創業40年! 地元民に愛される老舗すし店 【寿し初】

2017.05.22

 東京街道という道は、新青梅街道の分岐点から八坂の交差点まで、ひたすらさびれ感が漂っている。もしかしたら終点の田無・橋場交差点まで、このルート沿いには“フレッシュ”とか“トレンド”とか、“活性化”“とか“集客力”とか、そういったポジティブなイメージのキーワードが当てはまる施設・店舗が一つもないような気がする。
実はこれはけなしているのでも嘆いているのでもなく、むしろ、ならではのよい面もあるということが言いたいわけで、よく探せばシブい店が点在してはいる。
とはいえ、それで衰退に歯止めがかかるはずもなく、まさにそういったシブい店ほど危機に直面しているといわざるをえない。事実、清水六丁目交差点を挟んで、とんかつ「とん助」、洋食「くまさか」、とんかつ「佐川」と立て続けに閉店してしまった。この付近では都営東京街道アパートの建て替え事業の影響も大きいということか。

そんななか、頑張っているのが「寿し初」。
ここを通るたびにその店構えが気になっていた。言っちゃなんだがプレハブみたいである。しかし、いかにもすし屋です、という構えよりも強く印象に残るから不思議だ。実力勝負という感じがするからか。
駅から遠い立地条件でもランチ営業を続けており、地元密着型と思われる。本日のランチが店頭に掲示されていて、海鮮丼、おまかせ丼、穴子丼、あじたたき丼の4種、各980円。


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やや緊張しつつ引き戸を開けると、店主とおかみさんが小上がりとカウンター席から立ち上がった。先客はなし。
間口のわりに奥行きがあって、店内は意外に広い。右手にカウンター、左が小上がりと隣がたぶん個室で、突き当たりが広そうな畳の間になっている。
カウンター席に座り、「人気の海鮮丼」980円を頼む。

60代だろうか、店主は寡黙な方で、というか一見客に先に話しかけるタイプではないようで、目の前で黙々と仕事をしている。テレビの海外ドラマ『NCIS〜ネイビー犯罪捜査班』のセリフが空虚に流れている。なんかボーっとしてしまう。

海鮮丼のネタは、マグロ、カツオ、エビ、タコ、とびこ、玉子、かまぼこ、酢ばす。桜でんぶが敷いてある。エビが大きめ、カツオも分厚い。タコはゴロッとしたぶつ切り2切れ。
みそ汁はアサリとワカメ、大根ときゅうりのぬか漬けが付く。
個人的にはでんぶはないほうがいいんじゃないかとも思うが、ネタはどれもおいしく満足のいく内容。


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カウンターに置いてある灰皿に「三周年 寿し初」と入っている。
「そんなはずないですよね?」と帰り際に聞いてみた。
「3周年のときに配ったんだけど、いっぱい余っちゃってもったいないから使ってるの」と店主。「いま、ちょうど40年」
思っていた以上の老舗であった。

僕と入れ替わる形で常連風の年配男性3人組が入ってきた。ちょうど1時で、昼休みには遅い。午後空いちゃって一杯ひっかけに来たって感じ。たしかにこの店はそういうのにもってこいだろう。
でも自分ならもう3時間は我慢するな…。ここは居心地がよすぎてやばそうな気がするから。


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[DATA]
寿し初
東京都東大和市清水6-1182-2


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