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コミュニティの中心に 【野村商店】

2022.09.21

 そんなシリーズあったのか!? シリーズの、〈所沢おだんごmap〉シリーズ ( ̄ω ̄;

経緯詳細は過去記事「村田屋」(閉店)「三上さんちの焼きだんご」「山口屋だんご店」「大ちゃん」「だんご屋本舗 狭山ヶ丘駅前店」を参照いただければと思うが、今回のお店はこれまででいちばんの有名店かもしれない。


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東所沢エリアの所沢青梅線沿いの「野村商店」。
一見、幹線道路に見えるルートだが、自転車的にはこの先の英インターで完全にどん詰まる鬼門で、めったに通らない。


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朝10時すぎ、ふとした用事で通り掛かると、道沿いのプレハブ小屋に“だんご”の吊り下げ旗がはためいている。
せっかくだから買っていこうか… と自転車を止めた。


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ショーケースに品が並んでいないので、まだ開いてないのかなぁ…? とのぞき込むと、奥に座っている若めの男性がジロリと一瞥をくれる。

「あ… まだやってないですか?」
「…やってますけど」
「あ… えーと、2本お願いできます?」
「2ほん~!?」
「あ… じゃ3本で」
「別に何本でもいいすけど」

と、こちらの店主さん、著しく愛想がよろしくない。


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七輪でおこしてある炭を焼き台にガラガラーッと勢いよくぶちまける。
ブワーッと火の粉が上がり、客(わし)に降り注ぎそうになる ( ̄Д ̄;;


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それでも「何時から開けてるの?」とか「写真撮ってもいい?」とか辛抱強く話し掛けるうちに、店主の表情も和らいでいった(ような気がした)。
朝一番の客で調子出なかったんだろうな(笑)。

ともかく、公民館の敷地内のような立地で地域の公共的役割を担っているようでもあり、よそ者にとやかく言われる筋合いはないのだ。


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そうこうしているうちにも、おだんごはおいしそうに焼き上がっていくのであった。


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こちら「城公民館」は人の出入りが多く、角には庚申塔、その上には城山神社の案内看板が掛かり、神社の寄合所の機能を兼ねる古くからの地域の中枢施設なのではないかと推察される。
せっかくだから、神社にお参りして帰ろうか。


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城山神社は「埼玉県指定史跡 滝の城跡」に鎮座する。
滝の城は中世の山城で、小規模なだけに精巧に築かれた空堀や曲輪などの全体構造がきわめてわかりやすく、素人的にも興味深い。


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中堀に架かる土橋の先に立つ鳥居。左の土手の上に二の廓(二の丸)、奥の鳥居の位置に内堀がある

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滝の城本丸にある城山神社本殿

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本丸からの眺め。JR武蔵野線新座駅方面


滝の城址、今度ちゃんと歩いてみたいと思った。
もちろん、おだんごをかじりながら。


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炭火の香りがよく、冷めてもとてもおいしい♪


[DATA]
野村商店
埼玉県所沢市城861





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/tt27wYUvq_w


鶏と炭にガンコにこだわる👍🏻 【炭焼工房 凪山丸】

2020.10.16

 自転車で走行中に焼き鳥が食べたくなった。
現在位置から割り出した帰路ルート1~3で脳内検索をかけてヒットしたのが、東京街道の西武国分寺線踏切近くの持ち帰り専門「炭焼工房 凪山丸」。


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こちらは有名店だが、だいぶ前に1回しか買ったことがない。
うまかったと記憶している。


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なぜリピートしないかというと、夕方開店かつ普段の動線から外れているからだ。
今回なぜヒットしたかというと、お店の事情が昔とはいろいろ違っていて、開店時間も早くなったらしいという情報をどこかで目にしたのを思い出したからだ。


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お店に着いたのは15時15分。
営業時間15:00~20:00の看板が出ている。昔は開店時間17時だったと記憶している。


