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国際博物館の日 【国立科学博物館】

2023.05.18

 5月18日は「国際博物館の日」。
博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発することを目的として、国際博物館会議(ICOM)により1977年に制定された。
年ごとに世界共通のテーマが定められ、本年のテーマは“Museums, Sustainability and Well-being(博物館と持続可能性およびウェルビーイング)”。

で、上野の国立科学博物館へ行ったという記事だが、博物館の日だから博物館に行ったわけではなく、博物館に行った日がたまたま博物館の日だった。


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先々月のとある仕事のテーマが地球史で、無性にそういう展示を見たくなった。
特に古生物化石… というか、ずばりエディアカラ生物群およびカンブリア爆発。


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調べてみると、常設でそのジャンルの展示の充実している博物館は意外に少なく、東京で見ようと思えばやはりというか国立科学博物館(科博)。
それでも、あることはあるが特にアピールしているわけでもなく、ものすごい展示は期待できそうにもないが、とりあえず行ってみようと。


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休日の上野は人出がすごそうで近寄り難いものがあり、平日で都合のつけやすいのが木曜日で、だいぶ前から5月18日と決めてあった。
それがたまたま「国際博物館の日」だった。
入場無料。
ラッキー ( ̄▽ ̄) b⌒☆


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科博は「日本館」と「地球館」に分かれており、まず日本館“シアター36○”で360°全方位映像を体験したあと地球館へ。


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せっかくタダなんだからじっくり見て回ろう… という謎の心理(笑)。


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3Fから下へ順に見ていったが、なにしろ膨大な展示でいちいち写真を貼っていったらキリがないので、以下、偏見厳選。


3F 大地を駆ける生命 ―力強く生きる哺乳類と鳥類を見る―

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世界的規模の大型哺乳類剥製標本を主とする「ヨシモトコレクション」

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2F 科学と技術の歩み ―私たちは考え、手を使い、創ってきた―

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小惑星探査機「はやぶさ」

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無人探査機「ホーネット500」(手前)と自航式ビークルJTV-1(左)、有人潜水調査船「しんかい6500」(奥)


1F 地球の多様な生き物たち ―みんな、関わり合って生きている―

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B1F 地球環境の変動と生物の進化 ―恐竜の謎を探る―

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B2F 地球環境の変動と生物の進化 ―誕生と絶滅の不思議―

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※B3F「自然のしくみを探る」は割愛



B2Fでようやく古生物化石に到達。


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カンブリア紀の生物化石である“バージェス頁岩とチェンジャンの奇妙な動物群”コーナーが2ブロックあり、ちょっと満足。


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――カナダ・ブリティッシュコロンビア州のバージェス頁岩や、中国雲南省のチェンジャン(澄江)の泥岩などから見つかるカンブリア紀(5.2億年前)の動物群には、アノマロカリスのように、現在の動物とはまったく異なる奇妙な体のつくりをしたものがある。それらは、カンブリア紀の海の世界で繰り広げられた「動物進化の試行錯誤」のようすを示すといわれている。国立科学博物館HPより)


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周りのミュージアム群(東京国立博物館、国立西洋美術館、etc.)も入場無料だったらしいと、あとで気づいた。
せっかくだからハシゴすればよかった… と一瞬思ったが、科博だけでも膨大な展示の表面をなぞっただけでヘトヘトになる。
「博物館の日」は年1回だが、上野は毎月通っても飽きないかもしれない。

(つづく)


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[DATA]
国立科学博物館
東京都台東区上野公園7-20
https://www.kahaku.go.jp/index.php





[Today's recommendation]


https://youtu.be/VrcXt-f-M6c



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次号予告


150年後というか、50年前との邂逅 【東京国立博物館 表慶館】

2022.11.19

前記事の続き)

