青春を懐かしがる 【ビフテキ家 あづま】
2021.11.23
22日朝のニュースでラグビー早慶戦の特集をやっていた。
そういえばワールドカップのあと生観戦したくなったが、まもなくコロナが始まってしまったんだった。見たい気持ちは2年たっても変わっていない。
早明戦は何度か見ているが、早慶戦は見たことがなかった。
「今日、ラグビー見に行こうか」
と翌日の朝食のときに切り出したのである。
ところが、チケットの手配をしようとしたら、チケットぴあは予定枚数終了と。
焦っていろいろ当たってみたが、チケット販売はネットのチケットぴあのみで、当日の早慶戦はともかく約2週間先の早明戦も完売。リセールにもワセダ絡みは引っかかりもしないのだった。
えー、ラグビーってそんな人気なの…!?
自分の学生時代はラグビーブームの頂点で、1学年上に本城・吉野・津布久の三羽烏を擁した早稲田は人気の面ではラグビー界のトップに君臨した。早慶戦や早明戦はまさにプラチナチケットだった。
あのころの熱気が戻っているとすれば、ラグビーファンでありチョイ経験者としてはうれしいことではあるが…。
「ラグビーが無理ならイチョウでも見に行こうか」と相方。
神宮外苑のイチョウ並木は秩父宮ラグビー場のすぐ近く。そこに行く気になっていただけに、ナイス提案。
用事があるという半蔵門まで地下鉄で行き、外苑まで歩くという計画。
半蔵門→紀尾井坂→真田堀→四ツ谷駅→若葉→鉄砲坂→信濃町駅… というコースで、絵画館に12時ちょうど。
軟式球場を回り込んで神宮球場の外野席入り口あたりまで来ると、突如ものすごい人並みに。
「え… なにこれ!? ラグビー? 日本シリーズ?」
それはイチョウ見物に訪れたおびただしい人の群れなのでした w( ̄▽ ̄;)w
そそくさとその場を離れ、昼ごはんを食べに「ホープ軒」へ。が、やっぱりというか長蛇の列。「もうこのあたりはダメ。新宿まで歩こう」 となったのである。
前振りと中身に一貫性がないのはそういう経緯によるもので、ご容赦願えればと。
「新宿でお店の候補は?」
「えーと、天ぷら、じゅうじゅう焼き、とん丼、…」
「じゅうじゅう焼きかな」
ということで、北西から北へと進路を修正しつつ新宿三丁目方面へ。
「新宿末廣亭」横、じゅうじゅう焼きで有名な「ビフテキ家 あづま」は、近くのデパートでアルバイトをしていた学生時代、バイトの帰りによく入った。
前振りとお店に関連があるとすれば、キーワードは学生時代。
今回のテーマは“青春時代を懐かしがる”かな。
末廣亭の前から外観写真を撮ろうとスマホを構えたら、お店がない。
え、閉店しちゃった? と目を凝らせば、神田松鯉の幟の向こうに小さいながらも看板はたしかにある。
近寄ってみると、看板の下には地下へ下りる階段。
かつて1階と地下の2フロアだった「あづま」は地下だけになり、1階には別のお店が入居している。
調べてみると2019年4月にリニューアルしたらしい。

13:20来店で満席、空き待ちとなったが、僕らのすぐあとから順番待ちはどんどん増えていったのでタイミングはよかったみたいだ。
注文は、昔そればかり食べていたもち豚のじゅうじゅう焼き(昔“もち”は付いてなかったと思うが…)と、もう1品は店名に敬意を表す意味でビフテキに。
15年前くらいに家族で入ったときは地下へ通され、煙がすごかったことを覚えているが、いまはもちろん全席禁煙。内装や照明も明るくなった印象で、こういう変化は歓迎である。

まずオニオンコンソメスープ。
塩気の強い昔風の味付けが食欲を増進させる。
じゅうじゅう焼きは、豚バラ肉とキャベツが鉄板に盛り付けられた状態で提供され、上から特製オニオンソースをかけて食べるというもの。
<
ソースが熱々の鉄板に触れ、ジュージューとものすごい湯気を上げる。豚肉には火が通っているがキャベツは生で、それがいい具合に蒸し焼き状態になるという、シンプルながらよく考えられた料理である。

ソースは昔ながらの甘みを抑えた味付けで、酢の酸味が効いてごはんがススム。
ビフテキも熱々の鉄板にのってやって来た。パッと見、厚みもサイズ感も十分。
付け合わせの具なしナポリタンにテンション上がる。
ナイフを入れると中はミディアムレア状態で、肉汁が多く軟らかい食感。
味は付いているが、フロアマネージャーに勧められるままにじゅうじゅう焼きのソースをかけてみれば、これまたごはんがススムススム。

あとから入った隣のテーブルの若いカップルの男子のほうは、じゅうじゅう焼きの肉大盛りと。
昔、バイト仲間のHMは必ず肉大盛りで頼み、「HMは肉食だからなー」とからかわれていたものだ。
彼は大学1年のときの下宿仲間で、テレビのなかった僕はその年のラグビー交流試合をHMの部屋で見たことを覚えている。
それは専修大に敗れ大学選手権に進めなかったという衝撃の結末で、早稲田は人気絶頂でも実力が伴っているわけではなかったのだ。
この日の早慶戦、勝つには勝ったが、かなりハラハラする展開だったみたいだ。
見たかったような、見なくてよかったような…。

[DATA]
ビフテキ家 あづま
東京都新宿区新宿3-6-12 藤堂ビルB1F
https://azuma-shinjuku.owst.jp/map
[Today's recommendation]



https://youtu.be/dx7vNdAb5e4
https://youtu.be/dO6rCGUt2_A


そろそろ幸先詣の時期かなと
22日朝のニュースでラグビー早慶戦の特集をやっていた。
そういえばワールドカップのあと生観戦したくなったが、まもなくコロナが始まってしまったんだった。見たい気持ちは2年たっても変わっていない。
早明戦は何度か見ているが、早慶戦は見たことがなかった。
「今日、ラグビー見に行こうか」
と翌日の朝食のときに切り出したのである。
ところが、チケットの手配をしようとしたら、チケットぴあは予定枚数終了と。
焦っていろいろ当たってみたが、チケット販売はネットのチケットぴあのみで、当日の早慶戦はともかく約2週間先の早明戦も完売。リセールにもワセダ絡みは引っかかりもしないのだった。
えー、ラグビーってそんな人気なの…!?
自分の学生時代はラグビーブームの頂点で、1学年上に本城・吉野・津布久の三羽烏を擁した早稲田は人気の面ではラグビー界のトップに君臨した。早慶戦や早明戦はまさにプラチナチケットだった。
あのころの熱気が戻っているとすれば、ラグビーファンでありチョイ経験者としてはうれしいことではあるが…。
「ラグビーが無理ならイチョウでも見に行こうか」と相方。
神宮外苑のイチョウ並木は秩父宮ラグビー場のすぐ近く。そこに行く気になっていただけに、ナイス提案。
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用事があるという半蔵門まで地下鉄で行き、外苑まで歩くという計画。
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半蔵門→紀尾井坂→真田堀→四ツ谷駅→若葉→鉄砲坂→信濃町駅… というコースで、絵画館に12時ちょうど。
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軟式球場を回り込んで神宮球場の外野席入り口あたりまで来ると、突如ものすごい人並みに。
「え… なにこれ!? ラグビー? 日本シリーズ?」
それはイチョウ見物に訪れたおびただしい人の群れなのでした w( ̄▽ ̄;)w
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そそくさとその場を離れ、昼ごはんを食べに「ホープ軒」へ。が、やっぱりというか長蛇の列。「もうこのあたりはダメ。新宿まで歩こう」 となったのである。
前振りと中身に一貫性がないのはそういう経緯によるもので、ご容赦願えればと。
![]() | ![]() |
「新宿でお店の候補は?」
「えーと、天ぷら、じゅうじゅう焼き、とん丼、…」
「じゅうじゅう焼きかな」
ということで、北西から北へと進路を修正しつつ新宿三丁目方面へ。
「新宿末廣亭」横、じゅうじゅう焼きで有名な「ビフテキ家 あづま」は、近くのデパートでアルバイトをしていた学生時代、バイトの帰りによく入った。
前振りとお店に関連があるとすれば、キーワードは学生時代。
今回のテーマは“青春時代を懐かしがる”かな。
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末廣亭の前から外観写真を撮ろうとスマホを構えたら、お店がない。
え、閉店しちゃった? と目を凝らせば、神田松鯉の幟の向こうに小さいながらも看板はたしかにある。
近寄ってみると、看板の下には地下へ下りる階段。
![]() | ![]() |
かつて1階と地下の2フロアだった「あづま」は地下だけになり、1階には別のお店が入居している。
調べてみると2019年4月にリニューアルしたらしい。

