お約束の山菜そば 【駒鳥売店】
2023.07.02
前記事に書いているように、御岳山には一昨年の秋に行っている。
コロナ禍の閉塞感から、近隣の里山などに息抜きの場を求め、それが近場観光に発展していった。最初に行った観光地らしい場所が御岳山だった。
2021年9月――コロナの第1波から1年半が経過していたわけで、そんなに我慢してたの…!? と、いまさらながら驚かされる。

武蔵御嶽神社お参りからの帰り
そのときの記事を読み返すと、おおむね楽しんでいるようだが、部分的に記述に陰りが見られる。
――たしかに記憶のとおりの門前の茶屋街ではあるが… 通りはひっそりと……。緊急事態宣言につき全店営業を自粛しているようなのだ。以前、ここのどのお店かで食事をしたことを覚えている。土産物屋に併設の食堂で、お決まりの山菜そば等を食べたと思うが、うまいとかうまくないとかということではなく、そういうのが好きだ。観光の醍醐味で、ひそかに楽しみにしていただけに、残念。

👆は“神社門前商店街”という門前の茶屋街に関するくだりであるが、そのときは全部のお店が閉まっていた。
そこにも書いているように、ひそかに楽しみにしていたので、やり残し感が残った。
で、今回、商店街は絶賛営業中で、寄らずに帰るわけにはいかないだろう。

上の引用に書いている“ここのどのお店か”は、たぶん「駒鳥売店」だと思う。

このブログの(というか自分の行動の)目的の一つに“昔の足跡をたどる”というのがあって、ここはやはり「駒鳥売店」に寄らずに帰るわけにはいかないのである。

もっと単純にいうと、ハラが減っていた。
チキンラーメンを2人で1杯しか食べていないわけで ( ̄- ̄;)ンー


注文はやっぱり山菜そば。
八島湿原、大涌谷、千畳敷… と、山の観光地といえば山菜そばなワタシ。

一方、相方はそれほど空腹ではないらしく、あんみつ。

「窓際あいてますよー!」という呼び込みの声のままに窓際の席に通されたが、たしかにこちらの窓際席は素晴らしい。

眺望に関していえば、ここまで日の出山とか歩いてきた者にとって特別よいというわけでもないが、そこそこの眺望と開放感…?
心底くつろげる。




帰りしな、土産物などを見ていると、お店のおかあさんが「キレンゲショウマがもう咲きそうです♪」と。
御岳山はレンゲショウマで有名だが、キレンゲショウマとな…?
「どういうわけか、この場所にだけキレンゲショウマが群生してるんですよ」

ちょうどこの席のあたりがキレンゲショウマの鑑賞ポイントだそうだ
キンポウゲ科のレンゲショウマに対し、キレンゲショウマはアジサイ科と遠縁で、似ているのは名前だけだが、同時に見られるとなればぜひ見てみたい。
ちなみにキレンゲショウマの学名はKirengeshoma palmata Yatabeで、命名者名のYatabeとは明治時代の植物学者 矢田部良吉、現在放送中のNHK朝ドラ『らんまん』に登場する東大植物学教室教授 田邊彰久のモデルである。
ドラマはちょうど、ショウマはショウマでもトガクシショウマをめぐる史実に基づく大騒動へと突入するところである。

キレンゲショウマは今年、いつもより咲くのがだいぶ早そうで、毎年見に来てくれるお客さんは花に間に合わないかも… と気をもむおかあさん。
「ぜひ見にいらしてください」と声をかけてもらったが、来週や再来週にまた来るというのも現実的ではないし、なんかまたまた課題が残った感じ。
(つづく)

[DATA]
駒鳥売店
東京都青梅市御岳山146
[Today's recommendation]

https://youtu.be/xDQ-Erg3KlQ




次号予告
前記事に書いているように、御岳山には一昨年の秋に行っている。
コロナ禍の閉塞感から、近隣の里山などに息抜きの場を求め、それが近場観光に発展していった。最初に行った観光地らしい場所が御岳山だった。
2021年9月――コロナの第1波から1年半が経過していたわけで、そんなに我慢してたの…!? と、いまさらながら驚かされる。

