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街道沿いの中華屋さん 【宝来】

2022.09.26

「ジョイフル本田瑞穂店」(2007年1月開業)ができたばかりのころ、同時期にできた「ダイヤモンドシティ・ミュー」(古っ…💦)経由で江戸街道を自転車こいで買い物に行っていた。


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道幅が狭く交通量の多い、自転車にやさしいとはいえないルートだが、デリケートな国境地帯であまりプラプラしてちゃいけない印象があって、裏道を開拓しようなんて考えもしなかったんだと思う。一目散に通過していたが、ラーメン屋さんが3~4軒あったことは覚えている。
それが「一二三」であり「まるよし」であり、今回の「宝来」だったと思われる。

こんな辺境で商売が成り立つのか? と当時不思議に思ったものだが、どの店もいまもってバリバリの人気店だ。
知らないことはたくさんあるということ。


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ということで、青梅市新町「はぐろや」に続く、気になる街の中華屋さんに入ってみた…! シリーズ。

街中華(まちちゅうか)の“街”は、繁華街の街であり商店街の街であり住宅街の街であるが、この場合は“街道沿いの中華屋さん”略して“街中華”となる。


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日替わりの550円メニューというのがあって、この日はラーメン大盛り、タンメン、中華丼の3種類。
タンメン好きとしてはナイスタイミング。


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広めの厨房を囲む鈎形カウンターのみの店内。
13:10入店で先客2名、後客2名。


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タンメンを“ラーメンセット(麺類&半チャーハン)”で注文
50円引き、つまり350円の半チャーハンが300円になるというセットで、550円のタンメンと合わせて850円と超オトク。
ちなみにタンメンの通常価格は680円なので、1030円→850円と約18%もオトク。


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親子かな、男性2人体制で、若いほうの方が炒め、おとうさんが麺ゆでという分担になっているもよう。
炒め作業がおそろしく手際よく、タンメンと半チャーハン、あっという間に完成。


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あっさり塩味のスープは炒め油の熱が加わってチョー熱々。
具材はシャキシャキのモヤシを主体に、ハクサイ、ニンジン、ニラ、キクラゲ、豚肉。
中太の伸びにくいタイプでタンメンに好適な麺。


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――シンプルで熱々シャキシャキの“タンメンかくあるべし!”というタンメン。


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半チャーハンはチャーシュー、卵、ナルト、ネギ、グリーンピースのベーシックな具材で、パラパラな仕上がり。
懐かしくも完成度の高いチャーハンだと思う。


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先客のカレーラーメンがおいしそうだった。
というか、何を食べてもおいしいだろうと思わせるお店である。


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[DATA]
宝来
東京都武蔵村山市残堀1-43-3





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/qBruAooXPNU



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次はどこかな…?


こんなラーメン屋さん、懐かしい 【ラーメンショップまるよし】

2021.09.17

 先月、「ジョイフル本田 瑞穂店」フードコートのお店を取り上げた。そのラーメン店「来良哲」の運営会社が大手チェーンではなく地元ラーメン店というので興味をひかれたと。
「来良哲」には僕なりに好印象が残っている。ならばその“本店”を素通りのままというわけにもいくまい。


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フードコートの店舗名は「まるよしファミリー 来良哲」となっている。
その「まるよし」こそ、来良哲運営元の街のラーメン屋さん。
ジョイフル本田から1.2kmの江戸街道沿いに、お店はある。


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ジョイフル本田ができたばかりのころ、買い物に行くとき通るのはこっちの道(江戸街道)だったのだ。いまは狭山丘陵の麓を通ることが多く、新青梅街道の南側の事情に疎い。当時の記憶も薄れている。
江戸街道のイオンモールとジョイフル本田の間には当時ラーメン店が2~3軒あって、「一二三」は吉祥寺の人気店と同名だったので覚えているが、言われてみればこういう位置にこういう店あったかも… というのが「まるよし」。


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街のラーメン屋さんといっても、フードコートに出店するくらいだし、商売っ気というかギスギス感はあるのかもと身構えるところはあったが、拍子抜けするくらいにほのぼのした、昭和遺産的な街のラーメン屋さんであった。


