人生最高“峰”レベルな…! 【イタリアンレストラン トスカーナ】
2023.01.22
寒くなると活動度が落ちる。
夏の間、月に4~5回、つまり毎週のように車で出かけていたのが、10月以降ぐっと回数が減っている。
電車に乗る回数は逆に増えているので、活動度が落ちるというよりクルマを出すのがおっくうになるのだね、ハンドル冷たすぎて。
しかしもう2週間車を動かしていないのでさすがに不安になり、近場にでも出かけることにした。
とりあえず立川の「IKEA」へ。
買い物のあと昼ごはんという計画。
ずっと気になっているお店を偶然思い出した。
計画性がないので、気になる店といえども入るのは偶然である。
当然、下調べもしないので、ときどきとんでもない目に遭う。
そういう話です、今回 (;^_^A

立川錦町WINS通りの「トスカーナ」。
創業1960年と、東京でも最古参クラスの老舗イタリアン。

雑然とした店頭ディスプレイにはどこか既視感があり、ピザといえば六本木ニコラスという時代にタイムスリップしたかのよう。

店内に入ると「ご予約は?」とまず聞かれる。
なかなかの人気店のようだが、予約なしでもすぐに席に通された(たまたま?)

ウッディで重厚感ある内装も歴史を感じさせる。
通されたのは2人掛けテーブル席で、両隣の近さが気にならなくもないが、各席を絶妙に仕切ってあり、落としぎみの照明効果もあって、座ってみれば隠れ家感すら感じさせる落ち着いた空間となっている。



土日祝日限定ランチサービスというのが、うれしい。
以前、ちょうどこちらと同年代くらいの老舗レストランにランチサービスのない日曜日に入り、昼ごはん高くついたということがあった。
こういうサービスは意外に少ない。
せっかくなので、土日祝限定のエビフライとハンバーグの盛り合わせを頼む。
“ライス大盛り無料”と書いてある。
せっかくなので、大盛りに。

もう1品は、シーフードトマトスパゲティ。
サイズがS、M、大盛りとあり、無料なら大盛りにするところだがそうではないのでMに。

すぐスープとサラダが来る。
サラダはキャベツとコーンで、卓上のサウザンアイランド? でいただく。
スープはキャベツのコンソメ。
メインの提供も5分ほどとわりと早い。

「熱いのでお気をつけください」と、エビフライ&ハンバーグの鉄板。
小ぶりのパエリャパンが、おしゃれ♪
続いてやって来たのが…… !! Σ( ̄Д ̄; | | |…

「重いのでお気をつけください」とは言われなかったけど……。
思えば、隣の常連っぽいよく食べそうな若い男性2人組が注文のとき「大盛り… いや、やっぱ普通でいいや」と、大盛りを回避していた。
大食いユーチューバーうんぬんというメニューからも、そのへんのにおいをかぎ分けるべきだった。
スパゲティ大盛りにしなくてよかった… と、心底思いました。

メインの全体像。スパゲティも決して盛りが少ないわけではないのだが…
こうなったらもうしょうがないので開き直り、満腹中枢の指令に追いつかれないよう猛スピードで食べ進める。

エビフライとハンバーグのサイズがそれほど大きくないのは、量的負荷という意味では助かるが、組み立て的に心もとない。
コーンは貴重なおかず戦力だし、幸いドゥミグラスソースもたっぷり(笑)。
しまいには禁断のスパゲティon白ごはん。

なんとか9割がた食べたところでスパゲティとチェンジ。
それが7割がた残っていたという ( ̄▽ ̄;)!!ガーン

コメを食べるのに集中していて味がよくわからなかったが(苦笑)、チェンジ後のスパゲティはかなり好きな味。
魚介のだしが濃厚で、具材の火の通しかげんも絶妙。

完食証拠写真
ライスもパスタも、完食。
もちろんですとも。

ハラいっぱいすぎて、食後のコーヒー飲み干すのに苦労したという (・Θ・;)
このお店、普通盛りで、あらためて心安らかに味わいたい。。。

[DATA]
イタリアンレストラン トスカーナ
東京都立川市錦町1-4-7
https://toscana-tachikawa.owst.jp/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/vWmNEJipGc4




