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思いがけない異文化交流 【ミンガラバー】

2023.01.03

 前記事の続きで昼ごはん編。

七福神めぐりでは昼ごはんで確実に苦労する。
理由は明白だ。
土地勘のない場所というのが一つ。
正月で開いている店が少ないというのが一つ。
…というように悪条件が重なっているにもかかわらず、何の対策もとらないというのが一つ。
前回なんか「なか卯」だったもんな…。

七福神のゴールの鬼子母神から高田馬場まで歩く。
アテがあるわけじゃないが、馬場ならなんかあるだろう。
(↑という毎度おんなじおんなじな、極楽とんぼ…)

そして何もなかった Σ( ̄ε ̄;| | |・・・


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いちおう知っている店を見て回るわけだが、どこもやっていない…
というか、チェーン店は開いているというかチェーン店しか開いていない。


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念のため駅前交差点から坂を下って雑居ビル半地下のちゃんぽん屋さんをのぞいてみる… がやっぱりダメ。
ん…? そっちの店は開いてるかも。

と、昔ながらの地下飲食店街に救いがありました ♪(* ̄∇ ̄)/


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ミャンマー料理店「ミンガラバー」。


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高田馬場は“リトルヤンゴン”とも呼ばれ、ミャンマー人コミュニティが形成されミャンマー料理店の多いことで有名。
ミャンマー料理は気になりつつもハードルの高いものを感じこれまで食べたことがなかった。
ちょうどよい機会かもしれない。


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いざ、入店。
14時近くにもかかわらずほぼ満席で、お客の多くは異邦人である。
「はーい♪」と奥から声はすれど、忙しいとみえなかなか人は出てこず、久々のどアウェー光線を満身に浴び入り口に立ち尽くすわしら。

ややあって対応してくれたホール係のおかあさんのきわめてフレンドリーな接客&的確な日本語に、緊張は一気に緩んだのでありました。


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あとで調べると、「ミンガラバー」は高田馬場のミャンマー料理店の中でも古株(1997年創業)&高評価のお店で、こちらはその2号店として2014年にオープン(ただし“本店”はGoogleマップで検索できないので動静は不明)。

ビル入り口の看板にあったランチメニューを注文しようと思ったが、今日はやっていないとのこと。
お正月なんだからしょうがないし、開いてるだけでありがたい。


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ということで、注文は単品でチェーオーピュウ(温かいスープに豚のガツ・ハツ・レバー・ミンチボール入り塩味ビーフン)と、ダンパッウ(炊き込みご飯鶏モモ肉のスパイシー煮込み添え)に。


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チェーオー… のほうはいろいろ日本人にとってクセの強い料理なのか、わしらを心配してか、注文後「モツが入りますが…?」「太いのと細いのと、麺はビーフンですが…?」と2度確認に来た。
いまひとつニュアンスがわからず、「大丈夫です」と応えた。


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で、やってきた麺料理、まさに太いビロビロ麺と細いビーフン風と両方入った、麺好きにはたまらないダブル麺なのであった。
白濁しているスープは白湯製法かな、想像していたミャンマー料理の情熱系のイメージを覆す穏やかな味わいである。


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添えられている小皿の唐辛子ペーストも、甘酸っぱいが辛さは強くない印象。
と思っていたら、「辛いのがお好きでしたら」と出された卓上調味料は、タイ料理店でおなじみ、唐辛子ナンプラー漬け&青唐辛子酢漬けであった。
これを加えると一気にアジアンテイストに。


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ダンパッウの鶏肉はほろほろと崩れるほどよく煮込まれて、スパイスがよく効いた感じはインド&ネパールカレーに近いかな。


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グリーンピースやレーズンを炊き込んだインディカ米の上にカシューナッツがトッピングされていて、これがいいアクセントになっている。


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初めてミャンマー料理を味わったわけだが、どちらの料理もおいしかった。
周りから聞こえてくる知らない言語の中にいても、居心地は悪くないと感じられる。
評価が高いのも納得。


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[DATA]
ミンガラバー(MINGALABA)
東京都新宿区高田馬場2-18-6 柳屋ビルB1F
https://www.instagram.com/mingalaba_takadanobaba/?hl=ja





[Today's recommendation]


https://youtu.be/-7IRnin9gF0



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コミュニティの中心に神社カフェ 【風薫る 神社なおきち】

2021.03.14

 相方が西東京市中央図書館に用事があるというので、気になっている情報を確かめに一緒に田無へ。
田無神社の境内にカフェがある(出る?)という。
境内のカフェといったらまさに門前の茶屋(境内だから門ナカか…)。昨年来、惹かれているテーマである。


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田無神社は五柱の龍神をお祀りし、霊験あらたかな場所といわれ、東京を代表するパワースポットとされている。
一方、FM西東京に『田無神社ラジオ』という番組を持つなど、“開かれた神社”として新しいことにも積極的に取り組んでいる。


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参道のお参り順に、南の赤龍、西の白龍、東の青龍、北の黒龍

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金龍は四龍の中心の本殿にあって、普段は見ることができない


人気のパワースポットだけにけっこう人出はある。屋台も出ている。
縁日風の横断幕に飾られたいかにも屋台という2~3軒の向こうに、明らかに毛色の異なるスタイリッシュな売店が。くだんのカフェと思われる。


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「風薫る 神社なおきち」というらしい。
よく見ればキッチンカーで、トタン屋根などで見事にレトロチックにデコッてる。
あま酒と珈琲、ドライいちじくを注文。


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「いつもここでやられてるんですか?」
「だいたいそうですね」と店主風の若い男性。「あと駅の近くで小さな喫茶店やってます」


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以前は新町の古民家で活動していたが、そこがなくなってカフェという形になったという。
「ドイトのあたりだったんですけど」
「あの広い農家風の! …え? あそこなくなっちゃったの!?」
「はい。新しい住宅がきれいに並んでます」
「もったいない…」


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なぜその古民家を知っていたかというと、以前東村山の「喫茶にじのまど」店頭で不定期に売り出していたベーグル屋の「HARU HANA」さんがそちらでも出店しているというので、おもしろそうだから行ってみようと言いつつそのままになっていた案件なのである。
本当にもったいない。


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珈琲は東ティモール・レテフォホの豆を手煎りした自家焙煎。
注文ごとに挽いて淹れるという。
時間はかかるが、売店では味わえないレベルのおいしいコーヒーである。


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神社(ジンジャー)あま酒は、その名のとおりショウガ入りで、シナモンパウダーが散らしてある。


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この2種のスパイスが酒かすタイプのあま酒に実によく合う。
新しい味の発見です♪


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ひねり包装は黒糖とドライいちじくで、“こーひーのおとも”と書いてある商品のお試し品のようだ。
こういうものがサービスで出てきたらうれしくなる。


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まったく知らなかったが、あとで調べるとこちらはかなりアグレッシブに活動されている。
店舗だけでも「風薫る 神社なおきち」と田無駅チカの「田無なおきち」、多摩六都科学館の「六都なおきち」、吉祥寺の「吉祥なおきち」の4店。
詳しくはホームページを参照ください。


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前述の西東京市新町「和の家櫻井」の活動など思わぬつながりというか広がりに驚いたが、聞いてみないとこういうことはわからなかったりする。
実際に話をすることの大切さを思い知らされたのであります。


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[DATA]
風薫る 神社なおきち
東京都西東京市田無町3-7-4
https://tanashi-naokichi.com/
https://twitter.com/jinjya_naokichi





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/izoW9_oOxh4


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