もう一つのムーミン谷 ――トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
2022.03.05
飯能市と聞いて何が思い浮かぶだろう。
「ムーミンバレーパーク」が圧倒的多数回答じゃないだろうか。
2019年に開園したそのテーマパークのことは情報に疎い自分でも知っている。
実は飯能市にはもう一つムーミンパークがあることをご存知だろうか。
その名も「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」。
小説『ムーミン』シリーズ原作者の名を冠した飯能市の運営する都市公園である。

「トーベ・ヤンソンあけぼの~」の名前はインスタ投稿などでよく目にしていたが、「ムーミンバレー~」と同一視していた。
上に“知っている”と書いているのは存在を知っているという意味で、実は正式名称すら知らなかった。つまりあまり興味がなかったと。
テーマパークに興味がない。興味がないうえに料金が高いとくれば、まず入る機会は訪れない。
しかし子どものころからムーミン好きで、「ムーミンバレー~」は、あまり興味はないが気になる存在ではあった。

「トーベ・ヤンソンあけぼの~」がまったく別物であることを知ったのが2週間前。娘を誘うのにGoogleマップを見ながら行き先を考えていたとき、全然場所が違うことに気づいた。娘もやはりムーミン好きで、ちょうどいいかも… と調べてみると、市の運営する無料の公園であると。過剰な演出もなさそうで、がぜん興味が湧いた次第。
「きのこの家」(左)と「子ども劇場」(右)
実はこっちのほうが古く、1997年開園。
ムーミンのキャラクター人形などは設置されておらず、作品の世界観を体感するというコンセプトだ。

「子ども劇場」にある公園管理事務所で「きのこの家」入場整理券を配布している。
早い時間だったので混雑していないだろうと、まずはこの目玉施設に入ってみることに。

小さな入り口で靴を脱ぐ。
なぜ? と思ったが、入ってみて納得。木の床がとても気持ちいいのだ。
建売住宅のわが家のフローリングとはぜーんぜん違う本物感。足の裏を通して木の重厚感と温かみが伝わってくる。
同様にすべての施設が土足禁止であった。
建物の中は、テーブルもキャビネットも、壁、柱、手すり、どれをとっても偽物がない。
シンプルで質のいい年代物で構成されている。
「きのこの家」内部:入り口
1階
らせん階段から
2階?
屋根裏部屋?
地下
「きのこの家」を出て園内を歩く。
丘陵の斜面を生かした水路や池も売りのようだが、池底改修工事で水が抜かれていてちょっと残念。
公園内にあるオブジェは重厚かつ優美。
児童公園でありながら決して手を抜いていない。
分厚い鉄なのに曲線に仕上げたり木と組み合わせたりすることで優しさが吹き込まれる。

「森の家」
「きのこの家」と並ぶメイン施設、トーベ・ヤンソン資料館「森の家」へ。
1階はトーベ・ヤンソンに関する展示、2階は図書コーナー(現在はコロナの関係か本が少ない)。
飯能の特産である“西川材”のヒノキの丸太が見事な壁。波打つような曲線はシンプルなだけに圧巻である。
天井から降り注ぐ光があたたかい。
「森の家」の裏は“あけぼの・桜山・万葉ハイキングコース”の登り口となっている。

どちらかというと山歩きをメインに考えていたので登り始めたが、あまりに急坂で…。
コロナ禍で平たんなところばかり歩いていただけに、いきなりこの角度は無理無理 ヾノ・ω・`) ムリムリ♪
早々に引き返しました。
となると、あとは昼ごはんかなぁ…。
(つづく)
[DATA]
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
埼玉県飯能市阿須893-1
https://hanno-city.info/akebono/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/X3_H5YlgKFU
飯能市と聞いて何が思い浮かぶだろう。
「ムーミンバレーパーク」が圧倒的多数回答じゃないだろうか。
2019年に開園したそのテーマパークのことは情報に疎い自分でも知っている。
実は飯能市にはもう一つムーミンパークがあることをご存知だろうか。
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その名も「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」。
小説『ムーミン』シリーズ原作者の名を冠した飯能市の運営する都市公園である。

「トーベ・ヤンソンあけぼの~」の名前はインスタ投稿などでよく目にしていたが、「ムーミンバレー~」と同一視していた。
上に“知っている”と書いているのは存在を知っているという意味で、実は正式名称すら知らなかった。つまりあまり興味がなかったと。
テーマパークに興味がない。興味がないうえに料金が高いとくれば、まず入る機会は訪れない。
しかし子どものころからムーミン好きで、「ムーミンバレー~」は、あまり興味はないが気になる存在ではあった。

「トーベ・ヤンソンあけぼの~」がまったく別物であることを知ったのが2週間前。娘を誘うのにGoogleマップを見ながら行き先を考えていたとき、全然場所が違うことに気づいた。娘もやはりムーミン好きで、ちょうどいいかも… と調べてみると、市の運営する無料の公園であると。過剰な演出もなさそうで、がぜん興味が湧いた次第。
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実はこっちのほうが古く、1997年開園。
ムーミンのキャラクター人形などは設置されておらず、作品の世界観を体感するというコンセプトだ。

「子ども劇場」にある公園管理事務所で「きのこの家」入場整理券を配布している。
早い時間だったので混雑していないだろうと、まずはこの目玉施設に入ってみることに。

小さな入り口で靴を脱ぐ。
なぜ? と思ったが、入ってみて納得。木の床がとても気持ちいいのだ。
建売住宅のわが家のフローリングとはぜーんぜん違う本物感。足の裏を通して木の重厚感と温かみが伝わってくる。
同様にすべての施設が土足禁止であった。
建物の中は、テーブルもキャビネットも、壁、柱、手すり、どれをとっても偽物がない。
シンプルで質のいい年代物で構成されている。
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「きのこの家」を出て園内を歩く。
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丘陵の斜面を生かした水路や池も売りのようだが、池底改修工事で水が抜かれていてちょっと残念。
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公園内にあるオブジェは重厚かつ優美。
児童公園でありながら決して手を抜いていない。
分厚い鉄なのに曲線に仕上げたり木と組み合わせたりすることで優しさが吹き込まれる。

「森の家」
「きのこの家」と並ぶメイン施設、トーベ・ヤンソン資料館「森の家」へ。
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1階はトーベ・ヤンソンに関する展示、2階は図書コーナー(現在はコロナの関係か本が少ない)。
飯能の特産である“西川材”のヒノキの丸太が見事な壁。波打つような曲線はシンプルなだけに圧巻である。
天井から降り注ぐ光があたたかい。
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「森の家」の裏は“あけぼの・桜山・万葉ハイキングコース”の登り口となっている。

どちらかというと山歩きをメインに考えていたので登り始めたが、あまりに急坂で…。
コロナ禍で平たんなところばかり歩いていただけに、いきなりこの角度は無理無理 ヾノ・ω・`) ムリムリ♪
早々に引き返しました。
![]() | ![]() |
となると、あとは昼ごはんかなぁ…。
(つづく)
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[DATA]
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
埼玉県飯能市阿須893-1

[Today's recommendation]



https://youtu.be/X3_H5YlgKFU