夢まぼろしの… 【来々軒】
2023.09.10
前記事に書いたように、(まれに)日本三大稲荷とも五大稲荷とも称される箭弓稲荷神社だが、かつて大いににぎわったという参道もいまやすっかりさびれ、お店らしいお店はほとんど残っていない。
昼ごはんどうしよう?
いえ、ほぼ一択状態ですってば ヾ(・ω・o)

現在の中心商店街は駅反対側(東口)のようで、そっちまで行けばいろいろあるだろうが、暑くて歩き回る気になれないのと、郷愁かき立てるさびれた参道というイメージに引っ張られすぎたのと。

そういう意味では、くたびれた外観の街の中華屋さん。
まさに望むところといえよう(笑)。

入るのにちょっと勇気が要る外観ではあるが、入ってしまえば…
ウィーン… と自動ドアが開き(手動だったかも…)、バッ! とはじかれたようにイスから立ち上がるおとうさんおかあさん。
「いらっしゃいませー!」
先客なし&カウンターのみという、なかなかイカツい境遇なのだった (・ Θ ・ ;) アセアセ

というわけで、じっくり選んでいる状況ではないので、中華屋さんに入ったらだいたいそのたぐいしか食べないともいわれているチャーハン&ラーメン1000円。

もう1品は、えーと、この“ラーメン定”って…?
「ラーメンと餃子とライスのセットです」とおかあさん。

僕らは人がよいので💦 こういうとき手間がかからないように同じものまたは似たようなものを頼む傾向があり、注文はチャー&ラー + ラー定でいいとして、餃子は食べたいがライスは要らないかも… などと協議していると、「ラーメン定でいいんですか?」とおとうさん。
もう持ち場に待機しちゃってる感じ😅
「はい、それでお願いしますm (_ _ ;) m」
職人気質まっしぐらな感じのご主人。
客を急かすというより、試合がやりたくてしょうがないアスリートにも似て、自分の気が急くのだろう(笑)。

セットのチャーハンを力強くかつ徹底的に炒めている様子など、真面目そのもの。
あうんの呼吸で、ネギやらナルトやらと、おかあさんがアシストする。
そんなふうにつくられたものが、おいしくないはずがない。


外観同様、店内も年季が入っているが、こざっぱりとしている印象。
厨房内のいくつもの火口に並べられている鍋など皆ピカピカだし、換気扇まで手入れが行き届いている。

「箭弓さんの参道はむかしすごく栄えたって話ですけど?」
「参道って、ここのことなんでしょうね…」とおかあさん。「確かににぎわったようですよ。講ができてたっていうくらいですから」
「講まであったんですか!?」


おかあさんのお話は伝聞調である。
あとで調べると、こちらの創業は1982年。
その時点ですでに、繁栄は夢まぼろしのいにしえの… ということか…。

ラーメン定の全容(半ライスは隠れちゃってるが)
ちょうど3人組のお客さんが入ってきて、厨房は再び大わらわ。
お話の続きを聞くことはかなわなかった。

[DATA]
来々軒
埼玉県東松山市箭弓町2-11-13
[Today's recommendation]

https://youtu.be/eWf78thGE4E?si=P4G17Iw1E3n44uc0




参道途中の東武東上線踏切
前記事に書いたように、(まれに)日本三大稲荷とも五大稲荷とも称される箭弓稲荷神社だが、かつて大いににぎわったという参道もいまやすっかりさびれ、お店らしいお店はほとんど残っていない。
昼ごはんどうしよう?
いえ、ほぼ一択状態ですってば ヾ(・ω・o)

現在の中心商店街は駅反対側(東口)のようで、そっちまで行けばいろいろあるだろうが、暑くて歩き回る気になれないのと、郷愁かき立てるさびれた参道というイメージに引っ張られすぎたのと。

そういう意味では、くたびれた外観の街の中華屋さん。
まさに望むところといえよう(笑)。

入るのにちょっと勇気が要る外観ではあるが、入ってしまえば…
ウィーン… と自動ドアが開き(手動だったかも…)、バッ! とはじかれたようにイスから立ち上がるおとうさんおかあさん。
「いらっしゃいませー!」
先客なし&カウンターのみという、なかなかイカツい境遇なのだった (・ Θ ・ ;) アセアセ