ジョウビタキ♂(GREEN SPRINGS / 立川市)
寒くなると活動度が落ちる。
夏の間、月に4~5回、つまり毎週のように車で出かけていたのが、10月以降ぐっと回数が減っている。
電車に乗る回数は逆に増えているので、活動度が落ちるというよりクルマを出すのがおっくうになるのだね、ハンドル冷たすぎて。
しかしもう2週間車を動かしていないのでさすがに不安になり、近場にでも出かけることにした。
とりあえず立川の「IKEA」へ。
買い物のあと昼ごはんという計画。
ずっと気になっているお店を偶然思い出した。
計画性がないので、気になる店といえども入るのは偶然である。
当然、下調べもしないので、ときどきとんでもない目に遭う。
そういう話です、今回 (;^_^A

立川錦町WINS通りの「トスカーナ」。
創業1960年と、東京でも最古参クラスの老舗イタリアン。

雑然とした店頭ディスプレイにはどこか既視感があり、ピザといえば六本木ニコラスという時代にタイムスリップしたかのよう。

店内に入ると「ご予約は?」とまず聞かれる。
なかなかの人気店のようだが、予約なしでもすぐに席に通された(たまたま?)

ウッディで重厚感ある内装も歴史を感じさせる。
通されたのは2人掛けテーブル席で、両隣の近さが気にならなくもないが、各席を絶妙に仕切ってあり、落としぎみの照明効果もあって、座ってみれば隠れ家感すら感じさせる落ち着いた空間となっている。



土日祝日限定ランチサービスというのが、うれしい。
以前、ちょうどこちらと同年代くらいの老舗レストランにランチサービスのない日曜日に入り、昼ごはん高くついたということがあった。
こういうサービスは意外に少ない。
![]() | ![]() |
せっかくなので、土日祝限定のエビフライとハンバーグの盛り合わせを頼む。
“ライス大盛り無料”と書いてある。
せっかくなので、大盛りに。

もう1品は、シーフードトマトスパゲティ。
サイズがS、M、大盛りとあり、無料なら大盛りにするところだがそうではないのでMに。

すぐスープとサラダが来る。
サラダはキャベツとコーンで、卓上のサウザンアイランド? でいただく。
スープはキャベツのコンソメ。
メインの提供も5分ほどとわりと早い。

「熱いのでお気をつけください」と、エビフライ&ハンバーグの鉄板。
小ぶりのパエリャパンが、おしゃれ♪
続いてやって来たのが…… !! Σ( ̄Д ̄; | | |…

「重いのでお気をつけください」とは言われなかったけど……。
思えば、隣の常連っぽいよく食べそうな若い男性2人組が注文のとき「大盛り… いや、やっぱ普通でいいや」と、大盛りを回避していた。
大食いユーチューバーうんぬんというメニューからも、そのへんのにおいをかぎ分けるべきだった。
スパゲティ大盛りにしなくてよかった… と、心底思いました。

メインの全体像。スパゲティも決して盛りが少ないわけではないのだが…
こうなったらもうしょうがないので開き直り、満腹中枢の指令に追いつかれないよう猛スピードで食べ進める。

エビフライとハンバーグのサイズがそれほど大きくないのは、量的負荷という意味では助かるが、組み立て的に心もとない。
コーンは貴重なおかず戦力だし、幸いドゥミグラスソースもたっぷり(笑)。
しまいには禁断のスパゲティon白ごはん。

