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ある意味衝撃的な 【丸岡堂老舗】

2022.12.11

 前記事の続きで、「騎崎屋」を出て「妻沼聖天山 歓喜院」参道をぶらぶら。
参道の側道には騎崎屋をはじめ食べ物屋が連なり、前々記事に書いているように、まずここをさかのぼって外門から入り直して参拝している。
そのときにお店をひと通りチェックしており、こことここは外せないというのが2店。
一つはいなりずしの店で、門前のいなり、いいねいいね👍 と行ってみると…


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ガーン ( ̄▽ ̄;)!! ガーン


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手前が「聖天寿し」、いちばん奥が前記事の「騎崎屋」


あとで聞いた近くの古本屋さんの話では、「テレビでやってから土日はなかなか買えなくなった」とのこと。
そんな有名店とはつゆ知らず、最初に通ったときにはまだやっていたのに素通りしてしまった。あのとき買っておくんだった… といたく後悔。


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11時20分時点では営業中だった


ところで、このあと歩いた参道に平行する“縁結び通り”という商店街にもう1軒いなり寿司店があり、シャッターのさびついた様子からこっちはつぶれてしまったかなぁ… と眺めていたんだが、あとで調べるとそっちが一番人気らしい。僕らが行った時間には、売り切り御免でとっくに閉店していたらしい。
さらには、ちょっと離れたところにもう1店あり、“妻沼聖天山の名物 いなり寿司3大老舗”と称されるらしい…。


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縁結び通り


さらに1時間後……
帰りの車中でなにやら調べ物をしていた相方が「道の駅でもいなり売ってるみたいよ」と。その道の駅、1分前に通過したっつーの ヾ(・ω・o) ォィォィ

というくらい、いなり寿司はこの土地の名物だったらしい。
無知ゆえに宿題が残ってしまった。


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いなり屋さんの向こうに和菓子の幟


気を取り直して話を戻すと…
「ここは外せない」もう1店は和菓子屋さん。
こっちの名物“いがまんじゅう”も、いなりに劣らず気になる代物である。


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「丸岡堂老舗」という店名がイイね👍


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しかしお店にはひと気がなく、“おそれいりますが、こちらのボタンを押してください”と、無人販売所状態。
やる気ないのか…? と思ったが、そういうわけではないという事情をあとで知ることになる。


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いがまんじゅうとは、“赤飯をまとったまんじゅう”という、衝撃的な形態の北埼玉の郷土食。


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――もち米が高価なため、ボリューム感を出そうと赤飯の中にまんじゅうを入れたのがはじまりとも、赤飯とまんじゅうをいっぺんに作って手間を省くという農家のお嫁さんの知恵から生まれたとも言われています。名前の由来は、赤飯で包まれた形が、栗のイガに似ているところから名付けられたのだとか。埼玉県HP


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ショーケースはすでにスカスカで、ここもか…!? という思いがよぎる。
が、いがまんじゅうのこしあんが辛うじて残っていた。


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ほかに、えんむちゃん饅頭、五家宝を買う。


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「えんむちゃんって、縁結びのえんむ?」と聞いてみる。
「そうなんです。えんむちゃんっていうキャラクターがあるんです」とお店のおかあさん。

そういえば縁結びという文字をよく見かける。
妻沼聖天山 歓喜院は縁結びのパワースポットとして有名らしい。
冒頭に書いているように、参道と平行して通っている道は縁結び通りだ。


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縁結び通り側の店舗


あとでその縁結び通りを歩いてみると、同じ名前のお店がある。
店内にはさっきのおかあさん。
参道のお店と背中合わせに2棟での商いのようで、それでさっきのインターホンということらしい。


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いつものように帰りの車内で

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五家宝は賞味期限が長いので未開封。吉見百穴以来気になっているので、つい買ってしまった


いがまんじゅうをひと口。

えー? こんな和菓子、初めて❢
まんじゅうと赤飯がいっぺんに食べられる幸せ感。
盆と正月的な…?

