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早咲き桜と老舗和菓子 【喜紫多屋 緑町店】

2022.03.13

 小金井公園に散策に出かけた。
公園の南を流れる玉川上水沿いには江戸時代にヤマザクラが植えられ、小金井橋あたりは関東一とも称された名勝“小金井桜”にあたる。


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それにちなんで小金井公園も有数のお花見スポットとなっているが、公園内には早咲きの桜や梅園などもあり、ソメイヨシノに先駆けてお花見が楽しめる。


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小金井市総合体育館の横に自転車を止めて反時計回りに歩く。
以前それほど感心が向かなかった「江戸東京たてもの園」だが、入ってみたいと思った途端(コロナで)休園で、今日も重点措置につき閉まっている。


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去年やはりこの時期に訪れ、外から古民家の写真を撮っていることを思い出し、同じ早咲き桜↑↑でパチリ。

ぐるっと一周して戻ると、あたりはすごい人出。


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“わんぱく広場”“わんぱく山”と公園売店「パークス」のある公園の中心地である。
日曜日なのでいくつかキッチンカーも出店している。

その中に“カー”ではない昔ながらのテント式出店を発見。
「喜紫多屋」とある。
あー、はいはい。知ってるわ。


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小金井街道と北大通りの交差点から少し路地を入ったところにある老舗和菓子店「喜紫多屋」から東に600m、緑中央通りにある支店「喜紫多屋 緑町店」の売店が土日祝日に小金井公園に出ると…。けっこうややこしい。
そういう話は知っていたが、実際に見たのは初めてかも。


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“いきなりまんじゅう”と“いきなりだんご”が目に留まる。たしか九州の特産品だ。
聞いてみると、「母が九州を旅行したときに食べておいしかったので再現してみたというものなんです」と売店のおねえさん。


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さつまいもまん、いきなり草だんご、いきなりいもまんじゅうを1個ずつ買う。


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さつまいもまんは生地を膨らませた“まんじゅう”で、いきなりの生地は小麦粉を練って蒸した“だんご”風。
どちらも素朴な感じがよい。


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いつも思うことだが、たぶんケーキなら1個も買えない金額でこちらは3個も買える。
和菓子のありがたさをしみじみ感じる春の一日。


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[DATA]
喜紫多屋 緑町店
東京都小金井市緑町5-20-26







[Today's recommendation]

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https://youtu.be/rMI62SBiQBM



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農家のはなれスタイル 【よしふじ】

2017.07.16

 うどんどころ小平市内には人気うどん店も多く、特にいわゆる武蔵野うどんは老舗・名店がしのぎを削る。
その中でもトップクラスの人気を誇るのが「よしふじ」。


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最寄りの小平駅からでも15分は歩くので車で行くのが一般的だが、これがわかりにくい。僕は最初にこの店をめざしたとき、自転車にもかかわらず見事にスルーしてしまった。
東京街道と新小金井街道の交差点のすぐ西。奥まっていて見つけにくいが、通りにうどんののぼりが出ているのでそのへんを南に折れればなんとかなる、という感じでいけるとは思うが。


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本日は1時ちょっと前で店内はかなりの混雑ぶり。テーブル4つは埋まっており、小上がりに3つある6人用座卓のうち真ん中の席を7~8名で囲んでいる。ここの局地的過密状態が、実際以上に店全体の混雑ぶりを印象づけている。
もう2つの座卓は空いているので、奥のほうに席をとる。

それで、われわれの隣ということになるが、この過密団体客は3世代家族連れのよう。お母さんと娘さん2人、そのどちらかの連れ合い、孫3~4人といった構成で、夏休みできょうだいが集まった感じ。東京の新盆と関係あるんだろうか?
ほかにもテーブル席に2組、小さい子ども連れの家族客がいる。


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壁にはFC東京の選手のサイン色紙がたくさん貼ってある。そういえば練習場はすぐそこだが、営業時間が11:00~14:30なのでサッカー選手も昼に来るのだろう。
お昼の田舎うどん。夜の六本木のイメージのプロ野球選手とは大違いの健全さ。


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いちばん忙しいタイミングのようでお店の人は相当バタバタしている。ホール係はひょろっとした陽気な眼鏡のおばちゃんとやや若いおねえさんで、なんとかおばちゃんをつかまえて注文する。
田舎糧うどん630円(僕)、ぶっかけおろしうどん860円(妻)、野菜天ぷら(5品)220円。


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ほかに客層で特徴的なのが、ファッションに気を使っていそうな若者が散見されること。その手の人たちと遭遇することは少なく、たとえば若い人ということならくたびれたラーメン屋でもたまに見かけるが、そういう場合、若いけれどもおしゃれではない。
これは店の人気のバロメーターとなる。そういうおしゃれな人たちの背後には、情報化、ビッグデータ、IoTといった用語が見え隠れしており、そういう系統の客が出現するのはその競争を制した証しであり、そういう店こそがランキング上位に食い込むのである。指示詞だらけで恐縮だが。


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提供までにけっこう時間がかかっており、その間、少しずつお客さんが出ていって、店内が落ち着いてきた。隣の家族も帰り支度を始めているが、同時に真ん中らへんのテーブルの家族連れも席を立ち、なんだか入り乱れてわけがわからなくなった。と思ったらそれらは同一団体の別動隊なのであった。
大家族が去って閑散とした店の隅っこにポツンと取り残されたわしら2人。この位置では配膳も手間だろうからとテーブル席に移らせてもらう。

 

さて、延々と前振りが続いてなかなか本題に入らないようなじれったい展開で申し訳ないんだが、実際なかなか本題に入らないのである。
うどんが来ない。
席を移ってからもしばらく待って、お冷やはこれで3杯目。さすがに不安になって、でもなおしばらく待たされ、もう1杯お冷やをつぎに立とうかというころに、ようやくうどんがやって来る。
注文から27分。


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まず糧うどん。
麺の量は多い。汁もたっぷりで、具は刻み油揚げ。糧は小松菜とゆでた細切り大根。
うどんは素朴に小麦が香り、コシはあるが硬すぎず優しい食感。誰にでも抵抗なく食べられるうどんで、家族連れが多いのもうなずける。


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で、麺は申し分ないが、汁が僕の好みでは甘すぎる。どれぐらい甘いかというと、たっぷり汁を吸った具の油揚げでおいなりさんを作ったとしたら「京樽」くらいの甘さになるんじゃないかというくらい。
まあ、飾らない田舎味というコンセプトだと思うので、それはそれで大事なことだが。


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ぶっかけも麺量は同程度。大根おろしにちくわの天ぷらが付いて、薬味はつけ汁の白ネギと違って小口青ネギと、とてもバランスがよい。
別に頼んだ野菜天ぷらは、カボチャ、サツマイモ、ニンジン、レンコン、シソの5品。


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農家のはなれ・蔵のリノベタイプで比較的新しく、店内はきれいで手入れが行き届いている。でもどこか年季のようなものを感じるのは、おばちゃんたちのオペレーションに負うところが大きい。
ビールを頼んだ客に「はい、アサヒ。よーく冷えてますよ」と提供する。
店の歴史を補って余りある、そんな“人の歴史”を垣間見る思いである。


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[DATA]
よしふじ
東京都小平市大沼町1-116





[Today's recommendation]


https://youtu.be/knF5Nis1K3c



 ○○大福…?
2017.07.16 ならは/東京都小金井市本町1-10-5

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ピオーネぶどう大福210円、さくらんぼ大福200円、水羊羹180円、水まんじゅう(杏仁)130円


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