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桜と同じ半月遅れの ――高尾山登山道 稲荷山コース

2024.04.06

 東京の桜の開花は3月29日と平年より5日、去年より15日遅い観測で、最近では2012年(3月31日開花)以来の遅さとなった。それには2月下旬以降の低温傾向が影響している。
そういうリズムは人間も同様で、われわれの山歩きも去年の3月21日から、桜と同じ半月遅れのスタートとなった。

行き先は去年と同じ高尾山。
クルマで1時間ちょっとで行ける手軽さから、「高尾山でも…」となりやすい。
ただし、去年の記事にも書いているように高尾山は駐車場事情に釈然としないところがあって、それを回避すべく去年より1時間以上も早く家を出る。


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案内川、市営駐車場、高尾山口駅


途中、ひと駅手前の高尾駅近くの1日最大500円の駐車場が“満車”でイヤな予感がして、予定していた高尾山口駅前の市営駐車場より350mほど手前の1000円のコインパーキングに駐車。
歩いて登山口に向かう途中に通った市営駐車場は、なんと7時半にして満車なのだった。
普通にこっちに止めようとしていたら去年と同じ氷川神社コースをたどっていたかもしれず、危ないところだった。


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京王高尾山口駅


去年歩いたのは案内川の支流“前の沢”に沿って上る「6号路」だったが、今回はその沢を挟んで薬王院表参道(1号路)の主尾根とは反対側の南の尾根を伝う「稲荷山コース」。


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高尾山ケーブルカー清滝駅


40年近く前、初めて高尾山に登ったときに通ったのが稲荷山コースである。
はたして過ぎし日の思い出探訪、いかがあいなりますや。


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高尾山ケーブルカー 清滝駅の左を通る6号路からすぐにそれて沢を渡り、対岸の斜面を上る。
はじめひたすら木段の上りでけっこうしんどいが、尾根に出てしまえばあとは急勾配の少ない歩きやすいコースである。


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稲荷山の名前の由来でもある「旭稲荷」


ただし、ここ数日天候不順が続いたため足元はかなりよくない。
そういう予測もあって水の流れる“飛び石”区間のある6号路ははじめから候補外だったわけだが、結果的に舗装路の1号路を除けばこの日はどのコースもグチャグチャなのだった。


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尾根に出てしばらくは麓のほうで絶えず自動車走行音が響いていて、木々の間からは圏央道 高尾山ICが垣間見え、自然豊かな国定公園である一方、首都交通の要衝でもあることを思い知らされ、やや興を削がれる。


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やがて圏央道の騒音も遠ざかり、明るい樹間にさまざまな鳥の声が響き渡る気持ちよい道に。


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全体にあまり眺望は利かず、ほぼ唯一といっていい見晴らしの開ける場所が稲荷山展望台。
際立ったピークではないが「稲荷山400m」の札がかかっている。


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曇りがちであまり見通しはよくないが、新宿のビル街はかすかに認められた(ような気がした)


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昔歩いたときコース途中の眺めのよい東屋かベンチで昼ごはんをとった記憶があり、それがこの場所だったかはまったく思い出せないが、そのとき食べた手製のおにぎりのおいしさは忘れられない。
人生三本の指に入るおにぎりなのだ。


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そんなことを思い出しながら歩いているから急激に腹が減ってきた。
5時起きで朝食が早かったというのもある。


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いつもどおり携行食のようかんとチョコは持ってきたが、そういうおやつ系じゃなく、しょっぱいちゃんとした食事がしたい。
山頂には茶屋がいくつもあったはず… と、自然、足取りが速くなる。


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右に下れば6号路の飛び石の道へ合流する分かれ道を過ぎて間もなく、長い木段。
それを上りきればもう山頂広場なのだった。


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おにぎりを食べたことともう一つ、コース最後が切り立った斜面伝いでけっこう怖かったということをかすかに記憶しているんだが、そんな箇所は存在しなかった。
結局、記憶と整合するものは何一つ見いだせず、虚しくハラは減るばかり。

(つづく)


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神奈川方面は少し明るくなってきた。左から高取山、経ガ岳、仏果山、高取山…


[DATA]
高尾山登山道 稲荷山コース
東京都八王子市高尾町2484-7
https://www.ces-net.jp/takaovc/?page_id=3093





[Today's recommendation]


https://youtu.be/kxOFrMIqPX8?si=bpWfcnTy76cLpJUY



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次号予告





 高尾山の早春の花 など (稲荷山コース)

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カンアオイ、ナガバノスミレサイシン? シュンラン、チゴユリ、ツチグリ、エイザンスミレ


高尾山御用達! 【甘味 有喜堂】

2023.03.21

「髙橋家」の前で道は二手に分かれ、沢沿いを左に行くと京王高尾山口駅、紅葉橋という小さい橋を渡ると表参道の土産物屋街となる。


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左が高尾山口駅方面、右が紅葉橋。橋の向こうに「甘味 有喜堂」

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下流側から。沢を挟んで右が「髙橋家」、左の竹垣が「甘味 有喜堂」。紅葉橋の下の流れは、案内川支流で6号路に沿う“前の沢”の下流にあたる


駐車場は駅側だが、帰る前に典型的観光地の雰囲気漂う表参道をもうひと歩き。
ここの様子もなんとなく覚えがあり、食事か土産物でいくつかお店に入ったことがあると思う。


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橋のたもとに趣ある甘味処。
店舗横の小屋でまんじゅうが売られている。
“名物 高尾まんじゅう“
観光地土産にまんじゅうというのがお約束になっているが、早くも有力候補かな。