…それにしても、なんというか、おなかにくる


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[DATA]
丸岡堂老舗
埼玉県熊谷市妻沼1507-2





[Today's recommendation]


https://youtu.be/GiEIe0ClGIM



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 古民家のコミュニティスペース
2022.12.11 めぬま館・お休み処/埼玉県熊谷市妻沼1504-3

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縁結び通りに趣ある木造長屋がある。
正面に「めぬま館」の銘木看板。
右から古書店、お休み処、アジアン雑貨のお店。


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表の野菜を買いたいが、どうしたらよいか。
とりあえず古本屋さんをのぞいてみる。
店主は気さくな若い男性で、地域のこと、この施設のことなどいろいろ教えてくれる。


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手前がお休み処で向こうが古本屋さん

「えーと、表のネギは…」
「あ、あれはお隣の大家さんで… 〇〇さーん!」
と呼びかける古本屋さん。
中でつながっている真ん中のお休み処を管理しているのがこの建物の大家さんなのだそうだ。

奥から出てきたおかあさんに、さらにいろいろお話を伺う。


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こちらの施設は“おもてなし埼玉”という、日本一のおもてなし県実現をめざす埼玉県の事業の一環、“おもてなし宣言”エントリー事業所なのだそうだ。

宣言内容は、「参拝者無料休憩所でお客様が気軽に休める場所づくりを心がけています」「妻沼聖天山の写真の展示、地域の観光案内、地域のガイドを行います」など。


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古いものと新しいものが融合した、いい感じのリノベーション。
妻沼観光や聖天山参拝の折には、まず立ち寄ってみていただきたい。

ネギと蜂蜜を買い、施設をあとにする。


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門前の茶屋を求めて 【騎崎屋】

2022.12.11

 前記事の続きで、昼ごはんをどうするか。
「妻沼聖天山 歓喜院」のガイドさんをつかまえて聞いてみた。

「このあたりで昼ごはん食べるとしたら?」
「うーん…。遠くにだったらあるけどねぇ」と、年配のガイドさん。

えっ? さっきこのあたりを少し歩いて、いろいろあると思ったけど。
そういうお店の中でどれがお勧めか、というつもりで聞いてみたんだが…。


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そういう経験はよくある。
向こうにしてみれば、都会の若い人(←わしら(笑))はデズニーだかデニーズだかいうハイカラな店に入るものだという決め付け、またはこの土地には古くさい店しかないと思われたくないという虚栄心みたいなものがある。
そういう目で見られているとすれば、不本意でもあるし、永遠にかみ合いそうにないという寂しさも。

結局、自力で探すしかない。


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歓喜院の仁王門を出ると左右に飲食店がある。
かたや、うなぎ~ こなた、うどん~


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うなぎ~


心と財布の準備ができていないので、西方、うどん~


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前記事1枚目の写真の反対のアングルで、向こうが駐車場

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参道に平行に通る茶屋街の“上座”の位置

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実盛公うどんの幟

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趣ある和風建築

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…というお休み処「騎崎屋」


「騎崎屋」は、食事メニュー的にはうどん屋だが、食べログの口コミの多くは甘味… というか、ほぼかき氷。
まあ、絵にかいたような門前の茶屋である。


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いちばん好きな形の街とお店屋さんの在りようであり、こういうものを求めて旅していると言っても過言ではない。


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店内のつくりも趣いっぱい。
酔っぱらった町人役が中村梅雀にクダまいてるシーンが思い浮かぶようだ。


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注文は、イチオシっぽい実盛公うどんと、もう1品は天ぷらうどん。
それと茶屋的メニューとして外せない、みそおでん。


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うどんは細めで、うどんとひやむぎの中間くらい。
コシがなさそうで、かむとギリギリのところで抵抗する。
ツルッとのど越しのやさしいおいしいうどん。


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天ぷらはネギとサクラエビのかき揚げで、武蔵野というか関東平野の典型的なうどんのスタイル。


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実盛公とは、歓喜院を開創したとされる斎藤別当実盛のこと。


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実盛が“源平合戦で白髪を染めて戦いに赴いた逸話にちなんで”とある。
黒髪に見立てたノリの上に、(白髪に見立てた?)妻沼特産ヤマトイモの千切りをのせてある。