なんとか9割がた食べたところでスパゲティとチェンジ。
それが7割がた残っていたという ( ̄▽ ̄;)!!ガーン

コメを食べるのに集中していて味がよくわからなかったが(苦笑)、チェンジ後のスパゲティはかなり好きな味。
魚介のだしが濃厚で、具材の火の通しかげんも絶妙。

完食証拠写真
ライスもパスタも、完食。
もちろんですとも。

ハラいっぱいすぎて、食後のコーヒー飲み干すのに苦労したという (・Θ・;)
このお店、普通盛りで、あらためて心安らかに味わいたい。。。

[DATA]
イタリアンレストラン トスカーナ
東京都立川市錦町1-4-7

[Today's recommendation]

https://youtu.be/vWmNEJipGc4




ジョウビタキ♂(GREEN SPRINGS / 立川市)
ひと昔前のイタリアな? 【オレンジハウスすえひろ亭】
2018.03.25
JR南武線の谷保駅は昔からの住宅地や団地を擁し、駅北口には古い商店街が残る。
シャッターや空き店舗も見られるが、古い物件が残っていたりリノベ型の新しいお店ができていたりと、なかなかおもしろい街区である。

家族が谷保周辺に用事で出かけることがときどきある。
今日も用事ができたというから何かと思えば…
(記事後半をご覧ください)

谷保かいわいをぶらついていて、ずっと気になっていたのが駅前にある年季の入った外観の洋食屋「オレンジハウスすえひろ亭」。

こういう店構えは、下手すると高い。なので珍しく事前に調べました。
食べログによれば、ランチが1000円前後。それなら安心だ。
1965年オープンとも書いてある。期待感が高まる。

店の正面が不思議なつくりで、駐車場に通じる裏口のようである。
と思っていたら、帰るときに判明したのだが、正面と思っていたのはまさに駐車場に通じる裏口であった(笑)。
こっちが大通りなので、土地勘のない人間には紛らわしい。

正面入り口はこちら。東側の裏通りに面している
その裏口にメニュー表が出ていて、ディナーメニューとなっている。狙っていたハンバーグランチ等、“ランチ”の文字が見当たらない。
日曜日はランチサービスはないのではないか? 一応聞いてみることに。
扉を開け、階段を下りてきたおばさまに相方が「ランチはやってないんですか?」
「日曜の食事メニューになります」とおばさま。
「じゃあ大丈夫だね」と、ずんずん階段を上っていく相方。
いや、それがさっきの“ディナーメニュー”だと思うんだが…。

左奥のテーブル席に着く。おばさまにお品書きを渡される。
“ディナーメニュー”
やっぱりー(笑)。
食事メニュー最安値がカレーライス950円。メイン料理はボトムラインで1300円前後が4品。
いやー、失敗失敗。
でもこういうこともたまにはあるので、あきらめというか開き直ることはできるようになった。
昼飯に金をかけるつもりはないという信念を貫き、ミエを張らないことが肝要。

カツカレー(チキンカツ)1270円と、ハンバーグと小エビフライ1390円+ライス300円をオーダー。
「サラダはどうなさいますか?」
「けっこうです」
「スープお付けしましょうか?」
「要りません」
「お飲み物は… いらないですね(笑)」
ホント、こんな感じ。
断わっておくが、おばさまは嫌味なところはまるでないし、わしらもつっけんどんにしているわけではないので、このやりとりはきわめて平和裏に取り交わされている。
それでも昼ごはん2人で3000円コースになってしまった。

創業1965年だけあって趣のある店内。
あちこちに掛けられたキャンティ・フィアスコボトルに象徴されるように、内装イメージはひと昔前のイタリア。というか、ひと昔前の日本のイタリア料理屋。

ものすごく懐かしいつくりだが、どこだったか…。思い浮かんだのが六本木の「ニコラスピザ」だが、もっと似ているところがあった気がする。
とにかく忘却の彼方からいくつものイメージが呼び起こされそうになる店内。

まずカツののったライスの提供。
「カレーすぐ来ますね」とおばさま。

で、まもなくステンレスのカレーポットが来る。

カレーの香りが、この見た目どおり。ポットで提供されるカレーのにおいなのである。これは大事なところ。
食べる前に視覚と嗅覚でタイムスリップできる。

ハンバーグと小エビフライは、グラタン皿 on ステーキプレートと、これも懐かしのビジュアル。

味はどれも昔の洋食。
カレーもハンバーグもエビフライも、みな懐かしの味わい。フライドポテトまで懐かしい(笑)。

覚えがないのはカレーの付け合わせぐらい。
これはビーツだろうか?

