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自然派のお酒を求めて 【川越角屋酒店 クレアモール店】

2023.08.11

 山の日の8月11日。
ふと、なぜこの日に設定されたのかと、2013年6月の“山の日”制定議員連盟総会における議論の様子などを想像してみたりもして、要は8月13日(迎え盆)~16日(送り盆)を休みとしてその前後に1日祝日を加える場合、曜日ごとの7パターン合計でどれがいちばん休みが多くなるか… という問題である。たぶん。

山の日といっても山に行けるような気象条件ではなく、山がムリなら街歩き… と川越へ。
凝っている酒があり、取扱店を調べると川越の街なかに1店ある。
いちおう、目的はその酒屋さん。


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時の鐘


途中交差する関越自動車道下り線の渋滞ぶりからも人の移動の多さがうかがえ、出だしが遅かっただけにいつも車を停める“観光・農産物直売所 共同駐車場”はいっぱいだろうな… と予想していたが、意外とスカスカ。


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大正浪漫夢通り


その駐車場から市街中心まではけっこう歩くのでさすがに夏場はこんな感じ…? とも思ったが、観光のメインスポット「時の鐘」も「大正浪漫夢通り」も行ってみればいつになく閑散としており、これはもう猛暑の影響としか思えない。
ほかの観光地はどうなんだろう。


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目的の酒屋さんは大正浪漫夢通りの延長のクレアモールにある「角屋酒店」。
角屋というだけあって本当に角地にある… と思ったらこっちは支店(姉妹店)で、本店は西川越駅近くの角地にあるらしい。
1877(明治10)年創業、150年近い歴史を誇る老舗である。


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こちら「クレアモール店」は、店先に置かれたワインの木箱や焼き芋&ソフトクリームの窓口など、酒屋というより川越的おしゃれ飲食店風の外観だが、実際、ガラス張りの壁越しにはスタンドバー風の飲食スペース。
オープン(連雀町の食品・物産店を移転・名称変更)は2015年で、20年・22年にリニューアルし自然派ワインとクラフトビールを提供する角打ちスタンド併設店となっている。


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僕らの目的は自然派ワインでもクラフトビールでもなく、自然派日本酒。
自然米を原料に蔵付きの微生物に発酵を委ねる、いわゆる自然酒である。


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店頭の庇に“発酵食品と地酒”とあるように、発酵をキーワードにみそ・しょうゆ・漬物などこだわりの商品が並ぶこちらのお店。
人工的介入を最小限に抑えた自然に近い発酵食品として、自然酒は注目を集めている。


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千葉県香取町「寺田本家」の”醍醐のしずく”。
自然酒は取り扱う店が限られており、蔵元のHPで調べてこちらのお店を見つけた。

もうずいぶん前になるが、初めて寺田本家の酒を飲んだときの衝撃が忘れられない。
これが日本酒? 米からこんな酒ができる??
以来、自然酒の魅力に取りつかれてしまった感じ。


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いつも飲んでいるものとは違う“醍醐の泡”という銘柄を見つけて買ってみる。


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今年1月に川越に来たときに初めて知ったのが、地元銘酒・鏡山の“袋しぼり”なる酒粕。
醪を機械で搾るのではなく、手作業で袋づりにしてゆっくり時間をかけてしぼる製法からとれる酒粕で、しっとりとして香り高く柔らかな舌触り。

なんと、醍醐のしずくの酒粕も売られており、併せて購入。


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川越に来たからにはCOEDOビールは外せないよね。


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時刻は11時30分。
腹が、減った……

(つづく)


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[DATA]
川越角屋酒店 クレアモール店
埼玉県川越市新富町1-9-4
https://kawagoekadoya.shop/
https://www.facebook.com/kadoyawinestand/
https://www.instagram.com/kawagoekadoya_creamall/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/kXmmWFwNIjA



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このものも、実は川越名物?


