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青春を懐かしがる 【ビフテキ家 あづま】

2021.11.23

 22日朝のニュースでラグビー早慶戦の特集をやっていた。
そういえばワールドカップのあと生観戦したくなったが、まもなくコロナが始まってしまったんだった。見たい気持ちは2年たっても変わっていない。
早明戦は何度か見ているが、早慶戦は見たことがなかった。

「今日、ラグビー見に行こうか」
と翌日の朝食のときに切り出したのである。

ところが、チケットの手配をしようとしたら、チケットぴあは予定枚数終了と。
焦っていろいろ当たってみたが、チケット販売はネットのチケットぴあのみで、当日の早慶戦はともかく約2週間先の早明戦も完売。リセールにもワセダ絡みは引っかかりもしないのだった。
えー、ラグビーってそんな人気なの…!?

自分の学生時代はラグビーブームの頂点で、1学年上に本城・吉野・津布久の三羽烏を擁した早稲田は人気の面ではラグビー界のトップに君臨した。早慶戦や早明戦はまさにプラチナチケットだった。
あのころの熱気が戻っているとすれば、ラグビーファンでありチョイ経験者としてはうれしいことではあるが…。

「ラグビーが無理ならイチョウでも見に行こうか」と相方。
神宮外苑のイチョウ並木は秩父宮ラグビー場のすぐ近く。そこに行く気になっていただけに、ナイス提案。


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用事があるという半蔵門まで地下鉄で行き、外苑まで歩くという計画。


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半蔵門→紀尾井坂→真田堀→四ツ谷駅→若葉→鉄砲坂→信濃町駅… というコースで、絵画館に12時ちょうど。


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軟式球場を回り込んで神宮球場の外野席入り口あたりまで来ると、突如ものすごい人並みに。

「え… なにこれ!? ラグビー? 日本シリーズ?」

それはイチョウ見物に訪れたおびただしい人の群れなのでした w( ̄▽ ̄;)w


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そそくさとその場を離れ、昼ごはんを食べに「ホープ軒」へ。が、やっぱりというか長蛇の列。「もうこのあたりはダメ。新宿まで歩こう」 となったのである。

前振りと中身に一貫性がないのはそういう経緯によるもので、ご容赦願えればと。


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「新宿でお店の候補は?」
「えーと、天ぷら、じゅうじゅう焼き、とん丼、…」
「じゅうじゅう焼きかな」

ということで、北西から北へと進路を修正しつつ新宿三丁目方面へ。

「新宿末廣亭」横、じゅうじゅう焼きで有名な「ビフテキ家 あづま」は、近くのデパートでアルバイトをしていた学生時代、バイトの帰りによく入った。
前振りとお店に関連があるとすれば、キーワードは学生時代。
今回のテーマは“青春時代を懐かしがる”かな。


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末廣亭の前から外観写真を撮ろうとスマホを構えたら、お店がない。
え、閉店しちゃった? と目を凝らせば、神田松鯉の幟の向こうに小さいながらも看板はたしかにある。
近寄ってみると、看板の下には地下へ下りる階段。


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かつて1階と地下の2フロアだった「あづま」は地下だけになり、1階には別のお店が入居している。
調べてみると2019年4月にリニューアルしたらしい。


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13:20来店で満席、空き待ちとなったが、僕らのすぐあとから順番待ちはどんどん増えていったのでタイミングはよかったみたいだ。


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注文は、昔そればかり食べていたもち豚のじゅうじゅう焼き(昔“もち”は付いてなかったと思うが…)と、もう1品は店名に敬意を表す意味でビフテキに。


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15年前くらいに家族で入ったときは地下へ通され、煙がすごかったことを覚えているが、いまはもちろん全席禁煙。内装や照明も明るくなった印象で、こういう変化は歓迎である。


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まずオニオンコンソメスープ。
塩気の強い昔風の味付けが食欲を増進させる。


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じゅうじゅう焼きは、豚バラ肉とキャベツが鉄板に盛り付けられた状態で提供され、上から特製オニオンソースをかけて食べるというもの。


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ソースが熱々の鉄板に触れ、ジュージューとものすごい湯気を上げる。豚肉には火が通っているがキャベツは生で、それがいい具合に蒸し焼き状態になるという、シンプルながらよく考えられた料理である。