ディナーメニューだけあって、さすがにコスパはよろしくない。
しかし1000円前後のランチサービスでこの内容なら、付加価値の高さを考えれば、僕は納得する。

[DATA]
オレンジハウスすえひろ亭
東京都国立市富士見台1-13-15
[Today's recommendation]

https://youtu.be/RVivK7s4ors


老舗洋菓子店の直売店
2018.03.25 白十字 富士見台工場直売店/東京都国立市富士見台1-37-28

用事とは、「白十字」のサービスデー。
白十字は1955年創業の国立の老舗洋菓子店で、毎月25・26日に1割引きのケーキサービスデーを実施している。

さらにオトク情報!
「南口本店」は1割引きだが、谷保に近い「富士見台工場直売店」は15%引き!
シュークリーム130円、モンブラン290円、カシス330円を買う(ここから各15% off)。
JR南武線の谷保駅は昔からの住宅地や団地を擁し、駅北口には古い商店街が残る。
シャッターや空き店舗も見られるが、古い物件が残っていたりリノベ型の新しいお店ができていたりと、なかなかおもしろい街区である。

家族が谷保周辺に用事で出かけることがときどきある。
今日も用事ができたというから何かと思えば…
(記事後半をご覧ください)

谷保かいわいをぶらついていて、ずっと気になっていたのが駅前にある年季の入った外観の洋食屋「オレンジハウスすえひろ亭」。

こういう店構えは、下手すると高い。なので珍しく事前に調べました。
食べログによれば、ランチが1000円前後。それなら安心だ。
1965年オープンとも書いてある。期待感が高まる。

店の正面が不思議なつくりで、駐車場に通じる裏口のようである。
と思っていたら、帰るときに判明したのだが、正面と思っていたのはまさに駐車場に通じる裏口であった(笑)。
こっちが大通りなので、土地勘のない人間には紛らわしい。

正面入り口はこちら。東側の裏通りに面している
その裏口にメニュー表が出ていて、ディナーメニューとなっている。狙っていたハンバーグランチ等、“ランチ”の文字が見当たらない。
日曜日はランチサービスはないのではないか? 一応聞いてみることに。
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扉を開け、階段を下りてきたおばさまに相方が「ランチはやってないんですか?」
「日曜の食事メニューになります」とおばさま。
「じゃあ大丈夫だね」と、ずんずん階段を上っていく相方。
いや、それがさっきの“ディナーメニュー”だと思うんだが…。

左奥のテーブル席に着く。おばさまにお品書きを渡される。
“ディナーメニュー”
やっぱりー(笑)。
食事メニュー最安値がカレーライス950円。メイン料理はボトムラインで1300円前後が4品。
いやー、失敗失敗。
でもこういうこともたまにはあるので、あきらめというか開き直ることはできるようになった。
昼飯に金をかけるつもりはないという信念を貫き、ミエを張らないことが肝要。

カツカレー(チキンカツ)1270円と、ハンバーグと小エビフライ1390円+ライス300円をオーダー。
「サラダはどうなさいますか?」
「けっこうです」
「スープお付けしましょうか?」
「要りません」
「お飲み物は… いらないですね(笑)」
ホント、こんな感じ。
断わっておくが、おばさまは嫌味なところはまるでないし、わしらもつっけんどんにしているわけではないので、このやりとりはきわめて平和裏に取り交わされている。
それでも昼ごはん2人で3000円コースになってしまった。

創業1965年だけあって趣のある店内。
あちこちに掛けられたキャンティ・フィアスコボトルに象徴されるように、内装イメージはひと昔前のイタリア。というか、ひと昔前の日本のイタリア料理屋。

ものすごく懐かしいつくりだが、どこだったか…。思い浮かんだのが六本木の「ニコラスピザ」だが、もっと似ているところがあった気がする。
とにかく忘却の彼方からいくつものイメージが呼び起こされそうになる店内。

まずカツののったライスの提供。
「カレーすぐ来ますね」とおばさま。

で、まもなくステンレスのカレーポットが来る。

カレーの香りが、この見た目どおり。ポットで提供されるカレーのにおいなのである。これは大事なところ。
食べる前に視覚と嗅覚でタイムスリップできる。

ハンバーグと小エビフライは、グラタン皿 on ステーキプレートと、これも懐かしのビジュアル。

味はどれも昔の洋食。
カレーもハンバーグもエビフライも、みな懐かしの味わい。フライドポテトまで懐かしい(笑)。

覚えがないのはカレーの付け合わせぐらい。
これはビーツだろうか?

