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追憶の人形焼き 【栗原商店】

2022.04.18

 永福町のあたりで道に迷った。
わざと迷うような自転車の乗り方をするので、首尾よく迷った。

迷ったままふらふらしていると、和田二丁目という交差点に出た。
和田は昔住んだことのある地名で、あー、あのへんか… と、行ったり来たりしているうちに思い出されたのが、人形焼きである。


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いまから35年前… (  ̄ - ̄) トオイメ…

その部屋に住み始めのころ、僕は会社を辞めていた。
少し肩身が狭く、部屋にこもりがちだったが、ちょっとした買い物に出てそのまま2駅分ほど散策したことがあった。
そのとき見つけたのが人形焼きのお店。

こんなところに人形焼きとは…。
甘い物好きの妻を喜ばせようと買って帰った。

――あの人形焼き屋さんはいま…


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お店がまだあると思っていたわけではない。
仮にあったとして、街並みも地形も方角も、何一つ覚えていないのだから、探しようがない。
中野富士見町という駅の存在すら忘れていた。

駅前の商店街風の通りから、直感が働いて左の裏道に入る。
いきなり“人形焼”の置き看板が目に飛び込んだのである。


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庇テントには「ゼイタク煎餅」「重盛の人形焼」とある。
本店・人形町… と。

あとで調べたところ“重盛”は人形焼きを代表する銘柄で、こちらはその「重盛永信堂」の支店らしい。


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(甘い物好きの相方を喜ばせようと)
人形焼き10個入りの詰め合わせを買う。


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「どれくらいやられてるんです?」
「昭和42年にここに越してきてからずっと。もう55年になりますね(笑)」
「実は35年前にこのあたりに住んでまして…」


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ビニールパックを丁寧に包んでくれるから、その間お話を伺うことができる。
包装紙は昭和の職人の矜持を表すよう。


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こんな古くさい商売がこんな小さな商圏でこんなに長く続いていることが驚きである。


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「でももうトシですから、一年一年が勝負なんですよ」というおかあさんの言葉に「頑張ってください」と。
それしか返せなかった。


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[DATA]
栗原商店
東京都杉並区和田1-17-11





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/qGj2w1wJ8Qo



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ホウサイラン(自宅)


妙法寺名物 揚げまんじゅう 【清水屋】

2019.03.01

 前記事のつづき――

新宿には自転車で行っており、青梅街道を帰る途中、昔住んでいた場所を見てみたくなった。
鍋屋横丁交差点を左折、本当は横町の途中を右に入るのだが、記憶があいまいなまま十貫坂上まで行き、そのあと少し混乱。行ったり来たりしてなんとか記憶にあるデイリーヤマザキを見つける。その向かいあたりが30数年前に住んでいたマンションで、健在であった。


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この道をそのまま進み、環七を越えると妙法寺参道となる。
門前には名物 揚げまんじゅうのお店がある。


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ここに住んでいたころ、この道を歩いて向かうのは高円寺陸橋近くの「ホープ軒」。
揚げまんじゅうを知ったのは引っ越したあとのことだが、妙にひかれるものがあって4~5回買いに来た。


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立派なお店とそうじゃないお店が並んでいて、高級和菓子 vs. 駄菓子の様相を呈していた。
そうと決めていたわけじゃないが、なぜかいつも入るのは駄菓子屋のほう。
注文すると陳列ケースの普通の(市販の?)まんじゅうを取り出し、奥の台所で揚げる。
水溶き天ぷら粉を付けて、天ぷら鍋で揚げる… みたいな?


