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令和の狂乱物価で際立つ 【天丼てんや 吉祥寺店】

2023.12.10

 吉祥寺に買い物に。
人混みは苦手でも昔住んでいてホーム意識のある吉祥寺には例外的によく行く。
ただ、いくら苦手意識がないといっても土日のランチ事情は別。
どこもかしこも行列で、並んでいるのはほぼ若者である。
途方に暮れ、やがてひっそり退場する。

「なんか食べたいものある?」
「天丼」と、なぜか即答する相方。

そういえば天丼の有名店があるが、いつも行列だ。
念のため行ってみると、やっぱり行列(笑)。


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そうやって深みにはまっていくのがいつものパターンだが、「じゃあ、『てんや』でいいよ」と、意外なことを言い出す相方。
「あ、それもいいかも…」とストンと落ちる感?
それには伏線がある。


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半月前に人形町に行ったときのこと――

お昼どき、やはりどこもかしこも行列で途方に暮れていると、人形町交差点付近で「『てんや』でいいよ」と、目ざとく「てんや」を見つけた相方。
「でも天丼だったら三越の向かいあたりに有名なのあるぜ」と、欲を出すワタシ。
行ってみると、ものすごい行列なのだった。
あぁ、「てんや」にしておけばよかった…。

ちなみに、そのときの日本橋のお店「金子半之助」と今回の吉祥寺「金子屋」は姉妹店らしい。


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昔はあちこちのお店に入っていたが、もう10年以上は「てんや」というものに入っていないんじゃないだろうか。


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なのに導かれるようにスイスイ歩いている自分に驚く。
なんか昔あのへんにあった「てんや」に入ったことあるわ… と思い出しつつ。
相方も途中で思い出したらしく、思いがけず懐かしのお店探訪みたいになった。


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もちろん10年前と様相は大違いで、席に通されるとそこはタッチパネルの世界。
注文完了までに5分はかかったかも。
こういう客の存在を考えると、お店的にも合理化できているとは言い難いかも。。。


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注文は上天丼とオールスター天丼。


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上天丼は、海老×2・れんこん・かぼちゃ・いんげん。
オールスター天丼は、海老・いか・ほたて・まいたけ・れんこん・いんげん。
この内容で、合わせて1400円!


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上天丼

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オールスター天丼


平成のデフレを象徴する存在だが、天井知らずの物価高のこのご時世に格安路線を貫いているのはすごいと思う。


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まあ、店員さんの労働環境とか気になる点もなくはないが、そのわりに店員さんは頑張って接客しているし。
吉祥寺等でランチ難民に陥らないための方策の一つとして有効という感触。


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[DATA]
天丼てんや 吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-25
https://www.tenya.co.jp/shop/tokyo/musashino/kichijyouji.html
https://www.facebook.com/tendon.tenya/
https://twitter.com/tendon_tenya





[Today's recommendation]


https://youtu.be/TyHvyGVs42U?si=4qWnAd7Dp5T6a5-f



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黄金色 小春日和の 散歩道 (小金井公園にて一句)


吉祥寺の隠れ家料理店 【うな鐡】

2023.05.14

 不定期連載“青春を懐かしがる”シリーズ(直近の記事はこちら

吉祥寺に住んでいた学生時代、昼ごはんに入った回数でおそらく五指に入り、そしてその五指中、唯一現存するお店「うな鐵」。

明らかにうなぎ屋の屋号であり、なんてリッチな学生生活…! と思われるかもしれないが、そこはイニシエの案件。
いまとは相場の乖離甚だしい当時としても格安の、ランチのうな丼500円くらい。
夕方にちょっと飲む感じで入ることもあり、うなぎの短尺や肝、豚バラといった串焼きが、これまた激安だった。


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現在の「うな鐵」はというと、ときどき店頭の品書きを横目に眺めたりしているが、面影のかけらもないような価格設定。店舗も昔の(よく覚えていないが)大衆酒場風? から小ぎれいな日本料理屋にグレードアップしている。
青春を懐かしがるもなにも、懐かしむ要素は何もなかったりする。

それも時代の流れであり、変わらなければ生き残れない。
残っているだけでもうれしい。


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コピス前、「中華そば 青葉」横の路地を入る。


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路地の存在自体、気づかないままに人々が往来する、吉祥寺のど真ん中のエアポケット。
隠れ家感いっぱい。


