ちゃちゃっとクラシックコンサート!(前編) 【パークス代々木 野外ステージ前店】
2023.05.20
先月、N響定期を聴きに行ってから、NHK交響楽団のニュースレター(メルマガ)が届くようになった。
5月17日(水)夜、5月定期公演の案内が来た。
日程を見ると5月19日(金)・20日(土)と、実に初日は2日後である。
こんな差し迫ってのメール配信ということはよほど売れてない…? と、興味本位に空席確認のページを開いてみると、たしかに空席はあるにはあるがそんなに余っているというほどでもない。
驚いたのが価格で、E席がなんと1600円である。
プログラムは、サン=サーンス/ピアノ協奏曲第5番、セザール・フランク/交響曲ニ短調。
指揮:ファビオ・ルイージ、ピアノ:パスカル・ロジェ。
なんで…?

ファビオ・ルイージはウィーン交響楽団、メトロポリタン・オペラ、シュターツカペレ・ドレスデンなど重要なポストを歴任、昨年9月にN響首席に就任した注目の指揮者。
パスカル・ロジェは1971年ロン=ティボー国際コンクール優勝者で、フランス近代ものの第一人者。
なんで1600円? ┐( ̄∇ ̄?)┌
モヤモヤしたまま寝て起きて、土曜日なら行けるかも… となった。
問題は仕事で、来週月曜午前期日というのがあるが、思い切ってチケットを手配した。
E席(3階席)1600円。

土曜日は自分1人のスケジュールなので、多少の無茶は利く。
ただし僕は電車がニガテで、1人で渋谷まで… というのが関門。
自転車で行ってはどうか…?
開演14時で終演は16時ころとして、片道2時間半としてもこの季節明るいうちに帰ってこられる。
それと、コストなんちゃら比というか、コンサート本体1600円に対し電車賃往復1000円ではバランス悪すぎ。
交通費等を削ってこそ1600円の価値が生きてくるというもの。
https://youtu.be/eC-l4yH4zmw
で、当日――
結局、金曜日までに仕事は終わらず、土曜の10時半まで頑張ってもやっぱり終わらず、もう月曜日でいいや…! と開き直り、渋谷まで26.5kmのチャリ旅へ。
10:40出発で、開場13:00にも余裕である。
問題は昼ごはんをどこでどうするか。
渋谷近辺の土地勘がないのと時間が読めないのとで、とっとと現地近くまで行ってしまいたい。
そういえば先月、NHKホール前の代々木公園内にキッチンカーがたくさん出ていたので、最悪それでもいいか。

結局、食べるところを見つけられないままに代々木公園、12:50着。
しょうがないからキッチンカーで簡単に済ませるか… と横断歩道橋を渡ると、とんでもない光景が広がっていたのであった。

「タイフェスティバル2023 代々木」だそうです ( ̄- ̄;) ンー
そういえば久米川「サワディー」さんのインスタ投稿で上がっていたか…。
まあ、タイ料理でもいいんだけど、この行列は無理でしょ。

途方に暮れさまよっていると、行列のないブースがある。
ブースというか、都立公園売店「パークス」。

通常のカウンターのほかに、店頭で焼きそばなどのパックを売っている。
これは本当に助かった。

タイフェスど真ん中、パッタイならぬフツーのソース焼きそばを食すの図。


NHKホールは目の前にあるが、これからクラシックコンサートを聴きに行く人には絶対見えなかったと思う。
(つづく)

後ろの建物がNHKホール
[DATA]
パークス代々木 野外ステージ前店
東京都渋谷区神南2-2-1
[Today's recommendation]

https://youtu.be/QAuCFrkH8rQ




次号予告
先月、N響定期を聴きに行ってから、NHK交響楽団のニュースレター(メルマガ)が届くようになった。
5月17日(水)夜、5月定期公演の案内が来た。
日程を見ると5月19日(金)・20日(土)と、実に初日は2日後である。
こんな差し迫ってのメール配信ということはよほど売れてない…? と、興味本位に空席確認のページを開いてみると、たしかに空席はあるにはあるがそんなに余っているというほどでもない。
驚いたのが価格で、E席がなんと1600円である。
プログラムは、サン=サーンス/ピアノ協奏曲第5番、セザール・フランク/交響曲ニ短調。
指揮:ファビオ・ルイージ、ピアノ:パスカル・ロジェ。
なんで…?

