FC2ブログ

朝ラーといえば… 【中華そば 大和】

2021.08.03

 市場というといまだに築地を思い浮かべるワタシ。
昔、築地場外市場を紹介するテレビ番組には必ずといっていいほどラーメン店が登場した。市場は朝が早いのが基本。築地でラーメンといえば、必ず朝ラーなのであった。

近所の市場にラーメン屋さんができた。
朝8時からやってるらしい。
朝ラー、いくしかないでしょう (≧ω≦)b


20210803 yamato-12


東久留米卸売市場内の「中華そば 大和」は昨年12月オープン。
以前「Cafe漕人」の入っていた小間で、そのカフェに入った一度きりの機会にとても楽しい時間を過ごさせていただき、この市場が好きな理由の一つになっている。
なのでこのラーメン屋さん、はじめから好印象をもって迎えられたという。ワタクシ的に。


20210803 yamato-13


10:10市場到着。
朝ラーメンと呼んでいるが、早めの昼ごはんである。朝ごはんはちゃんと食べているのでブランチとも違う。
密を避けるとかいろいろあるけど、そうまでしてラーメン食べたいか? と ヾ(・ω・o)


20210803 yamato-14


券売機で食券を買って隣の小窓に提出、引き換えに番号札を渡されて右手のイートインスペースで待つというシステム。


20210803 yamato-1520210803 yamato-16


ラーメン3種類から、基本味っぽいいちばん左の白醤油煮干し中華そばをポチッとな。
麺は細ストレート麺or極細ちぢれ麺から、ストレートを選択。


20210803 yamato-17


カウンター立ち食いスタイルというのも市場っぽくてテンション上がる。
スペースは狭いがキャパ5人で余裕をもって配置してあり、間仕切りもていねいに施されている。


20210803 yamato-18


煮干し中華そば(白)は、白しょうゆの透き通ったスープ。
トッピングはほろほろチャーシューと極太メンマ、九条ネギ、ノリ。


20210803 yamato-20


煮干しは長崎県産と瀬戸内海産のカタクチイワシのブレンドとのことで、淡麗な白しょうゆに対して強すぎず優しい風味が香る。


20210803 yamato-21


麺は札幌の西山製麺製。黄色くゴワゴワという西山のイメージとは異なり、ストレート麺はモッチリ感があって、好みとしてはこっちの選択で正解だったと思う。


20210803 yamato-22


スープはいつまでも熱々で、暑さボケの体に一発かまされるよう。
さすが朝ラーのメッカ。極意は心頭滅却の精神にあり… とみた。


20210803 yamato-11


[DATA]
中華そば 大和
東京都東久留米市下里5-12-12 東久留米卸売市場
https://tokutoku-ichiba.or.jp/?page_id=10079





[Today's recommendation]

wachat210803.jpg




https://youtu.be/uCg2BoKiuOM



20210803 yamori-22
家の守り神


消えた商店街にコスパ抜群の本格中華 【孔雀苑】

2019.06.25

 清瀬と新座の都県境に広がる旭が丘団地とその付設商店街の記事にはたくさんのコメントが寄せられた(「食堂 蘭」参照)。
団地およびアーケード商店街なる高度経済成長期を支えた重要インフラの、機能を喪失しつつ構造物のみ往時に近い形に取り残された姿にもののあはれを思うのか。


190625 kujakuen-47


コメントをいただいた一人「Single KitchenでSweetsを」のmarinさんこと翻訳家の森嶋マリさんは、以前のやりとりからこのあたりに土地勘をお持ちの方と推察していたが、重ねてコメントをいただくうちに近隣の違う商店街が浮上してきた。

――当時、家の近くの小さな商店街はそれなりににぎわっていて、普段の食料品はそのあたりの店でほぼすべて揃いました。肉屋、パン屋、魚屋、よろず屋(かな?)、本屋、豆腐屋、酒屋、八百屋、文房具屋、薬屋、駄菓子屋、床屋、美容院、etc.…… 思いかえしてみると、あんな小さな商店街に、よくもあれだけの店がそろってたものだと感心します。いまはもう見る影もないし、そこが商店街だったってことも、知らずに通り過ぎる人のほうが多いかもしれません。