ディナーメニューだけあって、さすがにコスパはよろしくない。
しかし1000円前後のランチサービスでこの内容なら、付加価値の高さを考えれば、僕は納得する。

[DATA]
オレンジハウスすえひろ亭
東京都国立市富士見台1-13-15
[Today's recommendation]

https://youtu.be/RVivK7s4ors



2018.03.25 白十字 富士見台工場直売店/東京都国立市富士見台1-37-28

用事とは、「白十字」のサービスデー。
白十字は1955年創業の国立の老舗洋菓子店で、毎月25・26日に1割引きのケーキサービスデーを実施している。

さらにオトク情報!
「南口本店」は1割引きだが、谷保に近い「富士見台工場直売店」は15%引き!
シュークリーム130円、モンブラン290円、カシス330円を買う(ここから各15% off)。
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誰もが懐かしい街の洋食屋さん 【キッチン・ヌー】
2018.03.04
鷹の台駅前商店街の入り口のあたりにずっと気になっていたお店がある。女性シェフを描いた絵画が看板代わり。ふんわかしたコミック寄りの筆致がなんともノスタルジックで、昔の学生街の喫茶店を思わせる。
お店の名前は「キッチン・ヌー」。
店舗自体は2階なので、入りづらいといえば入りづらい。

あるとき昼前に通りかかったら、お店の人が看板を出したりと、階下で開店準備をしている。見れば、気難しそうなおじさん。
看板に偽りありだなぁ… と、入りづらさが3割ほどアップした。

本日はいろいろあって入ってみようかとなったのだが、それでも階段の上り口でぐずぐずしている私ども。
イチオシっぽいボード“本日のスペシャルメニュー”は、鶏モモ肉の辛子マヨ照焼きと生アジフライの2種類で、どちらもごはん・みそ汁付き¥1100。
このビミョーに値が張るところも、入りにくいイメージを抱かせる要因の一つ。

これはおそらくランチサービスのようなものだから、値段的にこれがボトムラインだろうと考えてしまうわけだ。
階段の中腹に“選べるヌー定食”という別のセットメニュー(3種)が出ているが、これも1100円。
こぢんまりした店内は、テーブル席のみ20席。
お客さんは2組3人。

例の気難しそうなおじさんが左奥の厨房に出たり入ったりしている。昔の喫茶店のマスター然としたこの方はサービス係のようだ。
窓際の隅っこの席に着く。
BGMは、…なんだろ、これ? イタリア的ななじみのない音楽が流れている。

メニュー表を見ると、実はそれほど高いわけでもない。
1000円前後の定食やパスタがけっこう選べる。焼き魚セットと若鶏の唐揚げセットなんか、サラダ、ライス、みそ汁付きで920円だ。
この店は店頭で1100円を前面に出して損してるんじゃないかと思った。
注文は、ハンバーグセット1000円と生姜焼きセット1000円。
厨房内は見えにくい構造だが、ちらちら料理人の姿が見え隠れ。そして、配膳口にできた料理を運んできた。
あ…! 看板の絵のおねえさん…。
もちろん生身の体、経年による多少の変化はあるものの、看板の絵はこちらの女性シェフ(チーフさん)の雰囲気をよく捉えたものだったのだ。
看板どおりとはいかないが、偽りもなし。
いろいろな先入観が逆転した瞬間。よく見るとマスターも優しそうなおじさんじゃないか(笑)。
この雰囲気、懐かしい喫茶店の思い出がいろいろよみがえってくるようだ。

