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名物“梅”みそかつ丼! 【岩井屋】

2023.05.03

 前記事に書いているように、大高取山を下って名勝・越生梅林を訪れる予定が正午を回ったので先に昼食をとろうと向かったそば店は定休日。
梅林を断念しさらに1.2km先の別のそば店をめざすわしら。
その2軒目のそば店、暖簾は掛かっているが、そばは売り切れ。
なんだかランチ難民スパイラルに陥りそうな予感…。


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なにしろ山歩きのあとだけにアスファルトの車道は単調極まりなく、実際の倍くらいに長く感じられる。
県道61号~30号と比較的交通量の多い道を通ってしまったのも敗因で、最後はストレスフルな行程になってしまった。

さらに1km近く歩いて……


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町役場近くの大衆割烹「岩井屋」、絶賛営業中!
助かった (;^_^A


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1時半近かったが法事? の団体客でホールは埋まっており、小上がり席へ。


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お店のショルダーネームが“大衆割烹”で、メニューはうなぎ・天ぷら・刺し身・うどん…。まさに地域の宴会・会食ニーズを担ってきた感じのお店である。


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越生名物“味噌かつ丼”に惹かれる。
なんか秩父名物わらじカツまたは豚みそ丼を連想させる字ヅラであり、食文化的には豚肉食の秩父圏に近いのかもしれない。

“梅みそかつ丼”というものもあり、やはりそっちを頼んでしまう。越生だけに。
もう1品は天ざるうどん。


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梅みそかつ丼は、薄切り肉の間に越生の梅と青ジソを挟み込んだミルフィーユカツにみそだれをかけたもの。


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たれのベースは豆味噌かな、濃厚なコクとうま味が特徴。
甘めのタレに梅の酸味とシソの香りがアクセントになって、ごはんが進む。


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うどんは細めながら強いコシがあり、ツルッとのどごしがよい。
見た目にも透明感ある上品なうどんで、(食べたことないけど)水沢うどんに近いのかも。


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天ぷらはエビ、キス、ナス、カボチャ、サツマイモ、マイタケ、ノリ… と盛りだくさん。
エビのサイズも立派で、コスパかなり優秀。


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地域の食文化に越生のシンボル“梅”も絡んで、最後きれいにまとまった感じ。

越生編おしまい)


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[DATA]
岩井屋
埼玉県入間郡越生町越生891
http://www3.plala.or.jp/iwaiya/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/oxqnFJ3lp5k



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ボリューム感にビビらされ… 【一翆】

2019.10.01

 東村山野口町の中華料理店「一翆」は、地元ではかなり有名なお店だと思う。
このあたりは僕にとって地元とは言いかねるので“有名”の基準が地元の人とちょっとズレているかもしれないが、こちらは釣り堀に隣接(併設?)しているという点でインパクトが強かった。

釣り堀は2年前に閉園してしまい、いつか“疑似 『孤独のグルメ』 Season 1 第5話”をやってみたいと考えていただけに残念である。


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ともかく、「一翆」は宴会のできる店としてこの地域で貴重な存在。
HPに「二階に座敷がございます。最大60名様まで!」「お食い初め・結納・還暦祝いなどのお祝いや法事のお集まり、会社の会議や各種宴会の方、ご予約頂ければ送迎もございます」とあるように、市内で一、二の規模を誇る大型中華レストランである。


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玄関フードに掲示してある品書きでランチサービスがあることを確認して入店。


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日替わりランチ 800円は、“本日は日替わりめん+ハーフ丼”と書いてある。
お冷を持ってきたベテランおばちゃんが、これを「卵入りしょうゆラーメンと牛スジ丼になります」と説明。
メニュー表の上から付箋を貼っているのだから“本日は~”のところにそう書けばいいわけで、二度手間だと思うんだが、どうなんだろう (・・。) ンー…?


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向こうに見えているのは東村山第四中学校


で、やって来た日替わりランチ、パッと見のボリューム感にビビる ; ̄ロ ̄)!!
このお店に入るのはたぶん20年ぶりぐらいで、上述のごとくさまざまに思いにふけってうわの空なところにコレに出てこられたら、破壊力は相当なものがあるわけで…。


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第一に、ラーメンどんぶりがでかい。
写真では並んでいるミニ丼が小さく見えるが、そうではない。ミニ丼はミニというほど小さくない。