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思ったより広い店で、そこそこ埋まっている。


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「お2階へどうぞ」
知らなかった。2階があるのか。
内装の建て付けが真新しく、リニューアルしたてという感じ。


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注文はうなぎ御膳といろどり膳。


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周りのテーブルには例外なくビール瓶がみられるが、若輩者につきまだ昼飲みの境地には至っていないかな…


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どちらも二段重の豪華なお膳。


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うなぎ御膳はうなぎ2切れ、う巻き、肝吸いが付く。
いろどり膳の主菜は銀だらの西京焼き&天ぷら。おわんはみそ汁。
ほかは両膳ほぼ共通。


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うなぎ屋さんだけに、さすがにうなぎがおいしい。
天ぷらのネタもよいと思う。


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ご飯にのせればそこそこのうな丼のビジュアルで、専門店なら1000円… いや、いまどき1500円は下らないんじゃない? と考えれば、このお膳は決して高くない。


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それにしても…
「ビ、ビール… ヽ(´д`)ノ ハァハァ…


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[DATA]
うな鐡
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-21





[Today's recommendation]


https://youtu.be/2s7xXLLB6sI



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お値段以上、満腹必至の… 【むさしや】

2019.06.18

 ミックスフライというものを初めて食べた店はおそらく早稲田駅近くの洋食屋「キッチンオトボケ」。それは学生時代の昼ごはんの主要レパートリーだったが、なにしろ35年以上も前のことなのでどんな内容だったかほとんど覚えていない。
ホタテの形をしたネリモノがあった、たしか。あとコロッケ…?

一昨年の暮れ、久々に「オトボケ」に入りミックスフライを頼んだら、串カツ、メンチカツ、チキンカツ。覚えていないなりにも、昔、少なくとも串カツとメンチカツが含まれていなかったことは確かだ。どっちも若いころあまり好きじゃなかったのでリピートしているはずがない。


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最近食べたミックスフライでいちばん豪華だったのが「ひの食堂」で、エビ、イカ、アジ、カキという構成。おもしろかったのが「けやき台ドライブイン」で、エビ、イカ、アジのフライと、なぜかピーマンの天ぷら。


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旧武蔵境通りの玉川上水桜橋近くの食堂「むさしや」。
入るなり、お店のおかあさんに聞いてみた。
「ミックスフライって、どんなミックス?」
「アジと、豚と… えーと、ハム…?」


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600円でそのラインアップはなかなかすごい、と即決。
もっとも、考え考え答えていたので、そのつど違うのかもしれないが σ( ̄、 ̄=) ンー

お店は年配のおかあさん1人体制。
席数は4人掛けテーブル2脚とカウンター11席。


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待っている間、メニュー表を見直していて、アジフライ定食も600円ということに気づいた。
ミックスフライ定食は同じ価格で、アジフライを含むという。両者の同異関係はどういうことになっているんだろう。
普通に考えれば、アジフライ定食はアジが2枚または3枚。あるいは、ミックスフライのアジは小さい… とか?
考えてみればアジフライ・トンカツ・ハムフライの組み合わせで600円って、アジはちんまり、ハムはぺらっぺら路線と考えるのが妥当なところだろう。


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で、やって来たミックスフライ、いい意味で予想を裏切るものがあった。


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トンカツはまあ想定内として、アジフライがデカい。
アジフライ定食を頼んだとしたら、これが2枚ならそれだけでけっこうなボリュームになるし、3枚となると、僕にはムリ… というレベル。
ハム(というかボロニアソーセージ?)も分厚い。
600円で満腹必至。加えて、厚揚げと大根の葉っぱのみそ汁がしみじみおいしい。


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この道はよく通るのでずっと気になっていたお店で、特にラーメンの赤ちょうちんに惹かれるものがあった。実際、メニューを見ると麺類がなかなか充実している。
定食のみそ汁の感じからして、ミソラーメンやニラ玉ラーメンなどは絶対おいしいと思うのだ。


