渋谷といえば! な老舗台湾料理店 【麗郷 渋谷店】

2019.07.28

 今日は夕方に渋谷に用事。
その前に昼ごはんを渋谷でとることにした。


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渋谷に来ると、「まずは『麗郷』」となる。
“まずは”とはtop priorityという意味で、「渋谷といったら、やっぱ『麗郷』でしょ」みたいな。

“まずは”のあとは当然、“次は”となるはずだが、それがない。
お店候補はいくらでもあるが、そもそも渋谷に来る機会がない。

思い返すと、渋谷に来たのはたぶん4年ぶり。4年たって「じゃ、次はどこそこね」とはならない。
やっぱ「まずは『麗郷』」からやり直し。


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「麗郷」は道玄坂小路にある台湾料理店。1955(昭和30)年創業の老舗である。
以前、渋谷圏の東横線沿線に住んでいたころ、当然渋谷で飲むことが多く、そんなときに入ったりしていた。昼より夜に使う店という印象。


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行列覚悟で行ってみると、フロアマネージャー風のおじさんが往来を眺めたりとお手すきの様子。すぐに円卓の隅に席をとることができた。
そのあとたちまち順番待ちが発生しているので、ちょうどはざまで運がよかったもよう。


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「麗郷」といえばシジミ。メニュー表にただ“海蜆 シジミ”と書いてある、まあシジミのニンニク炒めみたいなやつ。
ほとんどの席にシジミの皿が運ばれていく。
あとは腸詰と野菜炒め的なものに、ビールか中国酒… というのがお決まりのコースだ。


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日曜ということもあり昼からビールのお客も多いが、僕らは用事があるので、水。
注文は、五目そば900円、やきビーフン800円、水餃子800円。
ビールがないので、シジミも腸詰も頼まない。


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5分とかからずビーフン来る。


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これもシジミと同じくらいよく出る皿で、作るほうも見込みでどんどん作っていると思われる。
具は豚肉、モヤシ、ニラなどシンプルで、たっぷりの干しエビが味の決め手。


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これがあっさりしているようで、実はかなりオイリー。
たちまち窮地に陥る。
(ビ、ビール…) (*゚Д゚人) ハアハア…


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そこへ水餃子の追い撃ち。
「ビ……」 (>ω<) クッ…

な、なんとかこらえました。ハアハア…。


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五目そばはボソッとした太麺が特徴的。日本のラーメン文化にはないタイプの麺である。硬いけれどもしなやかなコシはない、焼きそば用の蒸し麺のような。
実際、ここの五目やきそばは、汁のありなし以外はほぼ同じ内容である。


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この麺が、五目のあんかけに実によく合う。どんどん汁気を吸い、餡とも絡んで一体化していく。
麺の優劣はコシのありなしだけじゃないんだ… と昔、蒙を啓かれる思いがしたのである。


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いつも五目そば+五目入りやきそばと頼むことが多く、芸がない感じだったので変化をつけてみたが、やきビーフンとの組み合わせは正解だった。
これプラス、シジミと腸詰にビールときたら言うことなし!
昼からちょっと裕福な華僑気分が味わえそうだ。


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[DATA]
麗郷 渋谷店
東京都渋谷区道玄坂2-25-18



[Today's recommendation]

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https://youtu.be/rhmP47TPoh4





ゆったり焼き肉したい人に超オススメな…! 【平和亭】

2019.06.06

 10日ほど前の記事に夏のはじめに食べたくなるものを列挙していて、このところのテーマがそれをなぞっていることに気づいている人はたぶんいないと思うが、そういう記事構成になっているのは、たまたま。
たまたまであるが、偶然ではない。どういうことか。
それは、自分は自分ということ。

「タンメンとか、あんかけ焼きそばとか、冷やしたぬきそばとか、食べたいなぁ…」と書いている当人が、街を歩いていたらタンメンが食べたくなって中華屋に入った。翌日、その人はあんかけ焼きそばが食べたくなった。その次の日は冷やしたぬきそば…。
それだけの話で、これはごくごく自然な流れである。

ということで、本日はやはり上の記事に列挙してある焼き肉。


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東京街道にある案内看板


西武新宿線花小金井駅と小平駅のちょうど中間、昭和病院の裏手の農地と新興住宅の入り混じったエリア。


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小平商工会が運営する地域情報サイト「こだいらネット」の自己PRにも
「えっ! こんな所に焼肉屋さんが! というような場所にお店はありますが…」
と書いてあるように、出会いはハプニング感いっぱいな焼き肉店「平和亭」。


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僕はたぶん開店当初から認識しているが、入るのはこれが初めて。
一人焼き肉は、人生2度目。