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ソースは昔ながらの甘みを抑えた味付けで、酢の酸味が効いてごはんがススム。


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ビフテキも熱々の鉄板にのってやって来た。パッと見、厚みもサイズ感も十分。
付け合わせの具なしナポリタンにテンション上がる。


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ナイフを入れると中はミディアムレア状態で、肉汁が多く軟らかい食感。
味は付いているが、フロアマネージャーに勧められるままにじゅうじゅう焼きのソースをかけてみれば、これまたごはんがススムススム。


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あとから入った隣のテーブルの若いカップルの男子のほうは、じゅうじゅう焼きの肉大盛りと。
昔、バイト仲間のHMは必ず肉大盛りで頼み、「HMは肉食だからなー」とからかわれていたものだ。

彼は大学1年のときの下宿仲間で、テレビのなかった僕はその年のラグビー交流試合をHMの部屋で見たことを覚えている。
それは専修大に敗れ大学選手権に進めなかったという衝撃の結末で、早稲田は人気絶頂でも実力が伴っているわけではなかったのだ。


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この日の早慶戦、勝つには勝ったが、かなりハラハラする展開だったみたいだ。
見たかったような、見なくてよかったような…。


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[DATA]
ビフテキ家 あづま
東京都新宿区新宿3-6-12 藤堂ビルB1F
https://azuma-shinjuku.owst.jp/map





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/dx7vNdAb5e4


https://youtu.be/dO6rCGUt2_A



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そろそろ幸先詣の時期かなと


西新宿カレーのノスタルジア 【カレーハウス11イマサ】

2021.11.16

 丸一日ヒマそうなので自転車で新宿に行くことにした。
電車に乗るよりよっぽど気楽である。
最近は都心でも短時間無料の駐輪機が増えている。


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成蹊大学


地元から新宿に向かうのに簡単なのは、新青梅街道→青梅街道をひたすら走るルート。
ほぼ真っすぐなので迷いようがないし、距離的にもいちばん短い。
Googleマップで測距してみると、東村山駅から新宿駅西口まで直線距離で約22km、青梅街道を使うと約24kmとなる。


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妙法寺


でもそんなシンプルなプランには乗らないワタシ。
幹線道路が嫌いというのもあるが、せっかく遠出するのに脇目もふらずに自転車こいで、ただ行って帰ってくるだけというのはもったいない。街並みやたべもの屋や街路樹の紅葉などの眺めながらチンタラ乗るのが好きなのだ。


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© OpenStreetMap contributors


ということで、今回通ったルートはこんな感じ↑↑(田無付近~)
総距離約28kmと青梅街道より4kmほど長くなるが、不思議なことに荻窪から先はこっちのほうが短く感じる。
景色が変化に富んでいるし、幹線道路と違ってストレスフリーだからかも。


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8時すぎに家を出て新宿到着が10時半。
早くもハラが減ってる。。。
コロナ前から気になっていたカレーのお店が昼ごはんの第一候補。

新宿を代表するカレーといえば、このあたり↓↓


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ある意味もっと新宿っぽいのがこちら↓↓


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と思ったら、諸般の事情により閉店していた。あとで調べると新聞記事にもなるくらい話題になったらしいが、世事に疎く行って初めて知る衝撃の事実(当ブログの過去記事はこちら)。


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今日のお店は存在というか形態というか、その閉店した「モンスナック」に近そうで、気になっていた。


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西新宿の地下、京王モール街の「カレーハウス11イマサ」。
京王なのにC&●じゃない。
いまや独立系をほとんど見かけなくなったカレースタンドスタイルのお店である。


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“西新宿のカレーショップ”といえば「あまちゃん」的ノスタルジアの世界。
古いのか、古くないのか… と言われそうだが、演出のニュアンス的には自分の学生時代に通じる。
ロゴには“since 1964”とあり、くしくも「モンスナック」と同年オープン。


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安く、(皿が)デカく、(たぶん)うまい。
事前知識はその程度なので、このように品数の多い券売機の前に立つとアワワ… となる。
エイヤ! と、チキンカツカレーをポチッと。