というわけで、じっくり選んでいる状況ではないので、中華屋さんに入ったらだいたいそのたぐいしか食べないともいわれているチャーハン&ラーメン1000円。

もう1品は、えーと、この“ラーメン定”って…?
「ラーメンと餃子とライスのセットです」とおかあさん。

僕らは人がよいので💦 こういうとき手間がかからないように同じものまたは似たようなものを頼む傾向があり、注文はチャー&ラー + ラー定でいいとして、餃子は食べたいがライスは要らないかも… などと協議していると、「ラーメン定でいいんですか?」とおとうさん。
もう持ち場に待機しちゃってる感じ😅
「はい、それでお願いしますm (_ _ ;) m」
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職人気質まっしぐらな感じのご主人。
客を急かすというより、試合がやりたくてしょうがないアスリートにも似て、自分の気が急くのだろう(笑)。

セットのチャーハンを力強くかつ徹底的に炒めている様子など、真面目そのもの。
あうんの呼吸で、ネギやらナルトやらと、おかあさんがアシストする。
そんなふうにつくられたものが、おいしくないはずがない。


外観同様、店内も年季が入っているが、こざっぱりとしている印象。
厨房内のいくつもの火口に並べられている鍋など皆ピカピカだし、換気扇まで手入れが行き届いている。

「箭弓さんの参道はむかしすごく栄えたって話ですけど?」
「参道って、ここのことなんでしょうね…」とおかあさん。「確かににぎわったようですよ。講ができてたっていうくらいですから」
「講まであったんですか!?」


おかあさんのお話は伝聞調である。
あとで調べると、こちらの創業は1982年。
その時点ですでに、繁栄は夢まぼろしのいにしえの… ということか…。

ラーメン定の全容(半ライスは隠れちゃってるが)
ちょうど3人組のお客さんが入ってきて、厨房は再び大わらわ。
お話の続きを聞くことはかなわなかった。

[DATA]
来々軒
埼玉県東松山市箭弓町2-11-13
[Today's recommendation]

https://youtu.be/eWf78thGE4E?si=P4G17Iw1E3n44uc0




参道途中の東武東上線踏切
〇郎系か、インスタ映えか… 【ラーメン専門店 和】
2018.08.16
今週はずっと忙しい。
普通ならお盆休みの週だと思うが、自分のようなフリーの人間はともかく、仕事相手の会社も普通に稼働している。いまは会社単位の盆休みという習慣はなくなっているんだろうか?
たとえば発注元のNS社の人たちは今週目いっぱい働いている。
だから僕も目いっぱい忙しい。
月・火と昼ごはんに出る時間がとれず、2日続けてカップ麺という悲惨な状況に。
2日続くとさすがに栄養バランスが気になって、火・水と夜ごはんメニューにサラダを加えた。珍しく率先して。
火曜日はミニトマトのサラダ、水曜日はアルファルファのサラダ。
そして今日は、↓↓モヤシのサラダ… ヾ(- -;) オイオイ…

「ラーメン専門店 和」は、とにかくよく通ったラーメン屋である。

このテのお店は、入って「ラーメン」とひと言。
否、食券制だから、入る前に「ラーメン」をポチッとな。
そんな感じで10年も20年も付き合ってきた。

ときには今日のように“栄養バランスが…”とか考えて、トッピングのモヤシをポチッとした日もあったかもしれない。

しかし、このビジュアルに見覚えがない。

モヤシのトッピングをこのように縦に盛るスタイルは、どのあたりに始まるんだろうか。
底面積狭く高く盛ることで、比表面積大きく環境曝露度が高まることによって、モヤシ積層部は冷めやすくなる。その積層構造の最下層を除く多くの部分に、スープの構成成分は行き渡らない。ラーメンの味的にプラス要素はなさそうだ。
二郎系というやつか、インスタ映えというやつか、だと思う。味覚というより話題性。

