そうだ ○○、行こう。 【浅見茶屋】
2021.10.03
観光します的な宣言をしてはいるが、仕事は普通にあるわけだし、ちゃんとした観光をするには日程調整をはじめ準備が必要だ。
もう一つ、東京都民的には例のGo Toトラベルの顛末をいまだ根に持っており、次に発動される場合、都民は2倍よけいに恩恵にあずかれる仕組みとなるべきと考えているので、その動向を注視する必要もある。
なので、まずは日帰りで近場の観光地めぐりというのが現実的なところ。
近場の観光地で真っ先に思い浮かぶのが高尾山。
先日の御岳山と違い、高尾山は登山コースがいくつも整備されており、これまで5回ほど行ったがケーブルカーを使ったことはない。いま行ってもたぶん歩いて登ることになると思うが、はたして登れるだろうか…?
「ということで、山登りの練習しといたほうがいいと思うんだ」
「じゃあ車で山のほうに行くんだね♪」
いや、まずは八国山くらいで… という言葉をのみ込んで、おもむろにGoogleマップを検索するワタシ。

御岳山を眺めながらのドライブになる
「ここなんかどうだろう?」
と、話が持ち上がって行き先が決まるまでトントンと早いが、そもそも朝起きてひと仕事してからの話だから、出発時点で10時を回っている。
そんなんで日帰り観光なんてできるわけないでしょ ヾ(・ω・o)
で、やって来ました飯能市坂石。
11:40到着と、優秀優秀。
西武秩父線吾野駅の先、東郷公園横の参道から子ノ権現をめざすという計画だ。

登り口にあるカフェも気になるが…
ここを選んだ最大の理由が、途中に茶屋があること。
というか、茶屋まで登って余力があれば子ノ権現に向かってみようかと。
それだと茶屋目当てみたいでアレなので、(公表)目的地は茶屋の近くの青葉戸不動滝ということにして… (〃 ̄ω ̄〃ゞ

参道は高麗川の支流の権現川に沿って緩やかに上る舗装道路。
一帯は植林の杉林で下層植生が貧弱だったりするが、渓流の美しさには目をみはるものが。
湿気の多い谷あいに苔むした石や切り株が並ぶ、まるで『もののけ姫」の世界である。


「すごいね! すごいね!!」
「京都の某寺で3000円払うのばからしいね!」とは、前日のテレビネタ。
徐々に勾配がきつくなる上り道もさほど苦にならないのは、絶え間なく聞こえるせせらぎがもたらすヒーリング効果によるかも。

青葉戸不動滝
「浅見茶屋」は創業1932(昭和7)年。
子ノ山(子ノ権現)旧表参道の門前の茶屋である。
建物は1855年江戸末期建造の古民家だそう。
山の雰囲気に溶け込んだ趣ある外観は昔の山小屋を彷彿させるものがあり、わずか40分で訪れるまさに別天地。
逆に言うとその40分が大事で、車でここまで来る人も多いようだが、歩いてこそ得られるぜいたく感だと思った。

建物内部も手入れが行き届き、言うことなしの雰囲気。
参道の看板は“うどん甘味処”となっていたが、ほぼうどんのみのメニュー構成。甘味要素は田楽くらいだが、茶屋好きの田楽好きとしてはそれだけでテンション上がる。
肉汁うどん、いなか汁うどん、味噌田楽を注文。


「ビールもいいんじゃない?」
「なに言ってんの。クルマでしょ」
歩いて登ってきた充実感で、麓に車があることを忘れていたという。

うどんは熱いのと冷たいのがあり、どちらもつけ汁ということで、熱いのは釜揚げタイプかと思う。僕らは両方冷たいのに。
古い門前の茶屋ということで田舎っぽいうどんが出てくると思ったら、いまふうのスタイリッシュなビジュアル。
ガツンとコシがあって小麦の風味の強い、われわれの地元のものによく似たタイプのうどんである。

多摩地区・埼玉南部のうどんをすべて“武蔵野うどん”とくくる風潮があるが、飯能には“武州うどん”という呼び名のうどんがあるらしいということを、以前「指田屋」のおばちゃんに教わったことを思い出した。

どちらの汁も具だくさん。肉汁は豚肉と油揚げ、タマネギ、いなか汁はナス、ぶなしめじ、油揚げ、こんにゃく。なぜかいなかのほうだけ薬味ネギがあらかじめのってくる。
これだけのクオリティで観光地価格どころか街の物価尺度で測っても決して高くないところは特筆されよう。
茶屋を出て“この先車行き止まり”の標識の横に、“子ノ権現45分”の棒杭。
「うん。無理かな(笑)」
ぶらぶらと水音を聞きながら参道を下る。