ホームページによると今年で19年目。
――ユニークな経歴を持つ夫婦が料理のジャンルにこだわらず、営業のスタイルにもとらわれない、自由な形の食のスペースを提供したいと始めたレストランです。

大きめのハンバーグは、よくこねてしっかりまとめてあるタイプ。
やや硬めだが肉汁たっぷり。
付け合わせサラダのほかに、ハンバーグの下にタマネギのソテーが敷いてある。

濃厚なデミグラスソースはご飯が進む味。

生姜焼きは、タマネギたっぷり、肉も大きめ厚めが3枚。洋食というより街の定食屋のようなビジュアル。こちらも濃いめの味付けで、当然ご飯によく合う。
どちらも気取りのない、学生街らしいご飯をたくさん食べさせるための料理という印象。そしてご飯とみそ汁がしっかりおいしい。

おそるおそる入ってみて、出るときはすっかりなじみの店のような気にさせられている。
誰もが懐かしいと感じる雰囲気。
そんなお店。

[DATA]
キッチン・ヌー
東京都小平市たかの台46-9
http://www7b.biglobe.ne.jp/~kitchen-nous/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/xuNMU3dduvw


コダイラブランド!
2018.03.04 ドリヤン洋菓子店/東京都小平市たかの台46-8

小平産ブルーベリーを練り込んだ“コダイラブランド”認定品ブルーベリーバームクーヘンほか。
ブルーベリーバームクーヘン210円、ブルーベリーティーケーキ170円、菓夢菓夢160円(各2)
鷹の台駅前商店街の入り口のあたりにずっと気になっていたお店がある。女性シェフを描いた絵画が看板代わり。ふんわかしたコミック寄りの筆致がなんともノスタルジックで、昔の学生街の喫茶店を思わせる。
お店の名前は「キッチン・ヌー」。
店舗自体は2階なので、入りづらいといえば入りづらい。

あるとき昼前に通りかかったら、お店の人が看板を出したりと、階下で開店準備をしている。見れば、気難しそうなおじさん。
看板に偽りありだなぁ… と、入りづらさが3割ほどアップした。

本日はいろいろあって入ってみようかとなったのだが、それでも階段の上り口でぐずぐずしている私ども。
イチオシっぽいボード“本日のスペシャルメニュー”は、鶏モモ肉の辛子マヨ照焼きと生アジフライの2種類で、どちらもごはん・みそ汁付き¥1100。
このビミョーに値が張るところも、入りにくいイメージを抱かせる要因の一つ。

これはおそらくランチサービスのようなものだから、値段的にこれがボトムラインだろうと考えてしまうわけだ。
階段の中腹に“選べるヌー定食”という別のセットメニュー(3種)が出ているが、これも1100円。
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こぢんまりした店内は、テーブル席のみ20席。
お客さんは2組3人。

例の気難しそうなおじさんが左奥の厨房に出たり入ったりしている。昔の喫茶店のマスター然としたこの方はサービス係のようだ。
窓際の隅っこの席に着く。
BGMは、…なんだろ、これ? イタリア的ななじみのない音楽が流れている。

メニュー表を見ると、実はそれほど高いわけでもない。
1000円前後の定食やパスタがけっこう選べる。焼き魚セットと若鶏の唐揚げセットなんか、サラダ、ライス、みそ汁付きで920円だ。
この店は店頭で1100円を前面に出して損してるんじゃないかと思った。
注文は、ハンバーグセット1000円と生姜焼きセット1000円。
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厨房内は見えにくい構造だが、ちらちら料理人の姿が見え隠れ。そして、配膳口にできた料理を運んできた。
あ…! 看板の絵のおねえさん…。
もちろん生身の体、経年による多少の変化はあるものの、看板の絵はこちらの女性シェフ(チーフさん)の雰囲気をよく捉えたものだったのだ。
看板どおりとはいかないが、偽りもなし。
いろいろな先入観が逆転した瞬間。よく見るとマスターも優しそうなおじさんじゃないか(笑)。
この雰囲気、懐かしい喫茶店の思い出がいろいろよみがえってくるようだ。