あらためて川越観光❣ 【川越氷川神社】

2023.02.05

 川越に遊びに行ったら正月の名残の人出の多さに閉口した… という先月のリベンジ。
先月は結局、「丸広百貨店」のデパート食堂で昼ごはんを食べるだけですごすご帰り、それはそれで楽しかったが、年のはじめにお参りしようとわざわざ出かけたわけで、そのへんが引っかかっていた。


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なので前報にも書いている川越氷川神社へ、まずお参り。


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――川越氷川神社は今から約千五百年前、古墳時代の欽明天皇二年に創建されたと伝えられています。室町時代の長禄元(1457)年、太田道真・道灌父子によって川越城が築城されて以来、城下の守護神・藩領の総鎮守として歴代城主により篤く崇敬されました。神社HPより)


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川越氷川神社は“縁むすび風鈴”で一気に認知度が高まった感じがする。


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こういうバエる感じ


いわゆるインスタ映え的要素には細心の注意が払われている印象で、あちこちバエる。
バエるにもかかわらず、人出が多いので写真が撮りづらく、モヤモヤする。


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川越氷川神社にこだわったのは、おそらく30年ほど前、正月にお参りに行ったらものすごい人出で、結局どうしたんだっけ…? のままウヤムヤだったから。
なんかようやくちゃんとお参りできて、ホッとした。


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今回のテーマは観光。
このあと観光スポットをめぐる予定。

(つづく)


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[DATA]
川越氷川神社
埼玉県川越市宮下町2-11-3
https://www.kawagoehikawa.jp/
https://www.facebook.com/hikawa.kawagoe





[Today's recommendation]


https://youtu.be/tmrkE3_1tHQ



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次号予告


半世紀の時を超え 【ファミリーレストラン 丸広百貨店川越店】

2023.01.08

 しばらく車を動かしていなかったからバッテリーが不安というのもあって、近場に出かけることにした。
いつものように言いだしが遅いので近場といってもごく近場、川越へ。
人気の寺社の多い川越は正月、大混雑となる。
しかし松も明けていることだし、混むといっても大したことはあるまい。

出だしが遅かったので川越到着は11時近くになり、いつも車を止める「あぐれっしゅ川越」横の観光用共同駐車場は満車… どころか入り切らない車であふれており、この時点で不穏な空気が漂っている。
スマホ情報で偶然見つけた駐車場に止め、そこから近い氷川神社にまずお参りしようということになった。

で、行ってみると…。
やはりというか、人も車も混雑を極めていたのでありました ( ̄▽ ̄;)!! ガーン


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川越氷川神社


おそらくどこもこんな感じだろうから、お参りは無理。
もう昼ごはん食べて帰ろう(笑)。
しかしそれだって、ちゃんと食べようと思ったら行列不可避っぽい。
うーん、困った…。


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時の鐘


そこで思い出したのが、歴史の街・川越とはひと味違ったもう一つの川越の顔。

(前フリ終了 (; ̄。 ̄Aフゥ…)


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大正浪漫夢通り


川越の中心街はざっくり、県道15号川越日高線を境に、北の観光地(一番街・喜多院・川越城)エリアと、南の繁華街(クレアモール・川越駅・本川越駅)エリアに分けられる。
観光の中心“大正浪漫夢通り”は繁華街側では“クレアモール”というありきたりなショッピングストリートに姿を変える。
観光地側から普段あまり用事のない繁華街エリアへ“脱出”しようというわけだ。


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クレアモールの中ほどに位置する「丸広百貨店川越店」。
1957年開店の老舗百貨店で、川越市唯一のデパートである。


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こちらの売り… というか知る人ぞ知る名物が、デパート大食堂。
いまやデパート自体が希少な存在になりつつあるが、デパート食堂はまさに絶滅危惧種である。


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6階が飲食店街で、そのいちばん奥にあるのがデパート大食堂「ファミリーレストラン」。
どうです、このネーミングセンス ( ̄▽ ̄)b

差し渡し5メートルはあろうかというショーケース。
そこにはよいこの夢と希望が詰まっている。


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デパート食堂は子どものころ親に連れていってもらった記憶しか残っていない。
せいぜい小学校低学年までで、成長してからは入らなくなった。コッパズカシくて。
実に半世紀ぶり… ということになろうか。


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メニューは和洋中とそろうが、デパート食堂の定番ナポリタンが見当たらないのが、ちょっと残念。

