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多摩地域の家系草分け 【吉祥寺 武蔵家】

2023.06.03

 数えてみると吉祥寺の中華・ラーメン屋さんは15店ほど取り上げていて、もう気になるところは残っていないかな… と思っていたが、昔からあるこちらを忘れてました… という「武蔵家」。

昔からあるというのはちょっと大げさだが、創業1999年。
知る限りでは多摩地域で武蔵境「大山家」(1997年創業)の次に古い家系ラーメンで、“昔から”というのはそういうニュアンス。


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駅南口からマルイ横を入って井の頭公園に向かう七井橋通りの1本右の通りに立地。

吉祥寺の最おしゃれスポットにあって誰はばかることなくとんこつ臭を漂わせ、道行くおしゃれ女子に「な、なに!? このニオイ!!」と言わしめるこちら。

以前はJR中央線のガード下(いまの「カフェゼノン」の場所?)で営業しており、隣の古本屋によく入っていた僕は、「な、なに!? このニオイ!!」となっていたのであった。


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そのころ一度入ったことがあるが、いまの場所に移転(2012年)後は初入店。
ちなみにチェーン展開されている「武蔵家」は中野に本店のある別系統らしい。


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ラーメン780円をポチッと。
お好みは“味の濃さ→うすい”。


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周りは“麺の硬さ→硬い”がほとんどなのでどんどん抜かされる。
家系は太麺が多いので、実は麺ゆでに時間がかかる。
きっちり15分かかった。


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家系は必ず味うすめにしてもらうが、食事制限とかそういうことではなく、たいがいの店で、うす味でだし-たれバランスがちょうどよくなるから。
最近はうす味でなお濃いというところも珍しくないが、こちらはちょうどよいうすさ。
タレに邪魔されることなくダシのうま味がじわじわ伝わってくる。


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麺が短いのは同じ吉祥寺の「洞くつ家」と似ている。
もともと同系統だけに?


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20世紀にすでに存在していたお店だけに、食べ進むにつれ初めて家系ラーメンを食べたときの衝撃がよみがえるようだ。


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[DATA]
吉祥寺 武蔵家
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-8-11
https://www.6348musashiya.com/
https://twitter.com/kjj6348?lang=ja
https://www.instagram.com/6348musashiya/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/90RLzVUuXe4



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価値観の混迷する時代に 【天下一品 吉祥寺店】

2023.05.24

 吉祥寺に用事で出かけ昼ごはんを食べようと思ったら、目当てのラーメン店がことごとく休みだった。
そういうこともあるんだなぁ… てか、ホープ軒って定休日あったのね💦


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駐輪場からの動線でさっき店の前を通った「天下一品」が頭に浮かんだ。


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昔、吉祥寺で昼ごはんといえば「ホープ軒本舗」「みんみん」「洞くつ家」と並んでよく入っていた「天下一品」だが、あるときコスパの悪さに気づいて足が遠のいた。


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オイルショック以来といわれるグローバル高インフレは価値観の混迷を招き、ラーメン価格はガラガラポン状態に陥っている。
テンイチのラーメン940円?
もはや高いのか安いのかわからん ( ̄▽ ̄)。o0○


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1060円 ▶ 990円
につられて、ラーメンランチをポチッと。


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まず3種のスープから選び… と年々複雑化が進むチェーン店のメニュー。こちらの券売機はボタン式なのでまだなんとかなったが、あのタッチパネル式のやつときたら…。


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食券を渡すと「エプロンはどうされますか?」と驚きのサービスを提案される。
ラーメンはあちこち汁飛ばしながらすするものだし、「いいオッサンがちまちまエプロンなんかしてられるかーい!」というのがわしら世代の感覚だと思うが、あとで隣の席に座った若い男性客はきっちりエプロン頼んでた。
価値観の多様化ですな σ( ̄、 ̄=) ンー


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6~7年前に立川で飲んだあとのシメに食べて以来の「天下一品」。
10年来の鶏そばブームの“鶏ポタ系”って、テンイチじゃん…! とひそかにリスペクトしてるという。


