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貴重な現存境内の茶屋 【名代焼だんご 松山商店】

2023.02.05

 前記事に「境内に常設の“茶屋”のある寺社は、小江戸川越をもってしても喜多院と蓮馨寺くらい」と書いているが、蓮馨寺境内の茶屋というのが、以前記事にした太麺やきそば「まことや」と、もう1店「名代焼だんご 松山商店」。


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右手前が「まことや」で、正面が「松山商店」(2021.10.21撮影)


正月に“雑司が谷七福神めぐり”で訪れた鬼子母神「おせんだんご」の栞に、“かつて雑司が谷鬼子母神境内には多数の茶屋・料理屋が立ち並んでいた”と書いてあり、想像力をかき立てられるものがあるが、蓮馨寺では実際にその名残を目にすることができるわけである。
現存の境内の茶屋は東京近郊でもなかなか珍しいのではないだろうか。


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「まことや」と「松山商店」は蓮馨寺HPでもバナーで紹介されている。


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――大正創業の松山商店の名物は「焼きだんご」。境内には醤油の香ばしい香りが漂い食欲をそそる。その他にもいなり寿司やのり巻き等があり、参拝客や地元常連客の憩いの場となっています。(蓮馨寺HP「醤油だんご 松山商店」より)


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年配のおとうさんとおかあさんでやられている素朴そのもののお店。
焼きだんごを2本。


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店先の緋毛氈の腰掛けと、イートインのテーブル席


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腰掛けてだんごをほお張る。
生じょうゆ味の素朴そのものの焼きだんご。

(つづく)


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[DATA]
名代焼だんご 松山商店
埼玉県川越市連雀町7-1





[Today's recommendation]


https://youtu.be/4dzmnz-to88



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次号予告


ヒーリングのパワースポット 【蓮馨寺】

2023.02.05

 前記事の続きで、23位「蓮馨寺」。
「菓子屋横丁」からそのまま人通りの少ない裏通りで行ける。


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第23位「蓮馨寺」


そもそも相方の実家に行くのに川越のど真ん中を通るのが最短で手っ取り早いので、観光客が多いなぁ… とか文句を言いながら通っていたのが川越で、自分も観光してみようと思ったのは1年ちょっと前くらいである。
そのきっかけの一つが蓮馨寺。


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自転車単独行動の喜多院境内の「厄除けだんご ふかの」を記事にした際、やはりお寺さん境内に焼きそば屋さんがある旨、Instagramにコメントをいただいた。


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門前または門ナカの茶屋というものには惹かれるものがあり、その10カ月後の最初の川越観光で食べたのが、コメントをいただいていた蓮馨寺境内の焼きそば「まことや」だった。


20230205 renkeiji-14蓮馨寺参道の「まことや」本店。その出店が蓮馨寺境内にある


そういう経緯もあり、蓮馨寺の自分的順位は23位よりだいぶ上。
境内に常設の“茶屋”のある寺社は、小江戸川越をもってしても喜多院と蓮馨寺くらいなのである。


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蓮馨寺は1549(天文18)年、武蔵国河越城主大道寺政繁の母・蓮馨によって開基。

――河越夜戦(1546年)の後、河越城の城将となった大道寺駿河守政繁の母、蓮馨尼の懇請によって、浄土宗の僧・感誉を開山として創建したお寺です。正面の呑龍堂は大正初期の建築で、呑龍上人の像が安置されており、「子育ての呑龍様」として親しまれています。川越市HPより)

呑龍堂には、触ると病気が治るとされる釈迦の高弟・おびんずる様や、小江戸川越七福神巡りの福禄寿が祀られている。


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ところで、境内には「まことや」のほか、もう1店たべもの屋さんがある。

(つづく)


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次号予告


[DATA]
蓮馨寺
埼玉県川越市連雀町7-1
https://renkeiji.jp/
https://www.facebook.com/renkeiji.kawagoe/






[Today's recommendation]


https://youtu.be/aAi5FHSkUAQ



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大正浪漫な芋ようかん 【味の店いせや】

2021.10.21

 前記事タイトル「門前〇〇そば」の〇〇はもちろん“焼き”だが、過去に同じタイトルを使ったことがあって、そのときの〇〇は“中華”だった。

そのタイトルについて、ヤバいことに前記事では“シリーズ”としているが、シリーズ化するほど門前〇〇そばがあるだろうかと。中華そばや焼きそばはほかにあってもおかしくないが、2回目に同じタイトルは使いづらいし、違うジャンルの〇〇そばであってほしいが、そんなものが存在するのかと。そもそも中華そばと焼きそばのほかに非蕎麦で“○○そば”という呼び名がどれほどあるだろうか…。沖縄そば? あとは、えーと…。

と、一人モヤモヤしてたんだが、大事なのは“○○そば”ではなく“門前”のほうだった (;^_^A


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門前の茶屋というものに強くひかれ、それこそシリーズといっていいほど記事を上げてきた。前記事「まことや」もその一環である。
その「まことや」の写真にちょっと写っているように、蓮馨寺境内には焼きそば屋さんのほかにだんご屋さんもある。まさに門前の茶屋風。

せっかくだからハシゴしてだんごでも食べようかと思ったが、しょうゆの焼きだんごより、流れ的には甘いものかなぁ…。

ということで「名代焼だんご松山」は次の機会にということにして蓮馨寺をあとに。
蓮馨寺参道の立門前商栄会を「まことや本店」を過ぎて左折、レトロな雰囲気漂う通りで甘い物屋さんはすぐに見つかった。