13:20来店で満席、空き待ちとなったが、僕らのすぐあとから順番待ちはどんどん増えていったのでタイミングはよかったみたいだ。
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注文は、昔そればかり食べていたもち豚のじゅうじゅう焼き(昔“もち”は付いてなかったと思うが…)と、もう1品は店名に敬意を表す意味でビフテキに。
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15年前くらいに家族で入ったときは地下へ通され、煙がすごかったことを覚えているが、いまはもちろん全席禁煙。内装や照明も明るくなった印象で、こういう変化は歓迎である。

まずオニオンコンソメスープ。
塩気の強い昔風の味付けが食欲を増進させる。
![]() | ![]() |
じゅうじゅう焼きは、豚バラ肉とキャベツが鉄板に盛り付けられた状態で提供され、上から特製オニオンソースをかけて食べるというもの。

ソースが熱々の鉄板に触れ、ジュージューとものすごい湯気を上げる。豚肉には火が通っているがキャベツは生で、それがいい具合に蒸し焼き状態になるという、シンプルながらよく考えられた料理である。

ソースは昔ながらの甘みを抑えた味付けで、酢の酸味が効いてごはんがススム。
![]() | ![]() |
ビフテキも熱々の鉄板にのってやって来た。パッと見、厚みもサイズ感も十分。
付け合わせの具なしナポリタンにテンション上がる。
![]() | ![]() |
ナイフを入れると中はミディアムレア状態で、肉汁が多く軟らかい食感。
味は付いているが、フロアマネージャーに勧められるままにじゅうじゅう焼きのソースをかけてみれば、これまたごはんがススムススム。

あとから入った隣のテーブルの若いカップルの男子のほうは、じゅうじゅう焼きの肉大盛りと。
昔、バイト仲間のHMは必ず肉大盛りで頼み、「HMは肉食だからなー」とからかわれていたものだ。
彼は大学1年のときの下宿仲間で、テレビのなかった僕はその年のラグビー交流試合をHMの部屋で見たことを覚えている。
それは専修大に敗れ大学選手権に進めなかったという衝撃の結末で、早稲田は人気絶頂でも実力が伴っているわけではなかったのだ。
![]() | ![]() |
この日の早慶戦、勝つには勝ったが、かなりハラハラする展開だったみたいだ。
見たかったような、見なくてよかったような…。

[DATA]
ビフテキ家 あづま
東京都新宿区新宿3-6-12 藤堂ビルB1F

[Today's recommendation]



https://youtu.be/dx7vNdAb5e4
https://youtu.be/dO6rCGUt2_A


そろそろ幸先詣の時期かなと
違った眺め 【ラーメン 味六】
2021.08.09
――Q これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。
――A 現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。(厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」)
上に例示されている症状全部がまとめてやって来た。加えて、特にキツいのがめまいと耳鳴り。2回目接種の翌日のことである。
「まさか自分が!?」と感染者はみな口にするが、そのセリフを2回目接種の副反応に対して使っている自分は幸運であろう。
本日、相方の2回目の接種。
僕の副反応は3日目の今日には軽快しているが、相方は1回目に僕より長く筋肉痛が続いていただけに、少し気がかりである。

接種後の人と接種前の人、それぞれの滋養強壮を期待して(?)、昼はラーメンを食べに「味六」へ。

家族でぞろぞろと入るのは居酒屋のあとシメのラーメンを食べたとき以来で、その日なぜ居酒屋だったのかとブログ記事を読み返してみると、家族の祝い事だったらしい。
ところが記事では名目は伏せてあって、何のお祝いだったかどうしても思い出せない。それじゃ備忘録の役を果たしていないだろう ヾ( ̄o ̄;)

11時の開店直後に入店。先客はゼロ。
注文は、つけめん(相方)、冷やしラーメン(長女)、中華そば(わし)と、前回同様、見事にばらけた。
あと餃子。
「1人1皿食べるでしょ?」と、そのあたりが滋養強壮部門を担うもよう。
ワクチン接種に向けての気合の表れと受け止められよう。

一定間隔で呼び寄せられるラーメンというのがあって、「味六」の中華そばはその一つ。
コロナ禍でも規制が緩むたびに呼ばれている。

開店直後に入るのは珍しく、そのせいかいつもよりかつおだしがくっきりしていて、ラーメンスープの深淵を見通すような感覚を一瞬覚える。

つけめんは出された瞬間「うわっ!」と声が漏れる、ラーメンどんぶりに麺がてんこ盛り状態の荷姿。
が、中にはちゃんとすのこが敷いてあって、安心したようながっかりしたような… σ( ̄、 ̄=)

中華そばの秀逸な具材がそのままのってくるところがうれしい。

冷やしラーメンは見た目中華そばとあまり違わないが、スープが冷たい分、おそらく油脂分が少ない。


チャーシューのせ忘れましたー! と、慌てて追加(笑)。1枚おまけを付けてくれた
具も違っていて、モヤシ、ワカメ、キクラゲが加わるだけでなくネギも小口と、繊細な心遣いが感じられる。

餃子は小ぶりだが熱々のスープをたっぷり含んだ、まるで小籠包のような一品。
いつまでも熱々で、気合を注入される思い。

ワクチン接種は僕ら的には最終局面。
これが終わって気候が少し涼しくなったら、世間の眺めも少しは違って見えてくるかな。

[DATA]
ラーメン 味六
東京都東村山市本町1-4-5
https://www.ajiroku.com/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/7GElP4YdrBE
https://youtu.be/rhzmNRtIp8k


台風一過の空堀川
――Q これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。
――A 現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。(厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」)
上に例示されている症状全部がまとめてやって来た。加えて、特にキツいのがめまいと耳鳴り。2回目接種の翌日のことである。
「まさか自分が!?」と感染者はみな口にするが、そのセリフを2回目接種の副反応に対して使っている自分は幸運であろう。
本日、相方の2回目の接種。
僕の副反応は3日目の今日には軽快しているが、相方は1回目に僕より長く筋肉痛が続いていただけに、少し気がかりである。

接種後の人と接種前の人、それぞれの滋養強壮を期待して(?)、昼はラーメンを食べに「味六」へ。

家族でぞろぞろと入るのは居酒屋のあとシメのラーメンを食べたとき以来で、その日なぜ居酒屋だったのかとブログ記事を読み返してみると、家族の祝い事だったらしい。
ところが記事では名目は伏せてあって、何のお祝いだったかどうしても思い出せない。それじゃ備忘録の役を果たしていないだろう ヾ( ̄o ̄;)

11時の開店直後に入店。先客はゼロ。
注文は、つけめん(相方)、冷やしラーメン(長女)、中華そば(わし)と、前回同様、見事にばらけた。
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あと餃子。
「1人1皿食べるでしょ?」と、そのあたりが滋養強壮部門を担うもよう。
ワクチン接種に向けての気合の表れと受け止められよう。

一定間隔で呼び寄せられるラーメンというのがあって、「味六」の中華そばはその一つ。
コロナ禍でも規制が緩むたびに呼ばれている。

開店直後に入るのは珍しく、そのせいかいつもよりかつおだしがくっきりしていて、ラーメンスープの深淵を見通すような感覚を一瞬覚える。

つけめんは出された瞬間「うわっ!」と声が漏れる、ラーメンどんぶりに麺がてんこ盛り状態の荷姿。
が、中にはちゃんとすのこが敷いてあって、安心したようながっかりしたような… σ( ̄、 ̄=)