190625 kujakuen-26


場所はひばりヶ丘駅寄りの東久留米市内というが…? コメントは次のように続く。
「その、いまはなき商店街の片隅で、営業してる中華料理屋の『孔雀苑』。入ってみたいけど、入れていないお店のひとつです」


hibarigaokamap20190625.jpg
赤枠の立野川左岸が商業エリアだったと思われる。下の写真は✕の交差点を各方角から撮影 ©OpenStreetMap contributors


それは僕のひばりヶ丘からの帰路の一つ、坂の途中にある古びた中華屋。
しかしお店が一つぽつんとあるだけで、商店街らしいありさまは思い浮かばない。書かれているように“いまはなき商店街”。
たしかに途中2度折れながら坂を下った先で川沿いの道と交わるあたり、独特の気の流れ(あるいはよどみ)を感じなくもないが。

こうして「孔雀苑」潜入ルポの道筋がつけられた。


190625 kujakuen-11
190625 kujakuen-12190625 kujakuen-13
190625 kujakuen-14190625 kujakuen-15
190625 kujakuen-16190625 kujakuen-17


190625 kujakuen-18
立野川は“平成の名水百選”に東京都から唯一選定されている南沢湧水群にごく近い位置を水源とする


190625 kujakuen-19
坂を上る。右奥の赤い庇テントが「孔雀苑」


190625 kujakuen-20190625 kujakuen-21


実は先週木曜に一度訪れて(ここまでの写真はそのとき撮影)薄暗い店のイメージに反して明るい色合いのシャッターに、「お店、なくなった…?」と戸惑っていると、斜向かいの住宅で庭木の剪定をしている男性が「すいませんね。木曜休みなんです」と。
「え…? お店の人?」みたいなやりとりがあって、今日は入るのも少し気が楽だ。


190625 kujakuen-25


“中華×孔雀”といったら冷菜孔雀盛り的なものを連想するから、ここは冷やし中華だろうと決めてやって来たが、ショーケースに張ってある冷やし中華の短冊には670円と。安いのはいいけど豪華盛り付けは期待できないだろうな。


190625 kujakuen-27


外観はどこかおどろおどろしく薄暗い印象だが、店内は抑えめの照明がしっとり落ち着いた雰囲気を醸し出すという、同じ“暗い”でも大違い。きれいな手書きのメニュー帳にも高級感がある。


190625 kujakuen-35190625 kujakuen-36


品ぞろえを見ると焼きそば類が充実しており、急きょ方針変更。エビ好きのmarinさんにちなんでエビ焼そばに。あと餃子。


190625 kujakuen-61190625 kujakuen-62


こぢんまりしたお店で4人掛けテーブルが4卓。
先週少しお話をしたところ非常に感じのよい店主ご夫婦で、昔の商店街の話など伺いたかったが、厨房とホールの仕切りがはっきりしていてコミュニケーションがとれなかったのが残念。


190625 kujakuen-63190625 kujakuen-64


冷やし中華と同じ670円であまり期待してはいなかったエビ焼そばが、思いのほか立派。
ぷりぷりのエビが7つものってる。


190625 kujakuen-37


野菜はいずれも大きいカットのハクサイ、チンゲン菜、パプリカ2色、干しシイタケ、キクラゲ、ブナシメジ。やや甘めの塩あんかけである。
量が少ないことはないので、驚くべきコスパといえる。


190625 kujakuen-65


餃子のあんは肉が主体でショウガの風味が強く、みっしり詰まった感じ。


190625 kujakuen-40


どちらも和式の街中華とは一線を画す本格中国料理路線だと思う。
これなら冷やし中華にも何かしらサプライズが期待できるかもしれない。


190625 kujakuen-41190625 kujakuen-42


風通しがよく運気のよどみのない高台より街を見下ろす一羽のクジャク。


190625 kujakuen-66


[DATA]
孔雀苑
東京都東久留米市浅間町3-1-3





[Today's recommendation]

wakacha0204.jpg
◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/WvJwXfyqtF4


ダテじゃない“最強宣言”餃子 【当り屋】

2018.08.23

 東久留米下里の「当り屋」のラーメンがおいしいという情報をいただいた。
前報に引き続きブロ友さんおすすめシリーズ。シリーズっていうか、たまたまそうなっただけだが。


180823 atariya-18


「当り屋」は一度入ったことがあるが、それはもうはるか昔の話なので(20年近く前かも)、入ったうちに入らない。…と、書き出しも前報と一緒。そのあたりも偶然の一致である。