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うまいが量が物足りないといつも感じていた。
それで小ライス?
しかし、ただ横に白いごはん置かれてもなぁ…。
濃厚スープには白ごはんという組み立てもわからなくもないが。


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提供サイドに立つと、何の手間も工夫も必要としない、付加価値のチョー低いセットなのであった。


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[DATA]
天下一品 吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-3-3
https://www.tenkaippin.co.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/5ItKS8bUUTA



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吉祥寺に用事=「塚田水産」の当たりくじの引き換え期限が迫っていた


昭和ラビリンスな 【三鷹大勝軒】

2023.05.06

 ☝ブログの日付上、いまだGWを向け出せていないワタクシ。
連休明け、お約束のごとく超多忙な日々が待ち受けていて、ブログのほうには手が回らず、たまったネタをさばききれずにいる。
土曜日のこの日は相方が仕事だったので、1人でふらふらという通常の土曜モードだ。

最近、山歩きが増えているが、毎回現場で装備の不備を痛感させられている。
吉祥寺の「石井スポーツ」に下調べに行き、そのまま昼ごはんという流れ。

吉祥寺の気になるラーメン店で入ったことのない店はもはや数少ないが、そのうちの一つ「三鷹大勝軒」。
なぜ吉祥寺なのに三鷹かというと、もともと三鷹駅近くにあったお店が吉祥寺に移転した(2017年6月)ということらしい。


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吉祥寺には「大勝軒」が2店あり、もう1店は吉祥寺南町の「大勝軒 吉祥寺店」
そっちが“東池袋系”で、こっちは“永福町系”だ。
そのへんの事情はこちらを参照願えれば。

「三鷹大勝軒」の立地はヨドバシ吉祥寺店の背後の一角。
いまでこそだいぶ健全な飲み屋街だが、昔は昼間から客引きが立つようなピンク街、いわゆる“近鉄裏”である(👈古いな)。
学生のころ住んでいたのはこっちの方角なので、キャピキャピした(👈)吉祥寺より歩いていて安心感があったりする。


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上の2枚は別のビルなのでわざわざこんな行き方する人はいないと思うが、迷路感を強調してみました😺


お店は昭和的テナントビルラビリンスの最奥。
カウンター6席ほどの激セマ店。
いろんな意味で、非常に入りづらい。


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券売機で中華麺 並盛 850円をポチッとな。


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煮干しの効いた熱々のスープ。
やわめの麺。


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系統といっても店ごとにいろいろ違っているのは当然だが、それでもスープをひと口すすって永福町系を強く感じるのは、すごいと思う。


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こちらは店主1人体制。
愛想がないとか接客が悪いとか、そんな口コミがやたら多いが、そういうのは気にならなかったな。
たしかに寡黙な人とは思うが、誠実の表現は人それぞれでいいと思うし。


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食べ終わって帰りしな。

「ごちそうさま」
とあいさつすると、
「はーい♪ ありがとうございました」
と返ってきた。

洗い物をしながら背中を向けてだったが、ものすごく感じよかったんですけど。


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[DATA]
三鷹大勝軒
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-31-3





[Today's recommendation]


https://youtu.be/XFkzRNyygfk



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普通・薄めで! 【武道家 吉祥寺店】

2023.01.18

 吉祥寺は家系ラーメン激戦区なんだそうだ。
自分のいいかげんな記憶でも、たしかに吉祥寺または武蔵野市は多摩地区における家系ラーメンの先駆け的エリアであった。


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「武蔵家」(手前右)と「武道家」(正面左)の位置関係


「大山家」1997年、「武蔵家」1999年、「洞くつ家」2003年…。
家系ラーメンがようやく東京都心に進出し始めたというような時代であったと思う。


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それら先行組と並び称される人気店が「武道家」。
ずっと気になる存在だった。


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「武道家」は早稲田に本店を構え、中野や成城学園前などに系列店を展開する一大勢力らしい。
吉祥寺店は井ノ頭通り沿いにあり、50m圏に「武蔵家」とチェーン系「吉祥寺家」があるという、たしかに激戦区。
井ノ頭通りと駅南口に向かうバス通りに挟まれた狭いエリアで、両方に入り口があるのは強みだと思う。


