甘いが贅沢なご当地グルメ 【新島田屋】
2021.10.10
前記事のつづきで飯能散策後編。
下調べをいっさいしていないので、現地での行動は東飯能駅で調達した『飯能まるっとガイドブック』に100%頼っている。
“飯能B級グルメ”が2品紹介されていて、一つが前記事の“すいーとん”。
もう一つのほうもいただいてみましょう ♪(* ̄∇ ̄)/
『飯能まるっとガイドブック』より
――味噌付けまんじゅう:昔から地元の人が大好きなおやつ。あんこ入り焼きまんじゅうに甘味噌がぬられたもの。
マップに載っている2店のうち現在地(「せいたろう」)から近い「新島田屋」へ。

駅に近い“銀座通り”がレトロを売りにした町おこしにいまひとつ踏み込めていない反面、もっと離れたここいらの通りがむしろ、現役感を残しつついい感じに古びていたりする。
「新島田屋」は、なんと創業1874(明治7)年。
まもなく150年企業である。
ショーケースには、味噌付けまんじゅうと書かれた、どう見ても普通のまんじゅうが並んでいる。
どう見ても普通のまんじゅう、“一串(2個)”とあるように、陳列の感じではわからないが串刺しにしてあるもよう。


1串頼むと、ご主人はおもむろに1串をだんごの焼き台であぶり始める。軽く焦げ目がついたところで壺のたれにくぐらせる。
五平餅に塗るような、見るからに甘そうなみそだれである。

「あ、おまんじゅうの中身は入ってないんですね?」
「あんこが入ってるんです」とご主人。
あんこに甘みそ?
どう考えても甘甘…。

たたきにテーブルが一つ備え付けてあってイートイン可能なもよう。
おなかいっぱいだったのでパックに詰めてもらったが、ここで食べてもほっこりしそう。
ほかに米糀の酒まんを4個買ってお店をあとにする。

帰りの車内でパッケージを開けるのが醍醐味。

砂糖のザラつきが感じられる甘~い味噌。

コシの強い生地の中に素朴な粒あん。
タレとあんこで十分過ぎる甘さだが、シンプルなだけに意外とぺろりといただける。

保存のための添加物など使わないから翌日には硬くなる。それは自然なこと。
硬くなったおまんじゅうを再加工しておいしくしようということでは妙法寺門前の揚げまんじゅうが思い出される。
昔は食べ物を捨てるなんてことは、簡単にはしなかった。
あの手この手で工夫してたら、新しいおいしさが生まれて、気がついたら地元で愛される一品になっていた。
[DATA]
新島田屋
埼玉県飯能市八幡町7-7
[Today's recommendation]



1874年は…? 喜歌劇『こうもり』初演 https://youtu.be/-IY4N_8BtHU


西武鉄道・飯能駅
前記事のつづきで飯能散策後編。
下調べをいっさいしていないので、現地での行動は東飯能駅で調達した『飯能まるっとガイドブック』に100%頼っている。
“飯能B級グルメ”が2品紹介されていて、一つが前記事の“すいーとん”。
もう一つのほうもいただいてみましょう ♪(* ̄∇ ̄)/
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――味噌付けまんじゅう:昔から地元の人が大好きなおやつ。あんこ入り焼きまんじゅうに甘味噌がぬられたもの。
マップに載っている2店のうち現在地(「せいたろう」)から近い「新島田屋」へ。

駅に近い“銀座通り”がレトロを売りにした町おこしにいまひとつ踏み込めていない反面、もっと離れたここいらの通りがむしろ、現役感を残しつついい感じに古びていたりする。
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「新島田屋」は、なんと創業1874(明治7)年。
まもなく150年企業である。
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ショーケースには、味噌付けまんじゅうと書かれた、どう見ても普通のまんじゅうが並んでいる。
どう見ても普通のまんじゅう、“一串(2個)”とあるように、陳列の感じではわからないが串刺しにしてあるもよう。


1串頼むと、ご主人はおもむろに1串をだんごの焼き台であぶり始める。軽く焦げ目がついたところで壺のたれにくぐらせる。
五平餅に塗るような、見るからに甘そうなみそだれである。

「あ、おまんじゅうの中身は入ってないんですね?」
「あんこが入ってるんです」とご主人。
あんこに甘みそ?
どう考えても甘甘…。

たたきにテーブルが一つ備え付けてあってイートイン可能なもよう。
おなかいっぱいだったのでパックに詰めてもらったが、ここで食べてもほっこりしそう。
ほかに米糀の酒まんを4個買ってお店をあとにする。

帰りの車内でパッケージを開けるのが醍醐味。

砂糖のザラつきが感じられる甘~い味噌。

コシの強い生地の中に素朴な粒あん。
タレとあんこで十分過ぎる甘さだが、シンプルなだけに意外とぺろりといただける。

保存のための添加物など使わないから翌日には硬くなる。それは自然なこと。
硬くなったおまんじゅうを再加工しておいしくしようということでは妙法寺門前の揚げまんじゅうが思い出される。
昔は食べ物を捨てるなんてことは、簡単にはしなかった。
あの手この手で工夫してたら、新しいおいしさが生まれて、気がついたら地元で愛される一品になっていた。
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[DATA]
新島田屋
埼玉県飯能市八幡町7-7
[Today's recommendation]



1874年は…? 喜歌劇『こうもり』初演 https://youtu.be/-IY4N_8BtHU


西武鉄道・飯能駅