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待っている間、「よくばりカレー」とか「野菜カレーにメンチカツのせ」とか後客の注文が聞こえてきて、いかにもバエない注文しちゃったんじゃないかな… と、くよくよするのも毎度のこと。


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皿、デカい。デカいが浅い。
きっぱり具なしのカレー…。


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甘めだが甘すぎず、酸味があって意外に辛かったりもする。
カツもしっかりサイズ感があり、一瞬迷ったビッグチキンカツにしなくてよかった… と。


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カレーホット(辛味オイル)を使ってみる


ただ、懐かし感たっぷりではあるが、やっぱり注文フツーすぎ。
バエるとかなんとかは別としても、こちらの魅力はチープでB級な世界観に尽きると思う。


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次は赤ウインナーのトッピング (*`д´)b


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[DATA]
カレーハウス11イマサ
新宿区西新宿1南口地下街1号 京王モール街
http://www.imasa.co.jp/
https://www.facebook.com/curry11imasa/
https://twitter.com/Curry11_Imasa/
https://www.instagram.com/shinjuku_currymap/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/kdplFZE52D8



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本日のお土産


創業55年、地下街の老舗洋食店 【バンビ 新宿サブナード店】

2019.07.14

 このところ吉祥寺ネタが多いような気がするが…。そしてこの記事がどう吉祥寺ネタなのか?
いや、僕ら世代にとって「バンビ」といえば吉祥寺だし、一昨年閉店した「シャポールージュ」こそが「バンビ」であり(看板に「旧バンビ」と入れ続けていた)…、と思ったら、同時期に都心で展開していた「バンビ」は吉祥寺の洋食店とは関係ないらしい。
なので、この記事は吉祥寺ネタではありません。失礼しました。


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そういえば「バンビ」はサブナードに昔からあった。
創業1965年。もしかしてサブナード開業(73年)当初から存在するのかも。


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休日だけに混んでいて、フレンドリーな中国系のおばちゃんのグループの後ろに並ぶ。


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お客だけでなくお店のスタッフも、料理長的な男性が日本人に見える以外、ほぼ外国人である。
近郊の個人店に入ることが多い自分にはあまり実感はないが、これが都心の標準なのかもしれない。今後この状況がいっそう進むことは確実だ。


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昨年の入管法改正により人手不足に対応することを目的として外国人の在留資格“特定技能”が創設された。これは14の特定産業分野において一定の技能を有する外国人に向けた在留資格で、産業分野別に見ても人手不足状況が特に深刻な“外食業”では、受け入れ数(5年間最大値)が“介護”60000人に次いで多い53000人と見込まれている。


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注文は、Aセット(和牛ハンバーグと海老フライ、カニクリームコロッケ)960円と、チキンステーキストロガノフライス980円。
2人で入るときはなるべく料理数が多くなる組み合わせにするという、われわれの洋食屋活用法。


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Aセット一式に続いて出されたストロガノフライスのご飯が来ないな… と思っていたら、ワンプレートで下にご飯が敷いてある。言ってみればハヤシライスにチキンソテーをのっけたようなひと皿。


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ここ1~2年で素晴らしい街の洋食屋をたくさん見つけているのでAセットのようなベーシックなメニューに特筆すべきところを見いだせないが、このストロガノフライスはおもしろい。
たまねぎの甘さとトマトの酸味で懐かし系のソース。パリパリにソテーされたチキンもおいしく、ボリューム感もある。


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あえてAセットに関していえば、海老フライとカニクリームコロッケのサイズ感に不満があるのであって、ハンバーグメインの組み立てはわかるがそれが自分の好みと合っていないというだけの話。
思ったよりコスパもよく、全体の満足度は高い。


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新宿三丁目周辺は歴史あるお店がまだたくさん残っているおもしろいエリアである。
いま、外国人労働者がこの街を支えていると言っても過言ではない。


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[DATA]
バンビ 新宿サブナード店
東京都新宿区歌舞伎町1 新宿サブナード地下街
http://www.subnade.co.jp/restaurant/detail/banbi.html





