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創業100年の深み 【直久 新宿西口店】

2022.06.18

 今月はいろいろあってあまり能動的に行動できておらず、少し自転車に乗っただけで体がきしみ息が上がる。仕事もいつもよりキツく感じる。
昨日で仕事が全部終わっても、アタマが疲れすぎてぼんやりしたままだが、とりあえずカラダは動かしたほうがいいだろうと、朝から自転車で出かける。
思い付きで玉川上水沿いにひたすら走ってみることにした。


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茜屋橋


新小金井街道を南下し、茜屋橋から玉川上水沿道へ。
ここから小金井橋まで約1kmの区間は緑道が舗装されていて自転車でも通りやすい。
小金井橋は“小金井桜”で知られ、江戸の名勝復活に向けてヤマザクラの植樹活動が行われている。


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茜屋橋の案内板

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五日市街道左岸併走区間(茜屋橋~小金井橋)

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小金井橋付近の“小金井桜”石柱


と、ここまでやって、これはダメだ… と早くも悟らされる。
こんなペースでやっていたら2回や3回の連載で終わるわけがないし、なにより退屈で面白くないし(笑)。
思い付きでやっていいテーマではなく、ちゃんと調べないといけないのだ。
この企画は仕切り直し。


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途中大きく省略して、和泉給水所で旧浄水と分かれる玉川上水新水路跡を埋め立ててつくられた水道道路(角筈和泉町線)を一路新宿へ


ただ、運動不足解消が第一目的であり、ルートとして確かめてもおきたいので、そのまま玉川上水に沿って都心まで。
水路を通すルートだけにアップダウンがほとんどなく、自転車で新宿まで行くコースではいちばんらくらくかも。だいぶ遠回りにはなるが。


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新水路終点の淀橋浄水場跡地である新宿副都心に自転車を止め、地下街へ。
昔よく入ったラーメン店を思い出し、様子を見に行ってみると、たまたま開店直後で先客なし。
「ラッキー♪」とそのまま入店。


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新宿エルタワー地下の「直久 新宿西口店」は1989年オープン。


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「創業大正三年 銀座 直久」とあちこちに掲げられているように、「直久」といえば銀座。
かつての正統的東京ラーメンのメッカ銀座を代表する存在で、数寄屋橋阪急地下のお店は行列が絶えなかった。

学生のころ、阪急百貨店のピンクハウスだかメルローズだかでバイトしていた知り合いに連れていってもらったのが最初で、超濃い色のしょうゆスープに衝撃を受けた。
これぞ東京ラーメン! といわれており、都会の歴史と文化に触れる思いがしたものだ。

そのころから出店戦略が展開されており、昭和の終わりころ仕事の関係で行くことの多かった新橋や青山ツインタワーのお店にもよく入った。


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その後自分は西武新宿線沿線に引っ越し、西新宿の会社の仕事を請け負っていたという経緯から、もっぱらこの「新宿西口店」に入るようになっている。
しかしいまでいうテレワークの導入が早かったこともあって新宿にも行かなくなり、最後に入ったのは20年くらい前だろうか。


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ブログをやっているのには青春時代を懐かしむという目的もあり、「直久」は外せないお店の一つなのである。


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推定20年ぶりということで、まず品書きに戸惑う。
「直久」といえばしょうゆラーメンと思い込んでいたが、品書きは醤油・塩・味噌の三本柱扱い。で、醤油部門の“一番人気”が、こく旨らーめん。
明らかに“いまどき”を意識したメニュー構成になっている。


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かなり真剣に品書きをチェックして、下のほうに“純鶏らーめん”を発見。
“創業当時から受け継ぐ懐かしい味わい”とあり、いちおう店員さんにも「昔のラーメンはこれですか?」と確認のうえ注文。
30kmほど自転車に乗ってハラが減ってるのでセットにしてみた。


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純鶏らーめん+Aセット(餃子5個・半炒飯)来る。
なぜか既視感が…。

なんと、2日前に食べた某店・某セットと、ビジュアル的にまったく同じなのであった ( ̄▽ ̄;)!!


