昔ながらの優しい味わい 【たちばな家】
2022.01.30
自分史の中に何をやっても楽しめない時代というのがあった。無理やり出かけてもことごとくトラウマとなっていたり…。
いまはお出かけが楽しくてしょうがないので、当時の足跡をたどり、よき思い出として上書きしてトラウマを解消しようとひそかにもくろんでいる。
嵐山渓谷、川越大師 喜多院、増上寺などがそのシリーズで、トラウマ破りはおおむね成功といえよう。
払沢の滝側から見る橘橋交差点。右隅の“標識”のとおり、左が江戸(五日市、立川)、右が甲斐(奥多摩、山梨県丹波山村)
檜原村のラーメン店「たちばな家」にも行っておかなければと思っていたところ、前記事に書いたとおりInstagramで払沢の滝結氷の情報を見つけた。はじめ気づかなかったが、両者はごく近いのである。
いろいろ調べるうちに「檜原とうふ ちとせ屋」などを含め構想が膨らむ。
檜原街道の橘橋近くにあるので「たちばな家」(だと思う)。
街道沿いで駐車場に入れにくく、10年以上前に来たとき「クルマ止められないから帰る」と言いだして相方を怒らせたというトラウマ ( ̄Д ̄ ; ;
「ちとせ屋」からそのまま歩いてきたので駐車に煩わされることもないし(笑)。
11時5分前に着いて、開店待ち1組。並ばず道の向かいで待っていたらもう1組増えたが、急ぐ用事もないので気にならない。
お店は秋川(南秋川)の急崖にへばりつくように建てられており、渓谷に面した窓際にカウンター席が設けてある。

テーブル席や小上がりも空いていたが、特等席っぽいカウンターを選ぶ。たしか前回もそうだった。

眼下には秋川の渓谷
注文は、わんたんめんと五目中華そば。
知らなかったが、こちらは1947(昭和22)年創業の老舗。それで五目中華というナツカシメニューがあったのね。
わんたんめんは味のベースが基本のらぁめんと同じだと思うが、鶏ガラなどのだしにショウガの風味の効いた懐かしくも優しい味わい。

手打ちの麺は不ぞろいで、加水の関係か伸びやすいが、コシうんぬんとは違う基準ではかるべきものだと思う。
2枚のチャーシューは部位が違うかな。どちらもていねいな仕事ぶりで、程よい歯応えが残り、かみしめるとうま味が広がる。

五目中華そば、なんと華やかで美しいたたずまい!

五目中華といえば塩味というのも昔ながら。
具はチャーシュー、メンマ、味玉、かまぼこ、カニのほぐし身、キクラゲ、ハクサイ、モヤシ、タマネギ、コマツナ、ニンジン、ネギ…。

前回もおいしかったという覚えはあるが、漠然たる記憶どおりに、かつレベルが高いというのはすごいと思った。
でも、あとで思ったが、川魚塩焼きの定食も食べてみたかった。シーズンには鮎料理も出るらしい。

いまは冬枯れの渓谷だが、眼下の木は新芽が膨らんでいるように見える。おねえさんに聞くと「モミジだと思います」と。
新緑の季節は格別に眺めがよさそう。
[DATA]
たちばな家
東京都西多摩郡檜原村5574
https://hinohara-kankou.jp/spot/tachibanaya/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/Ulq_jb7MhT0


自分史の中に何をやっても楽しめない時代というのがあった。無理やり出かけてもことごとくトラウマとなっていたり…。
いまはお出かけが楽しくてしょうがないので、当時の足跡をたどり、よき思い出として上書きしてトラウマを解消しようとひそかにもくろんでいる。
嵐山渓谷、川越大師 喜多院、増上寺などがそのシリーズで、トラウマ破りはおおむね成功といえよう。
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檜原村のラーメン店「たちばな家」にも行っておかなければと思っていたところ、前記事に書いたとおりInstagramで払沢の滝結氷の情報を見つけた。はじめ気づかなかったが、両者はごく近いのである。
いろいろ調べるうちに「檜原とうふ ちとせ屋」などを含め構想が膨らむ。
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檜原街道の橘橋近くにあるので「たちばな家」(だと思う)。
街道沿いで駐車場に入れにくく、10年以上前に来たとき「クルマ止められないから帰る」と言いだして相方を怒らせたというトラウマ ( ̄Д ̄ ; ;
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「ちとせ屋」からそのまま歩いてきたので駐車に煩わされることもないし(笑)。
11時5分前に着いて、開店待ち1組。並ばず道の向かいで待っていたらもう1組増えたが、急ぐ用事もないので気にならない。
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お店は秋川(南秋川)の急崖にへばりつくように建てられており、渓谷に面した窓際にカウンター席が設けてある。

テーブル席や小上がりも空いていたが、特等席っぽいカウンターを選ぶ。たしか前回もそうだった。

眼下には秋川の渓谷
注文は、わんたんめんと五目中華そば。
知らなかったが、こちらは1947(昭和22)年創業の老舗。それで五目中華というナツカシメニューがあったのね。
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わんたんめんは味のベースが基本のらぁめんと同じだと思うが、鶏ガラなどのだしにショウガの風味の効いた懐かしくも優しい味わい。

手打ちの麺は不ぞろいで、加水の関係か伸びやすいが、コシうんぬんとは違う基準ではかるべきものだと思う。
2枚のチャーシューは部位が違うかな。どちらもていねいな仕事ぶりで、程よい歯応えが残り、かみしめるとうま味が広がる。

五目中華そば、なんと華やかで美しいたたずまい!

五目中華といえば塩味というのも昔ながら。
具はチャーシュー、メンマ、味玉、かまぼこ、カニのほぐし身、キクラゲ、ハクサイ、モヤシ、タマネギ、コマツナ、ニンジン、ネギ…。

前回もおいしかったという覚えはあるが、漠然たる記憶どおりに、かつレベルが高いというのはすごいと思った。
でも、あとで思ったが、川魚塩焼きの定食も食べてみたかった。シーズンには鮎料理も出るらしい。

いまは冬枯れの渓谷だが、眼下の木は新芽が膨らんでいるように見える。おねえさんに聞くと「モミジだと思います」と。
新緑の季節は格別に眺めがよさそう。
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[DATA]
たちばな家
東京都西多摩郡檜原村5574

[Today's recommendation]



https://youtu.be/Ulq_jb7MhT0