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久しぶりに来てみるとお店は1軒しかなくなっていた。残っているのはたぶん立派だったほう。
街並みすらまったく記憶に残っていないので、どっちにしろ同じことだ。


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「清水屋」の店頭には揚げまんじゅうと手打ちそばののぼりが立つ。
店名に“御菓子司”を冠するので、元は和菓子屋でのちに二枚看板にしたように映る。店舗は真新しい。


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入ってすぐに和菓子販売コーナー、右奥が食事処。
揚げまんじゅうをこしあん、つぶあん1個ずつ注文(各160円)。


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女性店員が「揚げてまいりますので少々お待ちください」と左奥へ下がる。やっぱり天ぷら粉を付けて、天ぷら鍋で揚げてる… と勝手に想像。
揚げまんじゅうで有名な神田須田町の老舗「竹むら」も注文すると奥に下がるので、果たせるかな、天ぷら粉を付け…?


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揚げたて熱々を受け取る。
持ち帰る途中、どんどん冷めて、夕方に食べるころには硬くしぼんでしまっているのはわかっている。
それでも不思議なあんこと油の相性のよさ。冷めてもおいしい。


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「いま揚げまんじゅうはこちらだけなんですか?」と聞いてみた。
「はい、そうです」と女性店員さん。「昔はもう1軒あったという話ですが…」
それは伝聞レベルに昔の話なのか… と、あらためて自分の年代というものを思い知らされるのである。


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元和年間(1615~23)開山、日蓮宗除厄け(やくよけ)祖師 堀之内妙法寺


[DATA]
清水屋
東京都杉並区堀ノ内3-48-3





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/Zx4Hjq6KwO0


売り切れ御免の荻窪名物 【高橋の酒まんじゅう】

2018.11.21

前記事の続き)

腹が減っているときに甘いものを見たり思い浮かべたりすると無性に食べたくなる。
これまで、甘いものが嫌いなわけではないが、わざわざ食べるということはなかったので、嗜好が変わったのかも。
酒量は変わらないので、大酒飲みのスイーツ男子と。なんという美しくない響き… ┐( -"-)┌ フウ…

五日市街道吉祥寺東町あたりを走っていて、いきなり「高橋の酒まんじゅう」が食べたくなった。
1時近かったので、(時間的に)微妙… と思いつつも荻窪へ。


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1時24分到着。
お店の外に、外観写真を撮っている若い女性… というくらいの人気店。


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商品は酒まんじゅうオンリー。
受け渡し用の間口しかないごくごく狭い店内では、ショーケースの上に5個入りのビニールパックが載っている。
長女が旅行中なので5個では多い。

「何個から買えますか?」と聞くと、「1個からでも大丈夫ですよ」とおばさま。
「3個お願いします」
「お包みしますのでお待ちください」
と、おばさまは目の前の5個パックを手に奥へ。


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年配女性が入ってきた。
僕の包みを持って出てきたおばさまがおばあさんに、
「すみません、2個しか残ってないんです…」
えー!? さっきのは最後の5個だったのね… という光景が、この時間帯は毎日繰り広げられる。


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お店を出ると、入れ違いにさっき写真を撮っていた女性が入っていった。
まだ買ってなかったのか…
1個分けてあげればよかったな… と、ずっとあとになって思った。


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[DATA]
高橋の酒まんじゅう
東京都杉並区天沼3-1-9





[Today's recommendation]


https://youtu.be/ScZoQRzumpA



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◆ 猫写真はこちら その1 その2





 野生ランの名花2種

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アマクサコラン(天草小蘭、Cymbidium koran
ヘツカラン(辺塚蘭、Cymbidium dayanum



日本には75属230種のラン科植物がある。
観賞価値の高いものが多く、エビネ属(Calanthe)、セッコク属(Dendrobium)、シュンラン属(Cymbidium)など、古くから盛んに栽培されている。一方、乱獲により野生絶滅状態の種も少なくない。
アマクサコラン(天草小蘭、Cymbidium koran)、ヘツカラン(辺塚蘭、Cymbidium dayanum)は、ともに九州の一部の地域に自生する。
(撮影して1カ月以上も掲載を忘れていた。時期がずれたが、貴重な花なのでとりあえずここに貼り、ころあいを見て正しい日付(10/11)に移動予定)


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