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/Dl3BHrAci0M


貴重な現存カレースタンド 【モンスナック】

2019.03.04

 新宿紀伊國屋書店といえばいまだに庄司薫の『ぼくの大好きな青髭』が思い出される。地方の高校生だった自分はこういう小説を読んでは東京での学生生活へのあこがれを募らせ、それが大学受験の大きなモチベーションとなった。困ったことに僕の読むこのテの小説は、たいてい主人公が東大生(作者が東大卒)であり、東京大学に籍を置いてこそそれらの体験が特別なものに映るのではないかと懐疑的に思うところなきにしもあらずだったが、おかげで高い目標意識につながったことは確かである。まるで自分が東大をめざしたかのような書き方だが(笑)。


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先日、久々に紀伊國屋を外から眺めて驚いた。
両脇のビルが取り壊され、紀伊國屋だけぽつんと取り残された感が漂っているのだ。

紀伊國屋ビルディングは2017年、東京都選定歴史的建造物に選定されている。これは東京都景観条例に基づき知事が選定するもので、規制ではないが“ゆるやかな保存”を基本とする。
一方、このほど発表された“旧耐震基準”に準拠して建設された建造物の耐震性調査結果によると、震度6強~7程度の揺れで倒壊する危険性が高いものは都内で156棟に上り、紀伊國屋ビルもそれに該当する。
景観上の重要性と建物の安全性をはかりにかければ、後者が優先されるべきは明らか。左右が空虚であると、ひとりぽつんと立つ姿はいかにも心もとない。


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紀伊國屋ビルは、書店はもとよりレコード・CDショップ、小劇場演劇のメッカ「紀伊國屋ホール」などを有し、若者の学問・文化・芸術活動を支えた。
そして忘れてならないのが地下飲食店街。


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紀伊國屋は地下といわずビル全体、周囲の路地にまでカレーの匂いが漂っている。
地下飲食店街には昔から、(自分の知る限り)カレーショップが2店あり、匂いのもとと目されていた。そのうち「ニューながい」は2011年秋に閉店、あとには「クローブ」というやはりカレーショップが入ったが、昔ながらのカレーを提供するのは「モンスナック」1店のみとなった。


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そのへんの事情に関し、興味深い書き込みを見つけた。
込み入ったことにコメントする立場にないが、一連のツイートによれば、紀伊國屋ビルでいまも残る個人経営の飲食店は「モンスナック」のみ。
お店ホームページによれば「モンスナック」の創業は昭和39年と、紀伊國屋ビル竣工と同年である。


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店内はU字カウンターのみ(13席)。いまやめったに見られないカレースタンドの往年のスタイルを残す。
13時30分で半分ほどの客入り。


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注文は“本日のサービスメニュー”カツカレー900円→800円。


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中国系? のおねえさんが「カツー」と、投げやり感たっぷりに奥の厨房に伝達。
そしてそのカツカレーが3分ほどで出てくるところがすごい。


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こちらのカレーは“変わらぬ製法にこだわった元祖サラサラカレー”(HP)。
サラサラまたはシャバシャバと表現されるスープのようなカレーだが、いっときはやったスープカレーとは、なんか違う。シャバシャバしてるけどボディ感があるというか。


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甘味に加えて酸味が強いのが特徴。あの時代、カレーといえばポークカレーであり、トロトロの脂身はシャバカレー以上に懐かしい。
カツは厚みがあってスプーンではカットしづらいほど。サクサクの衣がシャバシャバの海を漂ううちにしっとりカレーを吸い取って、いい感じ。


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昭和の食堂めぐりは、年齢を重ねるごとにどこかに置き去りにしてきた大切なものを拾い集める旅のようなもの、かも…。


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――1969年7月20日の午前10時少し過ぎ、開店直後の新宿紀伊国屋のエスカレーター昇り口のわきのところで、ぼくは一体自分が第三者の目にはどんな若者にうつっているのかを初めはちょっと相当に気にしながら、激しい夏の陽ざしの中に突っ立っていた。というのもぼくは、洗いざらしの淡いブルーのダンガリーの上下に薄茶の細縁のサングラスをかけ(これは問題ないわけだ)、この春植木屋が縁の下に置き忘れていった古い麦わら帽子をかぶって素足に木のサンダルをつっかけ、薄鼠色になった古い昆虫網を小脇にかかえて、さらに(ここが重要なのだが)鼻の下にかなり立派な八の字型の髭をつけてあたりを睥睨(へいげい)していたのだ。(庄司薫『ぼくの大好きな青髭』より)


