fc2ブログ

下山ルート ――武蔵御嶽神社 表参道

2023.07.02

 「駒鳥売店」でひと休みしたあと、下山。
👇こうやって見ると、神代欅は門前商店街と背中合わせなのである。
キレンゲショウマ群生地も、だいたいこのあたりと思われる。


20230702 mitake-sando-11
神代欅。右の建物が「駒鳥売店」?


御岳山には何度も来ているが、これまでは上りも下りもすべてケーブルカー利用。
“天空の集落”というのは最近の表現かもしれないが、ケーブルカー以外に交通手段のない山奥に商業活動を伴う人の営みが突如出現するというファンタジーチックな設定からすれば、ケーブルカー以外の方法によるアプローチはルール違反… と感じなくもなかった。
ケーブルカーの眼下にちらちら映る参道を自分の足で歩こうとは、考えたこともなかった。


20230702 mitake-sando-12


今回は“関東ふれあいの道”というのがテーマでもあり、すなわち“関東ふれあいの道 東京都6 杉の木陰のみち”起点の上養沢バス停から終点の御嶽駅まで歩くのが基本設定。
下山にも意味があるのである。


20230702 mitake-sando-13


馬場家御師住宅や御岳ビジターセンターを過ぎた御師集落の外れのあたりで分かれ道。
左はケーブルカー御岳山駅、右はそのまま徒歩で下る道。
これまであまり考えたこともなかったが、右のルートこそが御嶽神社の表参道なのである。


20230702 mitake-sando-14


ケーブルカー(御岳登山鉄道)開業は1934年。
それ以前は歩いて登るしかなかった。
江戸時代に開かれた歴史ある参道で、杉の巨木が並木をなす荘厳な雰囲気である。


20230702 mitake-sando-39


古い道だけに各所に故事に由来する地名が付いており、道標と説明板が立っている。


20230702 mitake-sando-1520230702 mitake-sando-16
20230702 mitake-sando-1720230702 mitake-sando-18
20230702 mitake-sando-19
20230702 mitake-sando-2020230702 mitake-sando-21


江戸期の参拝文化や風俗をしのばせるものがあり、非常に興味深い。
それにしても、だいぶ下ったが、現代のコンクリート道は足にこたえるのであった💦


20230702 mitake-sando-22


ところどころでケーブルカーのルートと接近する。
これまで見下ろす側だったが、自分の足で歩いているほうがなぜか優越感を覚える。


20230702 mitake-sando-23


ようやく見えてきた鳥居は、御嶽神社の二の鳥居。
鳥居の向こうにケーブルカーのふもと駅である滝本駅。


20230702 mitake-sando-25

20230702 mitake-sando-24

20230702 mitake-sando-27

20230702 mitake-sando-38


滝本駅まで下れば終わった気になるが、JR御岳駅はまだまだ先なのだ💦
臨時バスも出ていたようで呼び声を聞いたが、せっかくここまで来たのだから徒歩で完遂させたい。


20230702 mitake-sando-28


吉野街道に面した一の鳥居まで約1.5km。


20230702 mitake-sando-3020230702 mitake-sando-31
20230702 mitake-sando-32


鳥居の向かいから川のほうに下りる近道があり、その先のつり橋を渡って対岸の青梅街道に出る。
つり橋からの眺めがすばらしかった。


20230702 mitake-sando-33


そのまま青梅街道を歩いて御嶽駅。


20230702 mitake-sando-34


駅には大勢のハイカーが。
皆さん僕ら同様、梅雨の晴れ間を存分に楽しんだ様子であった。


20230702 mitake-sando-35


御岳インフォメーションセンターの前に“冷えてます”の幟が!
ようやくありつけるかも… と駅の時刻表を確認すると、次の上り電車まであと10分ほどである。


20230702 mitake-sando-36


下山のあとのお楽しみは、そそくさと (;^_^A

関東ふれあいの道 杉の木陰のみち編おしまい)


20230702 mitake-sando-37


[DATA]
武蔵御嶽神社 表参道
東京都青梅市御岳2-483-2





[Today's recommendation]


https://youtu.be/uKHO9JKIjGM



wachat230702-66.jpg



20230702 mitake-sando-10


観光はじめました ――御岳山

2021.09.23

 第5波がピークアウトの様相を呈しているとはいえまだ油断できる状況ではないが、これまでと違うのはワクチン接種が進んでいること。少し楽観的に考えてもいいんじゃないかと。もちろんマスクなど社会的マナーを大前提としての話。

観光がしたくてしょうがない。
予行演習的に最寄りの観光地・御岳山に行ってみることに。


20210923 mitake-21


秋分の日の朝。
御岳行きは起きてから決めたことなので、出遅れ感はぬぐえない。


20210923 mitake-22


9時すぎに出発してケーブルカー御岳登山鉄道の滝本駅近くの駐車場に10:15。


20210923 mitake-2320210923 mitake-24


なにげなく入った民間の? 駐車場に止めている間、上から引き返してきた車が満車で断られていた。うちが最後の1台だったもよう。駅隣接の駐車場は空き待ちの列。
初っぱなから運に恵まれる。