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種類の多さに迷いつつ、とりニンニク・ぽんじり(塩)、とりレバー・とりかわ・すなぎも(タレ)を注文。
国産鶏を使い、備長炭で焼く。


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いちばん大きく変わった点は店員さんで、かつてガンコおやじの店として知られたがいまは若い人に代替わりしている。
愛想がいいとは言いかねるが、話してみれば実直そうな青年である。店内撮影にも快く応じてくれる。「ひと声かけてさえくれれば」と。


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ところで、市内で2番目くらいに有名な焼き鳥店と勝手にイメージしていたが、最近知ったことには、こちら八坂商店会の「とり幸」の支店らしい。
「とり幸」は八坂の本店も最近できた市役所前店もテイクアウトで食べたことがあるが、味ではこの「凪山丸」がランク上と記憶されているのは有名店バイアスがかかっていたせいだろうなぁと、われながら情けない。


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店頭に“全品塩焼おすすめです”と張り紙がしてあるが、塩好きだった自分もタレ派にくら替えしつつあり、上記のような注文になった。しかしこれには明らかな間違いがある。
塩焼きには特製みそダレが付いてくるが、これは強いニンニク風味が特徴。とりニンニクはニンニクがかぶるからタレにすべきなのだ。
ほかも、レバー以外は逆なんじゃないの? と思えなくもない。


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ボリューム感というよりギュー詰め感がすごい。
肉、身動きとれてない。皮、何折も畳んである(刺すだけで大変そう)。


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どれもおいしいが、ネギマならぬ“ニンニクマ”が特に気に入った。
とりニンニク、次はタレで。あ、かわニンニクもあるのね。
そうだ、「とり幸」でも買ってみよう。


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[DATA]
炭焼工房 凪山丸(しざんまる)
東京都東村山市富士見町5-3-23





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/oxOjIj18I9E



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今日の空 西の空


高級感ある焼き肉ランチ 【和牛亭あらかわ】

2019.11.28

 忙しいのと天気悪いのとで遠出ができずストレスと中性脂肪ががっつりたまっている今日このごろ。明日は8日ぶりの晴れとなるという。仕事もあとちょっとで抜け出せる見込み。ああ、遠くへ行きたい… ε-(ーдー) ハァ…
というわけで、近場のお店の多かった今月の流れのままに、近場の「和牛亭あらかわ」。


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久米川近辺にはアラカワという焼き肉店が2店あってどちらも人気店だが、もう一方の「焼肉レストラン 八坂あら川」の食べログ備考欄に「和牛亭あらかわ」様はチェーン店ではございません旨の断り書きが載っていて、わざわざ断っているあたりに大人の事情のような事情が見え隠れしているという… (-。- i) タラー


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「和牛亭あらかわ」には大昔に一度入ったことがあって、ランチメニューがいろいろそろっていたような記憶があるが、いまは店頭に何の掲示もないので、おいそれと踏み込めるものではない。
入る前にいちおう調べました。1000円くらいのランチメニューがあるもよう。


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記憶していたよりもきれいで高級感のある店内。照明はLEDスポットライト。
女性店員がたくさんいて、接客が行き届いている。

ランチメニューは1100~2200円とやや高値設定である。
サービスランチ(カルビ・ロース・ハラミ盛り合わせ、ライス・スープ・キムチ・サラダ)1100円を注文。


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1分でサラダとキムチが来て、3分でサービスランチがすべて調う。
これはせっかちな人間にはありがたい。
焼き肉屋は調理するわけでもないのにやたら出てくるのが遅く、どうなってんだろう…? となるところが案外多かったりする。


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肉は全5切れと少ないが、どれも厚みがすごい。
ハラミなんかほとんど肉塊である。


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サービスとはいえいい値段であるからどれもサシの入りがよく、普段いい牛肉をほとんど食べないのでカルビの脂ののりなんか不安になるほど(笑)。