で、そのミニ丼が深い。
見た目以上にご飯の量があって、盛り付けようでは単独で成立できそうなほどである。


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ラーメンは、縮尺的にチャーシューの大きさを推測していただけるとは思うが、ほかにも卵はちゃんと1個分入っていたり、ネギは生と揚げネギの2種類使われていたりと、セットメニューとしてのコストカットの方向性はみじんもなく。


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牛スジ丼は、やわらかく煮込まれた牛スジと、加えられているのはほぼ白菜と、キノコ2種が少々。
素材も味もシンプル。前述のとおり量はかなりある。


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品数が豊富でどこから手を付けたらいいか戸惑うようだが、ランチの感じからするといろんなサプライズが潜んでいそうで、このお店、ちょっとワクワクするかも。


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[DATA]
一翆(いっすい)
東京都東村山市野口町3-12-8
https://issui1986.owst.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/6M4_Ommfvv0


https://youtu.be/qycAD78UonU


“裏原宿”の洋食店 【ロミー】

2019.03.21

 原宿の太田記念美術館に小原古邨展を見に行くという。
原宿駅で降りるのは何年ぶりか覚えていないというくらい久しぶり。太田記念美術館はラフォーレ原宿の真裏にあり、裏原宿といえば昔はそのあたりを指したが、そうして有名になる前から僕はその裏道を熟知していたはずがまったく覚えていない。
学生時代、事情によりこのあたりにあった有名美容院に入ったことがある。
表参道と竹下通りの間のエリアながら人けが少ないところは昔と変わっていない。


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学生時代、原宿の美容院なんかでカッチョよさげにしてた(1982年撮影)



――小原古邨(1877~1945)は、明治末から大正、昭和にかけて活躍した花鳥画の絵師です。海外では、多くのコレクターがおり、展覧会も開催されているのですが、日本ではほとんど紹介されることがなかったため、知る人ぞ知る存在でした。太田記念美術館HPより)


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事前情報ノーチェックで行き、現場で「あ、こういうのね…」みたいな(笑)。


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花鳥画ということで、ほとんどが鳥の絵。
鳥好きの自分は大いに楽しめた。


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ただ意匠重視のあまり、雪景色に夏鳥のオオルリを配するというありえないモチーフがあったり、花と鳥の縮尺がおかしかったりと、ツッコミどころも満載。


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昼ごはんは、竹下通り出口の先の明治通りと平行する原宿通り。
いまではそのあたりを裏原宿というらしいが、多国籍的に、人でいっぱい。


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原宿は社会人なりたてのころ出入りする会社がいくつもあったので気後れとかはまったく感じないが、とにかく昔に比べはるかに人の多いことに閉口する。


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洋食店「ロミー」は、同潤会が残っていた時代の原宿の雰囲気を残す、古いアパートのような物件の1階にある。
通りの喧騒からして難しいかな… と外からのぞいてみると、意外なことに空席があるようで、即刻入店。


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はじめ6人テーブルに相席状態で通されたが、4人テーブルが空くとただちにそちらへの移動を勧められた。
僕らのあとのお客さんもそういう感じで、接客サービスが細やかである。


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注文は、4)ハンバーグとローストポーク目玉付き800円と、5)チキンのマヨネーズ焼きとローストポーク目玉付き800円。


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こういうアンサンブルなメニューのお店の場合、2人で入るときはなるべくダブらないような組み合わせを考えるが、ローストポークがかぶってしまった。実はこれが正解。


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一見ベーコンのようであり、やわらかく煮込んであるわりにはきれいに薄くスライスされているので専用のスライサーを装備しているのかもしれない。


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そのローストポークは、ひと口食べただけでフワッとよい香りが口の中に広がる。香りの主体はスターアニス(八角)で、中国料理の角煮の技法である。


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われわれの注文はどちらももう1品はドゥミグラスソース系で、洋風と中華風の対照が楽しめる組み合わせであった。


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BGMはマライア・キャリーなど。
自分が原宿に少しは用事があったのは、そのサンプリング源のトム・トム・クラブの時代だったなぁ… と。
お店のおばさまのヘアスタイルもそういう原宿モードで、なんか元気をもらった気がした。


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[DATA]
ロミー(ROMMY)
東京都渋谷区神宮前3-26-10





[Today's recommendation]

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小原古邨作『猫と提灯』(左) うちのチビ猫にそっくり…




https://youtu.be/qq09UkPRdFY


https://youtu.be/8eGGSZUfEGA


桃の風呂の隣に素敵な眺め……? 【ベルビュー】

2018.10.21

 国分寺南町2丁目、東元町1・2丁目と歩き(前記事参照)、お昼ごはんにする。


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本日の目的のお店は、お風呂屋さん… じゃなく、コインランドリー… でもなく。
いや、お風呂屋さんでありコインランドリーでもあり…。