ホームページによると今年で19年目。
――ユニークな経歴を持つ夫婦が料理のジャンルにこだわらず、営業のスタイルにもとらわれない、自由な形の食のスペースを提供したいと始めたレストランです。

大きめのハンバーグは、よくこねてしっかりまとめてあるタイプ。
やや硬めだが肉汁たっぷり。
付け合わせサラダのほかに、ハンバーグの下にタマネギのソテーが敷いてある。

濃厚なデミグラスソースはご飯が進む味。

生姜焼きは、タマネギたっぷり、肉も大きめ厚めが3枚。洋食というより街の定食屋のようなビジュアル。こちらも濃いめの味付けで、当然ご飯によく合う。
どちらも気取りのない、学生街らしいご飯をたくさん食べさせるための料理という印象。そしてご飯とみそ汁がしっかりおいしい。

おそるおそる入ってみて、出るときはすっかりなじみの店のような気にさせられている。
誰もが懐かしいと感じる雰囲気。
そんなお店。

[DATA]
キッチン・ヌー
東京都小平市たかの台46-9
http://www7b.biglobe.ne.jp/~kitchen-nous/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/xuNMU3dduvw



2018.03.04 ドリヤン洋菓子店/東京都小平市たかの台46-8

小平産ブルーベリーを練り込んだ“コダイラブランド”認定品ブルーベリーバームクーヘンほか。
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まるでおもちゃ箱… な洋食屋さん 【グルマンやま】
2017.06.25
「手動ドア」と書かれた故障した自動ドアを開けて店内に足を踏み入れた瞬間、異世界に迷い込んだような感覚にとらわれる。
どこの国かはわからないが、ヨーロッパ的な、いつの時代かわからないが、そう遠くない過去。
哀愁を誘うアコーディオンの音色に柱時計のチックタックが重なり、催眠術にかけられる。

陶器の人形、蝋燭ランタン、樹脂製果物、柱時計、ウェルカムボード、木製のフォーク、浮沈子、バンブーの風鈴、カンテラ、陶器の呼び鈴、ブラックボード、ステンドグラスシール、木製レリーフ、電飾ランプ、イーゼル、のらくろのぬいぐるみ、風車の置き物、ピンク電話、サンタクロース、ワイングラス……。

狭い店内には無秩序、無国籍、ノンジャンル、ノンポリシーに、目いっぱい飾り付けが施され、まるでおもちゃ箱のよう。

西武池袋線秋津駅とJR武蔵野線新秋津駅の乗り換え通路。突き当たりを右に曲がる本流を離れ、左を行くまばらな流れ。
その裏道沿いのビルの1階にある老舗洋食店「グルマンやま」。

店内は、せいぜい2人でしか使えないテーブルが2つ。その周り3辺が矩形のベンチで、テーブルをくっつけてもキャパは5人までがやっと。
狭いカウンター席は5席。

12時17分に来店。
本日はテーブルが予約席となっており、カウンターの奥側から座る。
BGMはアコーディオン。タンゴと思えばワルツ、ジャズ、しまいに『恋はみずいろ』。あくまでもノンジャンル。限りなく俗っぽい孤高。
あえて国籍を決めるとしたら、妻の印象はイタリアだという。壁に掛けられた写真はシェフの修業時代。
日付は1984年、ローマのアルフレッドという料理店でのものだそうだ。

ワインの銘柄はイタリアとフランスで半々ぐらい。メニューには北海タコのカルパッチョ、ベーコンポテトのバルサミコ風味、モンタデッラソーセージとイタリアンが並ぶ。

まずカップスープが出される。黄色みの強いジャガイモのポタージュ。
細かいみじん切りの葱系が散らされ、食感のアクセントとなる。味は濃厚だがさらっとした口当たり。

私はやまランチ(ハンバーグステーキ)1000円+目玉焼き添え(80円)。

鉄板にのったハンバーグはふわっとした食感で、ほろっと崩れる。付け合わせはキャベツにモヤシ、シシトウ、フライドポテト。
ソースが特徴的で、トマトとタマネギベースのような甘味と酸味に、しょうゆとショウガの風味が加わる。