中華そばの秀逸な具材がそのままのってくるところがうれしい。

冷やしラーメンは見た目中華そばとあまり違わないが、スープが冷たい分、おそらく油脂分が少ない。


チャーシューのせ忘れましたー! と、慌てて追加(笑)。1枚おまけを付けてくれた
具も違っていて、モヤシ、ワカメ、キクラゲが加わるだけでなくネギも小口と、繊細な心遣いが感じられる。

餃子は小ぶりだが熱々のスープをたっぷり含んだ、まるで小籠包のような一品。
いつまでも熱々で、気合を注入される思い。

ワクチン接種は僕ら的には最終局面。
これが終わって気候が少し涼しくなったら、世間の眺めも少しは違って見えてくるかな。

[DATA]
ラーメン 味六
東京都東村山市本町1-4-5
https://www.ajiroku.com/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/7GElP4YdrBE
https://youtu.be/rhzmNRtIp8k


台風一過の空堀川
東村山生まれの銘酒たち 【本多屋酒店】
2021.05.03
東村山市民の自慢の一つが、日本酒醸造所とビール醸造所の両方が市内にあること。
「豊島屋酒造」は1596(慶長元)年創業の老舗酒造で、近年“屋守(おくのかみ)”ブランドで全国的に知名度が高まっている。
「Distant Shores Brewing(DSB)」は2017年に設立されたクラフトビール工場。
コロナ禍の昨年、ボトリング商品の販売を開始しており、それまで市内では週1~2回開かれるテイスティングルームでしか飲むことができなかっただけにファンを喜ばせた。“コロナの功罪”の功の部分といえる。

意外なことに東村山市内に屋守やDSBのボトルを扱っている販売店はほとんどない。
DSB商品は工場向かいの「セブンイレブン東村山秋津町3丁目店」と栄町の「本多屋酒店」の2店、屋守特約店は唯一「本多屋酒店」があるのみ。

本多屋酒店は東村山生まれのお酒を両方とも買える唯一の酒屋さんである。
GWの自宅飲み用に両方まとめて買いに行った。
いずれも最新入荷品的な、“桜Paw ハードセルツァー”と“屋守 純米中取り 直汲み生”。
“桜Paw ハードセルツァー”は、DSBや本多屋酒店のインスタ投稿にあって気になっていた。
「ラズベリーとレモンを加えたさわやかな香りと果実感のある酸味が特徴的」とある。

ハードセルツァーとはフルーツフレーバーの炭酸アルコール飲料のことで、アメリカで大人気なのだそうだ。
スピリッツを割るカクテルや酎ハイとは異なり、サトウキビや大麦を原料とする発酵飲料である。

一方、屋守の“純米中取り 直汲み生”。
こちらもピリッとくる微発泡タイプで、ダイレクトに瓶詰めする直汲みならではのお酒。
甘さが残るが、ベタつかない自然な米の甘味にうっとりさせられる。

酒やビールを地産地消って、得難いぜいたくだと思う。

[DATA]
本多屋酒店
東京都東村山市栄町3-32-7
https://www.hondaya-saketen.com/
https://www.facebook.com/hondayasaketen
https://twitter.com/yasakanosakaya
https://www.instagram.com/hondayasaketen/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/L9sHfcCwTYA
東村山市民の自慢の一つが、日本酒醸造所とビール醸造所の両方が市内にあること。
「豊島屋酒造」は1596(慶長元)年創業の老舗酒造で、近年“屋守(おくのかみ)”ブランドで全国的に知名度が高まっている。
「Distant Shores Brewing(DSB)」は2017年に設立されたクラフトビール工場。
コロナ禍の昨年、ボトリング商品の販売を開始しており、それまで市内では週1~2回開かれるテイスティングルームでしか飲むことができなかっただけにファンを喜ばせた。“コロナの功罪”の功の部分といえる。

意外なことに東村山市内に屋守やDSBのボトルを扱っている販売店はほとんどない。
DSB商品は工場向かいの「セブンイレブン東村山秋津町3丁目店」と栄町の「本多屋酒店」の2店、屋守特約店は唯一「本多屋酒店」があるのみ。

本多屋酒店は東村山生まれのお酒を両方とも買える唯一の酒屋さんである。
GWの自宅飲み用に両方まとめて買いに行った。
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いずれも最新入荷品的な、“桜Paw ハードセルツァー”と“屋守 純米中取り 直汲み生”。
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“桜Paw ハードセルツァー”は、DSBや本多屋酒店のインスタ投稿にあって気になっていた。
「ラズベリーとレモンを加えたさわやかな香りと果実感のある酸味が特徴的」とある。

ハードセルツァーとはフルーツフレーバーの炭酸アルコール飲料のことで、アメリカで大人気なのだそうだ。
スピリッツを割るカクテルや酎ハイとは異なり、サトウキビや大麦を原料とする発酵飲料である。

一方、屋守の“純米中取り 直汲み生”。
![]() | ![]() |
こちらもピリッとくる微発泡タイプで、ダイレクトに瓶詰めする直汲みならではのお酒。
甘さが残るが、ベタつかない自然な米の甘味にうっとりさせられる。

酒やビールを地産地消って、得難いぜいたくだと思う。

[DATA]
本多屋酒店
東京都東村山市栄町3-32-7




[Today's recommendation]



https://youtu.be/L9sHfcCwTYA
焼き鳥はタレ派? 塩派? それとも… 【とり幸 市役所前店】
2021.01.30
ブログの更新間隔が空いてしまったが、忙しかっただけです。大事ありません d( ̄  ̄)
木曜夕方に来た、普通にやったら5日はかかるであろう仕事を2日でやっつけて、夕方、散歩がてら焼き鳥を買いに行ったという話。

「とり幸 市役所前店」は八坂商店会の「とり幸」の支店で、2018年6月にオープンした。
富士見町の「炭焼工房 凪山丸」も同系列で、最近食べたそちらの焼き鳥が味・ボリュームとも満足のいくものだったので、こちらでもと機会をうかがっていた。

焼き鳥はいつもその場で注文を決められずにアワワ… となるので、「凪山丸」の記事で品書きをチェック、珍しく備えをして臨んだのである。
ところが品ぞろえがけっこう違っていて、決めていった5品中、3品がない。
アワワ……

娘肉、ぽんじり、とりニンニク、皮にんにく、鶏レバーという状況で、とりもも、ねぎま、ヤゲン軟骨を急きょ追加(各2本)。

塩・タレを聞かれ、これも前もって考えておいたあとで後悔しない注文法、「1本ずつって、できます?」を試してみる。
一瞬、戸惑った様子だったが、「塩とタレ1本ずつね? 大丈夫よ」と焼き場のおっちゃん。とても人のよさそうな方で、このお店の好感度に大いに貢献している。

ミュージシャンの明山晶嗣さんがボランティアで開催している「こどもやきとり」
2人でそれぞれ半串ずつ食べるわけである。
5種類×2味で10通り楽しめる。

なかには、レバーはやっぱタレだな! とか、軟骨は塩に限るなぁ… というものもあるが、この注文法はおおむね成功といえる。どの店でも受けてくれるかわからないが。

ちなみにこちらは塩焼きにニンニクみそが付くので、レバーなどのクセが苦手な人でも食べやすくなると思う。

とりニンニクがなくて代わりにねぎまにしたわけだが、ニンニクはそんなに量を食べるものでもないのでむしろこのほうがよかった。

焼き場は大忙しで、中で飲んでいる人も多そうだ。
オレンジ色の明かりと白い煙の誘惑を断ち切るのは、容易ではないのである。

テイクアウトカウンターのあるお店シリーズ
[DATA]
とり幸 市役所前店
東京都東村山市本町4-6-3
[Today's recommendation]



https://youtu.be/HUbLtdqdg9E


インディペンデンス通り
ブログの更新間隔が空いてしまったが、忙しかっただけです。大事ありません d( ̄  ̄)
木曜夕方に来た、普通にやったら5日はかかるであろう仕事を2日でやっつけて、夕方、散歩がてら焼き鳥を買いに行ったという話。