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ここは大正浪漫夢通り。

――当商店街は、県内でも有数の歴史のある商店街です。中には、川越で江戸時代より連綿と続く店舗や、3代を越える店舗が数多く存在します。大正浪漫夢通りHPより)


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通りの中ほど、ひときわ目を引く洋風看板建築の「味の店いせや」。
創業1935(昭和10)年という老舗和菓子店である。


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和菓子のほかに、いなり・のり巻き・茶めしなどが売られている。


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酒まん、むしきんは決まり。
あとは川越だけに芋ようかんは外せないだろう。


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芋ようかんは2種類ある。聞いてみると少し違っていて、個包装のものは日持ちがするように作られているそうだ。
和菓子は生もの感覚でいただきたいので、パッケージされていないものを購入。


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あずきのおいしさがよくわかる蒸しきんつばに、あっさりした甘みでなめらかな芋ようかん。
一つといわずもっと買えばよかったと後悔する。


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ふっくら軽い仕上がりの酒まんじゅうはサイズ感もちょうどよく食べ歩きもおすすめ。
どれも破格のプライスで川越の懐の深さを感じた。

(つづく)


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[DATA]
味の店いせや
埼玉県川越市連雀町13-6





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/ABm7nMVyNh4



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「名代焼だんご松山」


門前〇〇そばシリーズ 【まことや 蓮馨寺】

2021.10.21

 2回目のワクチン接種から2カ月以上経過したこともあって、相方は実家に顔出しに行っている。車で迎えに行きがてら加須のうどんなど県北グルメを楽しむのを恒例としているが、今回は趣向を変えてみることに。
行き帰りには川越の街なかを通る。早めの時間に迎えに行って、帰りに川越観光をしようと。

朝7時に家を出て実家に10時、そそくさとお暇して、川越に12時すぎに到着。


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農産物直売所「あぐれっしゅ川越」横に無料の市内観光用駐車場(あぐれっしゅと共用)があることを事前に調べてあった。


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観光の中心「小江戸川越一番街商店街 蔵造りの町並み」まで直線距離で1kmあるが、途中川越城址の「本丸御殿」や「中ノ門堀跡」といった観光スポットもあるし、まったく問題ない距離感である。


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まず昼ごはん。
朝ごはんが早かったのと長時間運転しているのとで、おなかがペコペコだ。


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川越にはぜひとも食べてみたいものがある。
1月のこと、喜多院境内の「厄除けだんご ふかの」を記事にした際、Instagramにコメントをいただいた。

――川越はお寺にあるお店の焼きそばも有名なのでぜひ!

これは気になるだろう w( ̄o ̄)w オオッ!


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“川越_寺_焼きそば”で簡単にヒットする。
そのお寺は蓮馨寺。焼きそばは「まことや」という、テレビ番組にもよく取り上げられる有名店らしい。


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正面が呑龍堂


蓮馨寺は本川越駅と「時の鐘」の中間あたりに位置する。
1549(天文18)年、川越城主の母・蓮馨によって創建された浄土宗の寺院。触ると病気が治るとされる“おびんずる様”や小江戸川越七福神“福祿寿”が祀られている人気スポット。


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右を向くと鐘つき堂


門を入って正面の呑龍堂(本堂祈願所)への参道の途中、右を向くと鐘つき堂。
その手前に焼きそば物件はあった。


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呑龍堂から振り返るとこんな感じ


人気店ということで混んでいることも想定したが、境内は長閑なもの。
というか、街全体に人出は少ない。


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鐘つき堂と「まことや」


宣言や措置がすべて解除され新規感染者数も減少を続けているこのタイミングで、川越は絶対混む。
だからこそ平日に重なった今回、観光を思い立ったわけだが、想定以上にすいていて気兼ねなく歩くことができたのである。


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“小江戸川越 太麺焼きそば”並・大・特大とある。


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ハラペコだが、いちおう観光なのでこのあとも何か食べたくなるかもしれず、注文は並2つと。
注文から意外に時間がかかるので、ちゃんと調理してる感じ。


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太麺の焼きそばは昨今ご当地B級グルメ等で食べる機会が多いのかもしれない。そういうのに疎いので、“極太”と事前に調べがついていたにもかかわらず、あまりの太さに驚いた。太めのうどんくらい太い?
具はキャベツと鶏ひき肉とシンプル。


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受け渡し口にソースが置いてあり、聞いてみると「まずは食べてみて、必要なら」とのこと。
鶏のだし汁を使うとどこかで見たが、太麺にもしっかり味を吸わせてあるようで、たしかにソース不要な感じ。
同じく備え付けの七味をアドバイスどおり皿の隅にちょこっと振る。


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もちもちの太麺。
かみしめていると、頭をよぎるのは、やっぱりうどん。
加須あたりでうどんを食べるのとあまり変わらないかもしれない体験で、そういう文化圏で動いている。


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お寺を出てそのまま真っすぐ続く参道らしき通りから、あらためて歩き始める。
すぐに同じ「まことや」というお店に出くわし、あ、本店かぁ… と。
川越は歩いてみると相当奥深いものがありそうだ。

(つづく)


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[DATA]
まことや 蓮馨寺
埼玉県川越市連雀町7-1 連馨寺境内
https://renkeiji.jp/%E5%B0%8F%E6%B1%9F%E6%88%B8%E8%8C%B6%E6%88%BF%E3%81%BE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%84/
https://www.facebook.com/kawagoemakotoya/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/VrFXacfQjRU



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朝は早い


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