高尾山御用達! 【甘味 有喜堂】
2023.03.21
「髙橋家」の前で道は二手に分かれ、沢沿いを左に行くと京王高尾山口駅、紅葉橋という小さい橋を渡ると表参道の土産物屋街となる。


左が高尾山口駅方面、右が紅葉橋。橋の向こうに「甘味 有喜堂」

下流側から。沢を挟んで右が「髙橋家」、左の竹垣が「甘味 有喜堂」。紅葉橋の下の流れは、案内川支流で6号路に沿う“前の沢”の下流にあたる
駐車場は駅側だが、帰る前に典型的観光地の雰囲気漂う表参道をもうひと歩き。
ここの様子もなんとなく覚えがあり、食事か土産物でいくつかお店に入ったことがあると思う。

橋のたもとに趣ある甘味処。
店舗横の小屋でまんじゅうが売られている。
“名物 高尾まんじゅう“
観光地土産にまんじゅうというのがお約束になっているが、早くも有力候補かな。

参道をさらに進むと、またもや高尾まんじゅう。
限りなく一般名に近い商品名だし… とも思ったが、店名もさっきと同じ「有喜堂本店」。
観光地に名物ありで、そこには“本家・元祖争い”や“二匹目のどじょう”も存在するだろうが、実は有力店による多店舗展開(川崎大師のくず餅屋さんのような)というケースもある。

「有喜堂本店 工場店」
高尾山の「有喜堂本店」はまさにそのパターンで、今回見ていない甲州街道沿いの本店と合わせて3店舗展開らしい。
屋号は薬王院の正式名「高尾山薬王院有喜寺」にちなむ。

――明治30年代 高尾山薬王院有喜寺より、屋号、有喜堂をもらい、高尾山御用達として創業、以来 お寺の御供物をはじめ高尾まんじゅう、高尾せんべい、大杉まんじゅう、栗羊かん等を、製造して販売しております。(全国和菓子協会HP「会員店紹介&リンク」より)

「甘味 有喜堂」
最初に見た「甘味 有喜堂」がいい雰囲気だったので、戻ってそちらで買うことに。

高尾まんじゅうは茶白2色で、茶が粒あん、白がこしあん。

粒・こし1個ずつ買う。

せいろで保温されていて、ほかほか。
売店の横に木のテーブルといすがあり、お茶もセルフで飲めるようになっている。
ほかほかのところをいただくことに。
蒸したてふかふかの皮。
小豆の香りよく、かつしっかり甘い餡。
山歩きで疲れた身体がよろこぶ甘さ。
(高尾山編おしまい)

[DATA]
甘味 有喜堂
東京都八王子市高尾町2478
[Today's recommendation]

https://youtu.be/pHyN3izk38c




「髙橋家」の前で道は二手に分かれ、沢沿いを左に行くと京王高尾山口駅、紅葉橋という小さい橋を渡ると表参道の土産物屋街となる。


左が高尾山口駅方面、右が紅葉橋。橋の向こうに「甘味 有喜堂」

下流側から。沢を挟んで右が「髙橋家」、左の竹垣が「甘味 有喜堂」。紅葉橋の下の流れは、案内川支流で6号路に沿う“前の沢”の下流にあたる
駐車場は駅側だが、帰る前に典型的観光地の雰囲気漂う表参道をもうひと歩き。
ここの様子もなんとなく覚えがあり、食事か土産物でいくつかお店に入ったことがあると思う。

橋のたもとに趣ある甘味処。
店舗横の小屋でまんじゅうが売られている。
“名物 高尾まんじゅう“
観光地土産にまんじゅうというのがお約束になっているが、早くも有力候補かな。

参道をさらに進むと、またもや高尾まんじゅう。
限りなく一般名に近い商品名だし… とも思ったが、店名もさっきと同じ「有喜堂本店」。
観光地に名物ありで、そこには“本家・元祖争い”や“二匹目のどじょう”も存在するだろうが、実は有力店による多店舗展開(川崎大師のくず餅屋さんのような)というケースもある。

「有喜堂本店 工場店」
高尾山の「有喜堂本店」はまさにそのパターンで、今回見ていない甲州街道沿いの本店と合わせて3店舗展開らしい。
屋号は薬王院の正式名「高尾山薬王院有喜寺」にちなむ。

――明治30年代 高尾山薬王院有喜寺より、屋号、有喜堂をもらい、高尾山御用達として創業、以来 お寺の御供物をはじめ高尾まんじゅう、高尾せんべい、大杉まんじゅう、栗羊かん等を、製造して販売しております。(全国和菓子協会HP「会員店紹介&リンク」より)

