ホタルの飛ぶ神社 【糀谷八幡宮】
2023.03.20
一昨日は終日雨降りで外出できず、非常にもったいないというか悔しい。
いまはヒマな時期で、そのタイミングに自転車を乗り回して運動したことにしているし。
自転車は周りを観察しながらチンタラこぐので筋力負荷が小さく、その分、距離を乗る。
前記事の新宿は往復50kmくらいになるのかな。
今日は久々に北へ。
北というのは狭山丘陵の北麓で、波打つなだらかな斜面に茶畑が広がる武蔵野の原風景を残すエリア。

小手指駅からR463を越え北野運動場の北側を通って大日堂交差点。早稲田大学をかすめて「別所人形」の坂を上り、堀之内エリアを西へ。
そういえば糀谷八幡湿地あたりを歩いたことないな…。
――荒れ放題だった湿地を昭和30年から40年代の里山の姿に復元しようと、地元の有志が糀谷八幡湿地保存会を結成して、田んぼや周辺の雑木林を管理しています。埼玉県の「さいたま緑の森博物館」の区域になっています。(所沢市HP)

その湿地の入り口に鎮座するのが「糀谷八幡宮」。
湿地の保護活動の成果なのか、ホタルが飛び交う神社として知られる。
ホタルの御朱印帳が人気らしい。




“宮司不在のため御朱印は賽銭箱の横に…” とか張り紙がしてある。
御朱印には、(いまのところ)関心ないが、こんなへんぴな場所の神社で宮司がいるの…!? と逆に驚いた。
“19〜21日は授与所を閉所します。宮司が伊勢の神宮へ正式参拝の予定”と、Instagramの公式アカウントに書いてあった。


摂末社。中央が浅間神社、左が気比神社、右が愛宕神社・金刀比羅神社
湿地の背後の斜面を少し歩くと、思ったとおりカタクリがちらほら。
カタクリは北斜面を好む。

カタクリの花(左)とサイハイランの葉っぱ(右)
ホタルというものに執着があって毎年どこかしらに出かけているが、糀谷八幡湿地のこの感じなら、ホタルが飛んでいても不思議でない。
ちょっと遠いが、今年はここに来てみようかな。

[DATA]
糀谷八幡宮
埼玉県所沢市糀谷78
https://www.instagram.com/koujiyahachimangu/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/lNXBfIA30Mc




ヒメザゼンソウ(さいたま緑の森博物館案内所前)。花期(6月ころ)には葉はほとんど枯れているので、これほどの群落でも小さい花を見つけるのに苦労する
一昨日は終日雨降りで外出できず、非常にもったいないというか悔しい。
いまはヒマな時期で、そのタイミングに自転車を乗り回して運動したことにしているし。
自転車は周りを観察しながらチンタラこぐので筋力負荷が小さく、その分、距離を乗る。
前記事の新宿は往復50kmくらいになるのかな。
今日は久々に北へ。
北というのは狭山丘陵の北麓で、波打つなだらかな斜面に茶畑が広がる武蔵野の原風景を残すエリア。

小手指駅からR463を越え北野運動場の北側を通って大日堂交差点。早稲田大学をかすめて「別所人形」の坂を上り、堀之内エリアを西へ。
そういえば糀谷八幡湿地あたりを歩いたことないな…。
――荒れ放題だった湿地を昭和30年から40年代の里山の姿に復元しようと、地元の有志が糀谷八幡湿地保存会を結成して、田んぼや周辺の雑木林を管理しています。埼玉県の「さいたま緑の森博物館」の区域になっています。(所沢市HP)

その湿地の入り口に鎮座するのが「糀谷八幡宮」。
湿地の保護活動の成果なのか、ホタルが飛び交う神社として知られる。
ホタルの御朱印帳が人気らしい。




“宮司不在のため御朱印は賽銭箱の横に…” とか張り紙がしてある。
御朱印には、(いまのところ)関心ないが、こんなへんぴな場所の神社で宮司がいるの…!? と逆に驚いた。
“19〜21日は授与所を閉所します。宮司が伊勢の神宮へ正式参拝の予定”と、Instagramの公式アカウントに書いてあった。