180823 atariya-12


情報をくださったのは、台湾上機派紫微斗数命理師の実力者にして今夏二度にわたり熱中症からの復活を遂げ、最近自宅でヤギの飼育を始めた ほのぼの占い師“村野大衡”さん。
(↑事実関係を列挙しただけで、この“ただ者じゃない”感 ヾ( ̄0 ̄; ノ オオー!
生活圏が近いということもあって、いろいろ貴重な情報を寄せていただいている。


180823 atariya-11


「当り屋」の場所はものすごくわかりにくい。どのくらいわかりにくいかというと、家からそう遠くないにもかかわらずお店の存在そのものを10年ほど忘れていたってくらいにわかりにくい。
奥まっているとかじゃなく一見立派な通りに面しているが、ごくごく近所の人と下里中学校関係者以外はほぼ通らない生活道路である。わかりにくいというより、地図上の空白地帯といえる。


180823 atariya-13


調理場を囲むL字形カウンター15席程度の店内、シブい色調で統一された内装は清潔感が漂う。BGMはビートルズ。
注文は、醤油らーめん600円と餃子400円。


180823 atariya-14


基本のメニュースタンド以外に、カウンターのガラスの仕切りに張られている品書きがおもしろい。

のり一枚だけですが… かけらーめん(正油)350円 トッピングもできます
一人前4ツ付きの餃子だとチョット多いという方に、割高ですが 2コ餃子250円
ソースとおかかとマヨネーズ、餃子にかけていいかな 当店オリジナル(お好み焼き風)食い倒れ餃子(一人前4コ付き)550円


180823 atariya-15


この“餃子4ツだとチョット多い”がチョット気になったが、その先の“割高ですが”がもっと気になる。自分は割高という言葉に強い拒絶反応を示すので、だったらチョット多いぐらいなんでもないや、と。
ほかにも掲示物では障害者等割引や福島県在住者(または県内ナンバー)割引が掲げられており、いわばお店の基本理念や行動指針が忖度されよう。


180823 atariya-16


まずラーメン。
スープはだしがしっかりとられているようで、不自然なうま味や甘味はないが深みを感じる。ショウガが効いてすっきりした味わい。すごく大きい(厚みはない)チャーシューがシンプルに肉の風味でおいしい。


180823 atariya-19


細めのストレート麺はかなりの量。
不意に“餃子チョット多い問題”がぶり返す。
そういえば、ブログ記事を見る限り占い師の村野さんは大食漢だ。そこを計算に入れてなかった。
餃子くる。
でかっ! 


180823 atariya-17


で、お味のほうは…?
僕は普段、決まったお店のものやサービスセットなどを除き、わざわざという感じで餃子を食べることは多くない。今回、推薦者の推しが強かったので頼んでみたが、これが大正解。村野さんに感謝。
大きい餃子の具はひき肉たっぷり。ひと口かんだら肉汁が飛んだ。隣にお客さんがいなくてよかったというくらい飛んだ(笑)。
ニンニク、ニラが肉を引き立てるストロングスタイル。品書きで「東久留米最強」を主張しているが、それもかなりナットク。


180823 atariya-20 180823 atariya-21


僕のあとのお客に冷やし中華を出して手のすいた店主ご夫婦は、ちょっとした合間にも餃子の仕込みを始める。ご主人が皮を延ばして奥さんが具を包む。
背中が語っているようだ。


180823 atariya-22


[DATA]
当り屋
東京都東久留米市下里3-6-17


[Today's recommendation]

Boy Meets Girl Reel Life
Boy Meets Girl
『Reel Life』

https://www.youtube.com/watch?v=RhxF9Qg5mOU



chat180823.jpg
◆ 猫写真はこちら その1 その2


ダジャレ系ストロングスタイル? 【チャーシュー力V4】

2018.06.28

 川越発祥の埼玉県南西部ローカルなラーメン店グループだが、名前のインパクトからしてもっと幅広く知れ渡っているかもしれない。
「チャーシュー力」という店名は、一度見たら忘れられない。


180628 chashuriki-11


もちろん某プロレスラーのもじり。
まあ、この人の名前というか存在はいじりやすいらしく、エステーの消臭剤を自宅トイレで初めて見たときは笑ってしまった。“小力”というよくできたパロディ作品の存在も大きいのかも。