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軟らかい肉だが厚みがあるので、部位によってはかみ切れないものもあるが、いい肉は口いっぱいにほおばってじっくり咀嚼するのが究極的においしい、という発見があった。


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ランチでプチ高級感があって、スピーディに活力チャージ。
忙しい中の、いい1日の組み立てのような気がする。


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[DATA]
和牛亭あらかわ
東京都東村山市栄町1-6-2





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/QWXaUJ78hZI


「ピリカ」再び! 【珍来】

2019.06.27

 つかりこさんちや僕のところで局地的に盛り上がった… といったら閉店騒ぎなので不謹慎だが、まあ感動のフィナーレを迎えようとしている柳沢のラーメン屋「ピリカ」であるが、昨日深夜に当ブログにコメントが寄せられ(Gmail転送のタイムラグが大きかったもよう)、その衝撃の内容にはっきり目が覚め、あれこれ考えたら眠れなくなった。
そうはいってもいつしか寝ているわけで、今度は起きたとき「夢だったに違いない」と思ったくらい思いもよらない展開だったので、急きょ記事を上げることにした。

コメントにはこうあった。

――滝山団地近くの「珍来」の店主さんが、「ピリカ」のおやっさんのお兄さんとのことです。「珍来」の店主さんが引退するので、「ピリカ」のおやっさんが「珍来」を継ぐそうですよ。


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「珍来」は好きな中華屋さんだが、たしかにこの1カ月ほど店を閉めていてちょっと気がかりだった。


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5月31日撮影


で、その店主がピリカのおやっさんのお兄さん…?
似てるわ d (・・〃)


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「珍来」の店主(左、僕は老師と呼ぶ)と「ピリカ」のおやっさん


これは朗報である。
先日食べ納めと思ったピリカのラーメンがまだまだ食べられる。
しかも自分にとって「珍来」は「ピリカ」よりずっと近い。
月イチくらいで通ってもいい。


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が、ちょっと待てよ… となって昨夜眠れなくなったわけだが、本当に「ピリカ」のラーメンが食べ続けられるんだろうか?
コメントによれば、おやっさんは「珍来」を継ぐのであって、「ピリカ」を続けるというわけではなさそうだ。


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「ピリカ」のみそラーメン(上)と「珍来」のラーメン。木のレンゲは共通するが…


が、しかし…。
僕の想像するところでは「ピリカ」のおやっさんは何十年もラーメンと餃子を作り続けてきた。言い換えれば、ラーメンと餃子しか作ってこなかった。「珍来」の膨大な品ぞろえに対応できるんだろうか?


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「珍来」の餃子(上)と「ピリカ」の餃子。雑な盛り付けは共通するが…


そうなのだ。
最初の疑問は逆であって、「ピリカ」のラーメンが… ではなく「珍来」の料理が食べ続けられるんだろうか? なのである。

たとえば「珍来」の炒飯はあらゆる炒飯の中でもトップクラスに好きなのだが、それがもう食べられないのではないか? 名物の10個200円の餃子はどうなるのか? と。

だがしかし「ピリカ」のみそラーメンも捨て難い… という一種ぜいたくな心配事ではある。


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「珍来」の炒飯。これで普通盛り


どうなることか予想もつかないが、いずれにしろ大注目。
願わくは「珍来」の老師が引退を撤回して兄弟両方のメニューを出し続けてくれれば万々歳なんだが。

※情報をお寄せくださったスタークスさんにお礼申し上げます。


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「珍来」餃子50個持ち帰りをやったことがある。皿に載りきらず、2段重ね(一部3段)である。これで1000円


追記:「ピリカ」の営業は6/30(日)まで。まだ間に合う!