「とり幸 市役所前店」は八坂商店会の「とり幸」の支店で、2018年6月にオープンした。
富士見町の「炭焼工房 凪山丸」も同系列で、最近食べたそちらの焼き鳥が味・ボリュームとも満足のいくものだったので、こちらでもと機会をうかがっていた。

焼き鳥はいつもその場で注文を決められずにアワワ… となるので、「凪山丸」の記事で品書きをチェック、珍しく備えをして臨んだのである。
ところが品ぞろえがけっこう違っていて、決めていった5品中、3品がない。
アワワ……


塩・タレを聞かれ、これも前もって考えておいたあとで後悔しない注文法、「1本ずつって、できます?」を試してみる。
一瞬、戸惑った様子だったが、「塩とタレ1本ずつね? 大丈夫よ」と焼き場のおっちゃん。とても人のよさそうな方で、このお店の好感度に大いに貢献している。

ミュージシャンの明山晶嗣さんがボランティアで開催している「こどもやきとり」
2人でそれぞれ半串ずつ食べるわけである。
5種類×2味で10通り楽しめる。

なかには、レバーはやっぱタレだな! とか、軟骨は塩に限るなぁ… というものもあるが、この注文法はおおむね成功といえる。どの店でも受けてくれるかわからないが。

ちなみにこちらは塩焼きにニンニクみそが付くので、レバーなどのクセが苦手な人でも食べやすくなると思う。

とりニンニクがなくて代わりにねぎまにしたわけだが、ニンニクはそんなに量を食べるものでもないのでむしろこのほうがよかった。

焼き場は大忙しで、中で飲んでいる人も多そうだ。
オレンジ色の明かりと白い煙の誘惑を断ち切るのは、容易ではないのである。

テイクアウトカウンターのあるお店シリーズ
[DATA]
とり幸 市役所前店
東京都東村山市本町4-6-3
[Today's recommendation]



https://youtu.be/HUbLtdqdg9E


インディペンデンス通り
テイクアウトカウンターの優位性 【彩雅】
2020.12.20
インスタの投稿で「やり直し感の漂う…」と書いている。
やり直しとはたとえば4月7日からやり直しとかそういう感覚で、継続しなければいけなかったところ継続してこなかったので、やり直し。誰が悪いとか総理大臣が無能とかそういうことを言いたいわけではないが、そうやって徒労感にとらわれるようではまずいんじゃないのと。やり直しでは済まないかもしれないぞと。

ということで、当ブログもやり直し。4月までさかのぼるのはキツいので、2カ月ほど巻き戻してみた。
一部文章・写真に使い回しが疑われるが、やり直しだからしょうがないのである (;・3・) ~♪

要するに外食しづらい局面に入っており、こういうときでも使いやすいのがテイクアウトカウンターのあるお店であると。
スーパーの惣菜・弁当コーナーのようにできあがった商品がショーケースに並べられていれば買いやすいし、店外で受け渡しができる。

2カ月前に利用して、使い勝手のよさに加えておいしいのですっかり気に入った中華料理店「彩雅(さいか)」。
エビチリ弁当や八宝菜弁当も気になるが、買ったのは前回と同じ海鮮あんかけ焼きそば。やり直しだからか、焼きそばが異常に好きだからか… ( ̄ω ̄;)

麺と餡の間にラップが敷かれ、麺がふやけるのを防いである。
なので多少時間がたっても蒸して炒めた麺はモッチモチ。

具材はハクサイ、ニンジン、コマツナ、タケノコ、フクロダケ、キクラゲ、エビ、イカ、ホタテ、ウズラの卵の10種。

イカが“2切れも”入っていてラッキー♪ となるのは、540円と激安だから。
タケノコやフクロダケは前回同様たっぷり使われていて、それだけで満足度高し。

店に呼べないなら、届ければいい。
食べに行けないなら、持ち帰ろう。

[DATA]
彩雅(SAIKA)
東京都東村山市栄町2-39-18
https://saika-dining.jimdo.com/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/uSjq7x67kzM

庭のシモバシラ
インスタの投稿で「やり直し感の漂う…」と書いている。
やり直しとはたとえば4月7日からやり直しとかそういう感覚で、継続しなければいけなかったところ継続してこなかったので、やり直し。誰が悪いとか総理大臣が無能とかそういうことを言いたいわけではないが、そうやって徒労感にとらわれるようではまずいんじゃないのと。やり直しでは済まないかもしれないぞと。

ということで、当ブログもやり直し。4月までさかのぼるのはキツいので、2カ月ほど巻き戻してみた。
一部文章・写真に使い回しが疑われるが、やり直しだからしょうがないのである (;・3・) ~♪

要するに外食しづらい局面に入っており、こういうときでも使いやすいのがテイクアウトカウンターのあるお店であると。
スーパーの惣菜・弁当コーナーのようにできあがった商品がショーケースに並べられていれば買いやすいし、店外で受け渡しができる。

2カ月前に利用して、使い勝手のよさに加えておいしいのですっかり気に入った中華料理店「彩雅(さいか)」。
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エビチリ弁当や八宝菜弁当も気になるが、買ったのは前回と同じ海鮮あんかけ焼きそば。やり直しだからか、焼きそばが異常に好きだからか… ( ̄ω ̄;)

麺と餡の間にラップが敷かれ、麺がふやけるのを防いである。
なので多少時間がたっても蒸して炒めた麺はモッチモチ。

具材はハクサイ、ニンジン、コマツナ、タケノコ、フクロダケ、キクラゲ、エビ、イカ、ホタテ、ウズラの卵の10種。

イカが“2切れも”入っていてラッキー♪ となるのは、540円と激安だから。
タケノコやフクロダケは前回同様たっぷり使われていて、それだけで満足度高し。

店に呼べないなら、届ければいい。
食べに行けないなら、持ち帰ろう。

[DATA]
彩雅(SAIKA)
東京都東村山市栄町2-39-18
https://saika-dining.jimdo.com/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/uSjq7x67kzM

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○○カレーがワンコイン…!? 【サティー】
2020.01.20
府中街道八坂交差点の「ダイエー小平店」(1979年創業)が「イオンフードスタイル小平店」に業態チェンジ。
その一環として、1階フードコート内にインドカレー&ナンの「サティー」が出店した。

…というのは、いま調べてわかったことで、ダイエー(AEONFOODSTYLE)にカレー屋さんが入っていることに気づいたのは、ついさっきのこと。
リニューアルオープンが2018年10月というから、1年以上も気づかなかったわけで… (-ω- ;) ウーム…
いや、目に入ってはいても記憶に残っていないだけかも…。と思ってしまうほど、インドカレーの出店ラッシュが止まらない。

今日も横目に見て「ここにもできてたの…?」と通り過ぎようとして、「いや、まてよ…」となった。
八坂のダイエー(AEONFOODSTYLE)内の飲食店といったらフードコートだ。
安いかも… (・・ *).。oO

このスーパーは生活圏から離れているので詳しくないが、「ドムドムハンバーガー」は前々からあって、「サティー」が営業しているのは以前「らーめん小花村」だった一角じゃないかと思う。
カウンター上の商品写真パネルは“カレーライス500円”“カレー&ナン550円”
読みどおり… というか、期待を超えるワンコインである。

カウンターで「カレー&ナン」と申告すると、「何カレー?」と聞かれる。激安でも8種類から選べるらしい。
「チキン」と答えると、「辛さは?」と…。
フードコートとはいえ、ほかのインドカレーのお店と変わらずオプションが複雑、つまり選択肢が多い。

