サイクリストの聖地的な 【越生庵 甚五郎】
2023.06.25
前記事の続きで昼ごはん編。
先月、昼ごはんで苦労しているだけに、今回はちゃんと考えてある。
みすみす同じ轍は踏まぬ。
大高取山からの下りは前回と同じルートで、下りきったところにある物産館「うめその梅の駅」に立ち寄るという計画だ。
喫茶コーナーがあり、うどんぐらい食べられたはず。
ところが行ってみると、食べられるのはまんじゅう、クッキー、マドレーヌ… とスイーツ止まり。
どこかで記憶がすり替わっているようで、同じ轍… どころか学習の跡すら認められないのであった。

「じゃ、甚五郎」
と、そこは2度目で、さすがに切り替えは速い。
約900m歩いてうどん店「越生庵 甚五郎」。
前回は店の外に順番待ちの人がいて回避したが、今回はギリギリ1卓空いていた。

「甚五郎」という暖簾はむしろ僕らの地元近くに多く見られるが、こちら「越生庵 甚五郎」は、おおもととされる入間市の「神明庵 甚五郎」出身の方のお店らしい。
品数が多く、オリジナリティあるユニークなメニュー主体というところは「神明庵」に通じる。

えもんうどんと冷や汁うどんを注文。
冷や汁うどんは中盛り(+100円)に。





店内は中央のテーブル席を囲むように小上がり席が4卓ほど。

店の前に自転車ラック、サイクリスト100円引き… という聖地的なお店のようで、実際隣の席は自転車乗りっぽい。
前回回避したのはそういう理由なきにしもあらず… で、サイクリスト誘致に熱心な自治体の動きに沿う形かと思っていたが、調べてみるとこちらのご主人は競輪学校卒業生というホンマモンの自転車乗りであった。
それは聖地にもなるわな。

うどんは器がデカく量も多い。
中盛りにしなくてもよかったかも ( ̄ω ̄;)

えもんうどんは、数種類の野菜とひき肉を煮込んで豆板醤で味付けした辛味噌の一品… という創作性の強いうどん料理。

辛味噌のほかに、キュウリ、揚げナス、ニンジン、タマネギ… と、季節感あるトッピングが食欲をそそる。

冷や汁うどんというものは「農山漁村の郷土料理百選」(農林水産省選定)にも選ばれているれっきとした埼玉県(大宮・川越・加須)の郷土料理である。
――ごまと味噌、お好みで砂糖を加えてすり鉢ですったものに、シソ、キュウリ、ミョウガなどを入れ、冷たい水かだし汁で伸ばしたつゆでいただきます。(農水省「郷土料理百選パンフレット」より)

こちらの冷や汁うどんは上記レシピに加えて大量のタマネギのトッピングが特徴。
えもんうどんもそうだが、サイクリスト向けのスタミナ補給重視という食材の組み立てが感じられる。
そのワイルドな創作性とは逆に、うどんはツルッとのどごしのよい中細タイプ。
武蔵野系に慣れている者からすると、かなり上品なうどんといえる。

お会計にて。
「ハイカーさんですよね?」
「はい?」
「車じゃなく歩きですよね?」
「えーとぉ…」

何のことやら… としどろもどろになったが、こちらのお店はハイカーも50円引いてくれるのだった。
さりげなく、いい感じのお店だなぁ… と思いました。
(大高取山コクラン編おしまい)

越生梅林との位置関係。左にかすかに見える赤い幟が「越生庵 甚五郎」
[DATA]
越生庵 甚五郎
埼玉県入間郡越生町大字小杉10-1
http://www5b.biglobe.ne.jp/~jingoroh/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/SAl6ZnIDwKE




前記事の続きで昼ごはん編。
先月、昼ごはんで苦労しているだけに、今回はちゃんと考えてある。
みすみす同じ轍は踏まぬ。
大高取山からの下りは前回と同じルートで、下りきったところにある物産館「うめその梅の駅」に立ち寄るという計画だ。
喫茶コーナーがあり、うどんぐらい食べられたはず。
ところが行ってみると、食べられるのはまんじゅう、クッキー、マドレーヌ… とスイーツ止まり。
どこかで記憶がすり替わっているようで、同じ轍… どころか学習の跡すら認められないのであった。