ファビオ・ルイージはウィーン交響楽団、メトロポリタン・オペラ、シュターツカペレ・ドレスデンなど重要なポストを歴任、昨年9月にN響首席に就任した注目の指揮者。
パスカル・ロジェは1971年ロン=ティボー国際コンクール優勝者で、フランス近代ものの第一人者。
なんで1600円? ┐( ̄∇ ̄?)┌
モヤモヤしたまま寝て起きて、土曜日なら行けるかも… となった。
問題は仕事で、来週月曜午前期日というのがあるが、思い切ってチケットを手配した。
E席(3階席)1600円。

土曜日は自分1人のスケジュールなので、多少の無茶は利く。
ただし僕は電車がニガテで、1人で渋谷まで… というのが関門。
自転車で行ってはどうか…?
開演14時で終演は16時ころとして、片道2時間半としてもこの季節明るいうちに帰ってこられる。
それと、コストなんちゃら比というか、コンサート本体1600円に対し電車賃往復1000円ではバランス悪すぎ。
交通費等を削ってこそ1600円の価値が生きてくるというもの。
https://youtu.be/eC-l4yH4zmw
で、当日――
結局、金曜日までに仕事は終わらず、土曜の10時半まで頑張ってもやっぱり終わらず、もう月曜日でいいや…! と開き直り、渋谷まで26.5kmのチャリ旅へ。
10:40出発で、開場13:00にも余裕である。
問題は昼ごはんをどこでどうするか。
渋谷近辺の土地勘がないのと時間が読めないのとで、とっとと現地近くまで行ってしまいたい。
そういえば先月、NHKホール前の代々木公園内にキッチンカーがたくさん出ていたので、最悪それでもいいか。

結局、食べるところを見つけられないままに代々木公園、12:50着。
しょうがないからキッチンカーで簡単に済ませるか… と横断歩道橋を渡ると、とんでもない光景が広がっていたのであった。

「タイフェスティバル2023 代々木」だそうです ( ̄- ̄;) ンー
そういえば久米川「サワディー」さんのインスタ投稿で上がっていたか…。
まあ、タイ料理でもいいんだけど、この行列は無理でしょ。

途方に暮れさまよっていると、行列のないブースがある。
ブースというか、都立公園売店「パークス」。

通常のカウンターのほかに、店頭で焼きそばなどのパックを売っている。
これは本当に助かった。

タイフェスど真ん中、パッタイならぬフツーのソース焼きそばを食すの図。


NHKホールは目の前にあるが、これからクラシックコンサートを聴きに行く人には絶対見えなかったと思う。
(つづく)

後ろの建物がNHKホール
[DATA]
パークス代々木 野外ステージ前店
東京都渋谷区神南2-2-1
[Today's recommendation]

https://youtu.be/QAuCFrkH8rQ




次号予告
渋谷といえば! な老舗台湾料理店 【麗郷 渋谷店】
2019.07.28
今日は夕方に渋谷に用事。
その前に昼ごはんを渋谷でとることにした。

渋谷に来ると、「まずは『麗郷』」となる。
“まずは”とはtop priorityという意味で、「渋谷といったら、やっぱ『麗郷』でしょ」みたいな。
“まずは”のあとは当然、“次は”となるはずだが、それがない。
お店候補はいくらでもあるが、そもそも渋谷に来る機会がない。
思い返すと、渋谷に来たのはたぶん4年ぶり。4年たって「じゃ、次はどこそこね」とはならない。
やっぱ「まずは『麗郷』」からやり直し。

「麗郷」は道玄坂小路にある台湾料理店。1955(昭和30)年創業の老舗である。
以前、渋谷圏の東横線沿線に住んでいたころ、当然渋谷で飲むことが多く、そんなときに入ったりしていた。昼より夜に使う店という印象。

行列覚悟で行ってみると、フロアマネージャー風のおじさんが往来を眺めたりとお手すきの様子。すぐに円卓の隅に席をとることができた。
そのあとたちまち順番待ちが発生しているので、ちょうどはざまで運がよかったもよう。

「麗郷」といえばシジミ。メニュー表にただ“海蜆 シジミ”と書いてある、まあシジミのニンニク炒めみたいなやつ。
ほとんどの席にシジミの皿が運ばれていく。
あとは腸詰と野菜炒め的なものに、ビールか中国酒… というのがお決まりのコースだ。

日曜ということもあり昼からビールのお客も多いが、僕らは用事があるので、水。
注文は、五目そば900円、やきビーフン800円、水餃子800円。
ビールがないので、シジミも腸詰も頼まない。


