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年越しには気が早いが 【麺処 更科】

2022.12.23

 前々記事に書いているように国分寺から東村山まで歩くことにして、その途中で昼ごはんという話。

国分寺駅から東村山方面には鉄道的には西武国分寺線と西武多摩湖線の2路線があり、それに沿うように歩けば駅々に商業地域が出現する。
今回は国分寺線ルートで、最初の駅が恋ヶ窪。

商業地域といってもどの駅も大きいものではないが、なかでも恋ヶ窪は国分寺市役所移転に絡み街全体の空洞化が叫ばれているエリアである。


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裏路地の様子


僕自身は恋ヶ窪にはあまりなじみがない。
道が狭く自転車で走りづらいから。
たまに通っても、市役所前の交差点から裏に入る。
その裏路地が雰囲気ある一角で、昔ながらのすし店やそば店、小料理店が残っている。


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と思っていて、そのそば店に行ってみると、そっちはまさに裏口だったらしい。
おそば屋さんの入り口は、普通に表通り側にありました ( ̄- ̄;)ンー


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「麺処 更科」。
入ってみると実に立派な店舗で、かなりびっくり。
表通りと裏通りの2列の家並の一角で、表裏にまたがる大店なのであった。


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“街蕎麦”らしく、丼物やセットメニューが充実している。
表の看板にあるカキフライセットと、けんちんそばを注文。


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カキフライのセットは、温かいたぬきそば(温冷選べる)とカキフライ、ご飯、小鉢3… と、なかなかボリューミー。


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右はカキフライとご飯の2段重ねになっている


盛り付けに使われているのは、わっぱ型の3段お重。
お重はいわば弁当箱であり、弁当に汁そば持たされた… みたいな、かなーり不思議な感覚なのだった。
そういう遊び心、好きです ( ̄▽ ̄)b


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カキフライは大ぶりが3個で、なかなか食べでがある。
付け合わせ野菜がたっぷりなのもうれしいね。


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けんちんうどんは埼玉県北部のうどんどころ加須なんかでは普通に食べられているが、そばはちょっと珍しいかも。

調べてみると、全国有数のそば生産量を誇る茨城県の郷土料理に「つけけんちん」なるものがある。
そばをけんちん汁につけて食するというもので、節分の時期に食べる風習が江戸時代にはすでにあったらしい。


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具は大根、にんじん、ごぼう、里芋、豚肉、油揚げ…。
体を冷やす作用もあるというそばだが、けんちん汁ならぽかぽかである。
更科の細い麺も意外に合う。
セットだけでなく単品もボリュームいっぱい。


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節分といえば旧暦では大みそかに当たる。
年越しそばにけんちんそばというのもいいかも。


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更科とは一番粉(更科粉)で打つ上品な細切りそば。
写真からは更科らしい上品さが伝わらないのが残念だが、注文内容が上品とは言い難いので仕方ない。
温かいそばでもコシがしっかりあり、食感のよいおいしいそばであった。


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[DATA]
麺処 更科
東京都国分寺市西恋ケ窪4-30-26





[Today's recommendation]


https://youtu.be/Sf-tjXevlyQ



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前々記事へつづく


素材にもこだわる本格派 【讃岐うどん irico】

2019.04.14

 国分寺まで電車で行って、買い物をして、歩いて帰ってくるというのが今日の計画。
セレオ国分寺のユニクロでジーパンを見ている途中、同行者が調子悪いと言いだした。お昼ごはんどうするか尋ねると、胃の調子がよくないからうどんがいいと。
スマホで“国分寺_うどん”で検索。
「irico」という見覚えのある字づらを発見した。


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奥まっていてわかりづらいが、左の自転車が止まっているあたりが「irico」


なぜ見覚えがあったかというと、店の前をよく通るから。


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「irico」は人気洋食店「フジランチ」の斜向かいに位置する。
フジランチをよく利用するというわけではないが、その昭和レトロな店構えは外からながめるだけで心癒されるものがあり、国分寺に来たときはかなりの頻度でこの道を通るというわけだ。


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説明書きによると、香川県から取り寄せる2種類の小麦粉をブレンドした自家製麺、だしのベースは瀬戸内海のいりこ、など「irico」はこだわりの本格讃岐うどんのお店だ。


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しかし店内のしつらえは、うどん屋というよりカフェやバルといったおしゃれ系。
抑えぎみの照明に、内壁はコンクリート打ちっ放し風壁紙。
店内は案外広く、席がゆったり配置してある。カウンター5席、テーブル9卓。


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注文は、きつねうどん680円と特性豆乳うどん780円。
大盛り無料と書いてあるので、きつねうどんを大盛りにしてもらう。


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ゆでたてを提供するため時間がかかることがある旨、書いてあるが、実際に提供までに10分強。
若い厨房スタッフ2人のうち、一方は麺ゆでに張り付いている感じ。


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きつねうどんの揚げは、生揚げ感が残るくらい厚みがあり甘めの味付けの関西風? お揚げ。いりこだしと合わさって優しい味。
麺はもちもちとしたコシはあるが硬すぎない、ちょうどよい食感だと思う。量的に、僕は大盛りでピッタシくらい。


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豆乳うどんは、キャベツとニンジンと鳥のササミが上にのる。
これはコクのある豆乳のスープが絶妙で、飲み干せるおいしさ。

うどんと豆乳という、まさに身体に優しい一杯だ。
おかげで相方さんは直線距離7kmを歩いて帰れるくらいに回復したという ( v ̄▽ ̄) イエーイ♪


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[DATA]
讃岐うどん irico(イリコ)
東京都国分寺市本町2-22-2
https://www.facebook.com/profile.php?id=100063634479355&locale=ja_JP
https://twitter.com/wacao696