180628 chashuriki-13


こういう場合、ロイヤリティの扱いはどうなのか気になっていろいろ調べていたら、長州力オフィシャルブログに行き着いて、「チャーシューRIKI…?」という記事を見つけた。
これが富山県の食品会社とのコラボ商品の紹介記事で、埼玉のラーメン屋とは関係なさそう。
ますます知財方面の取り扱いが気になって仕方ない。


180628 chashuriki-14


埼玉県に3店、東京都に1店の展開で、自分の行動エリアでは「V4 東久留米店」が近場でよく通る道沿いに位置する。
なので前々から存在は知っていたが、こういういかにもヤロウくさそうなラーメン屋というものに対する苦手意識もあって、(店名以外は)特に引っかかりもなく通り過ぎていた。
突然関心が向いた理由は不明。


180628 chashuriki-15


さすがに、事前にメニュー調べました。
“さそり固め”みそ・しお・正油(こってり)、“おきて破りさそり”みそ・塩・正油(あっさり)、“豚さそり固めブッチャー”みそ・しお・正油あたりが人気らしい。
ほかに、(ただの)みそ・しお・正油もある。


180628 chashuriki-16


このお店に入ってルポを書こうという人の多くはネタ狙いだと思うが、自分もその点、否定するものではないし、ネタならネタでただの正油ラーメンじゃおもしろくもなんともない。

このガッツリそうな存在感でこってりはやはり怖いので、あっさりと書いてある“おきて破りさそり”正油890円をポチットナ。長州力でなくライバル藤波辰爾の必殺技を選ぶあたり、いきなり敵前逃亡のきらいなきにしもあらず。ここで、おきて破りなら“逆”の字が抜けてる! とプロレスファンの方、突っ込んでください。(ネタ終了)


180628 chashuriki-17 180628 chashuriki-18


おきて破りさそり正油は、いろいろのって豪華。


180628 chashuriki-20


売りのチャーシューは、ばらロールが2枚。ほかに味玉、メンマ、ノリ、ワカメ、コーン、ネギ、バター。
スープは予想どおり、僕の感覚ではあっさりとは言い難いが、思ったよりシンプルで好みの味。


180628 chashuriki-21


さすがに専門店を名乗るだけあって、チャーシューは箸で持ち上げるそばから崩れるほろほろタイプでおいしい。一方、細縮れ麺はかなりの硬ゆでで咀嚼を要し、口の中でたちまち消えていくチャーシューの味わいを消しているとしか思えないので、このお店に限っては麺はヤワめを頼むほうがいいような気がする。
そんな軟弱スタイル、お店の人が許してくれないかもしれないけど。


180628 chashuriki-12


ラーメンとプロレスは仁義なさそうなイメージが似ていなくもないが、今後近隣のラーメン屋(「黒潮屋」「当り屋」あたり)との場外乱闘バトルロイヤルに持ち込んだらおもしろいのかも、と想像を膨らませたりする。


180628 chashuriki-19


[DATA]
チャーシュー力V4
東京都東久留米市下里1-11-8
http://chashuriki.com/#site



[Today's recommendation]

PINK FLOYD MEDDLE
Pink Floyd
『Meddle』

https://www.youtube.com/watch?v=mzG6Gsi92ww



chat180628.jpg
◆ 猫写真はこちら


煮干し香る安心の一杯 【黒潮屋】

2018.02.08

 新青梅街道の山崎製パン武蔵野工場西のT字路(柳窪交差点)を下里方面に北上する新山通りは、団地の間を突っ切るようなルートだから基本的に古くさく活気がない。
入居者の高齢化が進む団地周辺は飲食店にとって好立地とは思えないが、ここに評判のラーメン屋さんがある。


kuroshioya11.jpg


久留米西団地の真ん前の「黒潮屋」は2004年開店。
そういうタイミングのラーメンブームでの出店で、同時期、このように立地条件に恵まれずフェイドアウトしていったお店が少なくないなか、この店は長く頑張っている。
何か秘訣があるに違いない、と潜入してみる。

