居酒屋ランチで考えた 【入船】
2021.11.25
武蔵小金井に用事があり、そのまま昼ごはんを食べることに。
最近、たまたま居酒屋ランチが続いて、思うところがある。
夜に外で飲むことはほとんどないからアレだけど、昼とはいえ居酒屋が開いていて、当たり前のように昼から飲んでる人がいて、コロナで変わってしまった世の中が、元に戻るかどうかは別として、少なくとも再び“正常に”機能し始めていることを表す象徴的光景に違いないと。
その場に身を置くだけで気が晴れるものがあり、これはハマるかもしれないなぁ… と。

そんな流れで北口の「ドン・キホーテ」裏をふらふらしたのは、吉祥寺の居酒屋「大鵬」のイメージで無意識のうちに居酒屋ランチを探していたからじゃないかと、あとで思った。このエリアは大鵬グループ(「ハンバーグレストラン 葦」「うどん・そば 白樺」「ごはん処 しなの〈閉店〉」)の拠点みたいなところだ。

それらは非居酒屋なので根拠のないただのイメージなんだが、おかげで路地裏にシブいお店を見つけた。
「白樺」の横を入る鉤形の路地の角に位置する「入船」。

小粋な小料理屋といったたたずまいで、パッと見いちげんさんには入りづらそうな雰囲気だが、置き看板にぶら下がる“昼定食600~880円”のプレートがグッとハードルを下げてくれる。
一応、のれん越しに中をのぞいて、テーブル席が空いていることを確認して入店。

入り口横の黒板に書かれた昼定食は12種類と予想外に品数が多い。
刺身とビーフコロッケを注文。

昼定食の品書き
先客は2名で、マスター(と、こちらでは呼ぶ)の持ち場の真ん前のカウンター席に座る若めのお客が、ずっとマスターとおしゃべりしてる。
刺身は意表を突いて白身2種とイカ。こういったサービスランチでマグロを使わないというのは、よほどの自信の表れか。上の会話から漏れ聞くところによると、白身はタイとスズキ。
付け合わせや副菜の構成から皿の色まで、白と緑主体のエコロジカルな色合いの定食なのであった。

わさびは本わさび
あとで調べたところ、食べログの自己PRに次のように書いてある。
――鮮度にとことんこだわった素材は、毎日魚河岸で仕入れた天然食材。様々な料理でご堪能頂ける中でも、まずは旨味をそのまま生かした〈刺身の盛り合わせ〉でご賞味を。
なるほど鮮度抜群、プリプリの刺身である。
ビーフコロッケは大ぶりなのが2個と、こちらはボリューム満点。

さくさくの表面になめらかなじゃがいもの対比が楽しい。
魚中心の通っぽいラインアップに、こういう庶民的なメニューが一つあるだけで、ずいぶんくつろげるようになる。

先のお客が帰ると、僕らのあとに入って隣のテーブルに着いていたじいさんがそのカウンター席に移動。マスターとの会話を楽しむ常連さんの特等席のようだ。
会話のネタは、森林伐採と海面上昇 (^ ^)

何かのはずみでチラッとそんな話になったのかと思って黙って聞いていると、ずっとその話題で盛り上がっている。
SDGsという用語の急激な浸透ぶりにも驚かされるが、コロナ禍を経験して、人類存亡などということについて、われわれは少し考えるようになっているのかもしれない。
[DATA]
入船
東京都小金井市本町5-12-15
[Today's recommendation]



https://youtu.be/wFp6xnJbs0w


武蔵小金井から崖線を下り、はけの道の先、野川河畔のオギ原
武蔵小金井に用事があり、そのまま昼ごはんを食べることに。
最近、たまたま居酒屋ランチが続いて、思うところがある。
夜に外で飲むことはほとんどないからアレだけど、昼とはいえ居酒屋が開いていて、当たり前のように昼から飲んでる人がいて、コロナで変わってしまった世の中が、元に戻るかどうかは別として、少なくとも再び“正常に”機能し始めていることを表す象徴的光景に違いないと。
その場に身を置くだけで気が晴れるものがあり、これはハマるかもしれないなぁ… と。

そんな流れで北口の「ドン・キホーテ」裏をふらふらしたのは、吉祥寺の居酒屋「大鵬」のイメージで無意識のうちに居酒屋ランチを探していたからじゃないかと、あとで思った。このエリアは大鵬グループ(「ハンバーグレストラン 葦」「うどん・そば 白樺」「ごはん処 しなの〈閉店〉」)の拠点みたいなところだ。

それらは非居酒屋なので根拠のないただのイメージなんだが、おかげで路地裏にシブいお店を見つけた。
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「白樺」の横を入る鉤形の路地の角に位置する「入船」。

小粋な小料理屋といったたたずまいで、パッと見いちげんさんには入りづらそうな雰囲気だが、置き看板にぶら下がる“昼定食600~880円”のプレートがグッとハードルを下げてくれる。
一応、のれん越しに中をのぞいて、テーブル席が空いていることを確認して入店。

入り口横の黒板に書かれた昼定食は12種類と予想外に品数が多い。
刺身とビーフコロッケを注文。

昼定食の品書き
先客は2名で、マスター(と、こちらでは呼ぶ)の持ち場の真ん前のカウンター席に座る若めのお客が、ずっとマスターとおしゃべりしてる。
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刺身は意表を突いて白身2種とイカ。こういったサービスランチでマグロを使わないというのは、よほどの自信の表れか。上の会話から漏れ聞くところによると、白身はタイとスズキ。
付け合わせや副菜の構成から皿の色まで、白と緑主体のエコロジカルな色合いの定食なのであった。

わさびは本わさび
あとで調べたところ、食べログの自己PRに次のように書いてある。
――鮮度にとことんこだわった素材は、毎日魚河岸で仕入れた天然食材。様々な料理でご堪能頂ける中でも、まずは旨味をそのまま生かした〈刺身の盛り合わせ〉でご賞味を。
なるほど鮮度抜群、プリプリの刺身である。
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ビーフコロッケは大ぶりなのが2個と、こちらはボリューム満点。

さくさくの表面になめらかなじゃがいもの対比が楽しい。
魚中心の通っぽいラインアップに、こういう庶民的なメニューが一つあるだけで、ずいぶんくつろげるようになる。

先のお客が帰ると、僕らのあとに入って隣のテーブルに着いていたじいさんがそのカウンター席に移動。マスターとの会話を楽しむ常連さんの特等席のようだ。
会話のネタは、森林伐採と海面上昇 (^ ^)

何かのはずみでチラッとそんな話になったのかと思って黙って聞いていると、ずっとその話題で盛り上がっている。
SDGsという用語の急激な浸透ぶりにも驚かされるが、コロナ禍を経験して、人類存亡などということについて、われわれは少し考えるようになっているのかもしれない。
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[DATA]
入船
東京都小金井市本町5-12-15
[Today's recommendation]



https://youtu.be/wFp6xnJbs0w


武蔵小金井から崖線を下り、はけの道の先、野川河畔のオギ原