[DATA]
珍来
東京都東久留米市滝山5-12-23





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://www.youtube.com/watch?v=6hzrDeceEKc


焼きそばにはライスが付くの法則 その2 【一品菜 新小平店】

2018.11.01

 実は食べるものに対しきわめて保守的で、新しいお店に入るのはもちろん、行きつけのお店で食べたことのないものを頼むのにも相当な勇気を要するワタクシ。
それを刺激として楽しめているからこういう生活も続いているわけだが、モチベーションの上がらない日だって、もちろんある。
そういうときはいつものお店でいつものメニューを頼みたい、でもそれだとブログの記事が書きづらい… などという、本末転倒な悩み事を抱えている今日このごろ σ( ̄、 ̄=)ンー…


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なんかモチベーションの上がらない本日、ちょっとズルをすることにした。
初めて入るお店だが、姉妹店には入ったことがあって、そのとき食べたものがおいしかったので同じものを食べるという作戦。
ブログ記事の切り口としては新店開拓という重要な位置づけにもっていけるという魂胆だ。


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無性に焼きそばが食べたくなった。前の記事も焼きそばだが、特に関連はない。
8月に食べた「一品菜 西武小平店」の上海焼きそばがおいしかったことを思い出し、そういえば… と向かったのが「一品菜 新小平店」。
お店はJR武蔵野線新小平駅前の小さいロータリーに面している。


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こういう華人系のお店の特徴の一つは、膨大な品数。
店頭の何種類ものメニューボードを見ただけで、何事も“トリセツ”を読めたためしのない自分は思考停止に陥ってしまう。


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あとで写真を見て、「ん…?」となった。
“全天定食”とある。全天とは、いかなるたべものか?
“大盛全天無料”の文字も。
ググってみました。


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――全天 副詞 日本語訳:全日、日もすがら、終日[シュウジツ]、一日中ずっと(weblio日中辞典・中日辞典)

↑たぶんこれ…?
けっこうわが道を行くお店のもよう。“无料”という漢字も見られるし…。


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2時ちょっと前で4組5人と意外にお客さんが入っている。
席数は、4人テーブル×3、6人テーブル×1、カウンター11。
店内にもいっぱい張ってある品書きを見始めたら絶対決まらなくなるので、ここは何も見ずに「上海焼きそば」と申告。


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で、やって来た上海焼きソバ、思っていたのとなんか違う。
つまり、西武小平店の上海焼きそばと同じたべもののようではなかった(用字も違うし…)。
なんというか、向こうのほうがオイリーで、中国醤油のエキゾチックな香りが強かったような…?


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官能評価はそもそもいいかげんで日にちもたっているのでアレなので、写真と記述、実感で具材を比べてみた。
西武小平店が豚肉、モヤシ、ニラ、チンゲン菜、ニンジン、キクラゲ… なのに対して、こちらは豚肉、キャベツ、モヤシ、ニラ、タマネギ、ニンジン、キクラゲ… という感じ。
たいして違っていないようで、実は味に大きく影響するある違いがあることにお気づきだろうか。
これはまったく別のたべものといってよい。


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たまたま店名が同じまったく無関係のお店なのかも… と、一瞬思っちゃいました。


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右が西武小平店。ロゴは同じである


こういう展開はいまのチェーン店ではありえないけど、昔の暖簾分け制度なら珍しくもなかった。
冒頭に書いた“違うお店で同じものを食べる”という発想は、現在の外食産業のありようを基準に物事を考えることしかできていない証しと、図らずも反省させられた。
おのおの独立した料理人なんだから、わが道を行っていいのである。

ということで、まったく知らないお店に入った体験… をお伝えしました。


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[DATA]
一品菜 新小平店
東京都小平市小川町2-1959-1





[Today's recommendation]


https://www.youtube.com/watch?v=EHfx9LXzxpw



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街道筋の、辻の茶屋 【お食事処 オアシスかどや】

2018.04.07

 朝のNHKニュースの首都圏コーナーで、
「絶滅のおそれがあるクマガイソウの花が埼玉県所沢市で見ごろを迎えています」
との報道。
さっそくググる。

場所は所沢市中富の「牡丹の寺 多聞院」。所沢といっても端っこで、敷地の隣は三芳町という位置だ。
そのあたりは昔、自転車でときどき走っていたので、なんとなくイメージできる。物流センターや倉庫が並び大型トラックが多く、きわめて自転車に優しくないエリアである。


