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街歩きの楽しみ 【池袋三原堂】

2022.12.08

 前記事に引き続き池袋編。

1日ぽっかり空いたと前記事に書いているが、いちおう平日ではあるから仕事のFTPサーバーはときどきスマホでチェックしているわけで、そうすると時刻11時前後に3本立て続けに動きだしている。
そこから僕の工程まで少なくとも半日はかかるので、慌てる必要はない。
にもかかわらずこのまま遊んでいる気になれないのは、心配性であるがゆえ。

撤収ー!! (-o-\) λλλλλ,,,,,ゾロゾロ

…となりかけたが、ってことは池袋でなしえたことって立ち食いそばのみ?
片道26km自転車こいで立ち食いそば食べて帰りました… って、オレの人生って、いったい……

自転車を止めた駐輪機まで来て、立ち止まった。


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先日、新宿名物の和菓子を買って帰り、こういうのいいんじゃないの…! と思った。
池袋には疎いのでググる。


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“池袋_和菓子”でググってトップに表示されたのが「三原堂」。
あ、さっき店の前を通ってるわ。
探す手間が省ける… ということでお店へ。


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「三原堂」という和菓子店は都内各地で見かけるが、そのおおもとは1877(明治10)年に人形町水天宮の門前で創業した「三原堂本店」。


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個人的には「神田三原堂」は、出入りしていた神田の会社への手土産などに便利に利用させていただいていた。
三原堂といえば塩せんべいで、ビールのアテに最高なのだ。


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「池袋三原堂」は1937(昭和12)年創業。
お店イチオシは、池袋だけに“池ぶくろう最中”。
ふくろうのフォルムの皮に粒あんと求肥を挟み込んだ一品。


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※許可をいただいて撮影


池ぶくろう最中はショーケースでは2個、5個、10個… の箱詰め形態だが、それではちょっと大げさ。


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ケースの上に単品も並べられている。

「1個から買えます?」
「はい、大丈夫ですよ」


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バラで3個購入。


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東京らしいというか、しっかり甘い餡で、小豆の風味のよいおいしい最中である。


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コロナ禍で新しい休日スタイルとなった近場観光では、決まって土地の銘菓を買って帰っている。
都心に出かけたときも“お土産”を考えると、街歩きの楽しみが増えそうだ。


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[DATA]
池袋三原堂
東京都豊島区西池袋1-20-4
https://ikebukuro-miharado.co.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/XjwZAa2EjKA



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石神井公園


オーソドックス&完成度高い半チャンセット 【ラーメン喜楽】

2022.10.04

 不定期にひっそり掲載している“街中華シリーズ”では、ラーメン・半チャーハンセットばかり食べている「漢珍亭」「新雅」「はぐろや」「宝来」参照)

だいたいが日替わり的サービスメニューなのでまったくの偶然だが、面白いことにこれらに(普通のラーメン+普通のチャーハン)の組み合わせが一つも含まれておらず、これを条件付き確率の公式 P(A∣B) = n(A∩B) / n(B) に当てはめて計算すると、その確率は…… えーと、相当低いことがわかる。(←ぜんぜんわかってない ヾ(・ω・o) ォィォィ


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ところで、いまいちばん気になっている中華屋さんが東久留米市下里の「喜楽」。
最近(2022年8月)隣にラーメン店ができ、行列ができたりして話題になっている。このブログにも何件か情報をいただいており、どんなものかとその動静が気になっていた。新店でなく「喜楽」の動静が。


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たぶん2回しか入ったことないが、味も雰囲気もよく、ブログ記事にもさせてもらっているとなれば、一宿一飯の… じゃないが、義理人情が発動してしまうのが人間というもの。


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ということで、“気になる街の中華屋さんに入ってみた…! シリーズ”番外編。


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4人掛けテーブル×3、L字カウンター6席のこぢんまりしたお店。
12時5分前の入店で先客1組2名、後客2組3名。


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以前食べたラーメン+半チャーハンのセットがおいしかったことを思い出し、冒頭の流れもあって、躊躇なくその“チャーハンセット”を注文。


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過去記事にお寄せいただいた地元の方のコメントによれば、かなり歴史のあるお店で、いまのご主人は2代目にあたるそうだ。
きれいな店内で、(僕から見て)若いご夫婦で切り盛りされていて、街中華としては異質な印象だが、爽やかな接客など主観だが昔の喫茶店が思い出され、逆に懐かしい。


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(普通のラーメン+普通のチャーハン)のチャーハンセット。


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半チャーハンは強めのしっかりした味付け。
具はチャーシュー、卵、ナルト、ネギ。


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ご飯の炒め具合も具材の火の通りも的確で、オーソドックスかつ完成度の高いチャーハン。


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ラーメンは一見昔風だが、メンマが極太で、映え要素というかいまどきテイストが加味される。
このメンマの香りが鶏ガラベースのしょうゆスープに移ると、不思議と懐かしい味わいとなる。


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かむほどに肉のうま味が広がるチャーシュー。
ツルッとしたストレート麺も濃いめのスープによく合う。


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こういうのでいいんだよ。
いや、こういうのがいいんだよ。


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[DATA]
ラーメン喜楽
東京都東久留米市下里5-9-10





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/98WtmW-lfeE



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埼玉のディズニーランド!? 【サイボク キッチン】

2022.06.19

 午後に所沢の松が丘に用事があるので、午前中そっち方面のおでかけスポットに出掛け昼ごはんを食べるというパターン。
今日は真夏日予報なので歩きを含む企画は避け… となると、“食”メインかな。

そっち方面には気になるスポットがいくつかあり、たとえば入間市狭山台の「中村屋 中華まんミュージアム」。2年ほど前に仕事で調べたことがあって、行ってみたいと思っているが、コロナでずっと休業。3月に見学を再開したが、受け入れは予約のみとのこと。

食がメインとは、つまりそういうこと。
食のテーマパーク的な?