「甘味 有喜堂」
最初に見た「甘味 有喜堂」がいい雰囲気だったので、戻ってそちらで買うことに。

高尾まんじゅうは茶白2色で、茶が粒あん、白がこしあん。

粒・こし1個ずつ買う。

せいろで保温されていて、ほかほか。
売店の横に木のテーブルといすがあり、お茶もセルフで飲めるようになっている。
ほかほかのところをいただくことに。
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蒸したてふかふかの皮。
小豆の香りよく、かつしっかり甘い餡。
山歩きで疲れた身体がよろこぶ甘さ。
(高尾山編おしまい)

[DATA]
甘味 有喜堂
東京都八王子市高尾町2478
[Today's recommendation]

https://youtu.be/pHyN3izk38c




薬王院境内の茶屋 【喫茶小坊 一福】
2023.03.21
前記事の薬王院お参りは、裏(奥の院)からの逆向きの順路でわかりにくかったと思うので、表(山門)からの順路をあらためて説明すると――
山門をくぐると、右に天狗像、左に北島三郎歌碑💦
さらに進むと右にお守授与所、左にお護摩受付所で、右手の階段を上って仁王門をくぐれば御本堂である。

山門(境内より)

天狗像

お護摩受付所
この山門と仁王門の間が世俗的空間で、お札授与所とお護摩受付所では“薬王院限定品 高尾山かりんとう”も販売。
お護摩受付所の隣にはプレハブの「喫茶小坊 一福」。
ソフトクリームとおだんごが売られている。

さっきから「だんご、だんご…」とやかましい人間がいたが(←わし)、何か思い出すところがあったかもしれない。

こちらのだんごは十種の具を使った“十穀力団子”というもの。
十種の具で十(テン)具(グ)と、高尾山の天狗をもじった。
大麦、黒米、もちきび、もちあわ、黒豆、緑豆、小豆、黒ごま、アマランサス、上新粉…。

炭火であぶって、くるみ田楽みそを塗る。
大ぶりのだんごでモチモチと弾力がすごく、一串でも食べでがある。

肉体疲労時に炭水化物は理にかなっている。
しかも炭水化物、10種類も。
甘いクルミみそも、いいね。

写真撮る前に一玉かじった人がいる💦
山門を出てそのまま下山ルートへ。
このように、下りは決まって1号路。

ケーブル駅まで随所に茶屋があり、どこも同じような大玉のだんごを売っている。
あとで写真を見ると、「一福」の看板には“ここのお団子が一番おいしいって言う人もいる”というキャッチコピー。
わしら、鼻が利く(笑)。
(つづく)

[DATA]
喫茶小坊 一福
東京都八王子市高尾町2177 高尾山薬王院境内
[Today's recommendation]

https://youtu.be/KnX8bWFcujM




次号予告
高尾山の早春の花(1号路・6号路)
ハナネコノメ、ヨゴレネコノメ、エイザンスミレ、ニリンソウ、ミヤマカタバミ、ナガバノスミレサイシン、ヤブレガサ、ヤマルリソウ
前記事の薬王院お参りは、裏(奥の院)からの逆向きの順路でわかりにくかったと思うので、表(山門)からの順路をあらためて説明すると――
山門をくぐると、右に天狗像、左に北島三郎歌碑💦
さらに進むと右にお守授与所、左にお護摩受付所で、右手の階段を上って仁王門をくぐれば御本堂である。

山門(境内より)

天狗像

お護摩受付所
この山門と仁王門の間が世俗的空間で、お札授与所とお護摩受付所では“薬王院限定品 高尾山かりんとう”も販売。
お護摩受付所の隣にはプレハブの「喫茶小坊 一福」。
ソフトクリームとおだんごが売られている。

さっきから「だんご、だんご…」とやかましい人間がいたが(←わし)、何か思い出すところがあったかもしれない。

こちらのだんごは十種の具を使った“十穀力団子”というもの。
十種の具で十(テン)具(グ)と、高尾山の天狗をもじった。
大麦、黒米、もちきび、もちあわ、黒豆、緑豆、小豆、黒ごま、アマランサス、上新粉…。

炭火であぶって、くるみ田楽みそを塗る。
大ぶりのだんごでモチモチと弾力がすごく、一串でも食べでがある。

肉体疲労時に炭水化物は理にかなっている。
しかも炭水化物、10種類も。
甘いクルミみそも、いいね。

写真撮る前に一玉かじった人がいる💦
山門を出てそのまま下山ルートへ。
このように、下りは決まって1号路。

ケーブル駅まで随所に茶屋があり、どこも同じような大玉のだんごを売っている。
あとで写真を見ると、「一福」の看板には“ここのお団子が一番おいしいって言う人もいる”というキャッチコピー。
わしら、鼻が利く(笑)。
(つづく)