20210923 mitake-25-220210923 mitake-26


Suicaのチャージ金額が少なそうだったので券売機で往復チケットを買う(相方がまとめて)


20210923 mitake-27


ケーブルカーは10:30発。
家を出て1時間半で山の上。


20210923 mitake-2820210923 mitake-29


御岳山駅周りの土産物屋や展望台などをぶらぶら。


20210923 mitake-3020210923 mitake-31


急ぐ理由はまったくないし、ケーブルカー同乗者の人並みがはけるのを待って歩きだそうと。


20210923 mitake-32


「リフト…」と、リフト乗り場を指さす相方。
「ん…? リフト乗りたい?(笑)」
「リフトとセットの券、買ってあるから」
「な、なにゆえ…?」


20210923 mitake-3320210923 mitake-34


謎の行動のおかげでリフトに乗れた ヾ(〃^∇^)ノわぁい♪


20210923 mitake-3520210923 mitake-36


リフトを降りた先には大展望台と産安社。
“大”というわりにショボいつくりの展望台だが、眺めはバッチリ。


20210923 mitake-3720210923 mitake-38
20210923 mitake-39


せっかくだから産安社にお参り。
パワースポットということなので。


20210923 mitake-46


杉林をぶらぶら下っていくと、御岳山ふれあいセンターのところでメインの通り(十里木御嶽停車場線)と合流する。


〈御岳山の秋の花々―その1〉
20210923 mitake-4020210923 mitake-4120210923 mitake-42
アザミ類、オクモミジハグマ、ゲンノショウコ

20210923 mitake-4320210923 mitake-64
シラネセンキュウ、ツリフネソウ


結果論として、道をそれたことで花をたくさん見ることができた。
人生にムダな回り道はないという。


20210923 mitake-47


馬場家御師住宅の上のあたりで揚げパンが売られている。
正月の『一切れのパン』作戦を思い出して1個購入。


20210923 mitake-4820210923 mitake-49


この先、上り勾配がきつくなる。
御岳山に来るのは3回目か4回目だが、こんなに上った覚えがないんだが… ( ̄∇ ̄;)!?

でもそこの角を曲がるとにぎやかな門前町になっているはず。


20210923 mitake-50


たしかに記憶のとおりの門前の茶屋街ではあるが…
通りはひっそりと……。
緊急事態宣言につき全店営業を自粛しているようなのだ。


20210923 mitake-51

20210923 mitake-52

20210923 mitake-53


以前、ここのどのお店かで食事をしたことを覚えている。土産物屋に併設の食堂で、お決まりの山菜そば等を食べたと思うが、うまいとかうまくないとかということではなく、そういうのが好きだ。
観光の醍醐味で、ひそかに楽しみにしていただけに、残念。


20210923 mitake-5420210923 mitake-55


とりあえずお参りを済ませないと。


20210923 mitake-58


で、参道石段こんなに上りました…? ( ̄∇ ̄;)!?


20210923 mitake-5920210923 mitake-60


武蔵御嶽神社は、御岳山山頂(929m)の境内に本殿・拝殿などの社がある。
平地から拝んで御岳山と認識できる尖峰は、奥の院のある男具那ノ峰。


〈御岳山の秋の花々―その2〉
20210923 mitake-6120210923 mitake-62
ヤマジノホトトギス、ヤマトリカブト

20210923 mitake-4420210923 mitake-63
サラシナショウマ、レンゲショウマ


さて、昼ごはんだが、ケーブルの御岳山駅前の2店の土産物屋兼食堂は営業していた。
そこまで引き返すしかないのか、それとも一切れのパンか…。

(つづく)


20210923 mitake-65
天然記念物 御岳の神代ケヤキ


[DATA]
武藏御嶽神社
東京都青梅市御岳山176
http://musashimitakejinja.jp/





[Today's recommendation]

wachat210923.jpg




https://youtu.be/PD-MdiUm1_Y



20210923 mitake-66
狭山湖より望む御岳山(9/21撮影)。右端のとんがりが男具那ノ峰、正面が主峰の大岳山


Latest Articles
見どころいっぱい 【国立天文台―その2】 Sep 29, 2023
日本の天文学研究の中心 【国立天文台】 Sep 28, 2023
王道! 大衆食堂 【三喜食堂】 Sep 27, 2023
見て、触れて、体感できる広報施設 【陸上自衛隊広報センター りっくんランド】 Sep 26, 2023
古河名物といえば 【田村屋 西口店】 Sep 24, 2023
手淹れコーヒーと地元野菜のプレートランチ 【Sane cafe & gallery】 Sep 23, 2023
古河城遺構の観光拠点 【お休み処 坂長】 Sep 22, 2023
古河藩重臣のための屋敷 【鷹見泉石記念館】 Sep 22, 2023
ハーバルライフ提案型施設 【生活の木 薬香草園】 Sep 21, 2023
わらじタンタンとは? 【中国味界 海燕】 Sep 19, 2023
東村山最高の! ――どんこい祭 2023 Sep 17, 2023
本格讃岐うどんの立ち食い店 【おにやんま 吉祥寺店】 Sep 16, 2023
Ranking
          
          
Category
Category-2