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「所沢市のクマガイソウは、今月15日ごろまで楽しめるということです」
とNHKアナウンサー。
一昨日のカタクリの件もあるので、行けるうちに行ってみることにした。


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――多聞院の境内には、所沢市観光協会の花の名所づくりの一環として、牡丹が植樹されました。毘沙門天の化身である寅に願いを請う、毎年5月1日に行われる寅まつりの頃、500本を超える牡丹が色とりどりの大輪の花を咲かせます。
4月中旬から下旬にかけて、ボタンで有名な多聞院の境内ではクマガイソウも見られ、様々なお花が春を感じさせます。
所沢市HP


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寺が近づくにつれ、普段歩行者がいるとは思えないダンプが行き交う道の端を歩く人が増えてきた。圧倒的に年配女性が多い。
「今朝、NHKでやってた」と聞こえてくる。
われわれと同じ行動パターンだが、情報強者とは思えない人たちのもとにも速やかに二次情報まで行き渡っている不思議。
それ以上に、こういうタイプの人たちの行動力と機動力には驚かされる。


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クマガイソウの群生は“庭の花壇”というつくりなので、期待ほどではなかった。これなら神代植物公園のほうがまだ趣があるかも。
でもこれだけの数を(タダで)見られることはそうそうないので、貴重ではある。


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上の引用にある寅まつりのころに行われる “身がわり寅”の風習がおもしろい。毘沙門天の化身とされる寅に身に降りかかる災いを託して奉納するというもの。
毘沙門天像を本尊とする毘沙門堂の前には、狛犬ならぬ狛虎が配置されている。


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埼玉県道56号ふじみ野所沢線は、「芋街道」「六間道」とも呼ばれる印象的なケヤキ並木道。
古い農家の合間に気になる飲食店が点在していた記憶がある。
要衝の上富交差点に行ってみる。

昔のドライブインの雰囲気の和食のお店がある。


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「オアシスかどや」は、隣にある「料亭角家」のカジュアル部門。
そば・うどんを中心にリーズナブルな価格で食事を提供している。


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店内はゆったりとしたボックス席が6つ、ささやかなカウンター席もある。奥には広い座敷が2間。
小さな子どもを連れた家族にはありがたい。


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5種類ある丼物セットがお得っぽい。
まずはイカ天丼セット830円に決める。麺は温かい山菜そば。
もう1品に迷う。
セットに比べ、単品には割高感があるのだ。


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「セットでいいんじゃないの?」という僕に対し、なにやら警戒心が働いたらしい相方は慎重に吟味し、選択は牛重に。
ちなみに上記セットの牛丼880円に対して牛重は860円。この微妙な差が迷いを生むのである。


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まずやって来た牛重のお盆を見て、2品目もセットにしなくてよかったと安堵した。
量がものすごいのである。紅ショウガの。(←そこ?)
お重のふたを開ける前に威圧感が漂っている。


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イカ天丼セット。
天丼だけでも見た目、世間一般より量が多い。


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まあそんな感じで、その先は体力勝負、みたいな(笑)。


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イカ天丼は見た目以上にご飯が多い。どんぶりの曲面がゆったりしてるというか、収容力があるというか…。
大きめのイカ天のほか、ナス、カボチャ、シシトウ、ニンジン、ブロッコリーと、ネタの種類も潤沢。
下町風のもったり感がよい。

山菜そばは、さすがに量は少なめだが、ファミレスレベルを予想していると、もうちょっとはちゃんとしたそば。


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持ち分のセットをこなしたあと、牛重が回ってくる。4割ぐらい残ってる…。
一気にかっ込むが、重箱の隅問題というか。隅のスペースに意外に収容力があるというか…。
ほどよい甘味の牛丼のつゆは、ピンポイントに好みの味ではある。