そうです。
国分寺街道沿いの銭湯「桃の湯」に併設されたコインランドリーに併設された洋食店「ベルビュー」。
それが本日のお昼ごはんのお店。


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最近このエリアが気になって、下調べのようなことを何度かやって散歩コースを設定してみたわけだが(前報参照)、そのときに見つけたのがこちらの洋食店。


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だいぶ前のことだがテレビのニュースショーで紹介されていたのを思い出した。
国分寺街道は道幅が狭いわりに交通量が多いので、自転車ではめったに通らない。このお店も気になりつつも意識に上ることが少なく、すっかり忘れていた。


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緑のサンプルケースが昭和の洋食屋そのものといったデザインセンスで、コインランドリー併設というユニークな設定以上に強く訴えかけるものがある。
入り口は各施設共用のようだ。
「Salon de café BELLE VUE コインランドリー」という看板に、どっちやねーん! と一応突っ込みを入れつつ、右側のドアを開ける。


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ベルビュー(belle vue)は、フランス語で「美しい景色」。
ちなみに「桃の湯」をフランス語にするとun bain de pêches.
“belle vue attenante au bain de pêches”とか言われたら、フランス人はどういう光景を思い浮かべるだろう。どうでもいいけど ゛(6 ̄  ̄) ポリポリ…


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店内は意外に混み合っていて、カウンター席以外で1ブロックだけ空いていた席に通されつつ「お時間かかりますが、よろしいですか?」と接客係のおばさまに確認される。
われわれはたいがい、お時間は問題なし。
客層はファミリーの団体から近所のじいさん風、年配女性、若い男性… と幅広い。


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こういう雰囲気の洋食屋で食べたくなるメニューが、チキングリルというやつ。学生時代によく食べていたことを、最近ある洋食店で思い出した。
このお店のラインアップなら鶏のモモステーキ(ニンニク醤油)が、まあ僕の思い出のドゥミグラスではないけど近いだろうか。
もう1品は目玉焼きのせハンバーグ。
どちらもライス、スープ、サラダ付きのセットで1280円。


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着慣らした感じのウェイターシャツ姿のおばさまはとても感じがよく、途中「お待たせしてすみません」とわざわざ謝りに来てくれた。


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しばらくして、また僕らの席にやって来たと思ったら、「申し訳ありません、ハンバーグにチーズのせてしまったんですけど、その上に目玉焼きをのせる感じでよろしいですか?」と。

「いや、ぜんぜんかまいません。っていうか、むしろお得ですよね(笑)」
「いえいえ(笑)」

と、こんな感じでお得な思いをすることが最近、多いような気がするなぁ… <( ̄∇ ̄)ゞ アリガト~♪


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ほかのテーブルのパスタなどを見ていたので予想はしていたが、どちらの料理もボリューム満点である。


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サラダドレッシングはサウザンドアイランド風、スープはかきたまコンソメ。
付け合わせのフライドポテトは、大きいジャガイモ1個分くらいありそうだ。


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チーズ&目玉焼きのせの“スペシャルな”ハンバーグ


ビッグサイズのハンバーグはふわっとした食感で、いちばんの特徴はナツメグやセージのマスキングが強いこと。
こういうタイプは味覚的にも嫌いじゃないし、ボリュームがあってももたれない感じがする。


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チキンソテーのソースは意外に具だくさんで、タマネギのほか、シイタケ、ブナシメジ、エノキ、マッシュルームとキノコが4種。
ニンニクと鷹の爪が味を引き締める。


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壁に楽天ゴールデンイーグルスの戸村健次投手のコーナーがある。別の場所に貼ってある名前入りの御札? に戸村○○殿と入っているので関係者かな…?
お支払いのときに聞いてみた。


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「お待たせしたうえに間違えちゃって、すみませんでした」とおばさま。
「いえいえ、むしろお得で(笑)」と僕。「ところでこちらの方は?」
「甥っ子なんです。よろしくお願いします」
戸村投手、来シーズン応援するぞ!