おそろしくピンぼけで恐縮ですが…
ただし、一連の流れで「飲み物は?」とくるので要注意。ここから先は追加料金がかかる。
ソフトドリンク+100円、ミニサラダ+100円、おかわりナン+100円… と上乗せしていくと、結局ほかのお店と同じくらいの値段になるというカラクリである。
逆にいうと、僕はサラダもソフトドリンクも要らない人なので、“要らない”という選択ができるのは非常にありがたいと思った。

カレー&ナン:チキンカレー・中辛 605円(外税表示だったかぁ… 残念)。
量が多いとは言い難いが、いまのインドカレーの流れはボリュームが多すぎる(ナンがデカすぎる)と感じている人もいると思うので、これくらいがむしろ適量と言えなくもない。
チキンの大きいのがゴロッと2塊。中辛は、けっこう辛い…(笑)。

このテのお店はだいたいネパール人がやっているらしいが、ネパールの方のつくるカレーでおいしくなかったためしがなく、もはや安定・安心レベル。
実は去年1CL(ワンコインランチ)を集中掲載したとき、インドカレーの店も探したが見つけられなかった。
まさに灯台下暗し。次回シーズンには真っ先にこちらを訪問しなければ。

[DATA]
サティー
東京都小平市小川東町2-12-1 イオンフードスタイル小平店1F
[Today's recommendation]



https://youtu.be/KDHd-vxcMDo


栄町3丁目の古道具屋
府中街道八坂交差点の「ダイエー小平店」(1979年創業)が「イオンフードスタイル小平店」に業態チェンジ。
その一環として、1階フードコート内にインドカレー&ナンの「サティー」が出店した。

…というのは、いま調べてわかったことで、ダイエー(AEONFOODSTYLE)にカレー屋さんが入っていることに気づいたのは、ついさっきのこと。
リニューアルオープンが2018年10月というから、1年以上も気づかなかったわけで… (-ω- ;) ウーム…
いや、目に入ってはいても記憶に残っていないだけかも…。と思ってしまうほど、インドカレーの出店ラッシュが止まらない。

今日も横目に見て「ここにもできてたの…?」と通り過ぎようとして、「いや、まてよ…」となった。
八坂のダイエー(AEONFOODSTYLE)内の飲食店といったらフードコートだ。
安いかも… (・・ *).。oO

このスーパーは生活圏から離れているので詳しくないが、「ドムドムハンバーガー」は前々からあって、「サティー」が営業しているのは以前「らーめん小花村」だった一角じゃないかと思う。
カウンター上の商品写真パネルは“カレーライス500円”“カレー&ナン550円”
読みどおり… というか、期待を超えるワンコインである。

カウンターで「カレー&ナン」と申告すると、「何カレー?」と聞かれる。激安でも8種類から選べるらしい。
「チキン」と答えると、「辛さは?」と…。
フードコートとはいえ、ほかのインドカレーのお店と変わらずオプションが複雑、つまり選択肢が多い。

おそろしくピンぼけで恐縮ですが…
ただし、一連の流れで「飲み物は?」とくるので要注意。ここから先は追加料金がかかる。
ソフトドリンク+100円、ミニサラダ+100円、おかわりナン+100円… と上乗せしていくと、結局ほかのお店と同じくらいの値段になるというカラクリである。
逆にいうと、僕はサラダもソフトドリンクも要らない人なので、“要らない”という選択ができるのは非常にありがたいと思った。

カレー&ナン:チキンカレー・中辛 605円(外税表示だったかぁ… 残念)。
量が多いとは言い難いが、いまのインドカレーの流れはボリュームが多すぎる(ナンがデカすぎる)と感じている人もいると思うので、これくらいがむしろ適量と言えなくもない。
チキンの大きいのがゴロッと2塊。中辛は、けっこう辛い…(笑)。

このテのお店はだいたいネパール人がやっているらしいが、ネパールの方のつくるカレーでおいしくなかったためしがなく、もはや安定・安心レベル。
実は去年1CL(ワンコインランチ)を集中掲載したとき、インドカレーの店も探したが見つけられなかった。
まさに灯台下暗し。次回シーズンには真っ先にこちらを訪問しなければ。

[DATA]
サティー
東京都小平市小川東町2-12-1 イオンフードスタイル小平店1F
[Today's recommendation]



https://youtu.be/KDHd-vxcMDo


栄町3丁目の古道具屋
慌ただしい年の瀬に… 【九州ラーメン いし】
2019.12.24
ラーメンというたべものには中毒性があって、あのラーメンが食べたいと思ったらもう抑えられない。――そうやって定期的に通っている行きつけのラーメン屋の2~3軒、誰もが持っていることと思うが、年の瀬になると無性にそういうラーメンが恋しくなるのは自分だけだろうか。
このブログの掲載店を見返すと、昨年も一昨年もそのような傾向が表れていて、一種、年末のあいさつ回り的な心理が働いているのかもしれない。

ということで、行きつけランキングNo.1の小川の「九州ラーメン いし」へ、あいさつ回りに。違うか(笑)。

前回の記事に書いたように、10月の消費税率改正に伴って20数年ぶりかもという値上げに踏み切った「いし」だが、今回も入った瞬間「おっ…!」という変化がある。
いつもどおりラーメン大盛り800円。
注文から約3分、「へい、お待ち!」とラーメンどんぶりが配膳台に載る。

「おっ…! 器変わった(笑)」
「まあ、ときにはな…」と大将。
和風の上品な感じの器で、なんか、よりおいしそうに見えるかも… ヾ( ̄∇ ̄彡

「でも変わったのは器だけじゃーないんだな(笑)」
そうです。
入った瞬間目に留まったのは、大将の背後の品書きの短冊。

この場所に移転してきて約10年、おそらく貼りっ放しだったと思われるボロボロの品書きが刷新されているのだ。
「値段も変わったことだし…。ちゃんと写しとけよ。あ、違うか(笑)」

貼り替え前の状況(2019/10/04)
少なくとも値段がわかるという品書き本来の機能を果たすようになったのは客としてはありがたい。
餃子セットを頼みたいが値段がわからず怖くて頼めない… というお客さんもいたんじゃないかと思うわけで… (;^_^ A
デフォの紅ショウガをチャーシューの上に陸揚げしてから食べ始める
まあ、毎回ほぼ同じ注文でもはや品書きを見ることもない自分にとって、だからどうしたというものでもないんだが。
ラーメンの味も変わらないことだし。
逆に言えば、慌ただしい年の瀬にほっと一息つけるその絶対的安定感こそ、行きつけになるいちばんの理由にほかならないわけで。

[DATA]
九州ラーメン いし
東京都小平市小川西町3-18-10
[Today's recommendation]



https://youtu.be/aOKTW6Zt_cU
ラーメンというたべものには中毒性があって、あのラーメンが食べたいと思ったらもう抑えられない。――そうやって定期的に通っている行きつけのラーメン屋の2~3軒、誰もが持っていることと思うが、年の瀬になると無性にそういうラーメンが恋しくなるのは自分だけだろうか。
このブログの掲載店を見返すと、昨年も一昨年もそのような傾向が表れていて、一種、年末のあいさつ回り的な心理が働いているのかもしれない。

ということで、行きつけランキングNo.1の小川の「九州ラーメン いし」へ、あいさつ回りに。違うか(笑)。

前回の記事に書いたように、10月の消費税率改正に伴って20数年ぶりかもという値上げに踏み切った「いし」だが、今回も入った瞬間「おっ…!」という変化がある。
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いつもどおりラーメン大盛り800円。
注文から約3分、「へい、お待ち!」とラーメンどんぶりが配膳台に載る。

「おっ…! 器変わった(笑)」
「まあ、ときにはな…」と大将。
和風の上品な感じの器で、なんか、よりおいしそうに見えるかも… ヾ( ̄∇ ̄彡

「でも変わったのは器だけじゃーないんだな(笑)」
そうです。
入った瞬間目に留まったのは、大将の背後の品書きの短冊。

この場所に移転してきて約10年、おそらく貼りっ放しだったと思われるボロボロの品書きが刷新されているのだ。
「値段も変わったことだし…。ちゃんと写しとけよ。あ、違うか(笑)」