一方、デパート食堂といえばお子様ランチだが、“キッズメニュー〈小学生まで〉小学生までのお客様以外もご注文いただけます(+200円)”とある。
これは気になる… が、さすがに頼む勇気はないなぁ(笑)。


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注文は、無難なところでカツカレーと中華丼。


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広い空間に席がゆったり配置されくつろげる。
窓際の席からは秩父連山が見渡せる。


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カツカレーはお約束のソースポットで♪


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まずその匂いが懐かしい。
おうちのカレーではない“よそ行き”の匂い。
外食といえばよそ行きであり、デパートがよそ行きのワンダーランドだった時代の匂いがする。


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中華丼は具だくさんでボリュームもある。
ハクサイ、ホウレンソウ、ニンジン、サヤエンドウ、グリーンピース、タケノコ、キクラゲ、ベビーコーン、豚肉、エビ、ウズラの卵…。


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母親はよく、フンパツして五目中華そばを食べさせたがった。
山海の具材たっぷりの中華料理は当時、ぜいたくな食べ物だったのだ。


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小江戸&大正浪漫の街・川越のもう一つの魅力。
昭和レトロがあふれてる。


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※許可をいただいて撮影


[DATA]
ファミリーレストラン 丸広百貨店川越店
埼玉県川越市新富町2-6-1 丸広百貨店川越店6F





[Today's recommendation]


https://youtu.be/sfiuaOWjEkI



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されど奥深い 【川越城 富士見櫓跡】

2022.10.18

 久々に自転車で川越へ。
今日通ったルートで片道25kmくらいと、川越は遠い。
遠いので、自転車でそんなとこまで行っちゃうと心細くなる。
以前は必ずそうだった。

が、コロナ禍のマイブーム“近場観光”で川越はしょっちゅう車で出掛けるようになっており、心理的距離感が縮まっているらしい。
観光客の間を縫って地元民のように自転車をスイスイ走らせてる自分🚴

でも通ったことのない場所に少し踏み込んだだけで思いがけないものに出くわす。
川越の街は奥が深い。


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駐車場と観光地の行き来でいつも歩く初雁城通りの一本南を通ってみると、いきなり小山のような地形が現れた。
ちょうど富士塚のような形で、その下には“川越城富士見櫓跡”の石柱が立っている。


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富士塚ならぬ富士見櫓…
自転車を下りて上ってみることに。


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樹木が茂って見晴らしが利かなくなっているが、いちおう川越駅方面を望むことができる。


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富士見櫓の反対側に少し下りられるようになっており、その先に鳥居が3つ。


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富士浅間神社(左)と、富士見稲荷神社の鳥居(右)

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御嶽神社(左)と、富士浅間神社(右)

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御嶽神社


――かつて天守閣が無い川越城の天守閣代わりとして、見張りや防戦の足場として活躍した富士見櫓の跡地です。数少ない川越城の遺構として現存しています。跡地内には、御嶽神社、富士浅間神社、富士見稲荷神社が祀られています。小江戸川越観光協会HP

と、このような情報はすべて帰ってきてから調べたもので、現場では何も知らないまま動いている。
ブログ記事にするつもりもなく見たままにシャッターを押しているだけで、やっぱり記事にしてみようかとなって、あれも撮ればよかったこれも撮ればよかったとなっても後の祭り。


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富士見稲荷神社


へたくそな写真で申し訳ない… という言い訳でした m(_ _;)m

(へたくそなままに、つづく


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[DATA]
川越城 富士見櫓跡
埼玉県川越市郭町2
https://koedo.or.jp/spot_201/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/0BILqwUUUpQ


17万石の風格 【川越城本丸御殿】

2022.08.14

 川越に用事があって朝から出かけた。

川越は北埼玉の実家に行くのに昔から通っていたが、街なかは人も車も多く駐車場事情も悪そうで、近くて遠い観光地という位置づけだった。
それが去年秋、農産物直売所「あぐれっしゅ川越」横に無料の市内観光用駐車場があることを知り、ガラッと認識が変わった。
さらに最近、クルマ的にきわめてストレスレスな伊佐沼ルートを開拓し、川越はずっと身近な存在になった。