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そりゃ、だってそう書いてあるんだから、当然そうなる。
何も考えずにのほほんと生きている日本人のなんと多いことか。(←あんただけや ゞ( ̄∇ ̄;))


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まあ、こちらは女性客も多くそれほど量が多くないという読みのもと…。
先日は餃子メイン、今回はラーメンメインという明確な違いもあるわけで…。


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餃子のあんは肉肉してサイズ的にもそこそこ大きく、これで意外に食べでのあるセットになっている。
ラーメンはさすがのおいしさである。
こうすっきりした鶏ガラスープは、いまどきなかなかないんじゃないだろうか。
品書きの隅っこでいいから残り続けてほしい味。


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往路でなまったカラダもだいぶほぐれた感じで、帰りは神田川沿いをゆっくり走った。


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[DATA]
直久 新宿西口店
東京都新宿区西新宿1-6 新宿エルタワーB2F
https://naokyu.com/
https://www.facebook.com/%E9%8A%80%E5%BA%A7-%E7%9B%B4%E4%B9%85-703037856408935/
https://www.instagram.com/naokyu_tokyoramen/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/HivQqTtiHVw



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神田川の起点


昭和時代の“東京の”博多ラーメン 【九州ラーメン 博多っ子 新宿店】

2022.05.02

 GWのはざまというか平日で単独行動になるので、朝から自転車で遠出する予定だった。
3日続けて車で出かけ、後半もやはり車を使う可能性を考えると、懸念されるのは運動不足である。それに伴うカロリー消費の低下も。

想定外に朝から仕事が動いており、出足が3時間以上遅くなったが、くじけず都心方面に向かう。
新宿到着が13時すぎ。


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新宿でラーメン… という漠然たるイメージがあって最近何度もアプローチしているが、雨に降られたり仕事が来たりで、なぜか新宿にたどり着けていなかった。五度目くらいの正直。


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とはいえ混むのはいやなので、新宿でラーメンなら時間をずらしたい。
“新宿_朝ラーメン”で検索して見つけたのが、歌舞伎町の「九州ラーメン 博多っ子」。


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ホームページを見ると、1号店「草加店」オープンが1969(昭和44)年で、新宿店は79(昭和54)年に開店。


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位置的に花園神社やゴールデン街に近い歌舞伎町の東のはずれ。歌舞伎町に好きこのんで踏み込んだりしないが、花園神社は過去に大きい音楽イベントを企画したりしてなじみ深かったので、これまでこのラーメン店を知らなかったことが不思議。


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24時間営業らしく、“眠らない街” 歌舞伎町だなぁ… と。


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上に書いたように、10時に朝ラーの予定が、13時すぎのフツウの昼ラーに。


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店頭のホワイトボードの“本日のランチ”の④が気になって聞いてみる。

「ラーメンと小ライスと揚げ物になります」
と、外国人と思われるおねえさんの対応は、丁寧かつこなれたものだった。

「それを九州ラーメンでお願いします」


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カウンターはなくテーブル席のみ。
昼のピーク時を過ぎているからか、場所柄か、ほとんどが単独客。


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3分ほどと九州ラーメンらしく提供が早い。
揚げ物はエビフライとメンチカツ(ハーフ)。850円という値段を考えれば、なかなかオトクなセットである。


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ラーメンは、良くも悪くもジャンキーな、昭和時代の“東京の博多ラーメン”。


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やはり昭和の「ふくちゃん」にも似て、同時代のおっさん的には懐かしうまし。


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この店に入るのは初めてだが、窓から見る景色は懐かしい。


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[DATA]
九州ラーメン 博多っ子 新宿店
東京都新宿区歌舞伎町2-8-3
http://hakatakko.co.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/Rx0mYN32Kps



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新宿ゴールデン街に程近い


青春を懐かしがるシリーズ 【花蓮】

2022.04.16

 昨日で今月分の仕事が全部終わった。
いつもなら「終わったー!! ヾ(*>∀<)ノ ヒャッホー!!」となるところ、ダメージが大きくはしゃぐ気も起きない。
今年に入って仕事の状況が変わり、キャパオーバー気味である。
さすがにきつくなってきたが、来月以降どうなるだろう…。

一夜明ければ心配事も忘れて開放感いっぱいに。
久々に自転車で都心方面に出かける。


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はじめ新宿に向かっていたが、土曜日の新宿は人多すぎるだろうとなって、高田馬場に行き先を修正。
土曜日の学生街であり、(コロナ禍におけるオンライン授業の影響もあって?)人出は多くない。
馬場~早稲田は学生時代のホームタウンで、懐かし系のお店がけっこうある。
早稲田通り西早稲田交差点近くの中華料理店「花蓮(ファーレン)」もその一つ。