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[DATA]
モンスナック
東京都新宿区新宿3-17-7 紀伊國屋ビルB1F
http://www.monsnack.com/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/VsOXimmwwxI


記憶の彼方に…? 学生街の洋食店 【キッチンニュー早苗】

2018.03.31

 午後、都心に用事がある。
といっても自分に用事があるわけではないが、一緒に昼ごはんに、そっち方面に出掛けることにした。

こういうのに便乗しないと街に出る機会のない生活を送っている。
このブログは個人的には日記機能を果たしているので、ちょっと見返してみると、去年電車で出掛けたのは8回のみ。引きこもりに近い。まあ、電車が苦手だからこういう生活に帰着しているというところもあるが。
今年はこれで6回目と、なかなか優秀。


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高田馬場のさかえ通り商店街は学生のころときどき訪れた。
「清龍」という居酒屋が有名で、いまもクラス会の場所はそこだったりする。


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そのほかのお店はまったく覚えておらず、実際入れ替わりの激しい場所だから閉店したところも多いとは思うが、かろうじて名前だけ記憶しているのが「キッチンニュー早苗」。正確には、「早苗」と名の付くお店があったことを覚えている。
入ったことがあったかどうかは定かでない。いくつかこういう感じのお店には覚えがある。桃屋「江戸むらさき ごはんですよ!」をキープできる定食屋っていうのを思い出したんだが(笑)、それはまた別だったかな…?


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さかえ通りの中ほどを右折、神田川を渡る。
入り口の両サイドに「2014年、おかげさまで地元・高田馬場で創業45年」のポスター。


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年配の団体さんと入れ替わりに入店。
おかみさんが「真ん中のテーブルにどうそ」と。
4人掛けテーブル3脚とカウンター6席の小さなお店。お客さんはカウンターに3人。


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注文は、日替り定食:しょうが焼とかじきまぐろフライ(目玉焼、みそ汁)730円(妻)とカツカレー750円(僕)。
このところカツカレーばかり食べている気がする。体育会系の学生みたいでどうかと思うが、食べたいものはしょうがない。
まだまだカツカレーを食べたいお店はたくさんあるので、しばらく続くかもしれない。


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常連客とおかみさんがテレビの功罪について論じ合っている。
「オレんとこの三ノ輪の鰻屋なんか、テレビでやったら大変だよ。もうぜんぜん入れなくなっちゃって」と常連さん。
「うちも『モヤさま』のときは1週間まったくダメだった」とおかみさん。
ダメとか言っているわりには表に番組出演時の写真が張ってある。
こちらはそれくらいの有名店である。


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カツカレーにはサラダとコンソメスープが付く
目玉焼きで隠れているが、トンカツのサイズはけっこう大きく、厚みもある。


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カレーは懐かし系の和式のタイプ。具はほとんど煮崩れているが、肉片は案外残っている。ご飯の量はそこそこ多い。
甘めのカレーとシンプルに塩・こしょうで味を調えたスープのバランスがよい。


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日替りもボリューム満点。
どんぶりご飯に目玉焼きがのって、男子学生のたべもののようだ。


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あとから入った親子連れのオーダーが、「日替り3つで、うち1つカレーで」と謎の日本語。
壁の日替りの張り紙を見ると、「プラス100円でライスがカレーライスになります」とある。


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つまり、エッグカレーに、しょうが焼とかじきまぐろフライ、みそ汁が付いて830円ということ。
なんかそれってすごい。すごいけど、おじさんにはムリ(笑)。
まさに体育会系男子学生ご用達といったところ。


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お店を出ると、街が煙っている。
見ると、煙のもとはいま出てきた店の換気扇。
衣服や髪の毛がかなり油煙を吸っているのが自覚できる。

実はこのあとの相方の用事とは、あるセレブなチャリティーイベントの受け付けを務めること。
揚げ物臭をプンプン漂わせて、セレブな受付嬢、大丈夫か…?


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[DATA]
キッチンニュー早苗
東京都新宿区下落合1-3-19





[Today's recommendation]

Fairy Tale Donovan
Donovan
『Fairy Tale』

https://www.youtube.com/watch?v=GX3AnhefltM



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◆ 猫写真はこちら



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3月31日、戸山公園


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