リアル昭和な 【鶴家】
2021.11.21
前記事に書いているように、まず梅岩寺にお参りして、旧青梅街道を駅のほうにぶらぶら歩いていると、どこからともなくうまそうな匂いが漂ってくる。
「立ち食いそばの匂い…」(=うまそうな匂い)
と、つられるように狭い路地に入り込めば、路地はそのまま古いビルを通り抜ける構造になっている。ビルの通路の両側はテナントで、左手中ほどにそば店。
匂いのもとはこちらのようだ。

残念ながら立ち食いでなく普通のおそば屋さん… というのは立ち食いそば好きの感覚であろうが、いや、これをフツウといえるだろうか…? という独特の空気感。
まだ10時前で開店準備中で、後ろ髪引かれる思いで街歩きに出かけたのであった。

そのあとは前記事のとおりマルシェでチョコレートを買い東青梅駅近くまで歩いて引き返す途中いきなりサンバが始まったと(11:00)。
しばらくサンバの後ろを歩いたが、ハラが減って裏道にそれてパレードを追い越し、やっぱり青梅駅前のくだんのそば店「鶴家」に戻ってきたのである。
正面の外壁デザインが同じ部分は、変則形だが一体のビルのようだ
おそば屋さんが入っているのは駅前ロータリーに面した鉤形の青梅中央ビル。

角のラーメン屋さんもいい感じ。

店頭のサンプルケースが美しい。
そして懐かしい。

中学のころ街に遊びに行ったときに1人であるいは友だちと入ってカレーを食べていたおそば屋さんを思い出す。
青梅というのは不思議な街で、自転車に乗っている中学生くらいの男子を見かけると、その年代のころの自分の行動が重なって思い出されたりする。
このお店はそんな半世紀近く前の記憶を刺激するものがいろいろ詰まっていそうな雰囲気をたたえていた。

店内は、テーブル席が4卓、奥にカウンターと小上がり。
サンプルケースのカレーには惹かれるものがあるが、その前にそばつゆの匂いに引っかかっていたわけで、嗅覚の訴求力は視覚を上回る。
注文は鴨南ばんそばと天そば。
あとでカレーのセットメニューを発見して、カレーと小かけにすればよかったと、いつものようにモヤモヤ。
お客さんは先客1組4人、後客5組9人。
いずれも女性かつ高齢者… つまりはおばあさんで、男性はわし1人、平均年齢80歳近く? で、70歳以下はわしらだけ。
イベントが行われていて観光客も少なくないこの日のその状況に、自分の嗅覚は間違いでもないなぁ… と思いました (〃 ̄∇ ̄)ノ
そばは思っていたのと違って、太さが不ぞろいで手打ち感いっぱい。ネチッとした食感から、そば粉率も高そう。
そういえば店頭に“手打ちそば”の掛け軸が掛かっていた。

天ぷらは、エビ、シソ、シシトウ。
つゆはしょうゆが強く、かつ味濃いめ。ゆず皮が添えてある。
そばの香りはそれに負けていない。
量は少なめだが、おいしいそばである。
鴨南ばんは、鴨がたっぷり入って、新鮮で軟らかい細めのネギといいコンビ。
体も温まりほっとひと息。

食べ終わってお店を出ると、サンバのリズムが聞こえる。
ゆっくり追いついてきたようで、僕らがご飯を食べている間もこの人たちは踊り続けていたと。なんか感動した。
パレードが通過する道々の古い商店のお年を召した人々の純粋に楽しそうな反応も、すごく昭和なのであった。
(つづく)
[DATA]
鶴家
東京都青梅市本町131-22
[Today's recommendation]



https://youtu.be/jUQCKZZQcKA


前記事に書いているように、まず梅岩寺にお参りして、旧青梅街道を駅のほうにぶらぶら歩いていると、どこからともなくうまそうな匂いが漂ってくる。
「立ち食いそばの匂い…」(=うまそうな匂い)
と、つられるように狭い路地に入り込めば、路地はそのまま古いビルを通り抜ける構造になっている。ビルの通路の両側はテナントで、左手中ほどにそば店。
匂いのもとはこちらのようだ。

残念ながら立ち食いでなく普通のおそば屋さん… というのは立ち食いそば好きの感覚であろうが、いや、これをフツウといえるだろうか…? という独特の空気感。
まだ10時前で開店準備中で、後ろ髪引かれる思いで街歩きに出かけたのであった。

そのあとは前記事のとおりマルシェでチョコレートを買い東青梅駅近くまで歩いて引き返す途中いきなりサンバが始まったと(11:00)。
しばらくサンバの後ろを歩いたが、ハラが減って裏道にそれてパレードを追い越し、やっぱり青梅駅前のくだんのそば店「鶴家」に戻ってきたのである。
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おそば屋さんが入っているのは駅前ロータリーに面した鉤形の青梅中央ビル。

角のラーメン屋さんもいい感じ。

店頭のサンプルケースが美しい。
そして懐かしい。

中学のころ街に遊びに行ったときに1人であるいは友だちと入ってカレーを食べていたおそば屋さんを思い出す。
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青梅というのは不思議な街で、自転車に乗っている中学生くらいの男子を見かけると、その年代のころの自分の行動が重なって思い出されたりする。
このお店はそんな半世紀近く前の記憶を刺激するものがいろいろ詰まっていそうな雰囲気をたたえていた。

店内は、テーブル席が4卓、奥にカウンターと小上がり。
サンプルケースのカレーには惹かれるものがあるが、その前にそばつゆの匂いに引っかかっていたわけで、嗅覚の訴求力は視覚を上回る。
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注文は鴨南ばんそばと天そば。
あとでカレーのセットメニューを発見して、カレーと小かけにすればよかったと、いつものようにモヤモヤ。
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お客さんは先客1組4人、後客5組9人。
いずれも女性かつ高齢者… つまりはおばあさんで、男性はわし1人、平均年齢80歳近く? で、70歳以下はわしらだけ。
イベントが行われていて観光客も少なくないこの日のその状況に、自分の嗅覚は間違いでもないなぁ… と思いました (〃 ̄∇ ̄)ノ
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そばは思っていたのと違って、太さが不ぞろいで手打ち感いっぱい。ネチッとした食感から、そば粉率も高そう。
そういえば店頭に“手打ちそば”の掛け軸が掛かっていた。

天ぷらは、エビ、シソ、シシトウ。
つゆはしょうゆが強く、かつ味濃いめ。ゆず皮が添えてある。
そばの香りはそれに負けていない。
量は少なめだが、おいしいそばである。
![]() | ![]() |
鴨南ばんは、鴨がたっぷり入って、新鮮で軟らかい細めのネギといいコンビ。
体も温まりほっとひと息。

食べ終わってお店を出ると、サンバのリズムが聞こえる。
ゆっくり追いついてきたようで、僕らがご飯を食べている間もこの人たちは踊り続けていたと。なんか感動した。
パレードが通過する道々の古い商店のお年を召した人々の純粋に楽しそうな反応も、すごく昭和なのであった。
(つづく)
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[DATA]
鶴家
東京都青梅市本町131-22
[Today's recommendation]



https://youtu.be/jUQCKZZQcKA