あぐれっしゅ横駐車場は川越観光の中心地から1kmほどあるが、普段歩くことに慣れていればどうってことない距離である。
で、中心部へ歩いて向かうときに必ず通るのが「川越城本丸御殿」。


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気になりつつもほかに観光スポットの多い川越において優先順位的に上位に来づらいこういう施設でも、ちょこっとのぞいてみるべか…? となるのが、時間を無限に使える無料駐車場の効能である。
川越市観光課等はそのあたりをもっとアピールしてもよいのではないかと思う。


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実は今日の用事とは全然関係ないのだが、ちょこっとのぞいてみようかと。
なにしろ「川越城本丸御殿」、入場料はたったの100円。


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――川越城は、長禄元年(1457年)に、上杉持朝の命により、家臣の太田道真・道灌親子が築いたといわれています。江戸時代には江戸の北の守りとして重要視され、代々幕府の重臣が城主となっていました。現存する建物は嘉永元年(1848年)に建てられたもので、本丸御殿の一部として玄関・大広間・家老詰所が残り、川越藩17万石の風格をしのばせています。川越市HP


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詰所表側の廊下

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第一展示室に保存されている葵の御紋の入ったオリジナルの鬼瓦

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家老詰所(奥の建物)

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廊下(裏側)

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家老詰所

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家老詰所廊下

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36畳の大広間。欄間と川越藩御用絵師 船津蘭山による杉戸絵「朝日に松」

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大広間床の間に飾られた大鎧および天下三槍「御手杵の槍」の鞘「杵黒熊毛槍鞘」


本丸御殿とは城主が生活し政務を行う場所であり、虚構のお城のイメージと違い実務のニュアンスが感じられて興味深い。
立派な復元天守などよりむしろリアルに歴史に接する思いがする。

(つづく)


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[DATA]
川越城本丸御殿
埼玉県川越市郭町2-30-1
https://www.city.kawagoe.saitama.jp/welcome/kankospot/hommarugotenzone/hommarugoten.html





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/d-AjmHS7FcI



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次号予告


リーズナブルに川越グルメ 【小川藤】

2022.04.28

 連休前の(たぶん)最後の仕事が夜のうちに来ていて、朝早くから取りかかれたのはありがたい。
9時すぎには片付けられ、気分はもうGW ヘ( ̄▽ ̄*)ノ ヒャッホーイ♪

…と、自分的にはGWでも世間一般的にはまだGWではないので、混んでいることはないだろうという読みから、観光地・川越に行ってみることに。


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川越はときどき自転車で行くことはあったが、観光らしいことをしたのは去年10月が初めて。
そのときは到着が昼すぎになってしまい、とにかく何か食べないと… という観光どころじゃない状況で、見物したという満足感はいまひとつ得られていない。今回はその続き。

…が、自分的にはGWでも相方的にはやるべき仕事があり、川越到着12時半。
またもや、とにかく何か食べないと… ∑(_□_;) ii


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蓮馨寺

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川越八幡宮

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川越熊野神社


蓮馨寺にお参りしたあと、蔵造りの町並み~時の鐘あたりで昼ごはんのお店を探す。
前回歩いてみて“川越=うなぎ”の構図が刷り込まれているが、GW初日(というか前日)からそんな出費をしていてはあとが持たない。ここはうなぎ以外で・・・


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“蔵造りの町並み”は観光の中心。
食事ができそうなお店はやはりわれわれ向きではないなぁ… と一本東の川越街道を歩いていると、うなぎ屋の匂いが漂ってきた。


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これはたまらん… と足早に通り過ぎようとしたが、ふと振り返ると相方がついてきていない。空腹のあまり匂いにあらがえず? うなぎ屋の前に立ち止まってしまっている。


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「あんまり高くないよ」と言う。
ん、そうなの…? と、戻って店頭の品書きを見ると、うな重が2300円~とたしかにリーズナブル。
最安の品のうな丼(小)など1100円と、このご時世、激安と言っても過言ではない。