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ここの通りは六中通りというらしいが、たしかに主だった施設は小平第六中学校ぐらいという土地である。
一本西に並行する新小金井街道は西武新宿線と交わるこの区間が長く未開通だったので、そのころは抜け道として使われていたのかもしれない。


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場所柄、自宅軒店舗だと思うが、店内は意外に広く、入って正面が4人席×6、右手の窓際に掘りごたつの座敷席が4ブロック。


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これもちょっと意外というか、うれしいことにランチメニューが充実していて、まあまあリーズナブル。
3種類の焼肉定食からランチカルビを選択。キムチ・生野菜・コーヒーのサービス付きで950円(+税)。


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切り盛りしているのは意外に若めの男性1人。


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実はこのお店についてずっと思い違いをしていたことが判明した。
六中通りの400m東の野中通りにかつて焼き肉屋があって、なくなったと思ったらこちらができた。店名も似ていたように思って、移転したものとずっと思い込んでいた。
で、聞いてみたらその事実はないという。


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こちらは以前、花小金井駅前(「ミモザ美容室」や中華料理「栄信軒」の路地とのこと)で営業していて、「ちょうど2002日韓ワールドカップの年に移転して17年。つい一昨日、創業45周年を迎えました」という老舗であった(上のこだいらネットでは“昭和51年創業”となっているが、そのへんの誤差はおいといて (/_-)/


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駅前のそのあたりは、いまでもハナコでいちばんディープかつ心落ち着くエリアで、かつて焼き肉屋さんがあったと言われれば、そういえば思い浮かぶようでもある。


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ところで、これは一人焼き肉というものをやってみたいがいまひとつ踏み切れない、という世の男性女性に朗報じゃないかと思う。
なにより隠れ家感いっぱいの立地。それにそんなに混むことはなさそうだし、たとえ混んでも席の配置がゆったりで圧迫感がない。店員さんは好感度抜群で1人でも疎外感が薄い。
もちろん焼き肉もキムチもナムルもおいしい。


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一人焼き肉的なことがきわめて苦手な自分の感覚として、非常に居心地がよいと。
これはそうした情報発信なので、ぜひとも有効活用していただきたい。


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[DATA]
平和亭
東京都小平市花小金井8-8-5
http://www.kodaira-net.jp/heiwa/



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https://youtu.be/B5T9LLtpJHg

激変の団地の外れに郷愁の街中華 【昇龍】

2019.03.18

 子どものころからの床屋嫌いの自分にとって仕事が速いのは床屋の最高のサービスであり、「QBハウス」の登場は福音のように思われた。顔を覚えられるのが恥ずかしいのでしょっちゅう店を変えていた若いころのクセで、いまもQBハウスをローテーションしてしまう。ということで、久々の散髪はひばりが丘へ。


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散髪のあとはお昼ごはん。
床屋は「西友 ひばりが丘団地店」内にあり、その周りの商業エリアとひばりヶ丘駅を結ぶバス通り(中原通りというらしい)にある古めかしい中華料理店「昇龍」へ。


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この道は頻繁に通るので店舗外観は見続けてきたが、とにかく入りにくそうだなぁ… と(笑)。どの角度からも攻略の糸口が見つからないという難攻不落な店構えである。


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店頭の品書きでセットメニューの有無等を確認しつつ呼吸を整えて入店。


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当然のように先客なし。
ちょっと意表を突かれたような反応のおかあさん、ホールの電気をつけ、テレビのスイッチを入れ…。


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なんというか、昨日の「千曲食堂」にも負けないというか…。
店内はあらゆる角度、みごとに年輪を重ねてます。


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カウンターは物置状態で、テーブル2卓のみの小さいお店だ。
お店の人は年配のご夫婦?


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「昇龍」といえば上野の有名店が思い出されるけれども、もちろん関係ないとは思うが自信ないので断定はしない。
とは思うけれども、「昇龍」といえばやっぱりギョーザしか思い浮かばない。
ギョーザ絡みのセットは… と? 正油ラーメン+ギョーザセット780円しかないようだ。


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「えーと…」と、おかあさんは壁の品書きに注文の品を発見できず (; ^。^A ォィォィ…
注文後ややあって、「このセットでいいのよね…?」ともう一回確認された (-ω-;) ウーム…
出前主体なのか、来店客に慣れていなさそう、というか…。


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ラーメンは濃口しょうゆの清湯スープという東京ラーメンの王道スタイル。
トッピングのバランス感覚もよい。


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庇テントか暖簾の色が写り込んで赤っぽく見える。スミマセン…