今回、東京国立博物館(通称トーハク)のお目当てのイベントは、「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」。
創立150年記念事業の一環で、いまよりさらに150年後の西暦2172年に伝え残したい国宝候補を一般公募より選定、また人々の生活に新しい価値観をもたらした企業による国宝候補も併せ、その背景のストーリーとともに展示するイベントで、公式Twitterによると“トーハク史上初の公募型展覧会”。

前日の朝のニュースで見て、そこで取り上げられていた観光土産のペナントや煮干しコレクションといった“国宝候補”に、面白そう❣


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会場は本館左手の「表慶館」。


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トーハクの建物群の中でもひときわ目を引く洋風建築で、開館1909(明治42)年と博物館内唯一の明治時代の建造物だそうだ。
1978年、重要文化財に指定。


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ちなみに150年事業の目玉企画「国宝 東京国立博物館のすべて」が行われているのは平成館(1999年開館)で、建物の90年分、ハクのうえではこっちの“国宝展”がはるかに上回っているといえよう。

「表慶館」は特別展・イベント開催時を除き休館ということで、館内が見られる貴重な機会でもある。


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――大正天皇の御成婚(明治三十三年)を記念して計画された奉献美術館で、片山東熊の設計指導になる。石及びレンガ造、二階建で、ネオ・バロックの様式をもつ。円形と長方形を組合わせた平面の構成や大小ドームの取扱いなど巧みにまとめている。中央ホールのモザイクタイルを張った床は見応えがある。文化遺産オンライン

中央ホールのドーム型天井とそこに描かれた天井画を見るためだけでも、入る価値あり。
外から見れば中央の大ドームで、左右にシンメトリーに小ドームが配置されている。


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こちらは中央ホール左の間で、振り返ると…

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順路に従って奥へ進むと…

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そのまま階段を上る


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展示よりも建物の重厚感に圧倒される。
そりゃそうか… σ( ̄、 ̄=)ンー

が、2階に上がってすぐの企業展示にくぎ付けになるワタクシ。


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学研ホールディングス「科学のふろく」


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科学とは学研の小学生向け学習雑誌『科学と学習』の科学で、毎回ユニークな付録で人気だった。
展示されているテントウムシ、めっちゃ覚えてる。
空前のプラモデルブームの当時、『科学』の付録がプラモ…!? と騒然となったのだった。


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ニュースで見た「煮干しのコレクション」はあったが、ペナントが見つからない。


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あとで『NHKプラス』で確認すると、展示自体は「昭和後期のこどもの「城」~ある男子の勉強机まわり~」というもので(パネル展示)、ペナントはNHKの追加取材の過程で出てきたのだった。ペナントを見に来たと言ってもいいくらいで、残念(笑)。


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その先に「ウルトラシリーズ怪獣スクラップブック」の展示。


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お気づきのようにガンダムはさりげなくスルーしているが、こっちは素通りできない。
世代の違いである。
しかも身に覚えもあるし、実家を探したら絶対出てくるぜ、コレ…!


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ざっくりウルトラシリーズというが、あれは『ウルトラセブン』で極め、終わっている。
地底や海底、宇宙空間や未知の惑星から4次元時空まで、あるいは下町四畳半と、よいこの想像の翼を広げてくれたウルトラセブンだが、次作以降は「裏山に怪獣が出た…」という消防団の山狩りレベルまで急激にスケールダウンしてしまったのだった。


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「科学のふろく」でスイッチが入って写真撮りまくってるが、やはり収拾つかなくなるのでこのあたりでおさめておこうかと。
詳細は公式サイトでご確認いただきたい。
きっとあなたにとっての国宝に出会えるはず。

「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」は2023年1月29日(日)まで。

(つづく)


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[DATA]
東京国立博物館 表慶館
東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館構内
https://www.tnm.jp/
https://www.facebook.com/TokyoNationalMuseum
https://twitter.com/TNM_PR
https://www.instagram.com/tnm_pr/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/Nh07vG6EdRg
「アンヌ。僕は、僕はね…」



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次号予告


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