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ブームとか老舗とか 【丸福中華そば 西荻店】

2023.10.19

 前記事とほぼ同じパターンで、自転車でムダに50km近く走ったあと昼ごはん。

西荻窪駅近くの駐輪機。
45分無料。
これも前記事の阿佐谷と同じだ。


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スーパーの買い物客用ということなんだろうけど、買い物のはしごとか、ついでに食事とかという利用シーンを考えれば、45分はいかにも短い。僕のようにわざわざよそからやって来て外貨を落とそうという利用者の存在を考えればなおさらのこと。
放置自転車対策から一歩進んだ利用者ニーズに合わせた駐輪場整備の推進を望むものである。


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45分じゃ、これは無理… ということが言いたい


――自転車は近年、環境負荷の少ない乗り物として地球温暖化対策等の観点から見直されており、また健康志向の高まりを背景に、その利用ニーズが高まっています。加えて、コンパクトシティの形成を支える都市の重要な交通手段としての役割を担うことが期待されています。このように自転車の利用増大が見込まれるなか、自転車通行空間の整備や自転車の通行ルールの徹底と併せて、自転車駐輪対策の推進が求められています。「自転車等駐車場の整備のあり方に関するガイドライン(第2版)」より、国土交通省都市局街路交通施設課、2016)


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「丸福中華そば 西荻店」は荻窪「丸福」の支店である。
若い人は知らないと思うが“荻窪の丸福”といえば昭和のビッグネーム。そのへんの事情はこちらの記事こちらの記事を参照いただきたい。


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1・2階の2フロア。
1階はいっぱいで、「玉子そば」と注文してから2階へ。


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1階はカウンター4席と1人掛けテーブル、2階はカウンター5席と4人掛けテーブル。


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非魚介系のしょうゆ味という特徴の出にくいラーメンでありながら、ひと口スープをすすってそれとわかる孤高の一杯。
千葉県・入正醤油の超特選しょうゆを使い、玉子の煮汁とそぼろを加えることで高貴ともいえる独特の風味を醸し出している。


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こちらは1984年オープンだが、荻窪本店の創業は1951年と、ラーメン界では立派な老舗格である。


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空前のラーメンブームは続いている。
そばでもすしでもうなぎでも、古いほど付加価値が高まるものだが、新規オープンのほうが偉いらしいのはラーメンくらいかも。


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[DATA]
丸福中華そば 西荻店
東京都杉並区西荻南3-25-7





[Today's recommendation]


https://youtu.be/_iKRLmtq7CE?si=YYI1PrfSe6zpxTVI



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これも東京ラーメン原風景 【丸福中華そば 西荻店】

2021.12.11

 ブログタイトルに“昭和”とついているくらいだから、ある意味時間が止まっている部分があって、たとえばラーメン。
いまどきの人気店にはさほど興味はないが、往年のビッグネームに弱い。
「丸福」なんて、名前を聞いただけでひれ伏す。


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いまの人にはそのへんの基準がわからないだろうから、お店も混むことはない。
土曜の12時40分で先客2名。
ありがたいことです。


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が、こちらの「丸福」さん、かの「丸福」とはビミョーに系統が違うらしい。


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そのへんの事情について、あるいはそもそも「丸福」とは何か、過去記事を参照していただければと。
なお、“かの「丸福」の謎”に関してはこちらの記事が少し迫ってるかも。


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1・2階の2フロアで、1階はカウンター5席と小さいお店。
いまはコロナ対応で4席に減らしてあり、思いのほかゆったり落ち着ける。


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人気No.2という玉子そばを注文。
昔は代名詞的な品で、1人で入るときはいまだにそれ。
いまのNo.1はワンタン麺で、後客4名の注文は全部そっちだった。


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店員さんは若めの男女で、普通に日本語を話すが知らない言語も聞こえてくるので、中国系の方かな。昔はプライド高そうなおやじがやっていたものだが…。
いまは作り手側にも過去の栄光の記憶は引き継がれていないだろう。


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しかし、ひと口スープをすすって「あ… 丸福だ!」と、味のほうはしっかり継承されているのである。
いいかげんな味覚の人間がごくたまに食べても思い出される味。


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こちらのスープは、千葉県・入正醤油の超特選しょうゆを使い、玉子の煮汁とそぼろを加えることで独特の風味を醸し出している。魚介系は使っていない。
スッと鼻に抜ける香気は、いまなお気高い。