武蔵御嶽神社お参りからの帰り
そのときの記事を読み返すと、おおむね楽しんでいるようだが、部分的に記述に陰りが見られる。
――たしかに記憶のとおりの門前の茶屋街ではあるが… 通りはひっそりと……。緊急事態宣言につき全店営業を自粛しているようなのだ。以前、ここのどのお店かで食事をしたことを覚えている。土産物屋に併設の食堂で、お決まりの山菜そば等を食べたと思うが、うまいとかうまくないとかということではなく、そういうのが好きだ。観光の醍醐味で、ひそかに楽しみにしていただけに、残念。

👆は“神社門前商店街”という門前の茶屋街に関するくだりであるが、そのときは全部のお店が閉まっていた。
そこにも書いているように、ひそかに楽しみにしていたので、やり残し感が残った。
で、今回、商店街は絶賛営業中で、寄らずに帰るわけにはいかないだろう。

上の引用に書いている“ここのどのお店か”は、たぶん「駒鳥売店」だと思う。

このブログの(というか自分の行動の)目的の一つに“昔の足跡をたどる”というのがあって、ここはやはり「駒鳥売店」に寄らずに帰るわけにはいかないのである。

もっと単純にいうと、ハラが減っていた。
チキンラーメンを2人で1杯しか食べていないわけで ( ̄- ̄;)ンー


注文はやっぱり山菜そば。
八島湿原、大涌谷、千畳敷… と、山の観光地といえば山菜そばなワタシ。

一方、相方はそれほど空腹ではないらしく、あんみつ。

「窓際あいてますよー!」という呼び込みの声のままに窓際の席に通されたが、たしかにこちらの窓際席は素晴らしい。

眺望に関していえば、ここまで日の出山とか歩いてきた者にとって特別よいというわけでもないが、そこそこの眺望と開放感…?
心底くつろげる。




帰りしな、土産物などを見ていると、お店のおかあさんが「キレンゲショウマがもう咲きそうです♪」と。
御岳山はレンゲショウマで有名だが、キレンゲショウマとな…?
「どういうわけか、この場所にだけキレンゲショウマが群生してるんですよ」

ちょうどこの席のあたりがキレンゲショウマの鑑賞ポイントだそうだ
キンポウゲ科のレンゲショウマに対し、キレンゲショウマはアジサイ科と遠縁で、似ているのは名前だけだが、同時に見られるとなればぜひ見てみたい。
ちなみにキレンゲショウマの学名はKirengeshoma palmata Yatabeで、命名者名のYatabeとは明治時代の植物学者 矢田部良吉、現在放送中のNHK朝ドラ『らんまん』に登場する東大植物学教室教授 田邊彰久のモデルである。
ドラマはちょうど、ショウマはショウマでもトガクシショウマをめぐる史実に基づく大騒動へと突入するところである。

キレンゲショウマは今年、いつもより咲くのがだいぶ早そうで、毎年見に来てくれるお客さんは花に間に合わないかも… と気をもむおかあさん。
「ぜひ見にいらしてください」と声をかけてもらったが、来週や再来週にまた来るというのも現実的ではないし、なんかまたまた課題が残った感じ。
(つづく)

[DATA]
駒鳥売店
東京都青梅市御岳山146
[Today's recommendation]

https://youtu.be/xDQ-Erg3KlQ




次号予告
門前の宿坊料理 【山香荘】
2021.09.23
前記事のつづきで、武蔵御嶽神社にお参りしたあと石段を下って茶屋の通りを抜け、左に下って御岳山駅へ向かう。
ここの茶屋が全部閉まっていては、確実に昼ごはんにありつくには、来るときに営業しているのを確認しているケーブル駅前の茶屋をめざすしかない。

神代ケヤキの写真を撮っていると、すぐ横に食べ物屋さんっぽい置き看板が出ている。
“御昼食 営業中”
これはラッキーかも。
天ざる 千五百円也、釜飯 千五百円也
パチパチ…(頭の中でそろばん弾く音)
“可也(オッケー)”と出ました。

“民芸の宿”というキャッチから、いわゆる宿坊的なニュアンス。
駅前の土産物屋より深く参拝文化に通じる付加価値を考えれば、観光地価格としてもさほど高くないという算用。
古民家風の重厚なつくり。
靴を脱いで上がり框の段差をまたいだ先は、売店兼ロビー風。
民芸風の物販と、古道具などが飾られた広い空間。あちこちに置かれた和風テーブルセットに思い思いにくつろぐ人たち(前客2組)。
ゆっくり流れる順番待ちの時間が、なんともぜいたく。
順番が来て通された食事の部屋は、つくり込まれたロビーとは対照的に素朴な民家の座敷風。
10畳か8畳の部屋を襖を外して4つつなげたような広い空間に座卓がゆったり配置してある。
注文は予定どおり昼の膳の手打ちそば天ざる、釜めし梅。
待っている間、スマホで調べたところ、こちらの建物のバックグラウンドがすごい。
――直木賞作家浅田次郎氏の母の実家でもあり、今でもたびたび滞在し、当館で多くの小説が生まれています。(御岳山商店組合HPより)
日替わりの食前酒はさくらんぼのお酒。

