排骨? 骨付? 大肉? の点と線 【弘華飯店】
2017.05.27
お店に入るなりおかあさんに「そこがいいんじゃない?」と席を指示され、「いまメニュー持ってくるね」と言うから壁を指さした。
「チャップ… チャーハン? 麺?」
「麺」と僕。
去年初めて食べたラーメン類でベスト3に入るのがここ「弘華飯店」の大肉麺(チャップそば)。
そしてこちらの大肉炒飯(チャップチャーハン)は、去年初めて食べた炒飯類でベスト3に入る。

大肉(チャップ)とは豚の肩ロースに味付けをして油で揚げたもの。一般的に排骨(パイコー;パーコー)と呼ばれているあのものと同じと考えてよい。
ちなみに“排骨_大肉”で検索をかけると中国語のサイトがずらーっと並んで「アワワワ…」となる。
ラーメンの世界では「肉の万世」(「万世麺店」)で有名だが、ここでは万世タイプではなく「弘華飯店」タイプ、すなわちカレー風味のものに限定して話を進める。
かつて僕の故郷にこれを出す中華屋さんがあり、その店では“骨付(ほねつき)肩肉”と呼んでいた。骨付炒飯と骨付ラーメンのほか、メニューには載っていないがホウレンソウと炒めて甘酢あんかけにしたものをご飯にかける料理があって、われわれ常連はそれを“ホウレンソウ白ご飯”と呼んで骨付シリーズの最上位に位置づけていた。

さて、いま現在の武蔵村山に戻るのだが、目の前でお店のおかあさんが食べ始めたまかないが、まさにそのホウレンソウ白ご飯だ。客の食べているのよりランクの高いものを目の前で食べちゃダメだろう(笑)。
この店では大肉会飯(チャップめし)となる。
おかあさんはさっき僕の大肉麺のオーダーを通すときに「チャップめし」とも言っていたから、ついでにまかないも頼んであったのだろう。

田舎の僕の好きな料理は東京のわが家の定番となった。ただし、前日から仕込まなければならないなど手間がかかるから、妻はそう頻繁には作ってくれない。
ちょっと特別なごちそうという感じで、これが出ると子どもたちも大喜びする。

カレー風味×甘酢あんかけの魔力に最初に気づいたのは誰なのだろう?
興味深いサイトを発見した。
ここでは五香粉やカレー粉を使ったものに限定しているわけではないが、僕にとってのキーワード“横浜中華街”に鋭く切り込み、展開している。
「弘華飯店」も“横浜中華街の味”をうたっていて、それを見たときにピンとくるものがあった。
この記事の“日本で初めて排骨麺を出した店”というところにすべてはつながる気がするのだが…。

そんなことはどうでもいいとばかりに、おかあさんはマイペース。僕のあとに若いお父さんと2人で来店した2歳の女の子の世話を焼いたり、店に入りそうになったスズメを追っ払ったり。まかないがなかなかはかどらない。
僕もおいしければそれでいいというたちなので、これ以上は突っ込まず。
郷里の中華料理店「老正興」が閉店したいまとなっては、この店を静かに見守るだけ。

[DATA]
弘華飯店
東京都武蔵村山市学園3-58-2
[Today's recommendation]

サイハイラン、オオバノトンボソウ(狭山丘陵)

https://youtu.be/8tKfYwc4zx
お店に入るなりおかあさんに「そこがいいんじゃない?」と席を指示され、「いまメニュー持ってくるね」と言うから壁を指さした。
「チャップ… チャーハン? 麺?」
「麺」と僕。
去年初めて食べたラーメン類でベスト3に入るのがここ「弘華飯店」の大肉麺(チャップそば)。
そしてこちらの大肉炒飯(チャップチャーハン)は、去年初めて食べた炒飯類でベスト3に入る。

大肉(チャップ)とは豚の肩ロースに味付けをして油で揚げたもの。一般的に排骨(パイコー;パーコー)と呼ばれているあのものと同じと考えてよい。
ちなみに“排骨_大肉”で検索をかけると中国語のサイトがずらーっと並んで「アワワワ…」となる。
ラーメンの世界では「肉の万世」(「万世麺店」)で有名だが、ここでは万世タイプではなく「弘華飯店」タイプ、すなわちカレー風味のものに限定して話を進める。
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かつて僕の故郷にこれを出す中華屋さんがあり、その店では“骨付(ほねつき)肩肉”と呼んでいた。骨付炒飯と骨付ラーメンのほか、メニューには載っていないがホウレンソウと炒めて甘酢あんかけにしたものをご飯にかける料理があって、われわれ常連はそれを“ホウレンソウ白ご飯”と呼んで骨付シリーズの最上位に位置づけていた。

さて、いま現在の武蔵村山に戻るのだが、目の前でお店のおかあさんが食べ始めたまかないが、まさにそのホウレンソウ白ご飯だ。客の食べているのよりランクの高いものを目の前で食べちゃダメだろう(笑)。
この店では大肉会飯(チャップめし)となる。
おかあさんはさっき僕の大肉麺のオーダーを通すときに「チャップめし」とも言っていたから、ついでにまかないも頼んであったのだろう。

田舎の僕の好きな料理は東京のわが家の定番となった。ただし、前日から仕込まなければならないなど手間がかかるから、妻はそう頻繁には作ってくれない。
ちょっと特別なごちそうという感じで、これが出ると子どもたちも大喜びする。

カレー風味×甘酢あんかけの魔力に最初に気づいたのは誰なのだろう?
興味深いサイトを発見した。
ここでは五香粉やカレー粉を使ったものに限定しているわけではないが、僕にとってのキーワード“横浜中華街”に鋭く切り込み、展開している。
「弘華飯店」も“横浜中華街の味”をうたっていて、それを見たときにピンとくるものがあった。
この記事の“日本で初めて排骨麺を出した店”というところにすべてはつながる気がするのだが…。

そんなことはどうでもいいとばかりに、おかあさんはマイペース。僕のあとに若いお父さんと2人で来店した2歳の女の子の世話を焼いたり、店に入りそうになったスズメを追っ払ったり。まかないがなかなかはかどらない。
僕もおいしければそれでいいというたちなので、これ以上は突っ込まず。
郷里の中華料理店「老正興」が閉店したいまとなっては、この店を静かに見守るだけ。

[DATA]
弘華飯店
東京都武蔵村山市学園3-58-2
[Today's recommendation]

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https://youtu.be/8tKfYwc4zx