貼り替え前の状況(2019/10/04)
少なくとも値段がわかるという品書き本来の機能を果たすようになったのは客としてはありがたい。
餃子セットを頼みたいが値段がわからず怖くて頼めない… というお客さんもいたんじゃないかと思うわけで… (;^_^ A
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まあ、毎回ほぼ同じ注文でもはや品書きを見ることもない自分にとって、だからどうしたというものでもないんだが。
ラーメンの味も変わらないことだし。
逆に言えば、慌ただしい年の瀬にほっと一息つけるその絶対的安定感こそ、行きつけになるいちばんの理由にほかならないわけで。

[DATA]
九州ラーメン いし
東京都小平市小川西町3-18-10
[Today's recommendation]



https://youtu.be/aOKTW6Zt_cU
サイズも味もレベル超えのハンバーグが…! ―1CLシリーズ⑩ 【パンドラ】
2019.09.03
1CL(ワンコインランチ)のお店を考えていると、忘れていた存在が不意に思い出されたりするという、物忘れ防止の脳トレのような (;^_^A… 思わぬ副次的効果が実感されるが、今回の「パンドラ」もその一つ。
正確にいうと忘れていたわけではなく、入りづらそうな印象からお店リストの後ろのほうにしまい込まれ埋もれていた存在。
そういえば異様に安かった…! ということが、POPセンスのなさそうなメニューボードの絵柄とともに不意に思い出された。

先週さっそく行ってみたら、“売り切れ”(閉店)の張り紙。時刻は13時半近く。翌日、20分ほど時間を早めてみたが、やはり売り切れ。

混むのが苦手なのでそのようにお昼の時間をずらすことが多いが、遅い時間がダメなら早く行くしかない。
開店(11:00)と同時ではさすがに早すぎるので11半ごろをめどに向かい、11:15に到着。
3度目の正直で入店できました (-。-;) フー…

「パンドラ」は自宅改造型のような洋食店である。ホールを使う分には普通にこじゃれたお店だが、奥の“和室”がどこかのお宅っぽい。昔一度入ったことがあり、そのへんのイメージが“入りづらそう”の根拠っぽい。
店内は2人掛けテーブル6、4人がけテーブル1。
先客は小さい子ども連れの若いお母さん。

表の立て看板には“日替¥500、Aセット(ハンバーグ・エビフライ)¥600、Bセット(チーズ入りオムレツ・とりからあげ)¥600、その他”とあり、日替わりの内容は店内。
そのワンコインの日替わりが、①~⑥の6パターンもある。
⑥のハンバーグとイカフライを注文。

僕のすぐあとに若い男性が入店。そのあと若いお母さん2+小さい子2、続いて女子+女子… という感じで、あっという間に満席になってしまった。まだ11時半前である。
もたもたしてたらまた入れなかったわけで。“売り切れ”の意味がようやく理解できたわけで…。

こちらはシェフ1人体制で、いまは客12人分の料理を黙々とこなされている。
人件費をかけないのが安さのいちばんの理由だろうが、見ていると、会計の釣り銭の手間を省くためのワンコインのようにも思えてくる。

シェフ自ら運んできたハンバーグ、とにかくサイズがすごい。そして、すごくおいしい ヽ(‘ ∇‘ )ノ

フワッとした食感ながらしっかり弾力・かみ応えがあり、ひき肉のこね具合が絶妙なんだと思う。
ナツメグは強めだがつなぎ感は少なく、肉の味がストレートにくる感じ。デミグラスソースは苦味の効いた本格派。

イカフライは、さすがにサイズは小さいが鮮度度がよいため、香り・うま味が強い。
スープはエノキとワカメの和風コンソメ。どんぶりのご飯は意外なほどの盛り。
過去に一度食べておきながら“安い”という情報しかインプットされていない自分を恥じざるを得ない充実の内容である。

とにかくここのハンバーグはめっちゃおいしい。
それにもう1品付いてワンコインなら、この混みよう、売り切れ続きもガテンがいく。
近隣の方にはぜひ行ってみていただきたい。
13時前には入店したいところ。500円玉を忘れずに。

[DATA]
パンドラ(PANDORA)
東京都東大和市仲原4-19-31
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/h_ICl20EJjY
1CL(ワンコインランチ)のお店を考えていると、忘れていた存在が不意に思い出されたりするという、物忘れ防止の脳トレのような (;^_^A… 思わぬ副次的効果が実感されるが、今回の「パンドラ」もその一つ。
正確にいうと忘れていたわけではなく、入りづらそうな印象からお店リストの後ろのほうにしまい込まれ埋もれていた存在。
そういえば異様に安かった…! ということが、POPセンスのなさそうなメニューボードの絵柄とともに不意に思い出された。

先週さっそく行ってみたら、“売り切れ”(閉店)の張り紙。時刻は13時半近く。翌日、20分ほど時間を早めてみたが、やはり売り切れ。

混むのが苦手なのでそのようにお昼の時間をずらすことが多いが、遅い時間がダメなら早く行くしかない。
開店(11:00)と同時ではさすがに早すぎるので11半ごろをめどに向かい、11:15に到着。
3度目の正直で入店できました (-。-;) フー…

「パンドラ」は自宅改造型のような洋食店である。ホールを使う分には普通にこじゃれたお店だが、奥の“和室”がどこかのお宅っぽい。昔一度入ったことがあり、そのへんのイメージが“入りづらそう”の根拠っぽい。
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店内は2人掛けテーブル6、4人がけテーブル1。
先客は小さい子ども連れの若いお母さん。

表の立て看板には“日替¥500、Aセット(ハンバーグ・エビフライ)¥600、Bセット(チーズ入りオムレツ・とりからあげ)¥600、その他”とあり、日替わりの内容は店内。
そのワンコインの日替わりが、①~⑥の6パターンもある。
⑥のハンバーグとイカフライを注文。

僕のすぐあとに若い男性が入店。そのあと若いお母さん2+小さい子2、続いて女子+女子… という感じで、あっという間に満席になってしまった。まだ11時半前である。
もたもたしてたらまた入れなかったわけで。“売り切れ”の意味がようやく理解できたわけで…。

こちらはシェフ1人体制で、いまは客12人分の料理を黙々とこなされている。
人件費をかけないのが安さのいちばんの理由だろうが、見ていると、会計の釣り銭の手間を省くためのワンコインのようにも思えてくる。

シェフ自ら運んできたハンバーグ、とにかくサイズがすごい。そして、すごくおいしい ヽ(‘ ∇‘ )ノ

フワッとした食感ながらしっかり弾力・かみ応えがあり、ひき肉のこね具合が絶妙なんだと思う。
ナツメグは強めだがつなぎ感は少なく、肉の味がストレートにくる感じ。デミグラスソースは苦味の効いた本格派。

イカフライは、さすがにサイズは小さいが鮮度度がよいため、香り・うま味が強い。
スープはエノキとワカメの和風コンソメ。どんぶりのご飯は意外なほどの盛り。
過去に一度食べておきながら“安い”という情報しかインプットされていない自分を恥じざるを得ない充実の内容である。

とにかくここのハンバーグはめっちゃおいしい。
それにもう1品付いてワンコインなら、この混みよう、売り切れ続きもガテンがいく。
近隣の方にはぜひ行ってみていただきたい。
13時前には入店したいところ。500円玉を忘れずに。

[DATA]
パンドラ(PANDORA)
東京都東大和市仲原4-19-31
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3 ◆

https://youtu.be/h_ICl20EJjY
くるまやをめぐる冒険 【くるまやラーメン 保谷新町店】
2018.12.05
チェーン店はあまり使わないが、「くるまやラーメン」の味噌ラーメンはときどき無性に食べたくなる。
チェーン店のたべもので、たとえば「リンガーハット」のちゃんぽんや「松屋」の牛めしが好きだとしても、いろんな店を食べ歩こうとまで考える人は少ないと思う。自分はときどき「餃子の王将」の餃子が食べたくなるが、最寄りの秋津店で事足りるし、わざわざ新座や武蔵境に行ってまで王将に入ろうとは思わない。