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チェーン系ファミレスの看板のいまだ掛からない六間道の並木道に、昔スタイルのファミレスの姿は自然に溶け込んでいるのである。


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[DATA]
お食事処 オアシスかどや
埼玉県入間郡三芳町上富1167





[Today's recommendation]


https://youtu.be/i_2mWhfOhGU



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◆ 猫写真はこちら


酒蔵の町にできたブルワリー 【Distant Shores Brewing】

2018.03.25

 東村山にビール醸造所があることをご存じだろうか。
場所は、山崎製パンの埼玉第二東村山工場から所沢街道を柳瀬川に下る途中。コヤマドライビングスクールに取り囲まれる形の角地に位置する。


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僕がその存在を知ったのは、3月17日に行われたイベント「のみむら」。
これは「都内有数の酒蔵『豊島屋酒造』で醸されたお酒を通じて、人と人のつながりを生み出し、まち全体の活性化および地域経済の振興を目的とした日本酒のバルイベント」(東村山市HP)で、第1部:久米川駅周辺の参加店の食べ飲み歩き、第2部:八坂神社境内でのライブの2部構成
その第2部の出店者のインスタ発信に、この新しいビールブルワリー「Distant Shores Brewing(DSB)」を見つけた。


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最初の情報は、またもや相方からもたらされた。
茶道教室のインスタをフォローしていたところ、なぜか東村山市長のインスタにアクセスしてしまい、そこにビールグラスを掲げる満面の笑みの市長とガイジンのpicを発見、と。それがDSB。

調べてみると、工場併設のテイスティングルームがのみむら当日の3月17日にオープン、週末に営業するという。
以降、3月の営業日は25日と31日。

「豊島屋」の町・東村山にビール工場ができたと考えただけでワクワクする。
2度目の営業日にのぞいてみることにした。


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南のセブンイレブン駐車場から見て左が工場、右の小屋がテイスティングルーム。
14:02――外に人があふれている。
簡易テーブルセットが設置してあるが、立ったまま飲んでいる人もいる。
テイスティングルームに入ると、テーブル3卓はいっぱい。


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6種類のビールからイギリスペールエールとラズベリースタウトを選ぶ。

どちらも苦味がしっかり、濃厚な味わい。
立ったまま飲んでいたら、ふた口で酔いが回るくらいガツンときた。
クラフトビールが流行なのは知ってたけど、地元でこんなに簡単に飲めるのはすごくうれしい。


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朝から天気が良く、気温はすでに15℃を超えている。
ビールをついでくれた、たぶんウィリアムスに「ビール日和ですね」と話しかけると、
「ビール… biyori ?」
「ビールにぴったりの日!」
「アリガト、ゴザイマス」


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一般向け本稼働は今年3月から。
にもかかわらず、すっかり街に溶け込んでいる感じが、いまの若者気質なのかな。

今年の夏は暑いらしいですね。
(以上、ルポ部分は相方記す)


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4月の営業日は8日(日)、14日(土)、22日(日)、28日(土)。
所沢駅、新秋津駅より約1.6km、東村山駅より約2km。
グリーンバス久米川町循環 二柳橋南から徒歩0分、西武バス グランド入口から徒歩4分。
おつまみ持ち込み可。「セブンイレブン大もうけじゃん」と相方。


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[DATA]
Distant Shores Brewing(ディスタント・ショアーズ・ブルーイング)
東京都東村山市秋津町3-14-2
https://distantshoresbrewing.com/
https://ja-jp.facebook.com/dsbrewteam/





[Today's recommendation]


https://www.youtube.com/watch?hl=ja&gl=SN&client=mv-google&v=6hzrDeceEKc&p=65D0DF666166DF28&app=desktop



