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シュトーレン! 【プチ・フール】

2022.12.16

 今年は… というか近年、クリスマス気分がさっぱり盛り上がらないと感じているのは自分だけだろうか。
あまり街に出かけなくなってイルミネーション的なものを目にする機会が減っているというのもあるが、それにしても昔は地元商店街でももっとクリスマスクリスマスしていたと思うんだが…。

思うに、商店街から音が消えてはいまいか。
店の紹介とか売り出し情報とかを読み上げる素人くさいおばちゃんの声が電柱にくくりつけられたスピーカーから流れてくる街頭宣伝放送を、最近聞かない。
歳末にはそのスピーカーから、じんぐるべ~♪ と流れてきてたんじゃなかっただろうか。


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商店街の衰退ということが背景にあると思うが、気分が盛り上がらない原因はそのへんにありそうな気もする。
そういうものこそ歳時記というと思うのだ。ミッドタウンのイルミネーションもいいかもしれないが。


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先日、東久留米のパン屋さん「プチ・フール」でシュトーレンを買ってくるよう頼まれたが、行ってみるとやっておらず、営業日は金土日と書いてあった。


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今日、15時までに仕事が終わり、ふとそのことを思い出した。
明日は雨だというし、明後日は出かけるかもしれないし、今日買っておかないとクリスマス前にもうチャンスはないのでは?


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「プチ・フール」は六仙公園近くの街のパン屋さん。
ショップカードによれば、創業31年。


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よく通る道だが、公園のイベントで買ったことはあるがお店に入ったことはない。
素材にこだわる真面目なお店であり、自然食品の店「そら屋」で扱っていることからもそういう認識はあった。


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シュトーレンは大小あり、小1500円を買う。


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小とはいうが十分な大きさがあり、重さを量ってみたら295gもあった。
りんごの野生酵母を使い、有機ドライフルーツやナッツ、バター、はちみつ… と、素材にこだわった安全安心なおいしいシュトーレン。


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発祥はドイツだというが、クローブやシナモン、ジンジャーの香りに、大航海時代スケールで異国の食文化に思いを馳せる。


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本場では、クリスマスを待ちながら家族や友人たちと少しずつ食べるそうだが…。
このおいしさはクリスマスのかなり前に食べきってしまうかもなぁ。


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[DATA]
プチ・フール
東京都東久留米市中央町4-2-18
http://h-kurume.shop-info.com/pettitfool/
https://twitter.com/petit_four_hk
https://www.instagram.com/petit_four_romi/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/Gy2PNewPcXM



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六仙公園


出前迅速、意外な繁盛店 【松華苑】

2017.10.01

 本日は東久留米の六仙公園で行われた“麦の収穫祭~東久留米麦まつり~”というイベントに。これは「“畑を耕し育てる人・作る人・食べる人を結ぶ”東久留米で採れた麦を囲むイベント」をキャッチコピーに、“柳久保”という東久留米市が特産化をめざす小麦品種の認知拡大を図るもの。柳久保小麦については市のホームページに詳しい。

われわれはもちろん食べ物が目当てである。どういうわけか目的の一つ、手打ちうどん「不動」は見つからなかったが、パン・菓子関係はいろいろ出ていて楽しかった。


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そのままお昼ごはんという流れだと、どうしてもうどんが食べたくなる。この近くに最近、民家開放型のうどん屋さんができたのを思い出し、行ってみる。南沢緑地の南に位置するうどん屋「助八」は残念ながら臨時休業。東久留米駅に向かう。
で、いろいろあって、なぜか街の中華屋さんに。


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「松華苑」は、駅からそう遠くないが、一本細道に入ったところにあって、その微妙な立地から前々から気になっていた店だ。“細道”と書いたが、実はこの道は駅北の踏切または大門町方面から栗原に抜けるもともとのメインルートだったんじゃないか、などと推測している。地元の人はそのへんに詳しいと思うが。
東久留米が漫画『めぞん一刻』の舞台のモデルの一つというのはけっこう知られた話だと思うが、意外に起伏の多いこのあたりにも“時計坂面影巡り”スポットの小路がある。