というか、本当を言えばシゴト忙しくてもういっぱいいっぱい。近場で済まそうと…。


kuroshioya12.jpg


ここは開店当初に入ったことがある。味やなんか、まったく覚えていない。
でもそのころはまだ新進気鋭のラーメン屋に関心があったという証拠物件である。
味は覚えていないけど、お店そのものに悪いイメージはない。


kuroshioya14.jpgkuroshioya15.jpg


カウンターのみの店内。
こちらはつけ麺が人気だが、僕はつけ麺はほとんど食べない。
10年くらい前、元祖つけ麺的存在の「中野大勝軒」でつけ麺を食べた。若いころ中野近くに住んでいてよく食べていたのだが、そのときはまったくダメで、以後つけ麺というものを食べなくなった。
年齢的なものだと思うが、濃すぎるつゆをまとった麺を受け付けないのである。

ということで、本日の注文はラーメン680円。


kuroshioya13.jpg


店内のいろんな掲示物を見ていたら、「当店は前金制となっております」とある。失礼しました、とお支払い。
1時半すぎでお客さんが2人。僕のあとにも単独客が2人。この立地でそれはすごいことだと思う。
自分以外のお客は常連とみられ、店主は注文と同時に支払いを求めている。
僕のようなほぼ一見客への気配りは細やかとみた。


kuroshioya19.jpgkuroshioya20.jpg


店名から連想されるようにラーメンスープは魚介系。といっても、強烈に匂うのではなく、ほのかな煮干しの風味があとからくる感じ。
チャーシューが特徴的で、しっかり歯応えがありそうな見た目だが、ほろっと崩れる。
味玉、メンマ、ノリ、薬味のネギ、カイワレというのもいいバランスだと思う。


kuroshioya17.jpg


とはいえ、特別主張が強いわけでもなく、特徴がないといえなくもない。
これで長く安定的に営業してきたというのは不思議といえば不思議。
たぶん、ラーメン1杯食べただけではその秘訣はわからない。
あとで調べたら、ここは塩ラーメンが人気のようだ。それに、やはりつけ麺という自分と無縁の要素が絡む。


kuroshioya16.jpg


店主のキャラクターがよい。いわば友だちキャラの安心感。
人のよさがにじみ出ているようで、しっかり者っぽい奥さんともども接客がソフト&フレンドリー。
誰もが応援したくなるに違いない。


kuroshioya18.jpg


[DATA]
黒潮屋
東京都東久留米市下里3-17-12



[Today's recommendation]

PACIFIC DAYDREAM by Weezer
Weezer
『Pacific Daydream』

https://www.youtube.com/watch?v=RsG37JcEQNw



chat180208.jpg
◆ 猫写真はこちら


出前迅速、意外な繁盛店 【松華苑】

2017.10.01

 本日は東久留米の六仙公園で行われた“麦の収穫祭~東久留米麦まつり~”というイベントに。これは「“畑を耕し育てる人・作る人・食べる人を結ぶ”東久留米で採れた麦を囲むイベント」をキャッチコピーに、“柳久保”という東久留米市が特産化をめざす小麦品種の認知拡大を図るもの。柳久保小麦については市のホームページに詳しい。

われわれはもちろん食べ物が目当てである。どういうわけか目的の一つ、手打ちうどん「不動」は見つからなかったが、パン・菓子関係はいろいろ出ていて楽しかった。


shokaen39.jpg


そのままお昼ごはんという流れだと、どうしてもうどんが食べたくなる。この近くに最近、民家開放型のうどん屋さんができたのを思い出し、行ってみる。南沢緑地の南に位置するうどん屋「助八」は残念ながら臨時休業。東久留米駅に向かう。
で、いろいろあって、なぜか街の中華屋さんに。


shokaen31.jpg


「松華苑」は、駅からそう遠くないが、一本細道に入ったところにあって、その微妙な立地から前々から気になっていた店だ。“細道”と書いたが、実はこの道は駅北の踏切または大門町方面から栗原に抜けるもともとのメインルートだったんじゃないか、などと推測している。地元の人はそのへんに詳しいと思うが。
東久留米が漫画『めぞん一刻』の舞台のモデルの一つというのはけっこう知られた話だと思うが、意外に起伏の多いこのあたりにも“時計坂面影巡り”スポットの小路がある。


shokaen32.jpg


店先にはカブ、入り口のガラス戸には“出前迅速”の文字。
僕はかつて大都市近郊の出前需要を支えたであろう大きな供給先の一つとして団地の存在を常に意識するが、ここも東久留米第2住宅と大門町二丁目アパートが背後に控える。どれほど団地住民が残っているかは不明だが。