「じゃ、甚五郎」
と、そこは2度目で、さすがに切り替えは速い。
約900m歩いてうどん店「越生庵 甚五郎」。
前回は店の外に順番待ちの人がいて回避したが、今回はギリギリ1卓空いていた。

「甚五郎」という暖簾はむしろ僕らの地元近くに多く見られるが、こちら「越生庵 甚五郎」は、おおもととされる入間市の「神明庵 甚五郎」出身の方のお店らしい。
品数が多く、オリジナリティあるユニークなメニュー主体というところは「神明庵」に通じる。

えもんうどんと冷や汁うどんを注文。
冷や汁うどんは中盛り(+100円)に。





店内は中央のテーブル席を囲むように小上がり席が4卓ほど。

店の前に自転車ラック、サイクリスト100円引き… という聖地的なお店のようで、実際隣の席は自転車乗りっぽい。
前回回避したのはそういう理由なきにしもあらず… で、サイクリスト誘致に熱心な自治体の動きに沿う形かと思っていたが、調べてみるとこちらのご主人は競輪学校卒業生というホンマモンの自転車乗りであった。
それは聖地にもなるわな。

うどんは器がデカく量も多い。
中盛りにしなくてもよかったかも ( ̄ω ̄;)

えもんうどんは、数種類の野菜とひき肉を煮込んで豆板醤で味付けした辛味噌の一品… という創作性の強いうどん料理。

辛味噌のほかに、キュウリ、揚げナス、ニンジン、タマネギ… と、季節感あるトッピングが食欲をそそる。

冷や汁うどんというものは「農山漁村の郷土料理百選」(農林水産省選定)にも選ばれているれっきとした埼玉県(大宮・川越・加須)の郷土料理である。
――ごまと味噌、お好みで砂糖を加えてすり鉢ですったものに、シソ、キュウリ、ミョウガなどを入れ、冷たい水かだし汁で伸ばしたつゆでいただきます。(農水省「郷土料理百選パンフレット」より)

こちらの冷や汁うどんは上記レシピに加えて大量のタマネギのトッピングが特徴。
えもんうどんもそうだが、サイクリスト向けのスタミナ補給重視という食材の組み立てが感じられる。
そのワイルドな創作性とは逆に、うどんはツルッとのどごしのよい中細タイプ。
武蔵野系に慣れている者からすると、かなり上品なうどんといえる。

お会計にて。
「ハイカーさんですよね?」
「はい?」
「車じゃなく歩きですよね?」
「えーとぉ…」

何のことやら… としどろもどろになったが、こちらのお店はハイカーも50円引いてくれるのだった。
さりげなく、いい感じのお店だなぁ… と思いました。
(大高取山コクラン編おしまい)

越生梅林との位置関係。左にかすかに見える赤い幟が「越生庵 甚五郎」
[DATA]
越生庵 甚五郎
埼玉県入間郡越生町大字小杉10-1

[Today's recommendation]

https://youtu.be/SAl6ZnIDwKE




名物“梅”みそかつ丼! 【岩井屋】
2023.05.03
前記事に書いているように、大高取山を下って名勝・越生梅林を訪れる予定が正午を回ったので先に昼食をとろうと向かったそば店は定休日。
梅林を断念しさらに1.2km先の別のそば店をめざすわしら。
その2軒目のそば店、暖簾は掛かっているが、そばは売り切れ。
なんだかランチ難民スパイラルに陥りそうな予感…。

なにしろ山歩きのあとだけにアスファルトの車道は単調極まりなく、実際の倍くらいに長く感じられる。
県道61号~30号と比較的交通量の多い道を通ってしまったのも敗因で、最後はストレスフルな行程になってしまった。
さらに1km近く歩いて……