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店内はカウンター5席、2人テーブル×2、小上がりに座卓×2と、こじんまりしたつくり。
スタッフはおかみさん風と若い男性の2人体制。
ほのぼの感は丁寧で優しく茶目っ気も備えた、おかみさんの接客によるところが大きい。


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パッと手にとった品書き(↑上)にある、お得ならーめんセットAセット(らーめん+半チャーハン)を注文すると、「この時間、ランチサービスでお安くなってるんです」とおかみさん。ランチの品書き(↑下)を示しつつ、「Aセット、醤油でよろしいですか?」と。
それで100円安くなる。
「来良哲」のときの逆をいっているようでおもしろかった。


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「味玉、一緒にどうです?」と、おかみさんはよどみなく。「いまお安くなってますが」
断れる流れではないのである。


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Aセット来る。
写真を撮らせてもらっていると、「じゃ、きれいにしなくちゃね」とチャーハンの八角皿をお点前のような手付きで回すおかみさん。
皿の辺の角度を整えたのか? だとすれば、スマホのシャッターをただ押すだけの人間としてはとても参考になる。


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ラーメンスープは口の中をやけどするほど熱々の油膜が表面を覆う。
鶏ガラベースに魚介系の香りが加わる昔懐かしい味わい。


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こういうセットでは作り置きのところも散見される半チャーハンだが、おかみさんがしっかりていねいに鍋振りをしている気配が厨房から伝わってきている。
チャーシュー、卵、ネギの基本の具材3種でシンプルに仕上がったチャーハンも、しみじみおいしい。


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僕らが若いころ、こういうお店は最も普通に存在していたんじゃないだろうか。
いわゆる街中華ほど歴史を感じさせないため忘れられがちだが、同じくらいに絶滅が危ぶまれる。
元気いっぱいな営業姿勢、頼もしい限り。


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[DATA]
ラーメンショップまるよし
東京都武蔵村山市中原4-7-26





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/UhWi2ukHT8Q



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一昨日のはやぶさ車窓写真 つづき


もう一座、村山未踏峰 【天津園】

2018.05.21

 一時期、ちゃんとお店を調べていたことがあった。街で見かけた気になる物件について後日食べログ等で確認するということが多いわけだが、なかにはネット情報が先というケースもある。そういうのは、個性が強く、そこそこ有名というお店。情報が上がりやすいのだ。


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武蔵村山の桜街道に面した「天津園」がそのケース。
こちらの個性はズバリ、量。かつて“武蔵村山三山”と称された。そういうグループ化も情報化社会では大事な要素となる。
三山のうち「暁」は閉店したが、いまも「忠豊」と並び立つ存在。


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武蔵村山三山「天津園」前から奥多摩三山の一つ大岳山を望む


2時近くでお客さんは2組4人、比較的若めの3人組と年配単独客。3人組はほぼ宴会だ。
席数は4人テーブル×4。カウンターは半分荷物置きと化しているが3席程度は使えそう。


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お店の人は年配のご夫婦。
こちらの店主は「忠豊」出身だそうだ。


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事前に調べてあるといってもずいぶん昔のことだし、こちらは量が多いという以外、何も覚えていない。
“山”といったらやっぱりチャーハンかな… ということで、注文はカニ炒飯810円。
なぜカニか、自分でも謎である。カニ炒飯は、おそらく人生初チョイス。あとで忠豊の記事を確認したところカニチャーハンに言及しているので、潜在意識に残っていたのかもしれない。


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まずスープときゅうりのキューちゃん的漬物。
スープは意表を突いて魚介系で、これでラーメンにしたら相当おいしいんじゃないだろうか。
で、炒飯。うわさにたがわぬ“山”でした。


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ところが、困ったことに、これくらいではビビらなくなった。
けっこう簡単に食べられちゃうのだ。
もちろん、このトシになって消化器が丈夫になっているはずがない。
あとで苦しむのだ。


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年をとると筋肉痛が遅れて出るとよくいわれるが、満腹中枢が働きだすタイミングも遅くなっている気がする。食後30分~1時間たって、いきなり来る。そこはきっちり食べた量に比例して、クチくなる。
この炒飯、1時間後にもだえ苦しんでいることは目に見えている。