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年の瀬にノスタルジックな感情が高まるのは、自分だけだろうか。


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[DATA]
丸福中華そば 西荻店
東京都杉並区西荻南3-25-7





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/Ezqen5-UxlQ



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西荻窪駅はすごい人出


あのブームの時代がよみがえる 【丸福中華そば 西荻店】

2018.06.02

 相方が西荻窪に用事があるというので自転車でやって来た。午前のお稽古のあとに出発したので着いたのは1時を過ぎており、まずは昼ごはん。
お店は中華そばの「丸福」。3年ぶりくらいの来店となる。

こちらは荻窪の丸福の支店。といっても、あの丸福じゃない。
“あの丸福”とは?


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テレビが火をつけたラーメンブームのはしりのような現象が1980年代前半にあり、その震源地が東京・荻窪。
当時、荻窪ラーメンのトップの座に君臨したのが「丸福」である。
日本一のラーメンとも称された。


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荻窪のほかの人気店「春木屋」や「丸信」はわりと気軽に入れたが、「丸福」は行列の長さもさることながら接客の怖さが知れ渡り、おいそれと近寄れる存在ではなかった。
「いかにも気難しそうなのが2~3人、カウンターの中でにらみを利かせてるから、緊張して味も何もわかったもんじゃない」とうわさされた。

一度だけ、仕事で荻窪の会社を訪れた帰りに入ったことがある。午後4時半と飲食店がいちばんすく時間で、行列がなかったから。
細かいことは忘れたが、緊張して味も何もわかったもんじゃなかったことだけ覚えている(笑)。


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当時は知らなかったが、実は荻窪丸福は2つあり、人気があったのは分家的な店のほう(白い丸福)。
その人気店は2005年に突然閉店。そのへんの事情はこちらのブログに詳しい。

1951年創業といちばん古くからある「荻窪本店」(黄色い丸福)はいまも健在で、その支店で1984年8月にオープンしたのが「西荻店」である。

説明が長くなったが、それが本日訪れた丸福。


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1階はカウンター5席の小さいお店。2~3席埋まっており、「2階へどうぞ」と明るい店員さん。
このお店も丸福らしい一見頑固そうな方がやられているが、この時間は若い中国系? の男女に任せているようだ。


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2階に上がるのは初めて。
テーブル席2つ(4人用、2人用)にカウンター5席と、1階の倍ほど収容できる。
注文は玉子そば750円とワンタン麺770円。


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BGMは在京某ラジオ。
偶然だが、僕が初めてこのお店に入ったのは、その局のNHアナと。

いつもの近鉄裏の「梅」という飲み屋を出ると、当時飲み仲間だった(というか学生バイトの僕は奴隷的な立場だが(笑))NHさんが、「西荻に丸福できたから行ってみようぜ」と。


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1984年の秋で、まさにオープンしたて。そういう情報が拡散する時代じゃないから、お店もすいていた。
並ばずに丸福のラーメンが食べられるというだけで恩恵だった。丸福の白いも黄色いも、気にする人はいなかった。


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玉子そばは、ブームのころの丸福の定番。
ワンタン麺は現在の西荻店の人気No.1。


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丸福のラーメンは独特の香り高いスープが特徴。
千葉県・入正醤油の超特選しょうゆを使い、玉子の煮汁とそぼろを加えることで高貴ともいえる風味を醸し出すとされる。ほかの荻窪の系譜とは異なり魚介系は使わない。


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こういうラーメンが日本一といわれた時代はまだ未発達と思われるだろうか。
いまがいきすぎと感じている人はいないだろうか…。いないだろうな。
いろいろなことが思い出される。
ラジオではいまにもNHさんがニュースを読みだしそうだ。


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PS
“白い丸福”はその後、武蔵野市緑町にお店を出した。たまたま通りかかり、何も知らないまま名前につられて入ったことがある。煮詰まったようなメンマはまさに丸福だった。
そこも長くは続かず閉店。非飲食店を経ていまは「エイトランド」という定食屋になった。この定食屋、激安うな丼を出したりと、ちょっと気になっている。


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[DATA]
丸福中華そば 西荻店
東京都杉並区西荻南3-25-7





[Today's recommendation]


https://youtu.be/bVDZ5UY_oDw



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