店内はL字形カウンター8席ほどと、奥は座敷席になっているもよう。
カウンターの中に壮年の男女、ホールに年配女性。そのお母さんと男の人はよく似ている(ように見える)ので親子かもしれない。で、もう1人の女性は若女将(奥さん)という構成だろうか。

チャーハン640円(僕)と五目ヤキソバ920円(妻)を注文。


shokaen19.jpg


僕らの前にお客さんは1人だが、厨房はたいへん忙しそうで、いまは出前分をこなしている様子。僕の後ろには岡持ちが、縦長、横長、大型の3種置かれている。
われわれの右側が配膳台になっていて、そこにまずチャーハンが2つ出される。お母さんがラップをかけ大型の岡持ちに。続いてチャーハンスープ。

一方、厨房では奥さんが麺ゆでに続いて僕の見える位置のフライパンにヤキソバの麺を投入。右奥が持ち場のご主人は炒め物。


shokaen33.jpg


さて、先の岡持ちはまだ僕の後ろに置かれたまま。これを誰が配達するんだろう?
もしかしてもう1人、お父さん的な人がいてただいま出動中なのかもしれないな、でもカブは出動してなかったな… とか考えているうちにも、配膳台にタンメンとラーメン。そしてカウンター出口から奥さんがヘルメットを装着しながら出てきた。
そういうことか。


shokaen40.jpg


ここからがすごいんだが、入れ替わりにお母さんが厨房に入って火にかかったままのヤキソバ麺の面倒を引き継ぐ。五目のあんはご主人がこしらえている。3人による見事な連係プレー。

驚くことに、お母さんはフライパンから中華鍋に切り替えてチャーハンに取りかかる。堂に入った鍋振り、お玉さばきでフィニッシュまでこなす。


shokaen36.jpg


そうこうしているうちに奥さんが帰還。まだ自分がやりかけたヤキソバの完成前という、まさに出前迅速の看板に偽りなしの早業。
そのままの流れで僕らの2品を配膳してくれるのであった。


shokaen38.jpg


チャーハンは、まず店に入った瞬間にチャーハンを炒める香りに何ともいえないノスタルジーを感じたのだが、まさにそういう味。
チャーシュー、卵、ナルト、グリーンピースと具材はシンプルで、見た目茶色がかっているが味もわりとあっさり系。
量はけっこう多い。


shokaen34.jpg


五目ヤキソバはハクサイ、タマネギ、長ネギ、ニンジン、ピーマン、シイタケ、フクロタケ、ベビーコーン、豚肉、エビと、具が10種類も入る。
麺を両面しっかり焼いてたっぷりのあんがかかるから最後までアツアツだ。


shokaen35.jpg


僕らが食べ終わる前に奥さんは次の出前に出動。皆さん、非常に働き者だ。
それでも出前をこなしきれていないようで、あとに入ったお客さんにお冷やも出せず、厨房のお母さんがしきりに恐縮している。
こういうお店はきっと何を食べてもおいしいんだろうなと思った。


shokaen37.jpg


[DATA]
松華苑
東京都東久留米市新川町1-6-2





[Today's recommendation]


https://youtu.be/G1_ctj5jx_s



chat171001-22.jpg




 麦の収穫祭
2017.10.01 プチ・フール/東京都東久留米市中央町4-2-18
2017.10.01 自由学園/東京都東久留米市学園町1-8-33

jiyugakuen2-23.jpgpetit four22


麦の収穫祭~東久留米麦まつり~会場にて。
やなぎくぼカステラ100円(自由学園)、ブルーベリーリュースティック150円(プチ・フール)を購入。


jiyugakuen2-22.jpg


大衆中華のカオスな味わい 【大連 本店】

2017.06.14

 最近いろいろなタイプのチャーハンを食べている。「珍来」の玉子炒飯のようにチャーシューの塊がゴロゴロ入っているもの、「みんみん」のあさりチャーハンのように具材が個性的なもの、「笑顔」のあんかけ炒飯のように上に何かをかけてあるもの。