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満足感と心残りと… 【仲よし食堂】

2017.10.18

 ようやくすっきり晴れた。10月にこれだけ雨が続くのは珍しいんじゃないだろうか? と毎年言ってるような気がするが、調べていないからわからないけどどうなんだろう。
ドナルド・トランプはでっち上げだと言っているが、これも地球温暖化の現れで、夏のスパンが長くなって前後の長雨の時期がそれぞれ早まったり遅れたりして、晴れのイメージの5月と10月が不順になっている、ような気がするんだが。

ようやく晴れたといってももう西から天気は下り坂。どれぐらい雨雲が進んできているかというと、広島方面では20時15分、降雨コールドゲームが宣告。5回コールドって、あんまりだ。


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晴れて昼すぎまでに急ぎの仕事は片付いたので遠くまで行きたいところだが、昨日のこともあるので慎重になる。
2時までに店を決めること。選択肢の多そうなルートを移動すること。
で、1時40分に田無で自転車を止める。
ずっと気になっていた定食屋「仲よし食堂」へ。


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この店は駅前の大通りと旧青梅街道の交差点という田無のど真ん中に位置する。でも店の入り口が少し奥まっているせいか、いまひとつ目立たない。
2階建てのビルの1階で、2階はスナック。食堂の経営者はビルのオーナーだったりするのかな?


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入ってみて意外だったのは、店内が相当年季が入っていること。
ビルの外観が新しそうに見えるので、もっときれいなつくりをイメージしていた。


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逆にお店の人(店主?)は予想に反して若く、40前後? の男性。
席はL字形カウンターのみ。いすは十数脚あるが、ぎちぎちに配置してあるので7~8人も座ったらいっぱいになりそう。
先客は高齢男性2人。僕は入ってすぐの隅っこに座る。


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お茶とおしぼりはセルフでお願いします、と書いてあるが、カウンター内のお兄さんが向こうの出口から回り込んできて用意してくれた。
このお兄さん、飄々としているが受け答えなどは小気味よく、好感度は高い。
ホワイトボードに手書きの本日の定食より、Cの若鶏からあげ・牛肉コロッケ850円を注文。


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あとで写真を見て気づいたんだが、からあげとセットになっているコロッケは、メニュー表や店頭のお品書きでは“玉子コロッケ”となっていて、玉子の文字の上に紙を貼って隠してある。玉子コロッケって何だろう? と調べてみたら、大阪の老舗洋食店の名物メニューにあるらしい。
これが実にうまそうで、同じようなものならぜひ食べてみたかったが、どうして変更になったんだろう? たまたま今日だけ?
写真でも判読できるような雑な貼り方じゃなく、隠すならしっかり隠してほしかったなぁ(笑)。


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それ以外にも料理の実物は少しずつ写真と違っている。
からあげは大きいのが2個写っているが、実際は小さいのが5~6個。ポテトサラダに見えるものは、実はタルタルソース。みそ汁の具:ネギ→ハクサイとキャベツ。小鉢:なし→冷ややっこ、など。


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意外と言ったら失礼だが、食材にはこだわっているようで、ご飯は新潟県燕市の農場の有機米を取り寄せて炊き上げているとのこと。
そのおいしいご飯、茶わんが深いので見た目より量が多い。おかずも豊富なのでおなかいっぱいになった。


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いろいろな部分で予想と違っていたが、だいたいはいい意味で、である。
気になるのが玉子コロッケ。復活はあるのか、これからは通りかかるたびにお品書きをチェックしなければ。


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[DATA]
仲よし食堂
東京都西東京市田無町2-2-6





[Today's recommendation]


https://youtu.be/r8OipmKFDeM



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◆ 猫写真はこちら


売り切れ御免の庶民派うどん 【みんなのうどんや】

2017.06.08

 野火止用水沿いのいわゆる水道道路と新小金井街道の交差区間に位置する「みんなのうどんや」。
400~500m西の「なべきち」同様、東村山の「きくや」系の武蔵野うどんだ。
今日は朝から強い南風が吹いており、うどん弁当の看板ものぼりも倒れているから、入り口のところにいるおねえさんに教えてあげた。