東京とんこつラーメンにモヤシのトッピングは、言ってみれば出会いもの。
たとえば“ホープ”と付くラーメン屋にモヤシは欠かせない。
こちら「和」、まさにそのタイプである。
ちょっとくどい、もっと言えばジャンキーなテイストが避け難くもあるこの系統の、くどさを薄めるために、モヤシをよく利用する。

ということで、山盛りモヤシラーメン。

こちらはそもそもスープが少なめなので、食べ始めてすぐ全体の流動性が失われる。チャーシューはほろほろで崩れやすいので、モヤシの底からの発掘作業が繰り返されるストレスに原形をとどめない。
そうこうするうちに、このモヤシラーメン、どんどん混ぜそばのような状況に変わっていく。
このグダグダな感じに、一味唐辛子とおろしニンニクを多めに加えてみる。
チープでジャンキー感が増して、なかなかいい。

東京とんこつと位置づけられるラーメン店、実はいまやそう多くない、と僕は思っている。
身近なところを見回してみて、どうですか?
気がついたら、もはや懐かし感漂うお店になっている。

[DATA]
ラーメン専門店 和(かず)
東京都東村山市栄町2-21-23
[Today's recommendation]

https://youtu.be/wb7D-W-QW-8


今週はずっと忙しい。
普通ならお盆休みの週だと思うが、自分のようなフリーの人間はともかく、仕事相手の会社も普通に稼働している。いまは会社単位の盆休みという習慣はなくなっているんだろうか?
たとえば発注元のNS社の人たちは今週目いっぱい働いている。
だから僕も目いっぱい忙しい。
月・火と昼ごはんに出る時間がとれず、2日続けてカップ麺という悲惨な状況に。
2日続くとさすがに栄養バランスが気になって、火・水と夜ごはんメニューにサラダを加えた。珍しく率先して。
火曜日はミニトマトのサラダ、水曜日はアルファルファのサラダ。
そして今日は、↓↓モヤシのサラダ… ヾ(- -;) オイオイ…

「ラーメン専門店 和」は、とにかくよく通ったラーメン屋である。

このテのお店は、入って「ラーメン」とひと言。
否、食券制だから、入る前に「ラーメン」をポチッとな。
そんな感じで10年も20年も付き合ってきた。

ときには今日のように“栄養バランスが…”とか考えて、トッピングのモヤシをポチッとした日もあったかもしれない。

しかし、このビジュアルに見覚えがない。

モヤシのトッピングをこのように縦に盛るスタイルは、どのあたりに始まるんだろうか。
底面積狭く高く盛ることで、比表面積大きく環境曝露度が高まることによって、モヤシ積層部は冷めやすくなる。その積層構造の最下層を除く多くの部分に、スープの構成成分は行き渡らない。ラーメンの味的にプラス要素はなさそうだ。
二郎系というやつか、インスタ映えというやつか、だと思う。味覚というより話題性。

東京とんこつラーメンにモヤシのトッピングは、言ってみれば出会いもの。
たとえば“ホープ”と付くラーメン屋にモヤシは欠かせない。
こちら「和」、まさにそのタイプである。
ちょっとくどい、もっと言えばジャンキーなテイストが避け難くもあるこの系統の、くどさを薄めるために、モヤシをよく利用する。

ということで、山盛りモヤシラーメン。

こちらはそもそもスープが少なめなので、食べ始めてすぐ全体の流動性が失われる。チャーシューはほろほろで崩れやすいので、モヤシの底からの発掘作業が繰り返されるストレスに原形をとどめない。
そうこうするうちに、このモヤシラーメン、どんどん混ぜそばのような状況に変わっていく。
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このグダグダな感じに、一味唐辛子とおろしニンニクを多めに加えてみる。
チープでジャンキー感が増して、なかなかいい。

東京とんこつと位置づけられるラーメン店、実はいまやそう多くない、と僕は思っている。
身近なところを見回してみて、どうですか?
気がついたら、もはや懐かし感漂うお店になっている。

[DATA]
ラーメン専門店 和(かず)
東京都東村山市栄町2-21-23
[Today's recommendation]

https://youtu.be/wb7D-W-QW-8