そんな中で、まだ食べたことはないが気にかかるというのは、写真を見れば一目瞭然、名前もそのものずばりという、上に何かがのっている、かかっているというやつだ。


dairen30.jpg



「大連」の角煮チャーハンはまさにそのタイプ。
チャーハンの上に豚の角煮がドーンとのったビジュアルが魅力的だ。


dairen27.jpg


壁にびっしり張られたメニュー短冊には、まぐろぶつ、あじなめろう、冷やしトマト、枝豆といった飲み屋メニューが入り混じっている。
だからここは僕の中では中華屋というより飲み屋、それも朝飲み・昼飲み当たり前の店という位置づけ。


dairen26.jpg


それだけに今日のように飲んでいる人が1人もいないと逆に驚いてしまう。タバコで煙ってもいない。
まあ、このところそういう店にばかり出入りしているから、こっちがマヒしてきてるんだろうな。
初めてこの店に入ったときは、そのグダグダ感に衝撃を受けたものだが…。


dairen29.jpg


角煮チャーハン930円を注文。
日が浅いのか不慣れそうなパートのおねえさんが普通のチャーハン皿を用意すると、店主が「角煮チャーハンはこれじゃないの」と指摘する。そして指し示したのが棚のいちばん上。でかく深い皿。
「やっちまったかも…」と思いました。


dairen21.jpgdairen22.jpg


そりゃあ、チャーハンに角煮がのってるんだから、ボリュームに対してそれなりの覚悟はしてくるわけだけど、それもチャーハン普通盛りの場合で“それなり”なのであって、その前提が崩れたらただでは済まないことになる。
この段階ですっかりビビらされてる。


dairen23.jpg


で、実際に出てきたものはそれほど量が多いわけではなかったので、一安心。
写真ではそれほど多くないどころか半チャーハンぐらいに少なく見えてしまうかもしれないが、それは目の錯覚。皿が異常にでかいのである。
直径30cmはある。そして深い。なので、こう見えてもチャーハンの量は平均より多い。


dairen24.jpg


上にのった豚角煮も相当ボリュームがある。トロトロとまではいかないが、かなり軟らかめ。そして、あんをまとっているわけだが、このあんが甘い。
チャーハン自体はしょっぱめのオーソドックスタイプで、卵たっぷりでおいしい。その炒り卵に甘辛のあんが絡み、天津飯のニュアンスとなる。甘すぎるとも思うけど、口の中で混然一体となり、ジャンクで癖になる大衆中華ど真ん中の味わいだ。


dairen25.jpg


ちなみにスープがかなり油っこい。この店の麺類はとりそばしか食べたことがないが、普通のラーメンにこのスープを使うとしたらギトギトになるんじゃないだろうか。僕はチャーハンスープ→ラーメンというステップを踏むことが多いのだが、ここもそのパターンとなりそうだ。


dairen31.jpg


[DATA]
大連 本店
東京都東久留米市前沢3-10-19





[Today's recommendation]

chat170614-22.jpg




https://youtu.be/m1PzsQgLt0c


超隠れ家的ラーメン屋さん 【ラーメン とし】

2017.04.23

 知る人ぞ知る、知らなくとも特に困ることのない超マイナーなラーメン屋さん。
この道は近所の人間以外はまず通らない。都道234号前沢保谷線が開通してだいぶ開けた感じになったが、以前は本当に何もない住宅街だった。


toshi23.jpg


落合川沿いの遊歩道方面から見える店舗裏にものぼりが出ているが、入り口側よりもこっちのほうが人目につく。
なぜこのようなハードルの高い物件に挑む気になったかというと、たまたま通りかかって奥まった店舗の様子をうかがったら入り口が開いていて入りやすそうに思えたのと、単純にそのときものすごくおなかがすいていたのと。


toshi24.jpg


おそるおそるのぞき込むと年配の男性がラーメンを食べている。
「いらっしゃい」とそのおとうさん。
客ではなく店のご主人だった。

タイミングが悪かった、と思いつつも招かれるまま中に入ると、ご主人は席を立とうとする。
「ゆっくり食べてください」と慌てて制して反対側に座る。
「何にします?」と聞かれ、ワンタンメンと答える。
「私、いま食べてるのがワンタンメン(笑)」
「うん、おいしそう(笑)」