結局、うなぎ屋さんへ。


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「小川藤(おがとう)」は1923(大正12)年創業の老舗。
実は前回もここを通っており、川越でうなぎといえば真っ先に思い浮かぶお店だが、敷居が高そうな印象があった。
それだけに品書きの値段は、数字以上に安く思えたわけである。
おかみさんの接客もたいへん気さくで、敷居が高いどころか庶民的でとても居心地のいいお店なのだった。


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注文はうな丼(並)×2。
それと推しの強そうな“ほねせんべい”。


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意外なことにテーブル席2卓と小上がり1卓と狭い店内で、先客は小上がりに1組のみ。
…と思っていたら2階席もあって、僕らが食べ始めるころにお会計に立て続けに3組下りてきた。
あとで外観を見直して、ここの2階は絶対入ってみたいと思ったのだった。


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まずほねせんべい。


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ひとつつまんでぽりぽり食べ始めると、こ、これは…!
「ビ、ビール… ヽ(´д`)ノ ハァハァ…

クルマで来ているだけに、失敗失敗(笑)。


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うな丼のふたを開けるときのわくわく感といったら!
開けたときの香ばしい香りが、これまたたまらない。
ひと口ほお張ると、おもわず出てしまう「おいしいねぇ~」


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川越という歴史ある街で食べることに、ほかとは違う意味がある。


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“川越=うなぎ”で、うなぎ屋さんに入ってはみたいが、観光地だけにお店選びは難しそうと。
歴史はあるが観光化していない、入るならそんな店にしたいという狙いに、ドンピシャなお店であった。


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[DATA]
小川藤(おがとう)
埼玉県川越市松江町2-3-1
https://www.ogatou.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/SCm9O2KNEX4



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大正浪漫夢通り


門前〇〇そばシリーズ 【まことや 蓮馨寺】

2021.10.21

 2回目のワクチン接種から2カ月以上経過したこともあって、相方は実家に顔出しに行っている。車で迎えに行きがてら加須のうどんなど県北グルメを楽しむのを恒例としているが、今回は趣向を変えてみることに。
行き帰りには川越の街なかを通る。早めの時間に迎えに行って、帰りに川越観光をしようと。

朝7時に家を出て実家に10時、そそくさとお暇して、川越に12時すぎに到着。


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農産物直売所「あぐれっしゅ川越」横に無料の市内観光用駐車場(あぐれっしゅと共用)があることを事前に調べてあった。


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観光の中心「小江戸川越一番街商店街 蔵造りの町並み」まで直線距離で1kmあるが、途中川越城址の「本丸御殿」や「中ノ門堀跡」といった観光スポットもあるし、まったく問題ない距離感である。


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まず昼ごはん。
朝ごはんが早かったのと長時間運転しているのとで、おなかがペコペコだ。


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川越にはぜひとも食べてみたいものがある。
1月のこと、喜多院境内の「厄除けだんご ふかの」を記事にした際、Instagramにコメントをいただいた。

――川越はお寺にあるお店の焼きそばも有名なのでぜひ!

これは気になるだろう w( ̄o ̄)w オオッ!


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“川越_寺_焼きそば”で簡単にヒットする。
そのお寺は蓮馨寺。焼きそばは「まことや」という、テレビ番組にもよく取り上げられる有名店らしい。


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正面が呑龍堂


蓮馨寺は本川越駅と「時の鐘」の中間あたりに位置する。
1549(天文18)年、川越城主の母・蓮馨によって創建された浄土宗の寺院。触ると病気が治るとされる“おびんずる様”や小江戸川越七福神“福祿寿”が祀られている人気スポット。


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右を向くと鐘つき堂


門を入って正面の呑龍堂(本堂祈願所)への参道の途中、右を向くと鐘つき堂。
その手前に焼きそば物件はあった。


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呑龍堂から振り返るとこんな感じ


人気店ということで混んでいることも想定したが、境内は長閑なもの。
というか、街全体に人出は少ない。


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鐘つき堂と「まことや」


宣言や措置がすべて解除され新規感染者数も減少を続けているこのタイミングで、川越は絶対混む。
だからこそ平日に重なった今回、観光を思い立ったわけだが、想定以上にすいていて気兼ねなく歩くことができたのである。