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カウンターにはうどん弁当と思われる袋がズラッと並べられていて使えそうにない。しょうがないから中ほどの4人掛けテーブルに座る。
先客は隣のテーブルに高齢男女1組。


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メニュー表を見ていると、おねえさんが「かきあげ終わっちゃいました」
11時開店で現在11時13分。
どうなってるんだ? と驚かされたが、考えてみれば大量に注文が入ったであろう弁当にかきあげ全部使っちゃったということか。


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店員と思われる3~4人の女の人が忙しそうに動き回っていて、「なべきち」や「きくや本店」と雰囲気がよく似ている。
「武蔵野うどん」は、玉が3~8の5段階、トッピングが、なし、かきあげ、ミックス(かきあげ+きざみのり)の3通りで、その組み合わせ5×3の15パターンから選ぶ。


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注文をとりに来たメークの怖い、もとい、濃いおばちゃんに、「中、トッピングなし」と告げると、「なし? ほんとに要らないの?」とおっしゃる。いや、かきあげ終わったって、さっき…。
しょうがないからメニューをひっくり返して、なすの天ぷらを追加。


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僕のあとに、お孫さんを連れた初老のご夫婦が奥のテーブルに着いた。
奥さんが通路を挟んで僕の斜め向かい、つまり目が合う位置関係になる。

注文したあと、ご主人が「生うどん買えますか?」と尋ねる。
「うん。1箱からね」と、濃いおばちゃん。「1箱40玉」
「えっ?」と、奥さんと僕。
「いや、冷凍すればいいじゃない。冷凍できるでしょう?」とご主人。
「うーん、どうだろう」とおばちゃん。「うどんのこと、わかんないから」
「えっ?」と奥さんと僕。
「おかみさーん」と厨房に呼びかける。

奥でいろいろやり合ってる。
「冷蔵」と聞こえるけど、2人とも声はでかいが日本語の表現が雑だから何を言っているのか意味がつかみづらい。
で、戻ってきたおばちゃんが「聞こえたでしょ?」
そりゃ、聞こえましたけど…。
「残ったら冷蔵すればいいんだって」
冷蔵で何日持つとか、そういう情報はないものか…。

1箱40玉2500円の生うどん、果たしてご夫婦の決断やいかに。


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武蔵野うどん 中(5玉)650円+なす天100円はすぐにやって来た。ここはゆで置き、揚げ置きのようだ。
うどんは軟らかめだが、太さがまちまちで、ときどき太く硬いのに当たる。そこそこ地粉の香りがする。


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温かい肉汁は、豚肉のうま味・甘味を生かす甘すぎない味付けで、きくやの汁に似ている。
糧・薬味はホウレンソウ、ネギ、おろししょうが、練りわさび。大根のつぼ漬けが付く。
かなり多そうに見えて、ギュッと詰まったような麺ではないので比較的あっさり食べられる。僕はゆで上げにはこだわらないので、まあまあおいしいうどんという感想だ。


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お勘定を済ませ、外で自転車の用意をしていると、くだんのおばちゃんが暖簾を片づけに出てきた。
「えっ? もう終わっちゃったの?」
「うん。1箱売れたからね」
なるほど。さっきのご夫婦は結局、生うどんを購入したようだ。
「あと弁当もいっぱい出たから?」
「うん、そう。食べられなくてごめんね」
いや、私は先ほどいただいて、たったいまあなたにお支払いをした者ですけど…。


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「あっ、食べたよね?」
「うん、食べた」
「よかったね」
まあ、よかった。
本日の閉店時間、午前11時28分。


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[DATA]
みんなのうどんや
東京都清瀬市竹丘1-3-13





[Today's recommendation]


https://youtu.be/MywWolXGIx8


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