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ラーメン並700円をポチッと。
お好みは“味薄め”。


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いまや当たり前のように行き渡っている、麺の硬さ・味の濃さ・油の量など、客の好みに合わせて微調整するスタイルをつくったのは家系。

ゆで加減は“硬め”で頼む人が多く、いつも“普通”の自分はあとから入った客にどんどん抜かされることになる。
それから“味薄め”コールは自分以外に聞いたことがない。
――というように、家系の店では異なる時空に飛ばされたかのような感覚に陥るワタクシ。


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10分近くかかって、ラーメン来る。
ウェーブのかかった太麺。具はチャーシュー、のり3枚、ホウレンソウ、ネギ。
家系ラーメンの基本形である。


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スープをひと口…
うん、濃い。
麺をひとすすり…
うん、硬い (;^_^A


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そうなのだ。家系に限らずいまどきのラーメンは硬めで濃いのが標準。
僕の好みからすると硬すぎ・濃すぎで、だから“普通・薄め”という注文になる。


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それにしても、こちらの味は相当に濃い。
薄めでこれなんだから、味濃いめはいったいどうなるのか。
あとで調べると超濃厚が売りなんだそうだ。なるほど…。
もはや自分の踏み込むべき領域ではないのだろう。


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自己責任といえばそうだし大きなお世話だが、国民医療費の将来見通しなどに思いを致せば、このような傾向はいかがなものか、日本高血圧学会などに見解を伺いたいものである。


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[DATA]
武道家 吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-11
https://mobile.twitter.com/kichijoji0829





[Today's recommendation]


https://youtu.be/WFsAon_TWPQ



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消滅商店街に残る… 【新雅】

2022.09.01

 古い話で恐縮だが、パソコン初期のころからある「シムシティ」という都市運営シミュレーションゲーム。自分的にはMS-DOS版のフロッピーディスクを上司に借りてやっていたというくらい古い話で、細かいことは覚えていないが、インフラを整備することで勝手に住宅地や商業施設ができ街が発展していく… というような内容だったように思う。

都市開発とは案外そんな感じで、学校をつくれば文房具屋ができ、病院をつくれば花屋ができ、駅をつくれば東横INNが勝手にできてくるのである。

昭和30年代・東京多摩地域という設定の「シムシティ」があったとして、“団地造成”というコマンドを打つと、周囲には勝手に商店街が形成されていき、その構成員として“そば屋・すし屋・中華屋”はワンセットで必須項目ということになるだろう。
いま衰退商店街に残っている飲食店があるとすれば、たいていはそのどれかである。


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武蔵野中央公園。背後の建物が「NTT武蔵野研究開発センタ本館」


武蔵野市緑町の「武蔵野緑町パークタウン」はかつて「武蔵野緑町団地」という公団住宅で、その南には衰退したが再浮上の可能性を秘めた「グリーンパーク商店街」という魅力的な商店街が現存する「季節のテーブル 野の花」などを参照ください)

パークタウンを斜めに貫く通りを「NTT武蔵野研究開発センタ」に向かうと、この先鋭的研究施設や建て替えられて整然とした集合住宅のはざまに、ほんの一区画だけ古い建物群が残っている。
ここもかつては商店街だったかも… と、どこか心惹かれるこの場所に古い中華料理店が残っていることを、つい最近知った。


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武蔵野市あたりに知らない中華屋さんはないと思い込んでいたが…。
言葉では説明しづらい場所なので写真をご覧いただきたい👇


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武蔵野中央公園の東、「中島飛行機武蔵製作所工場 正門跡」裏側から望む「NTT武蔵野研究開発センタ本館」

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研究所手前に残る古い建物群

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緑色の庇テントを目印に…

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右手が「武蔵野緑町パークタウン」。肝心の中華屋さんはまだ現れない

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上の写真を反対から見ると、奥まった位置に赤い看板が…

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寄ってみると、古い建物群のさらに裏側に“中華料理”の暖簾がはためいているではないか!