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このあたりはかつて神保町と並び称される古本街であったが、通り沿いはビル化してすっかり様相が変わった。
「花蓮」は(たしか)一軒家店舗だったが、マンション造成に伴いその1階に入居している。
何年か前に通りかかったときに、(姿は変わっても)まだ残ってるんだ…! と驚いた。


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ちなみにこちらには(たぶん)1回しか入ったことがない。
にもかかわらず懐かしいと感じるのは、このへんに住んでいて毎日のように看板を目にしていたから。
大学1年のときの下宿から、直線距離にして55m(笑)。


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あと店名。
こう書いてそう読むのか… と、インパクトが強かった。


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(たぶん)1回入ったときに食べたのが、広東麺のような麺料理だったと、かすかに記憶している。


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店頭のショーケースに“特製花蓮麺”というのがあり、料理写真を見ると具だくさんな感じだし、店名が付いているしで、昔食べたのはこんな感じだったかも… とそれを注文。


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席は窓際で、外にはためく暖簾の“創業昭和四十五年”の文字が目に入る。
過去に入ったのはたぶん1980年で、ということはあの時点でまだ10年しかたっていなかったのか…。

いまのスタッフはホール係のおねえさんも厨房のおにいさんも若く、2代目(or more)であろう。


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特製花蓮麺は野菜たっぷりピリ辛麺。
ハクサイ、長ネギ、ニンジン、モヤシ、ピーマン、赤ピーマン、タケノコ、キクラゲ、鷹の爪、豚こま…。


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まあ、40年前にピリ辛というジャンルはなかっただろうし、昔こういうものを食べたとは思えないが、懐かしいという意味で強いて挙げれば中華鍋で炒めた香ばしさが懐かしい。


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意外にすっきりしたスープに、野菜の配合バランスがよく、たいへんおいしい麺料理であった。


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でも懐かしいかというと、やっぱり懐かしくない。
そりゃ店舗自体も人の代もかわってるんだから。


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40年前、お店の脇の路地を入ったあたりに転がっていたゴムボールを癖で蹴り上げてそのへんの民家の敷地に落ちた、そのボールをいま探せば見つかるんじゃないかというくらい、一歩脇に入ればこのあたりは何も変わっていないという、そっちのほうが感慨深かったりする。


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下宿仲間とよくキャッチボールをしていた甘泉園


[DATA]
花蓮(ファーレン)
東京都新宿区西早稲田2-5-12





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/nZrRS261Edw



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帰りに偶然通りかかった


万難を排し 【らあめん 満来】

2021.08.07

 今週はおとなしくしていた。
土曜日にワクチン接種の予約が入っているのが一つ。
にもかかわらず腰をやってしまったのがもう一つの理由。

兆候はあったが、あ、やっちまった… となったのが水曜の朝。家の中の移動にも苦労するという状況だった。
それを電車で新宿まで行って帰ってこられるところまで中2日で回復させなければならない。
おとなしくせざるを得ないでしょう。というか、外に出られる状態じゃなかったけど (--;A


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それにしても、腰痛持ちの感触として1週間やそこらで済む話じゃないようにも思える。が、ご存知のように極低温での保管を要するワクチンの性質上、キャンセルできるものではない。正直、青ざめました。


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そこをきっちり中2日で調整してきたワタシ。
こういうのはやっぱ気の持ちようなんだな… と、はい、精神論な世代です(笑)。


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1回目に続き、昼ごはんはラーメン。
注射のあと、「なんでもいい、じゃんじゃん持ってこい!」状態で、がっつり食べたい。
接種会場の近くにうってつけのラーメン屋さんがありました。


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「らあめん 満来」はチャーシューのデカいことで有名。
名物のチャーシューらあめん、チャーシューざるらあめんにはチャーシュー塊がゴロゴロ。


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…とか書いてはいるが、実はこのお店の存在を忘れていた。
西新宿で注射… で思い出した。


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――30年以上も前の話だが、新宿に勤めていたことがある。あるとき会社の健康診断があり、西新宿にある健保の契約健診機関で各自受診するようにとのお達しが出た。新宿といっても会社(というか編集部)の場所は駅でいえば御苑前で、西新宿までぞろぞろ連れ立って歩いていった。健診のあと連れ立って入ったのが「満来」だった。――


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行列のようなものもないし気軽にお店に入ると、店内順番待ちが5人以上。どうしようか一瞬迷ったが、まあしょうがない。
らあめん950円をポチッとな。
若いころはチャーシュー方面を攻めていたが、この年でそれは危険である。たしか普通のラーメンでもチャーシューはデカかった。麺の量も多かった。