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カニは、炒飯の山の上にのるカニ缶ほぐし身。
炒飯本体の具は、たっぷりの卵・ネギと、ここにもカニのカニカマ。
味付けはややしょうゆが強い焼き飯タイプ。
シンプルな内容なので、ひたすら食いまくる。


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お店を出て団地西通り商店街から「ピーデー熱帯魚センター」をのぞいてそのまま青梅街道に入り、奈良橋交差点を過ぎてズドンと来た。


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[参考写真]
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武蔵村山の山;「忠豊」と「天津園」

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今年食べた山系チャーハン;「珍来」「櫻華」


[DATA]
天津園
東京都武蔵村山市学園4-44-2





[Today's recommendation]


https://youtu.be/-crsuEOlUO0



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排骨? 骨付? 大肉? の点と線 【弘華飯店】

2017.05.27

 お店に入るなりおかあさんに「そこがいいんじゃない?」と席を指示され、「いまメニュー持ってくるね」と言うから壁を指さした。
「チャップ… チャーハン? 麺?」
「麺」と僕。

去年初めて食べたラーメン類でベスト3に入るのがここ「弘華飯店」の大肉麺(チャップそば)。
そしてこちらの大肉炒飯(チャップチャーハン)は、去年初めて食べた炒飯類でベスト3に入る。


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大肉(チャップ)とは豚の肩ロースに味付けをして油で揚げたもの。一般的に排骨(パイコー;パーコー)と呼ばれているあのものと同じと考えてよい。
ちなみに“排骨_大肉”で検索をかけると中国語のサイトがずらーっと並んで「アワワワ…」となる。

ラーメンの世界では「肉の万世」(「万世麺店」)で有名だが、ここでは万世タイプではなく「弘華飯店」タイプ、すなわちカレー風味のものに限定して話を進める。


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かつて僕の故郷にこれを出す中華屋さんがあり、その店では“骨付(ほねつき)肩肉”と呼んでいた。骨付炒飯と骨付ラーメンのほか、メニューには載っていないがホウレンソウと炒めて甘酢あんかけにしたものをご飯にかける料理があって、われわれ常連はそれを“ホウレンソウ白ご飯”と呼んで骨付シリーズの最上位に位置づけていた。


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さて、いま現在の武蔵村山に戻るのだが、目の前でお店のおかあさんが食べ始めたまかないが、まさにそのホウレンソウ白ご飯だ。客の食べているのよりランクの高いものを目の前で食べちゃダメだろう(笑)。
この店では大肉会飯(チャップめし)となる。
おかあさんはさっき僕の大肉麺のオーダーを通すときに「チャップめし」とも言っていたから、ついでにまかないも頼んであったのだろう。


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田舎の僕の好きな料理は東京のわが家の定番となった。ただし、前日から仕込まなければならないなど手間がかかるから、妻はそう頻繁には作ってくれない。
ちょっと特別なごちそうという感じで、これが出ると子どもたちも大喜びする。


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カレー風味×甘酢あんかけの魔力に最初に気づいたのは誰なのだろう?
興味深いサイトを発見した。
ここでは五香粉やカレー粉を使ったものに限定しているわけではないが、僕にとってのキーワード“横浜中華街”に鋭く切り込み、展開している。

「弘華飯店」も“横浜中華街の味”をうたっていて、それを見たときにピンとくるものがあった。
この記事の“日本で初めて排骨麺を出した店”というところにすべてはつながる気がするのだが…。


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そんなことはどうでもいいとばかりに、おかあさんはマイペース。僕のあとに若いお父さんと2人で来店した2歳の女の子の世話を焼いたり、店に入りそうになったスズメを追っ払ったり。まかないがなかなかはかどらない。

僕もおいしければそれでいいというたちなので、これ以上は突っ込まず。
郷里の中華料理店「老正興」が閉店したいまとなっては、この店を静かに見守るだけ。


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[DATA]
弘華飯店
東京都武蔵村山市学園3-58-2





[Today's recommendation]

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サイハイラン、オオバノトンボソウ(狭山丘陵)




https://youtu.be/8tKfYwc4zx



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