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“小江戸川越 太麺焼きそば”並・大・特大とある。


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ハラペコだが、いちおう観光なのでこのあとも何か食べたくなるかもしれず、注文は並2つと。
注文から意外に時間がかかるので、ちゃんと調理してる感じ。


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太麺の焼きそばは昨今ご当地B級グルメ等で食べる機会が多いのかもしれない。そういうのに疎いので、“極太”と事前に調べがついていたにもかかわらず、あまりの太さに驚いた。太めのうどんくらい太い?
具はキャベツと鶏ひき肉とシンプル。


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受け渡し口にソースが置いてあり、聞いてみると「まずは食べてみて、必要なら」とのこと。
鶏のだし汁を使うとどこかで見たが、太麺にもしっかり味を吸わせてあるようで、たしかにソース不要な感じ。
同じく備え付けの七味をアドバイスどおり皿の隅にちょこっと振る。


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もちもちの太麺。
かみしめていると、頭をよぎるのは、やっぱりうどん。
加須あたりでうどんを食べるのとあまり変わらないかもしれない体験で、そういう文化圏で動いている。


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お寺を出てそのまま真っすぐ続く参道らしき通りから、あらためて歩き始める。
すぐに同じ「まことや」というお店に出くわし、あ、本店かぁ… と。
川越は歩いてみると相当奥深いものがありそうだ。

(つづく)


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[DATA]
まことや 蓮馨寺
埼玉県川越市連雀町7-1 連馨寺境内
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https://youtu.be/VrFXacfQjRU



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朝は早い


厄除け魔除け 疫病退散 【厄除けだんご ふかの】

2021.01.20

 前記事に書いたように仕事が一段落してヒマな時期に入ったので、久々に自転車で遠出することにした。

密を避けるため初詣の分散化が呼びかけられ、うちでも12月に先取りの“幸先詣”を行っているが、寺院・神社では初詣期間を節分(2月2日)や旧正月(2月12日)ころまでに設定しているところが多いようで、まだまだ有効期限内。
そんなわけで一大初詣スポット・川越に。

寺社めぐりの主目的は物見遊山。
お伊勢参りは団体観光旅行の始まりといわれる。そういった文化・風俗的背景に興味があるのであって、信仰心からお参りをするわけでもない。
川越はきっぱり観光地なので、まあ観光目的(というか下見)と思っていただいて差し支えない。


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埼玉区間だけでも約45km! © OpenStreetMap contributors


朝8時半に家を出て川越の街なかに入ったのが10時半。
川越八幡宮、川越大師 喜多院、川越氷川神社と回る。


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川越八幡宮


川越には寺社が多くお勧めコースなども設定されているが、下調べをしない・出先で地図を見ない人間なので、漠然と位置を把握している3カ所を回ったと。


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川越氷川神社


いずれも人気スポットで、なかでも喜多院は例年の初詣客数で県内3位の40万人強とのこと。
まだ比較的人出が多く、屋台も出ている。


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川越大師 喜多院


周辺には“門前うどん”“甘酒茶屋”“茶そば”“開運だんご”といった門前の茶屋風のお店も多く惹かれるものがあるが、そこまでどっぷり観光の気分でもない。
さっき“下見”と書いたのはそういう意味で、1人だとなかなか…。


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境内の「厄除けだんご ふかの」でおだんご3本パックを買う。


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焼きしょうゆの香ばしい匂いがたまらず、その場で1本いただく。
味付けは生じょうゆで、地元(狭山丘陵周辺)の焼きだんごと一緒。同じ文化圏と知ってうれしくなった。


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川越観光の中心「一番街 蔵造りの町並」や「時の鐘」周辺は閑散としている。
去年3月の三連休に車で通過したときはものすごい人出で、いわゆる“気の緩み”の象徴的光景として記憶に残っているが、これほどひと気のない川越もまた異様。観光客相手のお店がほとんどだろうから、人ごとながら心配になる。


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車で1時間、電車なら30分かからない。
じっくり回ったら絶対楽しいはずで、コロナが収束したら絶対ちゃんと観光しに来よう。


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[DATA]
厄除けだんご ふかの
埼玉県川越市小仙波町1-19-2





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狭山市堀兼


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