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逆L字形カウンターのみで15席ほどの店内。前述の昔話のときは2階で食べたと記憶しているが、いろいろ変化はあるのだろう。30数年たてば。


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チャーシューがデカい以外に特徴のないラーメンと思っていたが、うまいじゃないか。
肉肉したコクが強く、チャーシューの煮汁なのかカエシのはっきりした味で、ピロピロの平打ち太麺とよく合う構成になっている。


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チャーシューはかすかな記憶ほどではないが、一般的なものと比べれば分厚いといえるもの。
シャキシャキのコマツナが東京ラーメンっぽくてうれしい。


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昔、健診のあとに一緒に入った同僚の中にチャーシューらあめんを食べきれずに残した男がいた。
食の細い男は信用できないという体育会的偏見とか、精神論とか、いま東京で行われていることと関係ないとは思うが…。


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[DATA]
らあめん 満来
東京都新宿区西新宿1-4-10





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/Z0GFRcFm-aY



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うまく撮れてない


海馬を刺激する甘辛麻婆とVnソナタ 【秀永】

2018.12.01

 「さくらい」「中野大勝軒」に続く青春探訪シリーズ第3弾。
「懐かしい…」と思い出されるのは1980年代の出来事が多いが、これらのお店に通っていた年代も「さくらい」が80年代前半、「中野大勝軒」が後半。
今回取り上げる「秀永」は80年代初頭と、これまででいちばん遠い記憶となる。
ただし、高田馬場のこの店にはたぶん1~2回しか入っていない。僕がもっぱら使っていたのは早稲田にあった店。


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地下鉄早稲田駅前交差点。左端の緑の店のあたりに「秀永 早稲田本店」があったように思う。奥の木立は穴八幡宮


地下鉄早稲田駅2番出口を出て、大学に向かう人波と反対方向に進んですぐ。夏目坂の上り口に「秀永 早稲田店」はあった。
この“人波と反対方向”というところがポイントで、駅チカなのに隠れ家感がある。学生のたまり場的雰囲気も薄く、1人のときにコソコソ利用した。
意外だったのは、こっちが本店だったらしいこと。ずっと馬場のお店の早稲田支店だと思っていた。2010年に閉店したらしい。


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ということで、現存の「秀永 高田馬場店」へ。
早稲田通り沿い、早稲田松竹の向かい。
ラーメン激戦区・高田馬場にあって最古参の部類じゃないかと思われる。


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とりめし、ほんこん飯という“のっけライス”がこの店の人気筋だが、学生時代、僕はそれとは違うもの一点勝負だった。
それが麻婆麺。

田舎から上京してきたばかりの少年は、ラーメンと麻婆豆腐という好きなものどうしを合体させたメニューに出会い、東京って素晴らしい! と感激したという w ( ̄△ ̄;) w オオッ…


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店頭のサンプルケースにそういう品は見当たらなかったので、ちょっとドキドキしながらメニュー表で探す。
ありました。麻婆らーめん700円。


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先客3組4人、後客3組6人、客層は幅広く、活気がある。
炒飯やほんこん飯、おすすめの定食… と、オーダーもけっこう幅広い。


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さて、麻婆らーめん。
第一印象は、器でかいな…。昔、こんなに大きかったか…?


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でもこのシンプルなルックスには見覚えがある。ほぼ茶色。
そりゃそうだ。
木綿豆腐以外に、具はひき肉のみ。ネギやシイタケの青みや黒みはなく、唐辛子片の赤がちらつく程度で、ほぼ茶色。


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とろみは緩めで、しょうゆベースのスープと餡がすぐになじむ。麺は中くらいの太さのほぼストレートで、モチッというかみ応え。
ラー油と豆板醤の辛みはけっこう強いが、花椒のしびれ感はない昔の和式マーボーである。


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甘さが懐かしい。
覚えていたのではなく、思い出した。


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この街にはいろいろ思い出がある。
卒業式をさぼって時間つぶしに入った早稲田松竹で、コンタクトレンズを入れてなくて『明日に向って撃て!』の字幕が読めなかったこと、その隣の名曲喫茶「らんぶる」ではセザール・フランクのヴァイオリンソナタをかけてもらったこと…。
今日のように、これから先も、もうちょっと思い出すことがあるかもしれない。


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[DATA]
秀永
東京都新宿区高田馬場2-8-5





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2




https://youtu.be/VXF_gnEwEvQ

ちなみにアンネ=ゾフィ・ムターは前記事のアンドレ・プレヴィンの元かみさん。年の差、実に34歳!


