは、夜景のきれいなラウンジに行くこと。
「若いころ、主人に連れていってもらったような」


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[DATA]
とき
東京都西東京市南町6-1-1





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とんかつをめぐる点と線 【一力】

2019.07.13

 三鷹通りの武蔵野郵便局の前を走っていて、向かいの「割烹 一力」に暖簾が掛かっているのに気づいた。
このお店は夜しか営業していないものと思っていたので興味を引かれ、その先の横断歩道を渡って引き返した。

入り口の引き戸に“おすすめ定食”の品書きが掛けてある。
“やわらかとんかつ定食”の文字。
いろいろな思いが頭の中を駆け巡った。


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夜のみの営業と思い込んでいたにもかかわらず、この「一力」の存在はだいぶ前から認識していた。
昔よく入ったとんかつ屋と同じ名前だったからだ。


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しかし、こちらの看板は“ふぐ・うなぎ”。
業種がかなり違うのでたまたま店名が同じとしか考えたことはなかったが、“とんかつ”の文字を見て「もしや…?」と思ってしまったのだ。


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伊勢丹吉祥寺店(=F&Fビル、現コピス吉祥寺)の地下にあった「とんかつ 一力」は、吉祥寺在住時にいちばん頻繁に通ったお店の一つ。かすかな記憶では、同じF&F地下で一度移転したが、伊勢丹閉店(2010年)の5年ほど前に地下飲食店街が総入れ替えとなるまでは営業を続けていたと思う。F&F退去後の去就を知らない。


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こちら「割烹 一力」、お店のつくりは座敷席がメインのまさに割烹風で、座卓が4卓。
ほかに窓際の狭い通路の奥に3人掛けテーブル、カウンター5席。
カウンターの端の席に座り、やわらかとんかつ定食780円を注文。


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配膳台の向こうの調理場のご主人とホール係のおかみさんをチラチラと、何度見直しても見覚えはない。
そりゃそうだ。ふぐ・うなぎの割烹では、とんかつ屋からの転身には技能のタイプが違いすぎる。
だいいちお店の匂い。久米川「ながしま」や閉店した東久留米「浜波」などと同じ、長年魚を扱ってきた料理屋特有の匂いが染み付いている。
ここは魚と豆腐の揚げ出しやサバ塩焼きを頼むのが正解だったんだろうな… と、ひとり苦笑。


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やわらかとんかつ定食は、思ったよりはるかに充実した内容だった。


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メインの皿の付け合わせ野菜はキャベツ・ニンジン・紫キャベツのミックス、マカロニサラダは魚肉ソーセージ入り。十分厚みのあるとんかつは、やわらかで食べやすい。みそ汁は豆腐とワカメ。
そして小鉢が3つも。白菜漬けとキュウリのぬか漬け、大根葉とジャコのおろし和え、酢みそ和えはこんにゃくかと思ったら、おきゅうと。
これだけおかずがそろっていたらご飯が足りなくなりそうだが、ちょうどいいバランス… というくらい、つまりご飯がかなり多い。
これで780円。おそれいりました <(_ _)>


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「昔、吉祥寺に同じ名前のとんかつ屋があったんですけど…」
違うとは思ったが一応聞いてみた。昔そういうことはできなかったが、年をとると厚かましくなる。

はじめまったく知らない様子だったが、伊勢丹地下と言うとお二人とも徐々に記憶が蘇っていったようだ。
「ほら、同じ名前のお店があるよって言ってたじゃない」とおかみさん。
「うちが始めた平成3年にはまだあって、いつの間にかなくなってましたね…」とご主人。「いまどこにあるんですか?」
「それがわからないんです」と僕。「表にとんかつって出てたから、もしやと…」


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「おいしかったんですか?」
「おいしかったんです。でもこっちのほうがもっとおいしいです」と、こういうことも、若いころは絶対言えなかったよなぁ…(笑)。
「ありがとうございます(笑)」と、一見近寄り難い職人オーラのご主人、話してみればすごくgentleで。

時を経て感動の再会、とはいかなかったが、おかげでとてもいいお店と出会うことができた。


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[DATA]
一力
東京都武蔵野市中町3-3-1





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