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斎藤別当実盛公像


いろいろ勉強になります <(_ _*)>


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元は酒屋さん(酒販)で、いまの参道の幅いっぱいを占める大店だったそうだが、昭和・戦後・平成(と言ったかな…)と、参道の整備が行われるたびに後退。
「こんな小さいお店になってしまったんです」とお店のおかあさん。


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そんな大きい酒屋の商売が成り立つほど栄えた土地なのか… と往時に思いを馳せる。

(つづく)


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右奥は歓喜院仁王門と本殿


[DATA]
騎崎屋
埼玉県熊谷市妻沼1513





[Today's recommendation]


https://youtu.be/FIph0Qstfn4



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次号予告


県内唯一の 【妻沼聖天山 歓喜院】

2022.12.11

 日曜日に用事続きで、久々のプチ観光。
そういう予定で前日から考えているが、なかなか行き先が決まらず、朝起きても決まらず、9時になってもまだ決まらず。

Googleマップ上をさまよう視線。
いくら見直しても、知らないお出かけスポットは近場にはないと思うが…。

ふと、ある文字が目に留まった。
“聖天山 歓喜院(妻沼聖天)”とある。
9月に行った坂戸市の道教の宮「五千頭の龍が昇る聖天宮」と字ヅラが似ているから引っかかったわけだが、こちらは純粋にJaponesqueのよう。
地図上で寄ってみると、周りに多くの飲食店も現れる。

そこのところが大事で、名の通った寺社でも門前にそば屋の1軒もないところには魅力を感じない。お寺さんなら日々香が焚き込まれ祈祷の声が聞こえ、かつ絶えず参拝者があってなんぼ。

いちおうググってみる。
“埼玉県唯一の国宝”

40秒で支度しな!


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2時間で到着。

駐車場から入ると左手の山門の立派なことに驚かされるが、右を向くとさらにいくつか門があり、参道入り口はずっと向こうのほうらしい。
参道の側道には食べ物屋さんなどが連なり門前町の様相を呈しており、まるで違う時空に入り込んだかのよう。
上等の観光地の要件を備えており、観光好きの自分がいままでこの場所を見つけられなかったのが不思議だ。

参道入り口まで逆行して、あらためて外門から境内に入り直すという参拝の段取りを踏む。


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外門と貴惣門

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貴惣門(国指定重要文化財)

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中門

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仁王門

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仁王門越しに本殿

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本殿

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本殿(=国宝 御本殿 [歓喜院聖天堂])

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本堂正面の彫刻


「歓喜院」は平安時代末期の1179(治承3)年、長井庄(熊谷市妻沼)を本拠とした武将・斎藤実盛が聖天宮を建立し長井庄の総鎮守としたのが始まりとされる。
中世には源頼朝が参拝したほか忍城主の庇護を受け、江戸期徳川家康により再興されたが、1670(寛文10)年の妻沼の大火で焼失。現存する聖天堂(本殿)は1760(宝暦10)年に再建されたものという。


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2003~11年に修復工事が行われ、2012年に本殿が国宝に指定された(登録名称:歓喜院聖天堂)。


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左甚五郎作とも伝えられる本殿南面羽目板の「鷲と猿」(時代的に無理があるようだが…)


国宝「歓喜院聖天堂」は日光東照宮を彷彿させる本格的装飾建築で、この地はかつて“埼玉の小日光”と称されていたが、国宝指定を機に“埼玉日光”に格上げ? されているとか。


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国宝御本殿観覧は有料(大人700円)。
本殿のぐるり(南面・西面・北面)を見るだけだが、この部分が国宝の神髄であろう。
700円払う価値はある。


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南面

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南面大羽目彫刻「福禄寿と鶴と亀」

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西面

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西面大羽目彫刻「布袋・恵比寿・大黒天による碁打ち」

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北面

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北面大羽目彫刻「毘沙門天・吉祥天・弁財天双六遊び」


2時間前まで存在も知らなかった美のかたちに、ただ息をのむ。

(つづく)


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[DATA]
妻沼聖天山 歓喜院(めぬましょうでんざん かんぎいん)
埼玉県熊谷市妻沼1511
http://www.ksky.ne.jp/~shouden/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/bKIybW1YLNc



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次号予告


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