ということで、(ネット情報によれば)1966年ごろ創業の中華料理店「新雅」。
「漢珍亭」に続く、気になる街の中華屋さんに入ってみた…! シリーズ。


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こちらサービスメニューが売りのもようで、最近観察を続けたところ、A.焼肉丼・ラーメンは固定で、B・Cが日替わり。
本日は、B.(半)チャーハン・特製麺、C.ビリ辛麺・(小)ライス。


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店内は程よい広さで、中央に円卓、四隅にテーブル席。


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赤い暖簾の影が映り込み、夕暮れ時のようにまったり落ち着く店内の雰囲気。
ホール係はとても感じのよいおかあさん。


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「特製麺ってどんな…?」
「しょうゆ味で野菜がのってる麺なんですよ♪」

ということで、サービスメニューBの(半)チャーハン・特製麺を注文。


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“通研正門前商店街”という記述


メニュー表には、えびそばやかにそばといった“ちょい上”の品やら、やきめしという“ちょい下”な表現やらが混在する。
炒飯(チャーハン)が見当たらないので、やきめしがそれに相当すると思われる。

が、最初にやって来た半チャーハン、予想に反しなんという上品なビジュアルでしょう… w( ̄▽ ̄;)w


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そんな感じで、洗練を追究したお店なんだと思う。
店内のきれいさと料理の洗練度は比例する… ような気がする。


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特製麺は、一般的にはモヤシそばというのが近いかも。
しょうゆ味のラーメンの上に、モヤシ、タマネギ、ニラと、たっぷりのひき肉の炒め物がのる。
あっさりなしょうゆ味に野菜の甘味と油のコク味が加わり、深みのある味わいに。


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時間差で出てきたので、チャーハンちょっと食べちゃってます (;^_^A


麺は昔ながらの細縮れ麺で、見た目以上にボリューミー。
これで750円って、特製麺だけで750円と言われても全然驚かないという驚異のコスパ!


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メニュー表に“通研正門前商店街”と書いてあることに、あとで気づいた。
「通研」とは日本電信電話公社電気通信研究所の略で、現NTT武蔵野研究開発センタにあたる。

次に入ったとき、そのへんの昔の話をおかあさんに聞いてみたい。


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[DATA]
新雅(しんぎ)
東京都武蔵野市緑町2-3-35





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/CMm0RYovM5U



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次はここかな…?


あのころ、ジョージタウン 【蒼龍唐玉堂 吉祥寺店】

2022.08.18

 夏バテと総称される夏場の体の不調の多くは暑さによる睡眠不足や食欲不振を原因として説明できるが、記録的な暑さの今年、想定を超える負のスパイラルが発動しているもようで、なぜか体重が増えている。

猛暑の影響といえば、いつもの夏より少しビールが増えて、いつもの夏より運動が減って、昼寝が増えて… くらいしか思い浮かばないんだが、なぜか体重が増えているんだが ヾ(・ω・o) ォィォィ

こんなに自転車から遠ざかった夏というのも記憶にないが、おそらく真夏日くらいならなんとかなるが、猛暑日はどうにもならないと。

要するに運動不足なので、当然体力も落ちている。
体重増より体力(心肺持久力)低下のほうがむしろ全死亡リスクに大きく影響するらしい。
なんとか取り戻さないと。


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ようやく猛暑でも雨でもない今日、自転車で行けるところまで行ってみようと、リハビリ感覚で、ふらふらと吉祥寺まで。
最短ルートで約13kmと、ふらふらと行くのにちょうどよい距離感の吉祥寺。
ついでに昼ごはんを食べることに。


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新しいラーメン店に疎いが、ずっと気になっているのが「蒼龍唐玉堂」。
気になるというか、もやもやする。
2005年オープンを新しいというかどうかはおいといて。


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ペニーレーン


ペニーレーンとプチロードが交わる昭和時代の最おしゃれスポットに、かつて「くまもとラーメン 火の国」というお店があった。
たしかここ(または隣の「一風堂」)の物件だったはず。