5分とかからずビーフン来る。

これもシジミと同じくらいよく出る皿で、作るほうも見込みでどんどん作っていると思われる。
具は豚肉、モヤシ、ニラなどシンプルで、たっぷりの干しエビが味の決め手。

これがあっさりしているようで、実はかなりオイリー。
たちまち窮地に陥る。
(ビ、ビール…) (*゚Д゚人) ハアハア…

そこへ水餃子の追い撃ち。
「ビ……」 (>ω<) クッ…
な、なんとかこらえました。ハアハア…。

五目そばはボソッとした太麺が特徴的。日本のラーメン文化にはないタイプの麺である。硬いけれどもしなやかなコシはない、焼きそば用の蒸し麺のような。
実際、ここの五目やきそばは、汁のありなし以外はほぼ同じ内容である。
この麺が、五目のあんかけに実によく合う。どんどん汁気を吸い、餡とも絡んで一体化していく。
麺の優劣はコシのありなしだけじゃないんだ… と昔、蒙を啓かれる思いがしたのである。

いつも五目そば+五目入りやきそばと頼むことが多く、芸がない感じだったので変化をつけてみたが、やきビーフンとの組み合わせは正解だった。
これプラス、シジミと腸詰にビールときたら言うことなし!
昼からちょっと裕福な華僑気分が味わえそうだ。

[DATA]
麗郷 渋谷店
東京都渋谷区道玄坂2-25-18
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/rhmP47TPoh4
今日は夕方に渋谷に用事。
その前に昼ごはんを渋谷でとることにした。

渋谷に来ると、「まずは『麗郷』」となる。
“まずは”とはtop priorityという意味で、「渋谷といったら、やっぱ『麗郷』でしょ」みたいな。
“まずは”のあとは当然、“次は”となるはずだが、それがない。
お店候補はいくらでもあるが、そもそも渋谷に来る機会がない。
思い返すと、渋谷に来たのはたぶん4年ぶり。4年たって「じゃ、次はどこそこね」とはならない。
やっぱ「まずは『麗郷』」からやり直し。

「麗郷」は道玄坂小路にある台湾料理店。1955(昭和30)年創業の老舗である。
以前、渋谷圏の東横線沿線に住んでいたころ、当然渋谷で飲むことが多く、そんなときに入ったりしていた。昼より夜に使う店という印象。

行列覚悟で行ってみると、フロアマネージャー風のおじさんが往来を眺めたりとお手すきの様子。すぐに円卓の隅に席をとることができた。
そのあとたちまち順番待ちが発生しているので、ちょうどはざまで運がよかったもよう。

「麗郷」といえばシジミ。メニュー表にただ“海蜆 シジミ”と書いてある、まあシジミのニンニク炒めみたいなやつ。
ほとんどの席にシジミの皿が運ばれていく。
あとは腸詰と野菜炒め的なものに、ビールか中国酒… というのがお決まりのコースだ。

日曜ということもあり昼からビールのお客も多いが、僕らは用事があるので、水。
注文は、五目そば900円、やきビーフン800円、水餃子800円。
ビールがないので、シジミも腸詰も頼まない。


5分とかからずビーフン来る。

これもシジミと同じくらいよく出る皿で、作るほうも見込みでどんどん作っていると思われる。
具は豚肉、モヤシ、ニラなどシンプルで、たっぷりの干しエビが味の決め手。

これがあっさりしているようで、実はかなりオイリー。
たちまち窮地に陥る。
(ビ、ビール…) (*゚Д゚人) ハアハア…

そこへ水餃子の追い撃ち。
「ビ……」 (>ω<) クッ…
な、なんとかこらえました。ハアハア…。

五目そばはボソッとした太麺が特徴的。日本のラーメン文化にはないタイプの麺である。硬いけれどもしなやかなコシはない、焼きそば用の蒸し麺のような。
実際、ここの五目やきそばは、汁のありなし以外はほぼ同じ内容である。
![]() | ![]() |
この麺が、五目のあんかけに実によく合う。どんどん汁気を吸い、餡とも絡んで一体化していく。
麺の優劣はコシのありなしだけじゃないんだ… と昔、蒙を啓かれる思いがしたのである。

いつも五目そば+五目入りやきそばと頼むことが多く、芸がない感じだったので変化をつけてみたが、やきビーフンとの組み合わせは正解だった。
これプラス、シジミと腸詰にビールときたら言うことなし!
昼からちょっと裕福な華僑気分が味わえそうだ。

[DATA]
麗郷 渋谷店
東京都渋谷区道玄坂2-25-18
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/rhmP47TPoh4