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黄赤白 ――五色不動めぐり 後編

2024.01.07

 五色不動めぐりは当初1月3日を予定していたが、元日早々いわゆるタンスの角に小指ぶつけ事故を起こし長距離歩くのが無理っぽいので延期した。
最近、物にぶつかったりコップをひっくり返したりすることが増えた気がする。
それにも理由がある気がする。

昨秋、眼科検診を2人分申し込んでおいたというので軽い気持ちで受けてみたところ、見事に引っかかった。2人そろって。
相方は“目白”、僕は“目緑”だ。

“目”のつく不動尊である五色不動(五眼不動)詣でには、眼病平癒祈願という意味もあったわけだ。


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目青不動 教学院(前記事参照)

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目黒不動 瀧泉寺(前記事参照)



◆ ◆ ◆

というわけで前記事の続きで、目黒不動のあと中目黒から三ノ輪へワープ。
Web情報によれば、目黄不動 永久寺は三ノ輪駅から徒歩3分。


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大関横丁交差点


実際には改札から40mほどで1分もかからず、一度通り過ぎそうになった。
こちらの寺院はそれほどまでに目立たない… というか、気配を殺している感すらある。
門扉も勝手口も閉ざされているのだ。

ほかに入り口があるのかもしれないと裏の路地に入りぐるっと一周してみたが、やはり正面の門から入るしかなさそうだ。
途方に暮れとりあえず表の説明プレートと門扉の写真を撮って、さてどうしよう… と考えてもどうしようもない。


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もうこれでお参りしたことにして次の目的地に向かおうと明治通りを渡って昭和通りの信号待ちの間、ふと振り返ると永久寺門前にお参りに来たふうの自転車の男女。
あの人たちなら入り方を知っているかもしれないと道の向かいからしばし観察するも、途方に暮れとりあえず表の説明プレートと門扉の写真を撮って… と、わしらとさほど変わらぬ様子😓


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と、再び諦めかけたところ、駅のほうから年配の団体がやって来て、躊躇なく勝手口を開けぞろぞろ入っていくではないか‼
あの団体さんにくっついて入ったれ! と、急いで横断歩道を引き返し、ドサクサに紛れて潜入したのでありました😅

あとで口コミなどをみると、なかなかクセのあるお寺さんのようで💦

そんなわけで前振りが長くなってしまったが…



目黄不動 永久寺
東京都台東区三ノ輪2-14-5
http://www.tendaitokyo.jp/jiinmei/eikyuji/

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開山は南北朝時代。

――泰平の世となった寛永年間(1624~43)の中頃、東海道など五街道が整備されますと、街道の道中安全を祈願することが幕府によって命じられました。その時、上野寛永寺の天海大僧正の発願によって江戸府内の由緒ある古刹が五色不動として五街道沿いに定められました。その際、南北朝以来の古刹であり、また日光街道(今の昭和通り)に面した永久寺が目黄不動尊として指定されたのでした。天台宗東京教区HPより)


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◆ ◆ ◆

永久寺のあと、日暮里中央通りを日暮里駅方面へ。
このあたりは2018年の七福神めぐり(下谷七福神)で歩いた記憶がある。

時刻は13時を回り、日暮里駅前でランチをとる次回掲載予定)


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日暮里駅前交差点と日暮里・舎人ライナー


日暮里駅構内で崖線を越え、谷中霊園の北を通って夕やけだんだん(谷中銀座)と、このあたりは「谷中七福神」(2017年)をはじめ何度も通っている。
このように、回数を重ねるうちに、なじみのなかった街が線から面へと広がっていくのが街歩きの醍醐味といえよう。

で、谷中銀座の人出が多すぎて脇道にそれ、歩く距離が延びてしまったという。


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夕やけだんだんと谷中銀座



目赤不動 南谷寺
東京都文京区本駒込1-20-20
http://www.tendaitokyo.jp/jiinmei/eikyuji/

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――元和年間に万行和尚が伊勢国赤目山で、不動明王像を授けられ、後に駒込村の動坂に庵を開き、赤目不動と号しました。そして寛永年間、三代将軍・家光が動坂の庵に立ち寄り、目黒・目白不動に対し目赤不動と呼ぶべしと命じました。江戸の五色不動の1つとして知られています。「南谷寺(目赤不動)」文京区HPより)


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◆ ◆ ◆

続く目白不動まで最後の区間約4.2km、白山通り~不忍通りとほぼほぼ大通りを歩く。
前記事に書いているように大通りもスマホ頼みも嫌いだが、時間の制約上、地図の暗記が間に合わなかったと😅

途中、見覚えのある幟は去年の七福神の清土鬼子母神堂。
道の向かいは日本女子大学で、その裏の目白御殿が翌日あんなことになろうとは、神のみぞ知る。


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千石三丁目交差点方面



目白不動 金乗院
東京都豊島区高田2-12-39

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疲れちゃったので縁起等は写真を参照いただきたいが、目黒とともにいまの時代に名を残す目白不動尊。
江戸五色不動尊の随一である。