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[DATA]
むさしや
東京都武蔵野市境3-5-1





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/aNQZLn7YTVc


激安うな丼と食堂史をめぐる冒険 【エイトランド】

2019.06.12

 五日市街道西久保三丁目交差点と武蔵野市立高齢者総合センターの間の通り西側は、グリーンパーク商店街というちょっとおもしろいつくりの商店街になっている。どうおもしろいかというと、バス通りと平行して細いショッピングロードが通り、その間建物1軒分の幅しかなく、商店は軒並み表裏2つのはいり口を設けているといったような。
もっとも、往時のことは知らないが、シャッター化が進み現役の店舗数は物件数ほど多くない。


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飲食店もやはり多くなく、その希少種の一つが「エイトランド」。
商店街の五日市街道寄りにある定食&弁当・仕出し屋である。


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レギュラーメニューのほかに日替わり弁当、本日の目玉(いちおし)、◯月限定いちおしのサービス品が店先に掲示してあり、その激安ぶりは道行く人の足を止めさせるに十分なインパクトがある。しかし足は止めさせても、入りづらいことこの上ない引き戸の曇りガラスの面持ちが、もう一歩踏み出すのを躊躇させる。


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本日のいちおしは、うな丼800円。
どうです、この値段。
梅雨時の憂さ晴らしというか、夏の初めの景気づけというか、この時期に一度うなぎを食べておくのもいいかも… といった軽いノリでやっつけられる価格設定である。
ということで、初入店。


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店内は、テーブル席が4×2、2×1、カウンターが5席という構成。
正面のテレビではワイドショー。その横に張ってある調理師免許証のお名前が想像どおり(店名はその直訳)だったので、思わずニンマリ。


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先客は常連風のおばちゃん1名、僕と向かい合う形で真ん中のテーブルに鎮座。
スタッフは思っていたより若そうなご夫婦? で、お二人ともあたりが柔らかくとても感じがよい。


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うな丼はあっという間に出てきた。
そのへんのところ、多くを期待しているわけではないので別に驚きはないが、丼でなく重で出されたのは意外。そして、思ったよりうなぎが大きい。

みそ汁にざる豆腐のようなものが入っていると思ったら卵白だ。こういうみそ汁、昔あったなぁ… と懐かしさがこみ上げる。
小鉢はひじき。


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うなぎの味付けは写真の色合いからも想像がつくと思うが、タレがかなり濃い。そのままでは濃すぎるが、ほぐしてひつまぶしのようにご飯と混ぜて食べればちょうどよい。
ふっくらしていて、値段を考えれば十分満足できるうな丼だ。


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このお店、いかにも年季が入っていそうだが、実はそれほど古くない。
10数年前、五日市街道の400mほど東の場所から移転してきた。

食べ終わり、背後のいすに腰掛けている奥さんに聞いてみた。
「ここって、前はラーメン屋だった…?」
「そう… ですね」
以下、会話形式で。

奥さんA:ええ、うちの前はラーメン屋さんでした。もう10年以上も前のことですけど。
常連さんB:中野かどこかから…
わしh:荻窪の…
B:あ、そうそう。なんて名前だったっけ?
A:丸福。
h:荻窪の丸福。有名なお店だったんですよ。
B:らしいわねー。真っ黒なスープの(笑)。1回くらいしか入ったことないけど、どんな味だったかしらね。
h:僕も1回しか入ったことないです。
A:うちが入るとき、そのまま上から看板掛けたんです。だから丸福さんの看板はまだ掛かったままですよ。
h:えー!? それはすごいな。
B:いつの間にかいなくなっちゃったけど。丸福さん、お捜し?
h:いや、そういうわけでは…。でも気になりますよね。あれほどの有名店がここではヒッソリという感じでやってたじゃないですか。どういった事情だったのか…


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そうです。
1980年代の最初のラーメンブームの発信地・荻窪のトップの座に君臨し日本一とまで称された「丸福」。
われわれの世代のラーメン好きで知らない人はいないという有名店が2005年に閉店後、短期間店を出していたのがこの物件。
僕は一度ここの「丸福」で食べたことがあるが、おばちゃんの言うようにいつの間にかいなくなっちゃったので、あれはマボロシか… と。
それが確かめられただけでも入ったかいがあったというもの。

大衆食堂史に残る事件の舞台といったら大げさか…。
(「丸福」に関してはこちらの記事をご参照ください)


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[DATA]
エイトランド
東京都武蔵野市緑町1-4-3





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/EWIgEtkE3GA


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