摂末社。中央が浅間神社、左が気比神社、右が愛宕神社・金刀比羅神社
湿地の背後の斜面を少し歩くと、思ったとおりカタクリがちらほら。
カタクリは北斜面を好む。

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ホタルというものに執着があって毎年どこかしらに出かけているが、糀谷八幡湿地のこの感じなら、ホタルが飛んでいても不思議でない。
ちょっと遠いが、今年はここに来てみようかな。

[DATA]
糀谷八幡宮
埼玉県所沢市糀谷78

[Today's recommendation]

https://youtu.be/lNXBfIA30Mc




ヒメザゼンソウ(さいたま緑の森博物館案内所前)。花期(6月ころ)には葉はほとんど枯れているので、これほどの群落でも小さい花を見つけるのに苦労する
身近なところにある希少植物 ――さいたま緑の森博物館
2019.06.16
2日前のNHK朝の首都圏ニュース。
――埼玉県入間市で、県の絶滅危惧種に指定されているヒメザゼンソウがかれんな花を咲かせ、見ころを迎えています。
入間といえば隣の隣、僕の自転車圏内である。
そんな身近なところに…?
すぐにググッてみたところ、“ひめざ”で予測変換候補“ヒメザゼンソウ_入間市”が出て、多数の記事がヒットした。
――狭山丘陵の自然を保全する「さいたま緑の森博物館」(入間市宮寺)の敷地内で、県の絶滅危惧種「ヒメザゼンソウ」の花が、落ち葉や草の間から顔をのぞかせている。(毎日新聞2017.06.11 地方版)

「さいたま緑の森博物館」案内所
「さいたま緑の森博物館」といえばときどき近くを通るし、案内所はこのブログの記事にも記述があるほど身近な施設である。
むむ… うかつであった ( ̄ー ̄;)ゞ ムム…
先の新聞記事には「見ごろは15日ごろまで」とある。
週末の予定を変更して、急きょ行ってみることにした。

園内地図より
1人なら自転車で行くところ、2人というのと予報では30℃超えということで、車で向う。
緑の森博物館のHPでは車は避けてほしいが離れたところにも駐車場はあるとのことで、一応、案内所まで行って教えられたとおりに来たのが西久保湿地の駐車場。

西久保湿地
園内地図⑰⑯のあたり
ここは案内所のある大谷戸湿地の隣の沢筋で、案内所まで直線距離で250mほどだが、尾根を越えるので、実質距離はその数倍、急なアップダウンもある。
思いがけない山歩きとなった。

急坂⑪
左から、ヤマユリ、カンアオイ、ヤブミョウガ

折り返し点⑨⑧
前日の大雨の影響で普段靴での坂道は厳しいものがあったが、至近距離でホトトギスの声が聞こえるような気持ちのよいコースである。

トンボの湿地③
再び案内所へ①。西久保湿地から約30分の行程
大谷戸湿地に入って人けが増え、さっき遠目にこのへんで写真撮ってた人がいたな… とのぞいてみると、ありました、ヒメザゼンソウ。
ち、ちっさいな…!!

黄色っぽい肉穂花序を濃紫の仏炎苞が包む。
同じサトイモ科のミズバショウと同じ構造だが、仏炎苞は数cmと親指サイズだ。
花の横の松ぼっくりのようなものは前年の実。まさに松ぼっくりサイズで、花がいかに小さいかがわかるだろう。
まるでおとぎ話か昔ばなしの世界。小さな姫がうつむき加減に袍をかぶっているよう。
目を凝らして探すと12株を数えた。