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◆ ◆ ◆

今回の五色不動めぐり、三軒茶屋~目黒不動5km、目黒不動~中目黒2.3km、三ノ輪~高田馬場9.6kmの都合約17km。
距離的にはそうでもないが、冷え込むなかアスファルトやコンクリートの硬い路面はやはりこたえ、僕は小指の痛みが悪化し、相方はハムストリングがやばいらしい。

今度は足腰の神仏を拝みに行かないと ( ̄- ̄;) ンー

(つづく)


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© OpenStreetMap contributors


[DATA]
目白不動 金乗院
東京都豊島区高田2-12-39





[Today's recommendation]


https://youtu.be/S14IHuVC0uE?si=xwpWGIe-igwfUzim


https://youtu.be/tT9Eh8wNMkw?si=TOj6ca7jeSexAzuo


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次号予告


北斗信仰をめぐる ――平将門北斗七星めぐり

2023.11.12

 日曜日なのでお出かけしたいが、予報が思わしくない。
山歩きはちょっとキビシイが、街ならどうだろう。
朝、目が覚めてふと思い浮かんだのが、“平将門北斗七星めぐり”。

ストンと落ちてきた感じで、これは天の声じゃなかろうか。
調べてみると――
939(天慶2)年11月、平将門は常陸・下野・上野を攻め落とし関東を制覇。朝廷に反旗を翻し自らを新皇を名乗る。
11月は平将門の乱。

ちなみに、ゆかりの地・茨城県坂東市では毎年11月の第2日曜日(つまり今日)、「坂東市将門まつり」が開催される。

北斗七星めぐりとは、平将門にまつわる神社が都内に7つ、北斗七星の形に配置してあり、一日で全部めぐればご利益にあずかるというもの。
将門が信じたとされる妙見信仰に由来しており、それは北斗七星を“妙見菩薩”として神格化し、天之御中主大神、鎮宅霊符神として崇めた信仰である。

いわば都市伝説のたぐいだが、スタンプラリーが行われたりもしているらしい。


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今回めぐったルート:①鳥越神社、②兜神社、③将門塚、④神田明神、⑤筑土八幡神社、⑥水稲荷神社、⑦鎧神社  © OpenStreetMap contributors


七福神めぐりもそうだが、信心やご利益というより、歩いたら面白そうだという純粋な街歩き的好奇心に突き動かされている。
対象が寺社なだけに、どっちが純粋で、不純か… 微妙なところではあるが。

ということで、ちゃちゃっと計画を立て……
10:34、御徒町駅到着。


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北斗七星めぐりは、めぐり順が決められているという(あとで知ったんだけど…💦)
1番目は鳥越神社。


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御徒町

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日光街道


御徒町駅から20分近く歩く。
地図でざっと見た感じよりこのあたりの縮尺感はだいぶ大きく感じられ、早くもペースが狂う。
途中パラッときたと思ったら、鳥越神社に着くころには本降りに。
いきなり暗雲立ち込める🌨


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蔵前橋通り(左が鳥越神社)



鳥越神社
東京都台東区鳥越2-4-1
https://www.facebook.com/torikoej/?locale=ja_JP

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日本武尊を祭って白鳥神社と称したのが鳥越神社のはじまりとされる。
伊勢国能褒野で亡くなった日本武尊は白鳥と化し北天(妙見菩薩のもと)へ旅立ったという“日本武尊白鳥伝説”から、妙見信仰=将門と結び付けるなど、やや都市伝説的。
将門の首が飛び越していったので“飛び越え(鳥越)”という説も。



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浅草橋


雨が降り続けば撤収やむなきに至るところだが、鳥越神社最寄りの浅草橋駅のあたりで早くも小降りに。
ナントカと秋の空で、こちらも気持ちを切り替えて先へ進む。


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左衛門橋(神田川)

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甘酒横丁

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茅場橋(日本橋川)

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東京証券取引所(左)



兜神社
東京都中央区日本橋兜町1-12
https://www.jpx.co.jp/corporate/about-jpx/history/01-04.html

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940(天慶3)年、承平天慶の乱で将門を討ち取った藤原秀郷が、首を京都へ運ぶ途中にこの地で将門の兜を供養したとされる。
世界屈指の金融センターとしてその名をとどろかせた兜町の名前の由来にもなっている。

――「兜町」は平将門の兜を埋めて塚にした所を兜山と云ったところから由来しているという。その地に祀られたのが兜神社である。「日本橋兜町」Wikipediaより、最終更新2023年3月1日23:37 )



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日本橋(日本橋川)

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日本橋川(常盤橋より)

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丸の内



将門塚(しょうもんづか・まさかどづか)
東京都千代田区大手町1-2-1
https://visit-chiyoda.tokyo/app/spot/detail/65