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参道をさらに進むと、またもや高尾まんじゅう。
限りなく一般名に近い商品名だし… とも思ったが、店名もさっきと同じ「有喜堂本店」。

観光地に名物ありで、そこには“本家・元祖争い”や“二匹目のどじょう”も存在するだろうが、実は有力店による多店舗展開川崎大師のくず餅屋さんのような)というケースもある。


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「有喜堂本店 工場店」


高尾山の「有喜堂本店」はまさにそのパターンで、今回見ていない甲州街道沿いの本店と合わせて3店舗展開らしい。
屋号は薬王院の正式名「高尾山薬王院有喜寺」にちなむ。


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――明治30年代 高尾山薬王院有喜寺より、屋号、有喜堂をもらい、高尾山御用達として創業、以来 お寺の御供物をはじめ高尾まんじゅう、高尾せんべい、大杉まんじゅう、栗羊かん等を、製造して販売しております。(全国和菓子協会HP「会員店紹介&リンク」より)


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「甘味 有喜堂」


最初に見た「甘味 有喜堂」がいい雰囲気だったので、戻ってそちらで買うことに。


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高尾まんじゅうは茶白2色で、茶が粒あん、白がこしあん。


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粒・こし1個ずつ買う。


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せいろで保温されていて、ほかほか。
売店の横に木のテーブルといすがあり、お茶もセルフで飲めるようになっている。
ほかほかのところをいただくことに。


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蒸したてふかふかの皮。
小豆の香りよく、かつしっかり甘い餡。
山歩きで疲れた身体がよろこぶ甘さ。

高尾山編おしまい)


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[DATA]
甘味 有喜堂
東京都八王子市高尾町2478





[Today's recommendation]


https://youtu.be/pHyN3izk38c



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近場観光☆☆☆ ――高尾山6号路

2023.03.21

 近場観光シリーズ。
多摩最大の観光地にしてミシュラン三ツ星の「高尾山」。

10日前の記事に、高尾山に観光に出かけたが駐車場がいっぱいですごすご帰ってきたと書いているが、その反省を踏まえ早起きした。早起きといっても6時だが。
7時半に出て9時10分前に到着。10時すぎだった先週の同じ轍は踏まない。

実は先週も空いている駐車場あるにはあったが、2000円。市営駐車場は1000円(土日祝)で、価格差が大きすぎる。まあ、高尾山いつでも来れるし… となったわけで。


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高尾山口駅前ロータリーからそのまま市営駐車場に誘導される。
最後に集金のおじさんが…
「2000円!」
「はい…!?」

ど、どういうこと!?

でもここまで入り込んでしまっては… と、2000円お支払いのあと指定された場所に止めたが、よく見ると氷川神社臨時駐車場とある。
そんなとこ入ったつもりはないのだが…。


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あとで調べると、市営が満車になると自動的にそこに誘導されるシステムらしい。
それってどうよ。
値段が同じなら、シエイでもヒカワでもキヨシでもなんでも、こっちは一向にかまわない。
でも説明なしに倍額って、歌舞伎町あたりの…。


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気を取り直して… ( ̄  ̄;) ウーム…


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ケーブル駅まで歩き、その段階で思案するわしら。


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ケーブルカーに乗るべきか、歩いて登るべきか。


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ほかのところならいざ知らず、何度か登ったことのある高尾山。
ケーブルカーに乗ることは、負けを認めるというか、(加齢による)体力の衰えを認容するというか、受け入れ難い提案である。
というか、その場からだらだら歩き始められる6号路に踏み込んだというだけなんだが。


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6号路登山口の地蔵。前列7体はなぜか七福神

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“琵琶瀧水行道場”とある


6号路は別名「琵琶滝コース」
途中、滝行・水行の行われる琵琶滝を通る。
滝修行を見た記憶があるので、以前もこのコースを登っているはずだ。


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案内川の支流“前の沢”沿いのコース。基本谷底で、展望はよくない

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対岸の岩屋大師

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滝修行が行われる琵琶滝


ときどき横の斜面で、グルック、グルック… と音がする。
それはカエルの鳴き声で、岩の割れ目から聞こえてくる。
あとで山頂の高尾ビジターセンターの学芸員のおにいさんに聞いたところ、タゴガエルとのこと。
声はすれども… という存在だそうで、「姿を見られたのはラッキーです!」


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数匹だんご状態になっていた


琵琶滝の上流は沢が浅くのんびり歩けるが、はじめの沢の奥まで入り込んだあと尾根筋を2度回り込む形で、左が切り立った崖でけっこう怖い。
より南の稲荷山コースへ抜ける分岐点のあとは水の流れる“飛び石”の道となり、反対斜面へ折り返し、今度は右が崖。
ビジターセンターのHPにも“飛び石前後は崖もあるので注意”とある。

やがて左手に木の階段。
そのまま一気に上る。


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稲荷山コースへの分岐ポイント

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折り返して反対斜面を上る。右が飛び石の道

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ここから一気の上り

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上り終えた先の広場。6号路で初めて眺望が開けるといっていい

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右から3号路、左から5号路が合流


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最後の坂を上り…

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高尾山頂599m

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高尾ビジターセンターに掲示してあるコース説明


あとで調べたら、6号路は難易度の高い上級コースとある。
難易度が高いというか、体力的に問題ないが、高所恐怖症の人(わし)的には、怖いことは怖い。

(つづく)


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正面の大室山の右に富士山が見えるはず。目を凝らせば…


[DATA]
高尾山6号路
東京都八王子市高尾町2186
https://www.ces-net.jp/takaovc/?page_id=3090





[Today's recommendation]


https://youtu.be/aMs0rNtBZJk



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次号予告


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