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/JR352ldHyEk


そばをガッツリいきたい! 【国分寺 甚五郎】

2018.12.02

 東京多摩地区や埼玉県西部には「甚五郎」といううどん・そばの店がいくつかあって、いずれもそれなりの人気店である。
その中でいちばんアグレッシブな展開を見せているのが「国分寺 甚五郎」。


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店構えにも攻撃的戦術コンセプトがにじみ出ているが、店内はもっとすごい。


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「甚五郎」がうどんかそばかといわれれば、総本家ともいわれる入間の「神明庵 甚五郎」がそばの扱いのない純然たるうどん屋ということを考えれば、うどん屋とするのが適切かと思う。
ただ、いまどきのチェーン店ではないので、そのへんはもちろん店ごとの判断かと。


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国分寺 甚五郎(とその系列店)は、うどんもそばも粉の風味をストレートに前面に出す、洗練とは対極にあるワイルドさが特徴。
そしてボリューム。
麺量が普通盛りで、うどん・相盛り600g、そば500g。特大1kgって、まさかのキログラム表示だ ヽ(  ̄0 ̄;)ノ オオッ…!?


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ということで、前々報に書いたとおり、そばをガッツリ食いたい欲求にとらわれているワタクシ的にはピッタリなお店である。


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前回ここに入ったとき、体調が思わしくなかったので慎重を期して小盛りのそばを頼んだ。
ちなみに僕が体調悪いと書く場合の99%は二日酔いなので、悪しからずというか… ( ̄_ ̄;∂) ドウモスイマセン…


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そのとき、隣の席は男子小学生連れの親子で、普通盛りとみられるおそばに子どもは見るからに苦戦している。ところが、途中何度か集中力を切らしそうになりつつも、その子は完食した。若いお母さん、「大人でも小盛りがいるのに、よくがんばったね」と、僕に聞こえるように。
なんか、悔しかった ヾ(^ ^ゞ) マアマア…


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じゃあ1kgでリベンジ…?
と思わせておいて、いやいや、僕はそういうクラスの人間じゃないので、フツーにもりそば普通盛りで(笑)。


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しかも、相方が鴨汁うどんを普通盛りで頼もうとするところを、待て待て、と押しとどめて小盛りにさせる抜かりのなさ。
だって半分はこっちに回ってくるんだから。


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でも最初にやって来たうどん小盛りを見て、やっぱひるみました。
えーと、うどんは小盛りで400g。
で、そのあと来たそば普通盛りが500g ?
普通、麺って、そんなに食べます?(笑)


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ついでみたいな書き方で申し訳ないが、こちらの極太そばは、そば粉の香りが強く(太麺だからわかりやすい)、木曽あたりの田舎そばに心惹かれる身としては大好きなタイプである。
うどんも武蔵野うどんとしては香り・コシともトップクラスに強い。
僕のように雑な感性の人間にも、うどん・そばともわかりやすい。


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これだけ食べて1180円と、驚きのコスパもこの店の魅力の一つ。
それゆえ行列必至というところが、逆にネックではあるが…

でも、そばガッツリという無粋が許される、僕は尊い存在だと思っている。


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[DATA]
国分寺 甚五郎
東京都国分寺市本町3-12-2
http://www.jingo6.com/
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[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2




https://www.youtube.com/watch?v=Gs069dndIYk
Now December found the love that we shared in September


新緑に癒される古民家うどん 【のらや 国分寺店】

2017.05.13

 僕はこの店を古民家をリノベーションした田舎うどん、つまり改築前の「平作」のようなタイプだと思っていたのだが、入ってみればファミレスであった。いやー、びっくり(笑)。
しかし明治初期建造の旧家を改装と、古い写真付きで説明があるので、古民家のうどん屋には違いない。


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一日中雨の予報で自転車は使えず、しかし米が底をついたので買い物に出ないわけにはいかず。
車でコープ花小金井店まで出かけ、昼ご飯もそのあたりでと考えていたのだが、買い物が終わってまだ10時ちょいすぎ。そのへんを走らせて時間をつぶしているうちに適当な店も見つかるだろうということに。
2時間後、なぜか五日市街道立川若葉町付近を東に走っていた。


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車で食事に行く習慣がないので適当な店といっても簡単には決まらない。
このままではらちが明かない、というタイミングで通りかかったのがこのお店、というわけである。


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玄関で靴を脱いで上がる。
廊下を進んで左奥、窓際のテーブル席に案内される。
さらに奥は座敷席になっている。
日本家屋特有の採光・見通しの悪さから全体像はつかめないが、奥行きは相当ありそうだ。


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大きな庭に面していて、屋内の暗がりと外光のコントラストに目がくらむ。
雨にあらわれた新緑が美しい。


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ざるうどん580円+ミニ天丼350円のセット(私)とごろごろ野菜のカレーうどん880円(妻)。


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うどんは関西風とのことだが、讃岐に近いコシの強いもの。
つゆは関西風のわりにはしょうゆが強いように感じる。薬味は本わさびと九条?ねぎ。


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カレーうどんの野菜は、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ナス、レンコン。豚の角煮入り。
つゆはマイルドで少し粉っぽい。


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くしくも今月2度目の古民家うどんとなった(「小平糧うどん」 参照)。
文化財とチェーンストアの違いは大きいが、建物に秘められた癒しのパワーは共通する。休日にゆったり食事をするのにうってつけの空間だ。


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[DATA]
のらや 国分寺店
東京都国分寺市北町2-24-1
http://www.noraya.com/restaurant/details/kokubunji.php





[Today's recommendation]


https://youtu.be/AXssC-jXS78



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