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[DATA]
ベルビュー
東京都国分寺市東元町3-1-20





[Today's recommendation]


https://www.youtube.com/watch?v=3ZsqnG0L86M



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とんこつラーメンのEndless Summer 【九州ラーメン いし】

2018.09.06

 行きつけのラーメン店「いし」で冷やし中華をやっていることに気づいたのは去年の8月
次に行ったら食べてみようと思いつつ、気づいたら10月になってしまっていた。

今年7月の猛暑日、冷やし中華食べる気満々で「いし」に入ったが、注文で口をついて出てきた言葉は「ラーメンと餃子のセット」。
ここのラーメン(のスープのにおい)は中毒性が高いので、半径10m以内に踏み込んだ途端、ラーメンの呪縛にとらわれてしまっているらしい。


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断っておくが、冷やし中華というたべものが特別に好きなわけではなく、行きがかり上、ムキになっているにすぎない。
でも昭和B級路線のたべものにうまいのまずいの言ってもしょうがないと思うし、いまどきのラーメン基準で“評価”されてもなぁ… と。そうやって水を差していても、遊び心のないつまんねーやつ… ってだけで。


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9月6日。東京の予想最高気温は34℃。
おそらくこの2~3日が今年最後の猛暑。このタイミングを逃したら「いし」の冷やし中華はさらに来年に持ち越しとなってしまう。

3度目の正直というか、意志を強く持って入店。
先客はなく、大将がカウンター右隅の席で新聞読んでる。カウンター真ん中らへんに座り、お冷やをついでる大将に「冷やし中華」としっかりした発声で申告。
1年越しのミッション完遂! と思ったら…。


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「やってない」と大将。
「は…?」
「やってない」

ちょっとアセッたが目の前の壁の品書きに素早く目を走らせ、“冷し中華”の短冊を指さしつつ、
「だってそこに張ってあるじゃん!」と、つい言葉もあらっぽく反撃。

「張ってあるけど、やってない。8月限定(笑)」
「去年、9月って言ってたじゃん(笑)」

最後の障壁は大将のしょうもないジョークであった ゞ( ̄∇ ̄;) チョーイ…


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やってない、やってない… とブツブツ唱えつつ、たれを調合したりレタスを並べたりと、冷やし中華は着々とできあがっていく。

「はいよっ」とカウンター越しに冷やし中華の提供。
「無理やりスイマセン(笑)」
「ほんと、無理やりな。倍額とられてたりして?(笑)」

大将の憎まれ口は止まらない… ┐(  ̄。 ̄)┌ ヤレヤレ…


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冷やし中華は具のいろどりがよく、思ったより豪華である。野菜たっぷりで栄養バランス的にも好ましい。
チャーチューなんか、惜しみない感じ。「いし」のチャーシューは素朴でおいしいのだ。
タレは九州的個性とかいうことはなく普通のゴマ油風味だが、ボリューム感もあって、満足の一品。


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…が。
僕のあとに入った2組4人、注文が全員ラーメン絡み。チャーシュー麺とか餃子のセットとか。
このお店に入ってラーメン食べていないというのは、まったく初めての体験であり、周りをラーメンの客に囲まれて、こんなにつらい思いをするとは思わなかった。
これは想定外の事態である。


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◆  ◆  ◆

2018.09.10

 ということで4日後、がまんできずにラーメン食べにやって来ました(笑)。

「大盛り」と告げると、
「冷やしじゃないの?」と大将。

どんな漫才やねーん \( ̄  ̄メ) ォィォィ…


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ラーメン、やっぱうまいなー…(笑)。

「この前、冷やし中華食べたら、逆にラーメンものすごく食べたくなっちゃって。禁断症状ですかねー」

「それはいいことや」と大将。「じゃ、また冷やし食べてもらって(笑)」


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[DATA]
九州ラーメン いし
東京都小平市小川西町3-18-10





[Today's recommendation]


https://youtu.be/_99cBuDW4yM



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◆ 猫写真はこちら その1 その2


濃厚魚介系のハシリ的な 【がんてつ】

2018.03.14

 新所沢街道は商売が難しい、というようなことを書いたのが去年のバレンタインデー。
そのお店「ますや製麺」は1月に閉店してしまった。
気を取り直してホワイトデー。
この地で長くがんばっているラーメン店「がんてつ」へ。


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ホームページには1994年開業とある。
僕らがこの地に移り住むより前からあったということになるが、そんなに古いとは知らなかった。
しかし、いつごろかは覚えていないが、たまたま入ったこの店のラーメンに驚かされた。普通のしょうゆラーメンの見た目で、だしが濃厚なのである。それも、煮干しやかつお節といった魚介系。
そのあと塩ラーメンを食べて衝撃を受けた。
濃厚な魚介だしがストレートにガツンとくる。
要するに、いまどきのそういう系統のハシリ。当時はそれが新しかったのだ。