妻はAランチ(豚肉の鉄板焼き)860円。
鉄板にもやしが敷かれ、ソテーした豚肉、水菜と重ねてある。こちらも別容器のソースが独特で、野菜の甘味にビネガーの酸味が爽やか。

来るたびに微妙に印象が変わる。BGMの選曲にも左右されるし、掲示物に地域の連絡事項があったりと、現実と異世界のまだら模様の濃淡がそのつど変わる。
それでも料理のおいしさはいつも変わることはない。

[DATA]
グルマンやま
東京都東村山市秋津町5-13-17
[Today's recommendation]



https://youtu.be/p2OAziL_Zug
「手動ドア」と書かれた故障した自動ドアを開けて店内に足を踏み入れた瞬間、異世界に迷い込んだような感覚にとらわれる。
どこの国かはわからないが、ヨーロッパ的な、いつの時代かわからないが、そう遠くない過去。
哀愁を誘うアコーディオンの音色に柱時計のチックタックが重なり、催眠術にかけられる。

陶器の人形、蝋燭ランタン、樹脂製果物、柱時計、ウェルカムボード、木製のフォーク、浮沈子、バンブーの風鈴、カンテラ、陶器の呼び鈴、ブラックボード、ステンドグラスシール、木製レリーフ、電飾ランプ、イーゼル、のらくろのぬいぐるみ、風車の置き物、ピンク電話、サンタクロース、ワイングラス……。

狭い店内には無秩序、無国籍、ノンジャンル、ノンポリシーに、目いっぱい飾り付けが施され、まるでおもちゃ箱のよう。

西武池袋線秋津駅とJR武蔵野線新秋津駅の乗り換え通路。突き当たりを右に曲がる本流を離れ、左を行くまばらな流れ。
その裏道沿いのビルの1階にある老舗洋食店「グルマンやま」。

店内は、せいぜい2人でしか使えないテーブルが2つ。その周り3辺が矩形のベンチで、テーブルをくっつけてもキャパは5人までがやっと。
狭いカウンター席は5席。

12時17分に来店。
本日はテーブルが予約席となっており、カウンターの奥側から座る。
BGMはアコーディオン。タンゴと思えばワルツ、ジャズ、しまいに『恋はみずいろ』。あくまでもノンジャンル。限りなく俗っぽい孤高。
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あえて国籍を決めるとしたら、妻の印象はイタリアだという。壁に掛けられた写真はシェフの修業時代。
日付は1984年、ローマのアルフレッドという料理店でのものだそうだ。

ワインの銘柄はイタリアとフランスで半々ぐらい。メニューには北海タコのカルパッチョ、ベーコンポテトのバルサミコ風味、モンタデッラソーセージとイタリアンが並ぶ。

まずカップスープが出される。黄色みの強いジャガイモのポタージュ。
細かいみじん切りの葱系が散らされ、食感のアクセントとなる。味は濃厚だがさらっとした口当たり。

私はやまランチ(ハンバーグステーキ)1000円+目玉焼き添え(80円)。

鉄板にのったハンバーグはふわっとした食感で、ほろっと崩れる。付け合わせはキャベツにモヤシ、シシトウ、フライドポテト。
ソースが特徴的で、トマトとタマネギベースのような甘味と酸味に、しょうゆとショウガの風味が加わる。

妻はAランチ(豚肉の鉄板焼き)860円。
鉄板にもやしが敷かれ、ソテーした豚肉、水菜と重ねてある。こちらも別容器のソースが独特で、野菜の甘味にビネガーの酸味が爽やか。

来るたびに微妙に印象が変わる。BGMの選曲にも左右されるし、掲示物に地域の連絡事項があったりと、現実と異世界のまだら模様の濃淡がそのつど変わる。
それでも料理のおいしさはいつも変わることはない。

[DATA]
グルマンやま
東京都東村山市秋津町5-13-17
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