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昭和ノスタルジックな… 【大むら】

2023.05.04

 コロナ禍も落ち着いてきたせっかくのGW 、泊りがけで出かけたいところだが、乗り遅れというか、朝起きてその日の行動を決めるような生活スタイルの人間にコロナ前を上回る人出が予想されるGWに宿がとれるはずがない。
5/3の越生は前もって決めてあったが、以降まったくの白紙である。

昨日は山だったので、今日は街歩き。
2020年8月に閉園した「としまえん」跡地に公園がオープンしたというので行ってみることに。

としまえん跡地は2つの施設として再開発整備中で、その一つ「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」(6/16開業予定)が話題だが、もう一方の「東京都立練馬城址公園」の一部が5月1日に先行オープン。


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西武新宿線の鷺ノ宮駅から西武池袋線の練馬駅経由というざっくりしたコース設定で歩く。
今回オープンしたのは“花のふれあいゾーン”を中心としたエリア。
まあ、フツウの都市公園だ。
若いファミリー層がほとんどで、わしら層はおよびでなさそうなのでただ通過しただけだが、歩くことが目的なのでそのへんはどうでもよい。


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帰りは新宿線の下井草から乗るとして、途中、池袋線の中村橋あたりで昼ごはんにしようか。
中村橋は飲食店が多くなく、練馬駅に戻ればよかったかな… と思いかけたところ、街蕎麦(街のおそば屋さん)出現。


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そば屋というか、外観や屋号はそば屋だが、看板は“おそば・丼物・中華・焼肉”だったり、“うどん・そば・餃子・ラーメン”だったり。
うん、いいぞいいぞ。


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街蕎麦とは、いわゆる“のれん会系”を主にそう呼んでいる。
「大むら」の屋号は食べログで検索すると都内で40数軒(「大村庵」を含めず)
こちらのように大衆食堂化しているお店が多いのも街蕎麦の特徴といえよう。


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11時45分で先客は1組2人だが、僕らのあと次々お客が来る。
客層は幅広いが、多くは地元常連っぽい。
お店は年配のご夫婦? で切り盛りされているようで、おかあさんが調理、おとうさんがホールの接客係。


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注文は、天ざるとチャーハン。


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チャーハンと五目中華で迷い、ならばその2品にすればいいんでは? と思われるかもしれないが、一応そば屋なので1品はそばを頼まないと申し訳ないような。
が、後客でそば頼んだ人は1人もいなかったという ( ̄. ̄;) ンー


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天ざるの天ぷらは、エビ、新タマネギ、サツマイモ、シシトウ、昆布とゴボウのかき揚げ。


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エビは差し渡し天ぷら盛り合わせの上端から下端までというサイズで、大海老と言っても過言ではない… かも。
かき揚げが香ばしくおいしい。


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そばは更科系のような白いそば。なかなかの盛りである。


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チャーハンは街中華的懐かしテイスト。
というか、個人的に子どものころ街中華メニューはラーメンでもチャーハンでも冷やし中華でも、全部そば屋の店屋物だったので、昭和ノスタルジックな街蕎麦テイスト… のほうが正確かも。


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2品合わせて1500円と、お値段も昭和的。
おとうさんの接客もとても温かく、ほっこりした気持ちでお店をあとにしたのだった。


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[DATA]
大むら
東京都練馬区中村北4-3-1





[Today's recommendation]


https://youtu.be/D_P-v1BVQn8



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Stylishかつ、いい感じにユルく 【ひらの】

2019.06.09

 西武池袋線保谷駅前の繁華街は西東京市(旧 保谷市)かと思っていたらここは市区境にあたっていて、北口も南口も東半分は練馬区である。南口の駅前は保谷新道が境界になっていて、わかりやすくいうと「保谷大勝軒」は西東京市東町から練馬区南大泉に移転したことになる。
南大泉3・4丁目の駅に近いエリアは、味のある構えのお店が多く残る穴場スポットである。


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通りの右が西東京市東町、左が練馬区南大泉


西東京市の「西友」を出て信号を渡り南大泉の細道を50m入った左手に、「食堂 ひらの」はある。


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置き看板の“食堂”の文字に定食屋をイメージしていたが、近寄って品書きを見てみると、うどんがメインのよう。


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実際、写真では絡まっちゃってわかりづらいが、青いのぼりの文字は“地粉うどん”、その奥の小窓は麺打ち場である。


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一方、定食メニューもそれなりにインパクトがあり、ここは定食 & うどんでいってみようか、ということで入店。


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いかにも人のよさそうなご主人に迎えられる。
4人掛けテーブル4脚というこじんまりした店内。
お茶を運んできたのは、きっちり“女将さん的装い”のおかみさん。


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注文はやや協議に難航の末、冷したぬきうどん780円と、とりの唐揚げ定食850円。
難航の理由は、武蔵野うどん系の地粉うどんであれば肉うどんにするべきではないかという命題が急浮上したためであるが、おかみさんに聞いたところメニューにある肉うどんとは武蔵野系によくある付け汁タイプではなく温かい汁うどんとのこと。


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蒸し暑い梅雨の時期、運動のあと汁うどんはさすがに食指が働かないと(西武柳沢から3.5km歩いてきた)
店内にはサラダうどんの品書きが張り巡らされていて、そういう推しの強いメニューを頼むべきだったかとあとで思った。


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まずやって来た唐揚げ定食に驚いた。
ボリューム、すごくない…?


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各テーブルの扇形の品書きといいおかみさんの物腰といい、上品な民芸調和食系統というふうに印象を書き換えていたので、この見た目は驚き。

唐揚げ1個、箸で持ち上げて、二度驚かされた。
これ全部、1cmに満たない薄切りの唐揚げなのである。


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僕はこういう鳥の唐揚げに出会ったことがないから驚いたのだが、考えてみれば理にかなっている。唐揚げは塊で揚げるから火の通しが難しいのであって、こういう薄さならば仕上がりの均質化が図れる。
食欲をそそる香りも強く、しっかり味がのってたいへんおいしい。
上品系というか、これは繊細でていねいな仕事である。


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うどんはパッと見、太さが不均一でよじれが入るという、武蔵野台地のこのあたりの手打ちうどんの特徴そのもの。
食べてみると、小麦は香るが食感はかなり軽いという、それはそれで個性的なうどんである。
汁は甘味系の甘さはなく、しっかりだしのうま味が効いている。
野菜が多いところは、イチオシのサラダうどんでなくてもヘルシー志向に力点を置いていることの表れかも。


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配膳のあと、入れ直したお茶をついでくれ、食後ていねいにカットされたフルーツがサービスで出され… と、ヘルシー志向を含め、ホスピタリティの高いお店だと思った。

2度目のお茶のサービス以外は奥に下がったままというのも、客としてはくつろげていい。


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お支払いで厨房に声を掛けると、お二人は立ったまま『NHKのど自慢』を鑑賞中。
どうりでホールに出てこないわけだ(笑)。
…というのんびりムードもまたいいわけで。


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[DATA]
ひらの
東京都練馬区南大泉3-29-10





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/FOzaVpgeHJg


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