…と、通りかかるたびに思い出す。


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ビルのテナント用袖看板の下から2番目を、裏から見ると… 👇


2~3回しか入ったことがなくたいして思い入れもないラーメン屋がなぜ思い出されるのか不思議だったが、最近その原因を発見した。👇


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一種のサブリミナル効果だったのだね、これが


と、どうでもいい理由ではあるが、気になったからには入ってみなければ ( ̄- ̄;)ンー


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「蒼龍唐玉堂」は担々麺専門店。


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担々麺だけで9種類もあって迷うが、いちばん基本っぽい黒胡麻担々麺を注文(券売機ではなく口頭注文制)。


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14時すぎで先客2組3名はまもなく帰り、客は僕1人に。
ふと見ると、厨房のスタッフが「万豚記」のスタッフTシャツを着てる。
そっち方面(際コーポレーション)の店であったか…。


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それで思い出したが、担々麺を食べるのは小川町交差点にあった「万豚記」と決まっていた時期があった。
これも面白い巡り合わせかも。
いまああいう担々麺が食べたいかというと、ちょっと違うんだが。


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黒胡麻担々麺来る。
見た目はかなり胡麻胡麻というか、ゴテッと濃厚そう。
ああいう担々麺とはだいぶ違って、いまどきっぽい?


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スープをひと口。
あまり辛くない。辛くないが濃い。濃くて甘い。
ああいうのでもこういうのでもなく、ならばどういうのかというと、強いて系統を挙げるとすれば「富士力食堂」のカレー系…? σ( ̄、 ̄=)ンー


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麺は角ばった平打ちで加水が少なくガツンとした食感。
麺量は多くないが、あとで品書きを見直すとライスサービスと書いてある。
ご飯と一緒に食べてちょうどいいくらいの味付けかなぁ… と思いました。


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もやもやは、まあ解消されたかな…。


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[DATA]
蒼龍唐玉堂(ソウリュウトウギョクドウ)吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-4
https://kiwa-group.co.jp/souryu_kichijoji/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/S-rB0pHI9fU


朝曇りは晴れ…? 【大勝軒 吉祥寺店】

2022.05.07

 降ったりやんだりの予報でアメッシュを見つつ自転車で走っていると、南北に連なる発達した雨雲が房総半島から迫ってきている。現在地は吉祥寺付近で、街なかで屋根のある駐輪場に入れて雨雲をやり過ごすことにした。
ところが雲は東京湾を渡るとスピードを落とし、徐々に弱まっているようにも見える。弱まったとしても消えることはなく、引き続きこちらに向かっている。
動くに動けず、吉祥寺に閉じ込められる格好になってしまった。

慎重な行動には訳がある。
雨季の心構えができておらず、この半月で2回、ひどく降られてしまっている。

【ことわざ辞典】 羹に懲りて膾を吹く


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そうこうしているうちに13時を回り、もはや昼ごはんは吉祥寺で食べるしかない状況。
が、困ったことに土曜日の吉祥寺はどこも行列。


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勘が働いて街外れに行ってみると、読みどおり平日よりもむしろすいている感じ。
いつも行列ができているこの店も、簡単に入れた。


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「大勝軒 吉祥寺店」は、調べてみると2002年オープン。
もう20年になるわけで、そんな前からあったかなぁ…? と意外な感じがしたが、考えてみるとだいぶ前に1~2度入ったことがあり、それが10年前ってことはないぐらい古い話に思える。
そう考えるとそうかもなぁ… と、その時代は記憶がまだら模様である。


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らーめん(少)をポチッとな。
少でも1.5玉と。そういう世界。

【ことわざ辞典】 君子危うきに近寄らず


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ちなみに吉祥寺にはもう1店「大勝軒」があり、こっちは東池袋系だが、そっちは永福町系らしい。
そのあたりの事情は過去記事を参照していただければと。


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つるっとしてもちもちのストレート太麺に、煮干しの効いたやや酸味のあるスープは、王道東池袋系という感じ。