さいたま緑の森博物館は85.5haと広く、そのどこか奥地にあるものと思っていたヒメザゼンソウ自生地は、案内所の目と鼻の先。さっき車を回した場所だ。
係の人によると、25年前の博物館オープン時点で自生の“うわさ”はあったそうだ。
小さく色も枯れ葉に紛れ見つけにくいこともあって、埼玉県内で確認されている唯一の自生地である。
あと1~2週間は花が見られそうとのこと。
さて、お昼ごはん。
去年のリベンジとばかり、目的の店は決まっている。

(つづく)
[DATA]
さいたま緑の森博物館
埼玉県入間市宮寺889-1
http://saitama-midorinomori.jp/
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/aovqDuAa2YQ
2日前のNHK朝の首都圏ニュース。
――埼玉県入間市で、県の絶滅危惧種に指定されているヒメザゼンソウがかれんな花を咲かせ、見ころを迎えています。
入間といえば隣の隣、僕の自転車圏内である。
そんな身近なところに…?
すぐにググッてみたところ、“ひめざ”で予測変換候補“ヒメザゼンソウ_入間市”が出て、多数の記事がヒットした。
――狭山丘陵の自然を保全する「さいたま緑の森博物館」(入間市宮寺)の敷地内で、県の絶滅危惧種「ヒメザゼンソウ」の花が、落ち葉や草の間から顔をのぞかせている。(毎日新聞2017.06.11 地方版)

「さいたま緑の森博物館」案内所
「さいたま緑の森博物館」といえばときどき近くを通るし、案内所はこのブログの記事にも記述があるほど身近な施設である。
むむ… うかつであった ( ̄ー ̄;)ゞ ムム…
先の新聞記事には「見ごろは15日ごろまで」とある。
週末の予定を変更して、急きょ行ってみることにした。

園内地図より
1人なら自転車で行くところ、2人というのと予報では30℃超えということで、車で向う。
緑の森博物館のHPでは車は避けてほしいが離れたところにも駐車場はあるとのことで、一応、案内所まで行って教えられたとおりに来たのが西久保湿地の駐車場。

西久保湿地
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ここは案内所のある大谷戸湿地の隣の沢筋で、案内所まで直線距離で250mほどだが、尾根を越えるので、実質距離はその数倍、急なアップダウンもある。
思いがけない山歩きとなった。

急坂⑪
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![]() | ![]() |

折り返し点⑨⑧
前日の大雨の影響で普段靴での坂道は厳しいものがあったが、至近距離でホトトギスの声が聞こえるような気持ちのよいコースである。

トンボの湿地③
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大谷戸湿地に入って人けが増え、さっき遠目にこのへんで写真撮ってた人がいたな… とのぞいてみると、ありました、ヒメザゼンソウ。
ち、ちっさいな…!!

黄色っぽい肉穂花序を濃紫の仏炎苞が包む。
同じサトイモ科のミズバショウと同じ構造だが、仏炎苞は数cmと親指サイズだ。
花の横の松ぼっくりのようなものは前年の実。まさに松ぼっくりサイズで、花がいかに小さいかがわかるだろう。
![]() | ![]() |
まるでおとぎ話か昔ばなしの世界。小さな姫がうつむき加減に袍をかぶっているよう。
目を凝らして探すと12株を数えた。

さいたま緑の森博物館は85.5haと広く、そのどこか奥地にあるものと思っていたヒメザゼンソウ自生地は、案内所の目と鼻の先。さっき車を回した場所だ。
係の人によると、25年前の博物館オープン時点で自生の“うわさ”はあったそうだ。
小さく色も枯れ葉に紛れ見つけにくいこともあって、埼玉県内で確認されている唯一の自生地である。
あと1~2週間は花が見られそうとのこと。
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さて、お昼ごはん。
去年のリベンジとばかり、目的の店は決まっている。

(つづく)
[DATA]
さいたま緑の森博物館
埼玉県入間市宮寺889-1
http://saitama-midorinomori.jp/
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/aovqDuAa2YQ