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半世紀の時を超え 【ファミリーレストラン 丸広百貨店川越店】

2023.01.08

 しばらく車を動かしていなかったからバッテリーが不安というのもあって、近場に出かけることにした。
いつものように言いだしが遅いので近場といってもごく近場、川越へ。
人気の寺社の多い川越は正月、大混雑となる。
しかし松も明けていることだし、混むといっても大したことはあるまい。

出だしが遅かったので川越到着は11時近くになり、いつも車を止める「あぐれっしゅ川越」横の観光用共同駐車場は満車… どころか入り切らない車であふれており、この時点で不穏な空気が漂っている。
スマホ情報で偶然見つけた駐車場に止め、そこから近い氷川神社にまずお参りしようということになった。

で、行ってみると…。
やはりというか、人も車も混雑を極めていたのでありました ( ̄▽ ̄;)!! ガーン


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川越氷川神社


おそらくどこもこんな感じだろうから、お参りは無理。
もう昼ごはん食べて帰ろう(笑)。
しかしそれだって、ちゃんと食べようと思ったら行列不可避っぽい。
うーん、困った…。


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時の鐘


そこで思い出したのが、歴史の街・川越とはひと味違ったもう一つの川越の顔。

(前フリ終了 (; ̄。 ̄Aフゥ…)


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大正浪漫夢通り


川越の中心街はざっくり、県道15号川越日高線を境に、北の観光地(一番街・喜多院・川越城)エリアと、南の繁華街(クレアモール・川越駅・本川越駅)エリアに分けられる。
観光の中心“大正浪漫夢通り”は繁華街側では“クレアモール”というありきたりなショッピングストリートに姿を変える。
観光地側から普段あまり用事のない繁華街エリアへ“脱出”しようというわけだ。


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クレアモールの中ほどに位置する「丸広百貨店川越店」。
1957年開店の老舗百貨店で、川越市唯一のデパートである。


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こちらの売り… というか知る人ぞ知る名物が、デパート大食堂。
いまやデパート自体が希少な存在になりつつあるが、デパート食堂はまさに絶滅危惧種である。


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6階が飲食店街で、そのいちばん奥にあるのがデパート大食堂「ファミリーレストラン」。
どうです、このネーミングセンス ( ̄▽ ̄)b

差し渡し5メートルはあろうかというショーケース。
そこにはよいこの夢と希望が詰まっている。


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デパート食堂は子どものころ親に連れていってもらった記憶しか残っていない。
せいぜい小学校低学年までで、成長してからは入らなくなった。コッパズカシくて。
実に半世紀ぶり… ということになろうか。


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メニューは和洋中とそろうが、デパート食堂の定番ナポリタンが見当たらないのが、ちょっと残念。

一方、デパート食堂といえばお子様ランチだが、“キッズメニュー〈小学生まで〉小学生までのお客様以外もご注文いただけます(+200円)”とある。
これは気になる… が、さすがに頼む勇気はないなぁ(笑)。


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注文は、無難なところでカツカレーと中華丼。


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広い空間に席がゆったり配置されくつろげる。
窓際の席からは秩父連山が見渡せる。


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カツカレーはお約束のソースポットで♪


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まずその匂いが懐かしい。
おうちのカレーではない“よそ行き”の匂い。
外食といえばよそ行きであり、デパートがよそ行きのワンダーランドだった時代の匂いがする。


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中華丼は具だくさんでボリュームもある。
ハクサイ、ホウレンソウ、ニンジン、サヤエンドウ、グリーンピース、タケノコ、キクラゲ、ベビーコーン、豚肉、エビ、ウズラの卵…。


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母親はよく、フンパツして五目中華そばを食べさせたがった。
山海の具材たっぷりの中華料理は当時、ぜいたくな食べ物だったのだ。


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小江戸&大正浪漫の街・川越のもう一つの魅力。
昭和レトロがあふれてる。


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※許可をいただいて撮影


[DATA]
ファミリーレストラン 丸広百貨店川越店
埼玉県川越市新富町2-6-1 丸広百貨店川越店6F





[Today's recommendation]


https://youtu.be/sfiuaOWjEkI



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昭和レトロな地下物件に【かつ膳】

2021.12.05

 丸一日ヒマな予定なので自転車で川越に行くことに。
こういう場合、方角は風向きで決める。今日は北寄りの季節風が強いというので、行き先は北。距離が長いだけに、帰りに向かい風というのはしんどいのだ。


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自転車は小回りが利くので車移動の人より道に詳しいつもりだが、なにしろ車の少ない裏道を選んで通るため、自分が車に乗る際にいまひとつ活用できていない。
クルマ目線で通りやすさや混雑具合などをチェックしながら走ってルートを開拓するというのが本日の目的で、観光はなし。


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以前、いつも通る川越駅西口ロータリーが通行止めで迂回させられ、完全に道に迷ったことがある。

一通だらけのそのエリアの通り方を把握しようと行ったり来たりしていると、カツカレーの幟が目に入った。
正確にいうと、“カツカレー”の幟とその向こうの“地下飲食名店街”の看板が目に入った。


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そもそも地下名店街という表現に惹かれるが、それがカレーとセットになるとより鮮明なイメージが像を結ぶ。

古めかしいビルの薄暗い地下通路に充満するカレーの匂い――
新宿・紀伊國屋ビルディング地下名店街のカレー店「モンスナック」を思い出した。

ビルサイドにいろいろ事情があり今年5月、惜しまれつつ閉店。


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気になりつつも駐輪場が見つからず東口まで行って止めて、カレーのお店に入るかどうかは別としてもその“名店街”は見ておこうと思って戻ってきた。


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さっき見たのはビルの裏側で、表側の案内には“サブナード”とある。
いよいよ20世紀新宿の様相。


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地下に潜ると、こんな駅直近に、レトロな空間が保存状態よく残されているのであった。


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くだんのカツカレーの幟は、とんかつ屋さんのもの。


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お店の前でランチメニューを眺めつつどうしたものかと思案していると、たまたまお店のおかみさんが出てきて「いらっしゃいませ、どうぞ♪」と。
入り口すぐの狭そうなカンターまわりにほかにお客がおらず居心地よさそうに見えたこともあり、そのまま入店。


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こちら「かつ膳」は、食べログの自己PRによると、「創業30年、 本格的なとんかつが味わえます」
入ってみると2ブロックに分かれており、左がテーブル席2つほど、右がカウンター+テーブル1卓。カウンターは4席で右半分は配膳台を兼ね、コロナの間引きもあり、実質2席と。

激セマゆえに厨房とホールの行き来にはいったん外に出なければならず、おかみさんは頻繁に出たり入ったり。
さっき声をかけられたのはたまたまではなかったのだ。


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カツカレーセットの中身はサラダとお新香。
自家製の大根漬けがおいしく、福神漬よりいい箸休めになるかも。
マカロニサラダのドレッシングはサワータイプのなつかし味。


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カツカレーのカツは予想外に一口カツタイプ。脂身のないさっぱりした部位である。
軟らかく処理してあり、スプーンでも食べやすい。
カレーはやや粘度ゆるめで、小さいビーフ片がまれに認められるほか、ほぼ具なしと、新宿の地下街が思い出されるかも…。


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レトロな街で観光開発を進める川越の奥深さを実感させられる物件である。


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[DATA]
かつ膳
埼玉県川越市脇田本町15-13 東上パールビルヂングB1F





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/KCjMZMxNr-0



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