でも「くるまやラーメン」はちょっと事情が違う気がしている。
10月に気まぐれに入った清瀬店のメニュー構成が、いつも入る東村山店とはずいぶん違っていた。
ほかの店舗はどうなんだろうと、がぜん興味が湧いた。
調べてみると、意外なことに多摩地区には4店舗しかなく、うち1店は八王子なのでさすがに遠い。
僕の行動範囲で残っているのは保谷新町店のみ。そこに入ればプチ達成感が得られそうだ。

「くるまやラーメン 保谷新町店」は五日市街道沿い、井ノ頭通り終点となる関前五丁目交差点近くにある。
千川上水との併走区間で、中央分離帯を上水が流れる。
この店はいつ通っても客が入っている(車が止まってる)印象がある。
なんだかんだ言ってみんなくるまや好きなんじゃないの? と思う瞬間。

注文は、くるまやラーメンではそう決めている、味噌ラーメン(+サービスの半ライス)と餃子。
あとで写真を見比べたところ、メニュー帳はたぶん東村山店と同じ。
なので値段や、(サービス等の)システムも同様と推測される。
味噌ラーメン、半ライス、餃子の順に五月雨で提供。
謎の餃子タレの小皿をはじめ、器も東村山と一緒。
要するにこの2店はほぼ共通しており、清瀬店が特殊ということのようだ。
直営店とフランチャイズの違いとか?

参考:「くるまやラーメン 東村山店」の味噌ラーメンとサービスの半ライス、ランチ限定サービス餃子(2018.02.14)

参考:「くるまやラーメン 清瀬店」のみそラーメンとサービスライス、月火水半額の餃子(2018.10.01)
黒い粉(ミックススパイス?)のかかった味噌ラーメンの味も、しつこいようだがいっしょ、いっしょ♪
ニンニクがかなり効いている(翌朝になっても臭うと言われた)。
具は炒めたモヤシとニラ。中太縮れ麺。

冒頭に書いたようにときどき無性に食べたくなるラーメンなので、それはそれで安定感があってよろしい。
でもユルいチェーン展開による各店のオリジナリティは期待したほど高くないかもしれない。
清瀬店のカツカレーは気になるが、この案件は早くも終了かなー (- o -\) 撤収!撤収ーっ!!

あとは粛々と、これまでどおり…。

[DATA]
くるまやラーメン 保谷新町店
東京都西東京市新町4-2
http://www.kurumayaramen.co.jp/
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 ◆

https://www.youtube.com/watch?v=qefoXFsUZNE
チェーン店はあまり使わないが、「くるまやラーメン」の味噌ラーメンはときどき無性に食べたくなる。
チェーン店のたべもので、たとえば「リンガーハット」のちゃんぽんや「松屋」の牛めしが好きだとしても、いろんな店を食べ歩こうとまで考える人は少ないと思う。自分はときどき「餃子の王将」の餃子が食べたくなるが、最寄りの秋津店で事足りるし、わざわざ新座や武蔵境に行ってまで王将に入ろうとは思わない。

でも「くるまやラーメン」はちょっと事情が違う気がしている。
10月に気まぐれに入った清瀬店のメニュー構成が、いつも入る東村山店とはずいぶん違っていた。
ほかの店舗はどうなんだろうと、がぜん興味が湧いた。
調べてみると、意外なことに多摩地区には4店舗しかなく、うち1店は八王子なのでさすがに遠い。
僕の行動範囲で残っているのは保谷新町店のみ。そこに入ればプチ達成感が得られそうだ。

「くるまやラーメン 保谷新町店」は五日市街道沿い、井ノ頭通り終点となる関前五丁目交差点近くにある。
千川上水との併走区間で、中央分離帯を上水が流れる。
この店はいつ通っても客が入っている(車が止まってる)印象がある。
なんだかんだ言ってみんなくるまや好きなんじゃないの? と思う瞬間。

注文は、くるまやラーメンではそう決めている、味噌ラーメン(+サービスの半ライス)と餃子。
あとで写真を見比べたところ、メニュー帳はたぶん東村山店と同じ。
なので値段や、(サービス等の)システムも同様と推測される。
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味噌ラーメン、半ライス、餃子の順に五月雨で提供。
謎の餃子タレの小皿をはじめ、器も東村山と一緒。
![]() | ![]() |
要するにこの2店はほぼ共通しており、清瀬店が特殊ということのようだ。
直営店とフランチャイズの違いとか?

参考:「くるまやラーメン 東村山店」の味噌ラーメンとサービスの半ライス、ランチ限定サービス餃子(2018.02.14)

参考:「くるまやラーメン 清瀬店」のみそラーメンとサービスライス、月火水半額の餃子(2018.10.01)
黒い粉(ミックススパイス?)のかかった味噌ラーメンの味も、しつこいようだがいっしょ、いっしょ♪
ニンニクがかなり効いている(翌朝になっても臭うと言われた)。
具は炒めたモヤシとニラ。中太縮れ麺。

冒頭に書いたようにときどき無性に食べたくなるラーメンなので、それはそれで安定感があってよろしい。
でもユルいチェーン展開による各店のオリジナリティは期待したほど高くないかもしれない。
清瀬店のカツカレーは気になるが、この案件は早くも終了かなー (- o -\) 撤収!撤収ーっ!!

あとは粛々と、これまでどおり…。

[DATA]
くるまやラーメン 保谷新町店
東京都西東京市新町4-2
http://www.kurumayaramen.co.jp/
[Today's recommendation]


◆ 猫写真はこちら その1 その2 ◆

https://www.youtube.com/watch?v=qefoXFsUZNE
懐かしき酒場の情景 【百味 プロペ店】
2018.08.11
「西武所沢店」に買い物に出かけたら1階が食品売り場に変わっていて驚いた。調べてみると去年の春にはリニューアルしていたらしい。ずいぶんご無沙汰だと思ってはいたが、そこまで来ていなかったとは…。
所沢西武は唯一徒歩で行けるデパートであり、昔はたしかに利用頻度が高かったが、このところデパートでの購買行動そのものが激減している。それは僕らに限ったことではないだろう。なので、この変革はたいへん好ましく映った。
“デパ地下”という用語はもはや“デパート”から独り歩きしているといっていいほど定着した新語であり、かつポジティブな印象を与える。デパ地下と聞いただけで人々は浮足立つ。
いま、食品売り場は人を呼べ、金が落ちるのだ。“百貨”にこだわる時代ではない。

そういう店舗デザインは経営コンサルタントの能力次第でもあるだろう。
が、独自アイデアの一つも浮かばないくせに、やれカイゼンだ、やれトヨタ方式だと、耳にタコの提案で中小企業からガッポリな自称コンサルのなんと多いことか。(←森田美由紀アナ調で)
ここに提案いたします。
こうなったら1階にとどまらず、全フロア食品売り場の「西武デパ地下館」を渋谷あたりにどうでしょう、株式会社そごう・西武のエライさん(笑)。

11時すぎに用事が済んで、そうなると行ってみたいお店がある。この時間帯が重要。
12時前なら“飲んでいない客も一人二人”いるかもしれない。
え、なんです? 昼の12時ですよね。“飲んでる人が一人二人”じゃなく?