町役場近くの大衆割烹「岩井屋」、絶賛営業中!
助かった (;^_^A

1時半近かったが法事? の団体客でホールは埋まっており、小上がり席へ。

お店のショルダーネームが“大衆割烹”で、メニューはうなぎ・天ぷら・刺し身・うどん…。まさに地域の宴会・会食ニーズを担ってきた感じのお店である。
越生名物“味噌かつ丼”に惹かれる。
なんか秩父名物わらじカツまたは豚みそ丼を連想させる字ヅラであり、食文化的には豚肉食の秩父圏に近いのかもしれない。
“梅みそかつ丼”というものもあり、やはりそっちを頼んでしまう。越生だけに。
もう1品は天ざるうどん。

梅みそかつ丼は、薄切り肉の間に越生の梅と青ジソを挟み込んだミルフィーユカツにみそだれをかけたもの。

たれのベースは豆味噌かな、濃厚なコクとうま味が特徴。
甘めのタレに梅の酸味とシソの香りがアクセントになって、ごはんが進む。

うどんは細めながら強いコシがあり、ツルッとのどごしがよい。
見た目にも透明感ある上品なうどんで、(食べたことないけど)水沢うどんに近いのかも。

天ぷらはエビ、キス、ナス、カボチャ、サツマイモ、マイタケ、ノリ… と盛りだくさん。
エビのサイズも立派で、コスパかなり優秀。

地域の食文化に越生のシンボル“梅”も絡んで、最後きれいにまとまった感じ。
(越生編おしまい)

[DATA]
岩井屋
埼玉県入間郡越生町越生891
http://www3.plala.or.jp/iwaiya/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/oxqnFJ3lp5k




前記事に書いているように、大高取山を下って名勝・越生梅林を訪れる予定が正午を回ったので先に昼食をとろうと向かったそば店は定休日。
梅林を断念しさらに1.2km先の別のそば店をめざすわしら。
その2軒目のそば店、暖簾は掛かっているが、そばは売り切れ。
なんだかランチ難民スパイラルに陥りそうな予感…。

なにしろ山歩きのあとだけにアスファルトの車道は単調極まりなく、実際の倍くらいに長く感じられる。
県道61号~30号と比較的交通量の多い道を通ってしまったのも敗因で、最後はストレスフルな行程になってしまった。
さらに1km近く歩いて……

町役場近くの大衆割烹「岩井屋」、絶賛営業中!
助かった (;^_^A

1時半近かったが法事? の団体客でホールは埋まっており、小上がり席へ。

お店のショルダーネームが“大衆割烹”で、メニューはうなぎ・天ぷら・刺し身・うどん…。まさに地域の宴会・会食ニーズを担ってきた感じのお店である。
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越生名物“味噌かつ丼”に惹かれる。
なんか秩父名物わらじカツまたは豚みそ丼を連想させる字ヅラであり、食文化的には豚肉食の秩父圏に近いのかもしれない。
“梅みそかつ丼”というものもあり、やはりそっちを頼んでしまう。越生だけに。
もう1品は天ざるうどん。

梅みそかつ丼は、薄切り肉の間に越生の梅と青ジソを挟み込んだミルフィーユカツにみそだれをかけたもの。

たれのベースは豆味噌かな、濃厚なコクとうま味が特徴。
甘めのタレに梅の酸味とシソの香りがアクセントになって、ごはんが進む。

うどんは細めながら強いコシがあり、ツルッとのどごしがよい。
見た目にも透明感ある上品なうどんで、(食べたことないけど)水沢うどんに近いのかも。

天ぷらはエビ、キス、ナス、カボチャ、サツマイモ、マイタケ、ノリ… と盛りだくさん。
エビのサイズも立派で、コスパかなり優秀。

地域の食文化に越生のシンボル“梅”も絡んで、最後きれいにまとまった感じ。
(越生編おしまい)

[DATA]
岩井屋
埼玉県入間郡越生町越生891

[Today's recommendation]

https://youtu.be/oxqnFJ3lp5k