[DATA]
浅見茶屋
埼玉県飯能市坂石1050
https://www.facebook.com/asamichaya/
https://twitter.com/g55hbO8HMcWdeDm?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
[Today's recommendation]



https://youtu.be/OGbx7H49Zp8


観光します的な宣言をしてはいるが、仕事は普通にあるわけだし、ちゃんとした観光をするには日程調整をはじめ準備が必要だ。
もう一つ、東京都民的には例のGo Toトラベルの顛末をいまだ根に持っており、次に発動される場合、都民は2倍よけいに恩恵にあずかれる仕組みとなるべきと考えているので、その動向を注視する必要もある。
なので、まずは日帰りで近場の観光地めぐりというのが現実的なところ。
近場の観光地で真っ先に思い浮かぶのが高尾山。
先日の御岳山と違い、高尾山は登山コースがいくつも整備されており、これまで5回ほど行ったがケーブルカーを使ったことはない。いま行ってもたぶん歩いて登ることになると思うが、はたして登れるだろうか…?
「ということで、山登りの練習しといたほうがいいと思うんだ」
「じゃあ車で山のほうに行くんだね♪」
いや、まずは八国山くらいで… という言葉をのみ込んで、おもむろにGoogleマップを検索するワタシ。

御岳山を眺めながらのドライブになる
「ここなんかどうだろう?」
と、話が持ち上がって行き先が決まるまでトントンと早いが、そもそも朝起きてひと仕事してからの話だから、出発時点で10時を回っている。
そんなんで日帰り観光なんてできるわけないでしょ ヾ(・ω・o)
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で、やって来ました飯能市坂石。
11:40到着と、優秀優秀。
西武秩父線吾野駅の先、東郷公園横の参道から子ノ権現をめざすという計画だ。

登り口にあるカフェも気になるが…
ここを選んだ最大の理由が、途中に茶屋があること。
というか、茶屋まで登って余力があれば子ノ権現に向かってみようかと。
それだと茶屋目当てみたいでアレなので、(公表)目的地は茶屋の近くの青葉戸不動滝ということにして… (〃 ̄ω ̄〃ゞ

参道は高麗川の支流の権現川に沿って緩やかに上る舗装道路。
一帯は植林の杉林で下層植生が貧弱だったりするが、渓流の美しさには目をみはるものが。
湿気の多い谷あいに苔むした石や切り株が並ぶ、まるで『もののけ姫」の世界である。


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「すごいね! すごいね!!」
「京都の某寺で3000円払うのばからしいね!」とは、前日のテレビネタ。
徐々に勾配がきつくなる上り道もさほど苦にならないのは、絶え間なく聞こえるせせらぎがもたらすヒーリング効果によるかも。

青葉戸不動滝
「浅見茶屋」は創業1932(昭和7)年。
子ノ山(子ノ権現)旧表参道の門前の茶屋である。
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建物は1855年江戸末期建造の古民家だそう。
山の雰囲気に溶け込んだ趣ある外観は昔の山小屋を彷彿させるものがあり、わずか40分で訪れるまさに別天地。
逆に言うとその40分が大事で、車でここまで来る人も多いようだが、歩いてこそ得られるぜいたく感だと思った。

建物内部も手入れが行き届き、言うことなしの雰囲気。
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参道の看板は“うどん甘味処”となっていたが、ほぼうどんのみのメニュー構成。甘味要素は田楽くらいだが、茶屋好きの田楽好きとしてはそれだけでテンション上がる。
肉汁うどん、いなか汁うどん、味噌田楽を注文。


「ビールもいいんじゃない?」
「なに言ってんの。クルマでしょ」
歩いて登ってきた充実感で、麓に車があることを忘れていたという。

うどんは熱いのと冷たいのがあり、どちらもつけ汁ということで、熱いのは釜揚げタイプかと思う。僕らは両方冷たいのに。
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古い門前の茶屋ということで田舎っぽいうどんが出てくると思ったら、いまふうのスタイリッシュなビジュアル。
ガツンとコシがあって小麦の風味の強い、われわれの地元のものによく似たタイプのうどんである。

多摩地区・埼玉南部のうどんをすべて“武蔵野うどん”とくくる風潮があるが、飯能には“武州うどん”という呼び名のうどんがあるらしいということを、以前「指田屋」のおばちゃんに教わったことを思い出した。

どちらの汁も具だくさん。肉汁は豚肉と油揚げ、タマネギ、いなか汁はナス、ぶなしめじ、油揚げ、こんにゃく。なぜかいなかのほうだけ薬味ネギがあらかじめのってくる。
これだけのクオリティで観光地価格どころか街の物価尺度で測っても決して高くないところは特筆されよう。
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茶屋を出て“この先車行き止まり”の標識の横に、“子ノ権現45分”の棒杭。
「うん。無理かな(笑)」
ぶらぶらと水音を聞きながら参道を下る。

[DATA]
浅見茶屋
埼玉県飯能市坂石1050


[Today's recommendation]



https://youtu.be/OGbx7H49Zp8