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店先にはカブ、入り口のガラス戸には“出前迅速”の文字。
僕はかつて大都市近郊の出前需要を支えたであろう大きな供給先の一つとして団地の存在を常に意識するが、ここも東久留米第2住宅と大門町二丁目アパートが背後に控える。どれほど団地住民が残っているかは不明だが。

店内はL字形カウンター8席ほどと、奥は座敷席になっているもよう。
カウンターの中に壮年の男女、ホールに年配女性。そのお母さんと男の人はよく似ている(ように見える)ので親子かもしれない。で、もう1人の女性は若女将(奥さん)という構成だろうか。

チャーハン640円(僕)と五目ヤキソバ920円(妻)を注文。


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僕らの前にお客さんは1人だが、厨房はたいへん忙しそうで、いまは出前分をこなしている様子。僕の後ろには岡持ちが、縦長、横長、大型の3種置かれている。
われわれの右側が配膳台になっていて、そこにまずチャーハンが2つ出される。お母さんがラップをかけ大型の岡持ちに。続いてチャーハンスープ。

一方、厨房では奥さんが麺ゆでに続いて僕の見える位置のフライパンにヤキソバの麺を投入。右奥が持ち場のご主人は炒め物。


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さて、先の岡持ちはまだ僕の後ろに置かれたまま。これを誰が配達するんだろう?
もしかしてもう1人、お父さん的な人がいてただいま出動中なのかもしれないな、でもカブは出動してなかったな… とか考えているうちにも、配膳台にタンメンとラーメン。そしてカウンター出口から奥さんがヘルメットを装着しながら出てきた。
そういうことか。


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ここからがすごいんだが、入れ替わりにお母さんが厨房に入って火にかかったままのヤキソバ麺の面倒を引き継ぐ。五目のあんはご主人がこしらえている。3人による見事な連係プレー。

驚くことに、お母さんはフライパンから中華鍋に切り替えてチャーハンに取りかかる。堂に入った鍋振り、お玉さばきでフィニッシュまでこなす。


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そうこうしているうちに奥さんが帰還。まだ自分がやりかけたヤキソバの完成前という、まさに出前迅速の看板に偽りなしの早業。
そのままの流れで僕らの2品を配膳してくれるのであった。


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チャーハンは、まず店に入った瞬間にチャーハンを炒める香りに何ともいえないノスタルジーを感じたのだが、まさにそういう味。
チャーシュー、卵、ナルト、グリーンピースと具材はシンプルで、見た目茶色がかっているが味もわりとあっさり系。
量はけっこう多い。


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五目ヤキソバはハクサイ、タマネギ、長ネギ、ニンジン、ピーマン、シイタケ、フクロタケ、ベビーコーン、豚肉、エビと、具が10種類も入る。
麺を両面しっかり焼いてたっぷりのあんがかかるから最後までアツアツだ。


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僕らが食べ終わる前に奥さんは次の出前に出動。皆さん、非常に働き者だ。
それでも出前をこなしきれていないようで、あとに入ったお客さんにお冷やも出せず、厨房のお母さんがしきりに恐縮している。
こういうお店はきっと何を食べてもおいしいんだろうなと思った。


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[DATA]
松華苑
東京都東久留米市新川町1-6-2





[Today's recommendation]


https://youtu.be/G1_ctj5jx_s



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 麦の収穫祭
2017.10.01 プチ・フール/東京都東久留米市中央町4-2-18
2017.10.01 自由学園/東京都東久留米市学園町1-8-33

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麦の収穫祭~東久留米麦まつり~会場にて。
やなぎくぼカステラ100円(自由学園)、ブルーベリーリュースティック150円(プチ・フール)を購入。


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