fc2ブログ

武蔵野の自然と歴史を伝える 【石神井公園 三宝寺池】

2024.03.10

 石神井氷川神社の鳥居の手前を右に折れ細道を下ると都道444号下石神井大泉線(井草通り)に出る。
石神井公園はこの道を挟んで三宝寺池エリアと石神井池エリアに分けられる。


20240310 shakujiipark-11


時刻は11時半近くで、まず昼ごはんということで三宝寺池エリアの茶屋に行ってみたが、営業時間は12:00~。
茶屋が開くまで公園を散策することに。


20240310 shakujiipark-12


三宝寺池は古来よりこの地にあった天然の池で、井の頭池、善福寺池と並んで武蔵野三大湧水池と称される。


20240310 shakujiipark-13


ただし、湧水量は年々減少しており、現在は景観維持のため人工的に地下から揚水しているらしい。


20240310 shakujiipark-14


ちなみにもう一方の石神井池は、三宝寺池一帯が風致地区に指定された1930年代、景観を保護する目的で人工的につくられたもの。


20240310 shakujiipark-15


前記事に書いているように、当地にはもともと南武蔵に勢力のあった武家・豊島氏の居城である石神井城があった。
三宝寺池の名称の由来であり豊島氏の祈願寺として城とともに築かれたものと考えられている三宝寺は、池の南、氷川神社の隣にある。


20240310 shakujiipark-16


池の南側には、厳島神社、穴弁天(宇賀神社)、水神社が並ぶ。
三宝寺池は古称を弁天池といい、厳島神社はかつて三宝寺配下の弁天社だったという。



厳島神社

20240310 shakujiipark-17

20240310 shakujiipark-18

20240310 shakujiipark-19

20240310 shakujiipark-20

20240310 shakujiipark-21


穴弁天(宇賀神社)

20240310 shakujiipark-22


水神社

20240310 shakujiipark-23

20240310 shakujiipark-24

20240310 shakujiipark-25

20240310 shakujiipark-26


◆ ◆ ◆

池には1935年に国の天然記念物に指定された三宝寺池沼沢植物群落があり、中央の浮島を中心に、ミツガシワ、カキツバタ、コウホネ、ハンゲショウなど親水性植物が群落をなしている。


20240310 hikawa-shrine-24
浮島


1996年、「三宝寺池の鳥と水と樹々の音」が環境省選定の「残したい日本の音風景100選」に選ばれている。


20240310 shakujiipark-32


たとえば井の頭公園のようにオーバーツーリズム的でなく、武蔵野の自然と歴史に触れることができる。


20240310 shakujiipark-28


三宝寺池をぐるっと1周してちょうど12時。
腹が、減った……

(つづく)


20240310 shakujiipark-29


[DATA]
石神井公園
東京都練馬区石神井台1-26-1
https://www.tokyo-park.or.jp/park/shakujii/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/nmUbHSymDtY?si=keROdV8rdPaqcgUr



wachat240310-22.jpg



20240310 shakujiipark-30
次号予告


栄華と滅亡の物語 【石神井氷川神社】

2024.03.10

 今年は春先の活動度が上がらないが、3月に入っての低温傾向が影響している。
寒いのが苦手。
吹き返しの北風が嫌い。

日曜朝。
「今日どうする?」
「うーん…。石神井公園でも行ってみる?」
というくらい、活動度が低い。
まあ直線距離で13km近くあるので、自転車に乗りつけない人にとってそこそこ遠出感はあると思うが。


20240310 hikawa-shrine-25


石神井公園ということで、まず氷川神社にお参り。


20240310 hikawa-shrine-11

20240310 hikawa-shrine-12

20240310 hikawa-shrine-13

20240310 hikawa-shrine-14
※境内は許可をいただいて撮影


氷川神社(石神井氷川神社)は応永年間(1394-1428)、当地に勢力の大きかった豊島氏が居城の石神井城の城内に、大宮氷川神社から分霊を勧請して創建。


20240310 hikawa-shrine-16


太田道灌によって石神井城が落城した後も氷川神社に対する村民の尊崇の念は篤く、石神井郷の総鎮守として現在に至る。
石神井郷とは、現在の練馬区石神井町・石神井台・上石神井・下石神井・上石神井南町のいわゆる石神井地区および周辺の立野町までを含む広大な地域を指す。


20240310 hikawa-shrine-17
手水舎

20240310 hikawa-shrine-18
神楽殿(昭和12年建立)

20240310 hikawa-shrine-19
豊島氏奉納の石燈籠(練馬区指定文化財)


たしかに格式を感じる神社で、過去にもお参りしたことがある。
あとこちらは骨董市(毎月第4日曜日開催)が有名で、それも何度か。


20240310 hikawa-shrine-20


裏手の森の中を下れば、そこは三宝寺池。
石神井公園の西エリアで、石神井城址がある。


20240310 hikawa-shrine-21


豊島氏の領地の中心は現在の池袋から「としまえん」(現・ワーナー ブラザース…)のあたりであったと伝えられており(豊島区という地名は豊島氏に由来)、石神井城はその西方を守る砦であった。
1477(文明9)年、太田道灌により石神井城が攻略され、城主・豊島泰経とその息女・照姫は三宝寺池に身を投げ自害。 


20240310 hikawa-shrine-22

20240310 hikawa-shrine-23


ここにも栄華と滅亡の物語があり、石神井城落城の悲劇はいまも“金の乗鞍と照姫”として語り継がれているという。

(つづく)


20240310 hikawa-shrine-24


[DATA]
石神井氷川神社
東京都練馬区石神井台1-18-24
https://www.ne.jp/asahi/hikawajinja/hikawahp/
https://www.facebook.com/ShakujiiHikawaJinja





[Today's recommendation]


https://youtu.be/o6lOObdTX14?si=cs3DcbYYBfBdS0gM



wachat240310-11.jpg



20240310 hikawa-shrine-26
次号予告


Latest Articles
紆余曲折を経て 【モンスナック 新宿紀伊國屋ビル店】 Apr 21, 2024
ハナコのたぬき 【アベイユ】 Apr 20, 2024
書店めぐりはハラが減る 【スパゲッティーのパンチョ 吉祥寺店】 Apr 19, 2024
誠実さが光る老舗の 【奈美喜屋】 Apr 18, 2024
歓楽街の街中華 【中華料理 五十番】 Apr 17, 2024
競馬場グルメシリーズ 【やなぎ】 Apr 16, 2024
パークウインズにつれてって 【東京競馬場】 Apr 15, 2024
198X年のぼっちメシ 【まつざか】 Apr 13, 2024
雨に降られて 【はなや】 Apr 13, 2024
気分は鴨川? 【千代乃家】 Apr 12, 2024
表参道から薬王院 【高尾山薬王院】 Apr 10, 2024
未踏ルートへ ――高尾山4・5号路 Apr 09, 2024
Ranking
          
          
Category
Category-2