チェーン店の見本市のようなプロペ通り中ほどに、そのお店はある。

気をつけていないと派手な看板群に埋もれて見過ごしてしまいそうな手書きの張り紙。
「地元密着 足かけ50年」
横には地下への階段。

しかしながら見過ごされるという心配は無用。
ここ「百味」は所沢でも一、二という有名店であり、客は目をつぶっても、酔っ払っていてもたどり着くことができる。

イマ風に安っちく派手なプロペ通りの地下にこんな空間があるとは… と、情報である程度イメージしていても驚くほど広く、第一印象は… ムカシ風に安っちく地味。
実に懐かしい光景が広がっていた。

昔、六本木の会社に勤めていたころ、路地裏のこういう店でよく昼めし食べたり飲み会したりしてた。
上司と2人で昼めしに出て、ビール1杯で興に乗ってそのままだらだら夕方まで大瓶8~9本。会社帰ったら行方不明って大騒ぎになってたんだっけなぁ… ( ̄- ̄;).o0O

若いころはそんなんだったけど、いまは理由なく昼に飲もうという気にはならない。
この店は表の看板でランチサービスのあることは確認していたが、そんなぐだぐだな気配は容易に想像がつくので、踏み込むタイミングを計っていたわけである。
開店時間は11時。
11時30分前で、すでにお客さんは20人強。
わしらの見通しはぜんぜん甘く、飲んでいない人0名。もとい、座敷席の若い夫婦に連れられた幼児1名のみ、非飲酒客。
一方、僕はそういうので浮くというかKYな感じになるのがニガテ。
なので、とりあえず生ビール中ジョッキを頼んで場の空気に紛れ込んだうえで、ビール運んできたおばちゃんに「ご飯だけでもいいの?」と聞いてみる。
おばちゃんは向こうのほうからランチメニュー(お昼の献立)を持ってきてくれる。

天ぷら定食を頼んだら、「天ぷら、まだできないの」とおばちゃん。
そういえば表の看板に“寿し準備中”の紙が貼ってあった。あっちのほうで厚焼き玉子を頼んだ客も断られていた。
カウンターの中には職人さんが3人ほどいるが、すし・天ぷらと専門性の高い和食担当はまだ時間外なのかも。

そのように技能別に職人さんを配備して、こちらのお店は“百の味”を提供しているのかもしれない。
ある意味、フードコートに似ている。それを言うならデパート食堂。
百貨店と百味は“百”の用法が同じ。
「もろもろそろえます」
「刺し身ならできるんだけど」というので、そのまま刺身定食1080円にスライド。
もう一品はコロッケ定食650円

コロッケはたまねぎの風味としっかりした味付けで、ソースをかけなくてもビールに合う感じ。
アテとしての役割をわきまえている味。

刺し身はマグロ、カンパチ、タコ。
こういう場末感の漂う大衆酒場で出てくる刺し身にしては上々。タコなんか硬いけど、かみしめればしっかりタコの風味が広がる。

「ご飯だけの客って珍しいの?」とおばちゃんに聞いてみた。
「そんなことないよ」とおばちゃん。「飲みながらご飯食べる人もいるし、ご飯だけって人もいっぱい」
今日は土曜日だから飲み率が高いのかもしれない。

僕らが食べている間にも続々とお客さんが入ってきて、12時ごろには広い店内もかなり埋まってしまった。
特別なことをしなくとも、これだけの賑わい。
百貨店も学ぶところが多いんじゃないだろうか。

[DATA]
百味 プロペ店
埼玉県所沢市日吉町4-3
[Today's recommendation]

https://youtu.be/KCkmIyC6v00


◆ 猫写真はこちら その1 その2 ◆
「西武所沢店」に買い物に出かけたら1階が食品売り場に変わっていて驚いた。調べてみると去年の春にはリニューアルしていたらしい。ずいぶんご無沙汰だと思ってはいたが、そこまで来ていなかったとは…。
所沢西武は唯一徒歩で行けるデパートであり、昔はたしかに利用頻度が高かったが、このところデパートでの購買行動そのものが激減している。それは僕らに限ったことではないだろう。なので、この変革はたいへん好ましく映った。
“デパ地下”という用語はもはや“デパート”から独り歩きしているといっていいほど定着した新語であり、かつポジティブな印象を与える。デパ地下と聞いただけで人々は浮足立つ。
いま、食品売り場は人を呼べ、金が落ちるのだ。“百貨”にこだわる時代ではない。

そういう店舗デザインは経営コンサルタントの能力次第でもあるだろう。
が、独自アイデアの一つも浮かばないくせに、やれカイゼンだ、やれトヨタ方式だと、耳にタコの提案で中小企業からガッポリな自称コンサルのなんと多いことか。(←森田美由紀アナ調で)
ここに提案いたします。
こうなったら1階にとどまらず、全フロア食品売り場の「西武デパ地下館」を渋谷あたりにどうでしょう、株式会社そごう・西武のエライさん(笑)。

11時すぎに用事が済んで、そうなると行ってみたいお店がある。この時間帯が重要。
12時前なら“飲んでいない客も一人二人”いるかもしれない。
え、なんです? 昼の12時ですよね。“飲んでる人が一人二人”じゃなく?

チェーン店の見本市のようなプロペ通り中ほどに、そのお店はある。

気をつけていないと派手な看板群に埋もれて見過ごしてしまいそうな手書きの張り紙。
「地元密着 足かけ50年」
横には地下への階段。

しかしながら見過ごされるという心配は無用。
ここ「百味」は所沢でも一、二という有名店であり、客は目をつぶっても、酔っ払っていてもたどり着くことができる。

イマ風に安っちく派手なプロペ通りの地下にこんな空間があるとは… と、情報である程度イメージしていても驚くほど広く、第一印象は… ムカシ風に安っちく地味。
実に懐かしい光景が広がっていた。

昔、六本木の会社に勤めていたころ、路地裏のこういう店でよく昼めし食べたり飲み会したりしてた。
上司と2人で昼めしに出て、ビール1杯で興に乗ってそのままだらだら夕方まで大瓶8~9本。会社帰ったら行方不明って大騒ぎになってたんだっけなぁ… ( ̄- ̄;).o0O

若いころはそんなんだったけど、いまは理由なく昼に飲もうという気にはならない。
この店は表の看板でランチサービスのあることは確認していたが、そんなぐだぐだな気配は容易に想像がつくので、踏み込むタイミングを計っていたわけである。
![]() | ![]() |
開店時間は11時。
11時30分前で、すでにお客さんは20人強。
わしらの見通しはぜんぜん甘く、飲んでいない人0名。もとい、座敷席の若い夫婦に連れられた幼児1名のみ、非飲酒客。
![]() | ![]() |
一方、僕はそういうので浮くというかKYな感じになるのがニガテ。
なので、とりあえず生ビール中ジョッキを頼んで場の空気に紛れ込んだうえで、ビール運んできたおばちゃんに「ご飯だけでもいいの?」と聞いてみる。
おばちゃんは向こうのほうからランチメニュー(お昼の献立)を持ってきてくれる。

天ぷら定食を頼んだら、「天ぷら、まだできないの」とおばちゃん。
そういえば表の看板に“寿し準備中”の紙が貼ってあった。あっちのほうで厚焼き玉子を頼んだ客も断られていた。
カウンターの中には職人さんが3人ほどいるが、すし・天ぷらと専門性の高い和食担当はまだ時間外なのかも。

そのように技能別に職人さんを配備して、こちらのお店は“百の味”を提供しているのかもしれない。
ある意味、フードコートに似ている。それを言うならデパート食堂。
百貨店と百味は“百”の用法が同じ。
「もろもろそろえます」
「刺し身ならできるんだけど」というので、そのまま刺身定食1080円にスライド。
もう一品はコロッケ定食650円

コロッケはたまねぎの風味としっかりした味付けで、ソースをかけなくてもビールに合う感じ。
アテとしての役割をわきまえている味。

刺し身はマグロ、カンパチ、タコ。
こういう場末感の漂う大衆酒場で出てくる刺し身にしては上々。タコなんか硬いけど、かみしめればしっかりタコの風味が広がる。

「ご飯だけの客って珍しいの?」とおばちゃんに聞いてみた。
「そんなことないよ」とおばちゃん。「飲みながらご飯食べる人もいるし、ご飯だけって人もいっぱい」
今日は土曜日だから飲み率が高いのかもしれない。

僕らが食べている間にも続々とお客さんが入ってきて、12時ごろには広い店内もかなり埋まってしまった。
特別なことをしなくとも、これだけの賑わい。
百貨店も学ぶところが多いんじゃないだろうか。

[DATA]
百味 プロペ店
埼玉県所沢市日吉町4-3
[Today's recommendation]

https://youtu.be/KCkmIyC6v00


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