そばはホシの入った本格手打ち。
わさびは本わさびで、うま味の感じられる爽やかな辛味がいい。
天ぷらは、えび、さつまいも、なす、まいたけ、ししとう、みょうが。

2セット合わせると6鉢にもなる潤沢な小鉢は山菜メイン。
わらびの煮物やまいたけの天ぷらがおいしいのはさすがに山ならでは。
また、刺し身こんにゃくは御岳の名物とか。宿坊によって違いがあるそうだが、こちらはぷるぷるで軟らかい新感覚。
素朴ながらも手の込んだ小鉢をつつきながら、釜めしが炊き上がるのを待つ。
この静謐な時間がなんとも…

ふらりと入ったところが江戸時代から続く由緒ある宿坊だったというのも、御岳ならではかもしれない。
[DATA]
山香荘
東京都青梅市御岳山137
http://musashimitakejinja.jp/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/HxB1MKOo9FI


帰りのケーブルカー
前記事のつづきで、武蔵御嶽神社にお参りしたあと石段を下って茶屋の通りを抜け、左に下って御岳山駅へ向かう。
ここの茶屋が全部閉まっていては、確実に昼ごはんにありつくには、来るときに営業しているのを確認しているケーブル駅前の茶屋をめざすしかない。

神代ケヤキの写真を撮っていると、すぐ横に食べ物屋さんっぽい置き看板が出ている。
“御昼食 営業中”
これはラッキーかも。
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天ざる 千五百円也、釜飯 千五百円也
パチパチ…(頭の中でそろばん弾く音)
“可也(オッケー)”と出ました。

“民芸の宿”というキャッチから、いわゆる宿坊的なニュアンス。
駅前の土産物屋より深く参拝文化に通じる付加価値を考えれば、観光地価格としてもさほど高くないという算用。
![]() | ![]() |
古民家風の重厚なつくり。
靴を脱いで上がり框の段差をまたいだ先は、売店兼ロビー風。
![]() | ![]() |
民芸風の物販と、古道具などが飾られた広い空間。あちこちに置かれた和風テーブルセットに思い思いにくつろぐ人たち(前客2組)。
ゆっくり流れる順番待ちの時間が、なんともぜいたく。
![]() | ![]() |
順番が来て通された食事の部屋は、つくり込まれたロビーとは対照的に素朴な民家の座敷風。
10畳か8畳の部屋を襖を外して4つつなげたような広い空間に座卓がゆったり配置してある。
![]() | ![]() |
注文は予定どおり昼の膳の手打ちそば天ざる、釜めし梅。
![]() | ![]() |
待っている間、スマホで調べたところ、こちらの建物のバックグラウンドがすごい。
――直木賞作家浅田次郎氏の母の実家でもあり、今でもたびたび滞在し、当館で多くの小説が生まれています。(御岳山商店組合HPより)
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日替わりの食前酒はさくらんぼのお酒。

そばはホシの入った本格手打ち。
わさびは本わさびで、うま味の感じられる爽やかな辛味がいい。
天ぷらは、えび、さつまいも、なす、まいたけ、ししとう、みょうが。

2セット合わせると6鉢にもなる潤沢な小鉢は山菜メイン。
![]() | ![]() |
わらびの煮物やまいたけの天ぷらがおいしいのはさすがに山ならでは。
また、刺し身こんにゃくは御岳の名物とか。宿坊によって違いがあるそうだが、こちらはぷるぷるで軟らかい新感覚。
![]() | ![]() |
素朴ながらも手の込んだ小鉢をつつきながら、釜めしが炊き上がるのを待つ。
この静謐な時間がなんとも…

ふらりと入ったところが江戸時代から続く由緒ある宿坊だったというのも、御岳ならではかもしれない。
![]() | ![]() |
[DATA]
山香荘
東京都青梅市御岳山137
http://musashimitakejinja.jp/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/HxB1MKOo9FI


帰りのケーブルカー