麺は中太ストレート。肩ロースのチャーシューはかみしめると懐かしい味がする。


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ギョーザは、街中華としては大きめ。具はゆるい感じで野菜主体。
野菜の甘味にニラ、ショウガがキリッと効いている。


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この10年で大きく変わったひばりが丘団地と背中合わせな、何十年も変わらぬ姿のレッドリスト的存在。


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[DATA]
昇龍
東京都西東京市ひばりが丘2-8-4



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Vangelisの名作『China』のメーキング映像。見どころ(聴きどころ)は 05:57~『The Tao Of Love』
https://youtu.be/BZGui6q-f6o


シビレる! ばかうま焼きそば 【揚子江】

2018.10.29

 東村山市のグルメ情報として、市内のお店限定という超ピンポイントな「東村山グルメ日記2」というブログがある。東村山では知らない人はいない? という有名ブログで、前身の「東村山グルメ日記」から数えれば14年分に及ぶていねいな取材に基づく膨大なデータは市民の宝と呼ぶにふさわしい。

もちろん僕もチェックしていろいろ勉強させていただいているが、ときどき飯テロのようなことになるから要注意だ。
その一例が、今回食べに行った「揚子江」の麻婆炒麺
この記事を読んで以来ずっと引っ掛かっていたが、なにしろ入りにくいオーラマックスなお店である。おいそれと踏み込めるものじゃない(笑)。


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先日、三鷹の「東園」で隣のお客さんが食べているマーボー焼きそばが実にうまそうだった(詳細はkenbooさんの実食リポートをご覧ください)。
それが背中をプッシュ。


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引き戸を開けると左奥のテーブル席に座っていたご主人とおかみさんが、ガタッという感じで中腰に。
なにも来客に驚かなくても (;^_^A …

間違えられないように、引き戸の曇りガラスに裏から透けて見える“麻婆炒麺”の短冊を指さしながら「この焼きそばを…」と注文。


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厨房ではショウガを刻む音から始まり、意外に時間がかかる。
湯切りの音が聞こえるから、麺は蒸し麺ではなくラーメン類と共通のようだ。


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約15分後、ご主人が小ライスとともに焼きそばを運んでくる。
あとでスープも来て、ぱっと見、麻婆豆腐定食のようなビジュアルに。


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ご主人が麻婆のてっぺんを指さして、「ホァジャオ」と。「嫌だったらどかしちゃって」
「いやいや、大好き」
それにしても、ホールで50粒くらいのってるんですけど。末端価格にして… 何円だ?(笑)。


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麻婆にはちゃんと豆腐も入っていて、麻婆豆腐としてきっぱりご飯のおかずにもなるという組み立て。
小ライスには必然性がある。


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「あまりピンとこない?」とご主人。「オレのひらめきだから、どうだか…。このへんの人たち、ピンとこないみたいなんだよ」
こちらの麻婆豆腐はちょっと独特で、ひき肉のほかにショウガと干しシイタケくらいしか使われていないようでいて、調味料が本式なのか味に深みがある。クセになる味で、僕は字づらを見ただけでピンとくるものがあった。

「漢字も読めないっていうの、このへんの人たち。これはチャウメンって読むの」
マーボチャウメン。


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麻婆豆腐に比べて砂糖とオイスターソースを減らしているそうだ。
一つ疑問がある。
「ここの麻婆豆腐って、山椒使ってました?」
「あのね、昔は使ってた。でもこのへんの人たち、みんな『それ、いらないからどかしといて』って言うの。でも材料買うとこんなに来ちゃって(と、両手いっぱいの仕草)、余ってしょうがないから、もう知らんぷりして混ぜちゃってる(笑)」


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参考写真:炒飯とセットの“半マーボ”(2017.06.28撮影)


このシンプルな材料でこれだけの味を出せるのは料理人としての非凡なセンスの表れだと思うが、それが“このへんの人たち”にはいまひとつ伝わらず、ずっともどかしい思いをしてきたのかもしれない。

もう一点不満がある。
「このへんの人たちは麺を食べない、都会と違って。出前だってご飯ものばっかり。うちじゃ麺も粉から自分で作ってるんだよ。だって中華街の店なんか、みんなそうでしょう。当たり前なの」


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僕がこのへんでは見かけない顔で、都会から来たのかもしれないし、それなら好きかもしれないから花椒50粒ものっけてみたのかな。在庫減らしに? o( ̄ー ̄;)ゞ ウーム…
花椒好きだからいいけど。
今度は長靴いっぱい食べたいや。


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[DATA]
揚子江
東京都東村山市萩山町5-2-5



[Today's recommendation]


https://www.youtube.com/watch?v=8lVo__N26Uo



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◆ 猫写真はこちら その1 その2


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