孤独の道玄坂を疑似体験 【長崎飯店 高田馬場駅前店】

2017.07.15

 3連休の初日、電車に乗って高田馬場までちゃんぽんを食べに行く。

本日午後、妻は都心に用事があるとのことで、行きがてら高田馬場あたりまでわしもついていって、一緒に昼食にしたらどうかと提案。
電車には約1カ月乗ってないが、もし馬場に行くのであればぜひ入ってみたいお店がある。自分の用事のついででも何でもないが、こういう機会を逃すと次いつまた訪れるかわからない。


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そのお店というのが「長崎飯店」。知っている人も多いと思うが、『孤独のグルメ』Season 6 第07話に登場した渋谷道玄坂の「長崎飯店」の系列店だ。
番組のちゃんぽんがおいしそうで渋谷店を調べているうちに高田馬場駅前店に行き当たったという次第。高田馬場なら、死ぬまでにもう一度行く機会があるかどうか… という渋谷とは心理的距離感が違うから、がぜん現実味を帯びてくる。


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事前に地図を調べたところ、意外にもなじみ深い場所だった。
駅前交差点の稲門ビルと西武新宿線の高架の間の路地を神田川に下る坂道の途中。
2つある半地下飲食街のうち駅から遠いほう。

ここはよく知っているはずだが、地下に下りたらまったく見覚えがない。
どうやら、かつて何度か利用した「河童軒」という中華屋が入っていたもう一つの地下街(稲門ビル)とごっちゃになっていたらしい。


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長崎飯店は、表の構えも内部のつくりも、昔の“飯店”そのものである。中国格子の窓や六角中華ランタンがノスタルジックだ。
もちろん、飯店に回転テーブルは欠かせない。本日は奥の回転テーブルで大人の男女が5~6人、何かの会を催している。
ほかに4人掛けテーブルが7脚の店内はほぼ埋まっている。


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ホール係はご高齢のお母さん1人だけのようだ。
けっこう客入りがよく、一部宴会も執り行われていたりするのに、これでスムーズに回転しているから不思議だ。


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背中が曲がりぎみのお母さんが、テキパキ、シャキシャキと動き回っている。ときどき滞ったとしても、厨房の男性のフォローが速い。皿うどんをつくってそのまま持ってくる。
われわれはころあいをみて、ちゃんぽん800円、皿うどん(軟麺)800円をオーダー。


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まずちゃんぽん。思ったよりも早く、5~6分で提供。
ちゃんぽんの具は、キャベツ、モヤシ、キクラゲ、豚肉、紅かまぼこ、揚げかまぼこ、エビ、タコ、アサリ、カキ。「カキという長崎ストロングスタイル、でもそこにちゃんと安っぽいピンクのかまぼこも同居してる安心感」(by 井之頭五郎)


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スープは白濁せずけっこう透き通っており、さっぱりしているが野菜の甘味が強いタンメンタイプ。
麺は意外に軽めというかモチモチ感が少ない、これまで食べたことのないタイプだ。でもこの麺は何かに似てるな、と考えて、思い至ったのが沖縄そばなんだが、違うかな…?


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皿うどんの具はちゃんぽんと同じ。麺も同じ。
あんの味付けは意外に甘味が強い。こういう場合、酢をかけると絶妙の甘酸っぱさになるはずだが、そのことがすっかり飛んでいた。

というのも、卓上に置いてある長崎の「金蝶ソース」なるものが目に留まり、これはもしや川上麻衣子が五郎さんにお勧めした皿うどんにかける地元の食べ方というアレじゃないか? ということで頭がいっぱいになってしまったからだ。
で、皿うどんの終盤にちょこっと試してみました。
うーん、ソース焼きそばかな…。


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高田馬場といういわばテリトリーの、もろ好みのこの店をこれまで知らなかったのは不思議だ。
確かに以前とはアンテナの張り方が大きく変わっているから、引っかかる店も違ってくる。また、たとえこういう店を見つけたとしても、以前は惹かれつつも尻込みしていた。
いまはあまり抵抗なく入り、入ってみれば昔からのなじみのようにすっかりリラックスしている。地元の最近のなじみの店となんら雰囲気が変わらないからだ。もはやこれが僕の日常になりつつあるということか。


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[DATA]
長崎飯店 高田馬場駅前店
東京都新宿区高田馬場2-18-6 柳屋ビルB1F





[Today's recommendation]


https://youtu.be/pUQN44doG9I


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