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しっかりした肉感のチャーシューに甘すぎないメンマ。
オールドスタイルで飽きのこないラーメン。


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結局、雨はほとんど降らず、ぼうぜんと見上げる青空。
おかげで情報の波に埋もれていたお店に入ることができたわけだが。

【ことわざ辞典】 結果オーライ ヾ(ーー )


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[DATA]
大勝軒 吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺南町2-4-7





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/pBkHHoOIIn8


オーソドックスな東京とんこつ 【ぶぶか 吉祥寺北口店】

2021.12.15

 眼鏡がボロくなってる。
老化現象により見えすぎる眼鏡はどうにも疲れて長くは掛けていられなくなり、5代も前の古い眼鏡を使っているが、古いだけにレンズが擦り傷だらけ。
この古いのと同じ度数で新調したいが、どうやって測るのか? 眼鏡店なら光学機器でレンズから簡単に調べられるらしい。データがあればより確実だが、ずいぶん昔の話で残っているかどうか。
いちおう買ったお店に行ってみることに。


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自転車で眼鏡店のある吉祥寺へ。

“本日は定休日です”

ガーン ( ̄▽ ̄;)!!ガーン


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こういうことってよくあるよねー(ねーよ! ヾ(・ω・o) )

出かける前に調べることをしない… というか、何も決めずに出かけて途中で行き先を決めるから。

しょうがないから吉祥寺をぶらぶら… といきたいところだが、困ったことに足(の裏)が痛む。自転車では気づかなかったが、昨日新しめの靴で11.4km歩いた影響かも。
かばって歩いていたら膝裏の腱まで痛くなってきた。


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おとなしく帰ろうと、眼鏡店から駅(というか駐輪場)に向かう途中に、ラーメン店。
腹が、減った……


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「ぶぶか」は有名店だが、はたしてこれまで入ったことがあるだろうか…。いや、ある。(反反語)


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記憶がまだらな時代というのがあって、そのへんの事柄は不確か。
以前、高田馬場に出店しており、そっちにはけっこう入っていた。


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「ぶぶか」といえば油そば。
が、つけ麺同様、油そばもほぼ食べない。
高田馬場店で僕以外すべて油そばという状況があって、さすがに居心地悪かった。

でも、今日もとんこつらーめんをポチッとな。


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コロナ禍で“味集中カウンター”化しているラーメン店がけっこう多く、本当に落ち着いて食べられるので、この点はありがたい。


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名物・油そばについて“もはや普通のラーメンでは物足りないというマニアックな…”みたいな挑発的な張り紙がしてあるが、ラーメンはとがったところのない安心感のある味わいである。


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トッピングにゆでモヤシだけでなくゆでキャベツ。
とろとろチャーシュー、ノリ、ネギ。


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パツンと歯切れのよい中細麺のボリュームがすごい。
コスパ、抜群によい。


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いまさらだが、吉祥寺の選択肢が一つ増えた。


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[DATA]
ぶぶか 吉祥寺北口店
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-1
http://www.bubuka.top/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/QjtD8A-MWBc



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吉祥寺駅北口


いまや貴重な… 【大龍】

2021.10.07

 昔よく通った武蔵境駅北口「九州GTラーメン」は10年近く前に閉店しているが、GT店主はその後、府中市朝日町の自宅前でキッチンカー営業しているというので、一度食べに行った。
そのときいろいろ聞いた中で気になったのが、「はじめは南口で営業していて、当時ラーメン屋はうちと『大龍』さんしかなかった」という話。


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「大龍」というお店は武蔵境駅南口に現存する。
再開発に取り残されたような雑然とした一角ではあるが、そんな古いラーメン店が残っていることを知らなかった。


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調べてみると、1970年創業の古株。
みそラーメンが売りのようで、見るからに昔っぽいタイプのラーメンには心惹かれるものがある。


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以降、ときどき通りすがりに様子をうかがっていた。
カウンターのみの小さいお店で、このご時世、なかなか入りづらい。