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ご存じ将門の首を供養するために建てられた石碑。

――平安京でさらされた平将門の首は、数ヶ月経った後も目を開いたり閉じたりを繰り返し、ときには「首を繋げて再戦したい」と叫ぶなどして民を恐怖に追いやりました。その後、平将門の首は怨念により故郷の東国に向かって飛んでいき、その途中の土地土地に落ちた、という伝説があります。その首が落ちた場所の一つが、ここ「将門の首塚」なのです。「将門塚」千代田区HPより)

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近代においても、東京の中心部にあって都市計画上の障害となることから何度か取り壊し・撤去が計画されたが、不審な事故が相次ぐなどして将門の祟りがうわさされ、計画はことごとく取りやめとなっている。

10数年前に一度来たことがあり、そのときはたしかビルにコの字形に囲まれ、オドロオドロしい雰囲気も漂っていたが、西側が開けて明るい印象に変わっている。


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神田橋交差点

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ニコライ堂



神田明神
東京都千代田区外神田2-16-2
https://www.kandamyoujin.or.jp/

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神田神社(神田明神)の神祭は、大己貴命(大黒)、少彦名命(恵比寿)、平将門の三柱。

――平将門命(たいらのまさかどのみこと):まさかど様。除災厄除の神様。延慶2年(1309)にご奉祀。平将門公は、承平・天慶年間、武士の先駆け「兵(つわもの)」として、関東の政治改革をはかり、命をかけて民衆たちを守ったお方です。明治7年(1874)に一時、摂社・将門神社に遷座されましたが、昭和59年に再びご本殿に奉祀され今日にいたっております。東京都千代田区大手町・将門塚(東京都指定文化財)には将門公の御首をお祀りしております。「御祭神」神田明神HPより)


ここでひと休みして、お土産&昼ごはん(→次記事&次々記事予定)

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「神田明神文化交流館 EDOCCO」では将門酒や将門麦酒が売られている



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飯田橋交差点



筑土八幡神社
東京都新宿区筑土八幡町2-1
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/shinjuku/5437/

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将門ゆかりの神社としては約1.2km南東の「筑土神社」が有名だが、北斗七星の配置? でこちら八幡宮。

築土神社は940(天慶3)年、現在の大手町周辺の観音堂に将門を祀り津久戸大明神と称したのがはじまりとされる。1616(元和2)年に江戸城の拡張工事により筑土八幡神社隣接地へ移転、以来300年以上の間、両社は並んで鎮座していたが、1945年の東京大空襲によって全焼、築土神社は九段北へ移転し現在に至る。



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馬場下町交差点

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西早稲田交差点



水稲荷神社
東京都新宿区西早稲田3-5-43
https://mizuinari.net/

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――天慶四年(941年)鎮守府将軍、俵藤太秀郷朝臣が旧社地(現早稲田大学九号館法商研究棟)の「富塚」の上に稲荷大神を勧請され、富塚稲荷、将軍稲荷と初めは呼ばれる。「神社の御由緒」水稲荷神社HPより)

俵藤太秀郷とは将門を討ち取った藤原秀郷の別名で、941年は将門討伐の翌年であることから、大願成就によって当地に稲荷大神を勧請したと考えられている。

過去記事も参照ください)



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戸山公園

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鎧ガード



鎧神社
東京都新宿区北新宿3-16-18
http://yoroi.or.jp/

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――天慶三年(940)、関東に威をとなえていた平将門公が藤原秀郷によって討たれると、この地の人々はその死を悼み、天暦元年(947)、将門公の鎧もまた当地に埋めたと言われています。また一説によると、将門公を討った後、重病となった藤原秀郷が、 将門公の神霊の崇りであると恐れ、薬師如来を本尊とする円照寺に参詣し、将門公の鎧を埋め、祠を建ててその霊を弔ったところ、 病気がたちまち治ったと言われます。「鎧神社ものがたり」鎧神社HPより)



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職安通り


「鎧神社」の最寄り駅はJR大久保駅だが、僕らの場合は西武線が地元路線なので西武新宿駅をゴールに設定してある。
16:24、西武新宿駅到着。


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西武新宿駅


あとでGoogleマップで測距してみると、全工程(御徒町→西武新宿)20km強。
しかしアスファルト路の20kmはかなりこたえる。
途中、神田明神のあたりで癖になっている左股関節痛が出て、かばいかばい歩いていたため飯田橋交差点歩道橋階段で左足ふくらはぎが激しくつる。さらに右ハムストリング痙攣、右坐骨神経痛… と、満身創痍のゴール。
いろいろな気づき(体の悪いとことか💦)がありました。

(つづく)


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[DATA]
将門塚
東京都千代田区大手町1-2-1
https://visit-chiyoda.tokyo/app/spot/detail/65





[Today's recommendation]


https://youtu.be/ujnYf2FypEY?si=qwnxG7mt4kx-xSFZ



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お土産


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