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それで、しばらく塩・しょうゆ交互という感じで通っていたが、難点は価格。
かなり強気の設定である。
しだいに足が遠のいた。


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3.11のころ500円らーめんを提供していた。
そのあとも「東北復興支援らーめん」というメニューを出し、個人的には好意的に見ていたので、いつか行こうと思いつつも月日が過ぎてしまった。


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15年ぶりくらいになるだろうか。
久々に食べたしょうゆらーめん(730円)は、昔ほどのインパクトは望めない。
それでも基本的に変わらない味で長く続けてきたのはすごいことだと思う。
いまはしみじみ懐かしく感じられる味。

今日入ってみようという気になったのは、近所に強力チェーン店ができたから。
こういう地域に根差したお店にはがんばっていただきたいと思うのだ。


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撮影許可を尋ねると、女性店員は困ったような反応ながらも了解してくれた。
しかしあとでHPを見ると「店内外での撮影は2012年4月よりご遠慮いただいております」とある。
知らなかったとはいえ、たいへん失礼なことをした。
なので、写真は遠景1枚のみにとどめ、あとは新所沢街道周辺の過去の写真を掲載する。

もし何かの間違いでこの記事がお店関係の方の目に留まり、「写真、載せてもいいよ」と思っていただけるなら、連絡を頂けると幸いです。


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[DATA]
がんてつ
東京都東久留米市滝山1-8-17
http://gantetsu.blog.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/btPJPFnesV4



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ひの食堂のオススメは? 【ひの食堂】

2017.08.07

 東村山の人気店「ひの食堂」の数多いメニューの中で、一番のオススメは? と聞かれたら、答えるのはそう簡単ではない。自分自身、いつも注文がばらけるし、周りの客を見ていても偏りなくいろいろな品が出ているように思う。主観的評価からも客観的指標を見ても、これといった決め手がない。
でもそのような質問は、初めて入るのに何を注文したらいいか、というような場面でのことが多いと思うので、それならば、と答えるのが海老フライ焼肉定食である。


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これはそのものずばり、海老フライ定食と焼肉定食のハーフ&ハーフである。フライものとソテー系が一度に味わえるということで、初回向けにはうってつけだ。
この焼肉半量とフライの組み合わせ“〇〇フライ焼肉”はひの食堂の定番シリーズで、フライの種類はカキ、海老、あじ、いか、若さぎの5種類あるが、ここは万人受けという観点から海老フライをお勧めする次第である。


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と、人にお勧めしておいてなんなんだが、僕自身はしばらく海老フライ焼肉を食べていない。一気にオススメの説得力が怪しくなるが、一方で、この店はかくも注文がばらけるという実例を身近にも見ることができるという話。
参考までにこの半年に食べたものは、いかフライ焼肉、レバーニラ炒め、カキフライ焼肉、肉野菜炒め、ポークソテー、肉ニラ炒め、と毎回違っている。


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というわけで本日は必然的にというか、海老フライ焼肉定食800円。
台風5号が迫るなか、空気はたっぷり湿気を含んで異様に蒸し暑い。冷房設備の整っていないひの食堂がどのような状況か危ぶまれたが、意外に不快感はない。涼しくはないが、暑さも感じない。これは昭和的納涼装置を代表する網戸の経験と実力のなせる業か?
客入りも冷房なしのわりにそう悪くはなく、テーブル席に2人、カウンターに3人。


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海老フライ焼肉は、海老フライ2本と焼肉3枚という構成。
海老フライは小ぶりだがプリプリで、なにより味が濃く香りが強い。このぐらいのサイズというのは、おそらくいちばん普通にいろんな場面で食べていると思うんだが、いったい何が違うの? というくらいにおいしい。気取らず卓上のソースで食べて、ワンランク上の味である。

焼肉はこの店の3種類の豚肉のソテー料理(しょうが焼、ポークソテー、焼肉)の中でも特に庶民的な扱いだが、クセになる味わい。いつも思うんだが、味の秘密は砂糖の使い方だろうか。カラメル化させるとか? あと、鉄製炒め鍋を扱う熟練の技による香ばしさ。


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人に勧められるほどこの店でいろいろ食べているかというと、少々心もとなかったりする。そう思ってメニュー写真を見返していると、食べようと思って忘れていたものなんかを思い出す。次回はしばらくぶりにチャレンジングに臨みたいと思う。


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[DATA]
ひの食堂
東京都東村山市本町3-18-2





[Today's recommendation]


https://youtu.be/RFVtlOxS_i4



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