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コロナは落ち着いてきてはいるが、やはり慎重を期して客が引けそうな時間に行ってみる。
13:40、先客なし c( ̄▽ ̄)


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注文はみそらーめん。


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客席8席に対しスタッフ2人というアンバランス感。高齢男性2人体制は「どさん子 柳沢店」を思い出させるものがある。
野菜を炒めた上から中華鍋にだしを張る製法も、どさん子スタイル。


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ただし、麺ゆでも野菜ファイヤーも、調理はすべて若めのおじさんがやる。
ずっと座ったままの年かさの御仁。おもむろに腰を上げると、最後の大切な仕事に取りかかった。ネギの盛り付けである。

瞳を描き終えた大龍は空高く舞い上がるのであった。


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炒め野菜はモヤシとタマネギで、細切れの豚肉が入る。シャキシャキ感の残る絶妙の火入れ。
トッピングにネギとコマツナ。麺はツルッとした中細麺。


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スープはごくあっさりした味わいだが、ピリッと舌を刺激するものがある。意外にニンニク(生?)を利かせてあるか、タマネギの辛味成分が効いているか。


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昭和の時代のごく普通のラーメンジャンルである。
いまや探しても見つからない貴重な存在になった。


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[DATA]
大龍
東京都武蔵野市境南町2-1-20





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/D9BUXsa55hg



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画竜点睛… のイメージ?


これが、東京ラーメン 【春木屋 吉祥寺店】

2020.03.16

 調布方面にぶらぶら出かけようと思ったが、空模様が怪しくなってきたので武蔵境の天文台通りで方向転換して吉祥寺へ避難。
関東地方には朝から雷注意報が発令されている。
いつもの井の頭線ガード下の駐輪場に止め、街なかへ。

平日とはいえ、明らかに普段の平日より人出が少ないように感じられる。
そういえば一昨日、東京で開花宣言が出されている。例年なら平日でも人でごった返している時期だ。


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実際に人が少ないことを証拠づけるかのように、なんと! 12時台の「春木屋」がスカスカ。
ちょっと記憶にない光景である。


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「春木屋 吉祥寺店」は言わずと知れた荻窪の有名店の支店で、1994年オープン。
荻窪本店に比べればまだ入りやすいが、それでも昼どきは行列必至なのだが…。

10年ぶりくらいで通算5回目くらいの吉祥寺春木屋(荻窪は2回くらい)。


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注文は中華そば850円。
意外に安い… と思ってしまった。
「春木屋」は昔から高いので有名だが、昨今、原材料費の高騰などを背景にラーメンはおしなべて安くないたべものになってしまっており、他店との差が縮まった分、「意外に安い」と。
錯覚です ヾ(・ω・o)


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1980年代のラーメンブームの震央にあった「春木屋」。
油膜に覆われ最後まで熱々の煮干しベースのしょうゆ味スープに、中太のピロピロ麺。
これが当時の東京(荻窪)スタイル。


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――昔と変わらずおいしい、とお客さんに思わせるには、常に目に見えない味の進化(変化)を続ける必要がある

という、いわゆる春木屋理論がある。
香りはまさに「春木屋」だが、味はどうだろう。
昔、こういうみりん系? の甘味が付いていたかなぁ…? と。
久しぶりだと味の記憶もあいまいで (〃 ̄ω ̄〃ゞ ウーン…


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麺は自家製の手もみ中太麺。
チャーシューはモモ肉で、しっかりかみ応えのある昔風。メンマは適度な味付けと軟らかさ。
さすがのクオリティ。


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帰り、強烈な北西の吹き返しで自転車が前に進まない。
ようやく帰り着くと、PC社のTAさんから仕事が入っている。
外気はすっかり入れ替わり、室内も冷えている。

寒い寒いと言いながら仕事をしていたらメールが入って… と、前記事に続く。


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[DATA]
春木屋 吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-1
http://www.haruki-ya.co.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/dGR65RWwzg8



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10年くらい前に花見した場所(上)と、30年くらい前に花見した場所(下)。開花宣言2日後の井の頭公園スカスカという事件


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