[DATA]
喫茶小坊 一福
東京都八王子市高尾町2177 高尾山薬王院境内
[Today's recommendation]

https://youtu.be/KnX8bWFcujM




次号予告

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いまも変わらぬ素朴な味 【内田酒まんじゅう】
2021.07.23
帰りの乗換駅の八王子まで娘を車で送っていくことになり、途中のまんじゅう屋さんに寄る。
正確には、私たち八王子のまんじゅう屋さんに行くけど、一緒に乗ってく? と。
せっかくの連休なので近場に車で出かけようかということで、ならば行ってみたいまんじゅう屋さんがあると、まんじゅう好きの家族。

八王子市石川町の「内田酒まんじゅう」。
最寄り駅は八高線北八王子。
多摩大橋通りからすぐなので、車なら五日市街道に並行する路線をうまく使えばわりと簡単に行けそう。実際、家から30分ほどで到着。
住宅街にひっそりたたずむ趣ある外観。
知る人ぞ知る存在で、荻窪の「高橋の酒まんじゅう」と並び称される東京酒まんじゅう界の“西の横綱”であると、あとで知る。
高橋さんは僕でも知っている有名店で、内田さん、すごい方だったのね。
和菓子というと都区部の古い街に目が行きがちだが、多摩地区にもそんな名店があると知ると、なんかうれしい。

商品は酒まんじゅうオンリー、受け渡しカウンターのみの小さいお店というところは「高橋の酒まんじゅう」と共通する。
酒まんじゅう120円×5個を購入。同じだけ娘にもお土産に持たせる。

家まで我慢できない人がいて、商品写真はすべて車中で撮る
酒まんじゅうは麹を使った“酒種”で発酵させるが、高温多湿の日本の夏は発酵に最適。
まさに酒まんじゅうの季節なのだ。

八王子から相模原にかけては昔から酒まんじゅう作りが盛んな土地らしい。
こちらの酒まんじゅう、麹の香るもっちりとした皮もおいしいが、あんこが最高にいい。
素朴なつぶあんで小豆の香りがよく、子どものころ家で作っていたまんじゅうそのもの。

“甘酒”が夏の季語と知ったのはいい大人になってからだ。
江戸時代は暑気払いのために甘酒をよく飲んだらしく、甘酒売りもいたという。
昔の人は発酵食品が体にいいことを体験的に知っていたのだろう。
同じく麹を使った酒まんじゅう、意外と夏バテ予防になったりして🎐

[DATA]
内田酒まんじゅう
東京都八王子市石川町2966-16
[Today's recommendation]



https://youtu.be/Wq5Ks3_r6f0
帰りの乗換駅の八王子まで娘を車で送っていくことになり、途中のまんじゅう屋さんに寄る。
正確には、私たち八王子のまんじゅう屋さんに行くけど、一緒に乗ってく? と。
せっかくの連休なので近場に車で出かけようかということで、ならば行ってみたいまんじゅう屋さんがあると、まんじゅう好きの家族。

八王子市石川町の「内田酒まんじゅう」。
最寄り駅は八高線北八王子。
多摩大橋通りからすぐなので、車なら五日市街道に並行する路線をうまく使えばわりと簡単に行けそう。実際、家から30分ほどで到着。
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住宅街にひっそりたたずむ趣ある外観。
知る人ぞ知る存在で、荻窪の「高橋の酒まんじゅう」と並び称される東京酒まんじゅう界の“西の横綱”であると、あとで知る。
高橋さんは僕でも知っている有名店で、内田さん、すごい方だったのね。
和菓子というと都区部の古い街に目が行きがちだが、多摩地区にもそんな名店があると知ると、なんかうれしい。

商品は酒まんじゅうオンリー、受け渡しカウンターのみの小さいお店というところは「高橋の酒まんじゅう」と共通する。
酒まんじゅう120円×5個を購入。同じだけ娘にもお土産に持たせる。

家まで我慢できない人がいて、商品写真はすべて車中で撮る
酒まんじゅうは麹を使った“酒種”で発酵させるが、高温多湿の日本の夏は発酵に最適。
まさに酒まんじゅうの季節なのだ。

八王子から相模原にかけては昔から酒まんじゅう作りが盛んな土地らしい。
こちらの酒まんじゅう、麹の香るもっちりとした皮もおいしいが、あんこが最高にいい。
素朴なつぶあんで小豆の香りがよく、子どものころ家で作っていたまんじゅうそのもの。

“甘酒”が夏の季語と知ったのはいい大人になってからだ。
江戸時代は暑気払いのために甘酒をよく飲んだらしく、甘酒売りもいたという。
昔の人は発酵食品が体にいいことを体験的に知っていたのだろう。
同じく麹を使った酒まんじゅう、意外と夏バテ予防になったりして🎐

[DATA]
内田酒まんじゅう
東京都八王子市石川町2966-16
[Today's recommendation]



https://youtu.be/Wq5Ks3_r6f0