toshi27.jpg


狭い店内にはテーブルが1つ。その2辺に合わせて壁にL字形にベンチが備え付けてある。キャパはぎりぎり4人くらい。真新しい天然木使用の山小屋風のしつらえで、すごく居心地がいい。向かいの壁の小型テレビでは『NHKのど自慢』。
結局、ご主人は全部食べないままどんぶりを下げてしまった。
10分後にまた来ます、といったん外すような気の利かせ方はできなかったものかと反省。


toshi25.jpg


ご主人は店の外に出て隣の土建会社の事務所に向かう。
正確には隣ではなく土建会社の敷地内の掘っ建て小屋がこのラーメン屋、なんだと思う。
戻ってきたご主人の手にはビニール袋入り生麺。製麺所の麺ではなくそのへんのお店で買ってきた感じ。まあ、しょうがない。

食堂と壁を隔てた向こうが調理場で、小さい配膳口が開いている。その窓からちらちら調理の様子がうかがえる。
途中、隣の事務所から男性が空のどんぶりをもってきた。土建会社を息子に任せて引退した先代社長が始めたラーメン屋、という図式だろうか?


toshi21.jpg


「ワンタンメンおまちどお!」と配膳口からの提供。
ワンタンのほかに、チャーシュー、メンマ、小松菜、ナルト、ネギと具だくさんだ。そしてこれら具材に業務用の気配を感じない。特にメンマは薄味だから塩蔵メンマの香りがくっきり残っている。ワンタンのあんも冷食特有の嫌なにおいはない。スープはあっさりでも野菜の優しい甘味を感じる。
全体に、このたたずまいから想像される家で作るラーメンのようかというと全然違って、完全にお店の味。しかも相当おいしい。個人的にはいまどきのいろいろ過剰なラーメンよりこっちのほうが断然好みだ。


toshi22.jpg


あとでネットで調べたところによれば、奥さんが以前ラーメン屋をやっていて、ご主人も手伝うことがあったと。土建会社引退後(やはりそうだった)、昔取った杵柄で2人でラーメン屋を始めた。いまは奥さんが体調を崩されご主人1人で切り盛りしている、とのこと。

お支払いのときにいつからやっているのか聞いてみた。
お店を始めたのは平成27年10月で、でもすぐに休んでしまい、今年2月に再開して、また休んで… といろいろ大変だったらしい。ということなので「まだ何カ月もやっていない」そうだ。
「再開したのはいいけど、週に3日休みにしたから明日からまた休みで」とご主人。「そのあと5月には田舎(長野県飯田)に行って屋根にペンキ塗らなくちゃなんないし」と、なかなか軌道に乗せられないようだ。
マイペースでおいしいラーメンを作り続けてください。お体には気をつけて。


toshi26.jpg


[DATA]
ラーメン とし
東京都東久留米市中央町5-1-2






ichirinso31.jpg
南沢緑地のイチリンソウ(奥の大きい花)とニリンソウ


 2017.04.23 仙石/東京都東村山市栄町2-8-5
sengoku31.jpgsengoku32.jpg
サービス品(なっとう巻、シーチキン巻、しゃけ巻、牛肉巻)320円、同(かんぴょう巻3、かっぱ巻2)300円


 2017.04.23 つくば/東京都東村山市栄町3-16-17
tsukuba31.jpgtsukuba32.jpg
赤飯300円




https://youtu.be/JDn7q54gMws


Latest Articles
時をかけるスパゲッティ&ドライカレー 【カフェグリーン】 Sep 22, 2021
素晴らしく昭和な 【キッチンサン】 Sep 20, 2021
こんなラーメン屋さん、懐かしい 【ラーメンショップまるよし】 Sep 18, 2021
日帰り旅 【大もりや】 Sep 17, 2021
元気をもらえる朝ラー 【村山ホープ軒 本店】 Sep 16, 2021
しっぽり飲みたい 【本むら庵】 Sep 14, 2021
コロナ禍でも根強い人気 【じゃがいも】 Sep 13, 2021
東村山が誇る銘菓 【宝来屋】 Sep 12, 2021
さんぽ 【サントアン】 Sep 11, 2021
カツカレー、こういう感じもいいな… 【八海食堂】 Sep 09, 2021
ポストワクチン時代は… 【木曽路】 Sep 07, 2021
夢から醒めて 【ぼん天 瑞穂店】 Sep 06, 2021
Ranking
          
          
Category
Category-2