そんなものがこんな埼玉の外れにほかにあるだろうか(いや、ない)。
いや、ありました OK!!( ̄▽ ̄)δ

人呼んで“豚のテーマパーク”「サイボク」。


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埼玉県日高市の㈱埼玉種畜牧場(通称サイボク)は、1946年設立の食品加工メーカー。自社牧場での種豚育種改良、肉豚生産・精肉、ハム・ソーセージ等製造販売に加え、本社敷地をレストランや天然温泉館、フィールドアスレチックなどを備えたアミューズメント施設として拡充させてきた。

朝に調べてみると、かなり混むらしいというので、慌てて出発。
が、10時45分ですでに第1駐車場は満車。


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第2駐車場に止め、これはまずレストランで食べたほうがいいと行ってみると、レストラン前には開店を待つ大勢の人。
案内係の人に聞いてみると、レストランには洋食の席とバーベキューの席があり、洋食席はすでにいっぱいで次の12時の回の案内になると。


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いやー、甘く見てました、サイボク。
あとで調べると、“埼玉のディズニーランド”と呼ばれることもあるらしい。


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案内の女性は、「ただし、バーベキューの席で洋食メニューをご注文いただくこともでき、それならすぐにご案内できます」と提案してくれ、その案に乗る。


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ここまで席の確保優先でメニューをチェックしていなかったが、あらためて品書きを見てみると、けっこうお高いのである。
まあ、こうなったらしょうがない… といったん開き直ったが、11時開店までまだ少しあったのがよかった。


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園内のほかの飲食施設を見て回っているうちに冷静になれた。
1900円のとんかつ定食など、分不相応ではないか…?


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ということで、「レストランサイボク」の整理券をキャンセルして、オープンカフェの「サイボクキッチン」へ。


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ぎりぎりパラソルテーブルを確保できるタイミングで、少し決断が遅かったら難民化していたであろう。
こちらはもつ煮が売りのようで、カレーライス、豚テキ丼、おろしメンチカツ丼にそれぞれもつ煮をセットにしたメニューがメインのもよう。


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注文はカレーと豚テキ丼。
もつ煮は2人でシェアすればいいので、一つだけセットに。


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カレーには、とろとろ肉がゴロゴロ。
それだけでぜいたく感がある。

豚テキ丼は炭の香りが香ばしく、ご飯が進むススム。
ただし進みすぎるとすぐなくなるくらい、ご飯少なめ。
もつ煮もあることだし、このセットはライス大盛りで頼むのが正しい(あるかわからないけど)


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もつ煮は居酒屋メニュー代表だが、明るい日差しの下で食べるのもなかなか。
もちろん素材のよさにもよると思うが。


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外で食べるほうが気持ちいいので、こっちを選んで正解。
ただし、パラソルの陰とはいえ真夏さながらの日差しのもと、ビールの誘惑にあらがうのは至難の業である。


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[DATA]
サイボク キッチン
埼玉県日高市下大谷沢546
https://www.saiboku.co.jp/
https://www.facebook.com/saiboku
https://twitter.com/saibokuham
https://www.instagram.com/saiboku_official/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/QGJuMBdaqIw



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園内には立派な農産物直売所も。キュウリと絹さやを買う


最初の夜はチェーン系牛タン 【利久 石巻山下店】

2019.04.28

 前記事の続き。

結局28日の東北道は断続渋滞のままで、実家に到着したのは夕方6時ころ。
実家というか、両親が住んでいた家は津波で全壊し、姉とその息子(甥)がより内陸に土地を求めて4世帯住宅を建てた。
僕にはまったくなじみのない土地で、Googleマップのナビさんに周囲をグルッと一周させられての到着。


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そのまま夕ごはんに連れていってもらう。
お店は牛たんの「利久 石巻山下店」。


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最近、牛たんは「利久」で食べることが多いようだ。


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ビールはアサヒ、お通しは牛タンつくだ煮


ど田舎に住んでいた子どものころ、街に単身赴任状態の父親のところに遊びに来るとよく牛たん屋に連れていってもらった。
酒をまったく飲まない(飲めない)父も、単身だったからか夕方は会社の人と食べに(飲みに混じって)行くことが多かったようだ。だから、子どもを連れていくのも飲み屋のようなところが多かった。


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注文は(姉に)おまかせ。
あとで品書きと比べても、何を注文してもらったのか不明という。


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↑これでワンセットなんだと思うが…


踏切近くにあったその牛たん屋は、旧市街地中心部に移転し繁盛していたが、不幸があったりして閉店した。
いまは地元の人がソウルフードを食べるのも、こういうチェーン系になる。


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翌日から、利休というより芭蕉の足跡をたどるような旅となったのだが。

(つづく)


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[DATA]
利久 石巻山下店
宮城県石巻市西山町2-13
https://rikyu-ishinomakiyamashita.gorp.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/t5Sd5c4o9UM


人気の市場食堂、リニューアル 【大丸食堂】

2018.07.09

 この5年ほど、主な仕事は月の前半に集中してしまっているので、今週ぐらいがいちばん忙しくなりそう。週明け早々なんだか慌ただしい。
昼ごはんにさまよってるヒマはないので、珍しく出る前からお店を決めておいた。
近場で、なるべく日陰伝いに行けるということで、東久留米卸売市場(得得市場)内の食堂。


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ところが午前中にこまごました仕事が次々に入ってタイミングがつかめず、家を出たのは12時半を大きく回ってから。
市場の食堂は朝早くから開いているが閉まるのも早い。
1時までもやっていなかったかもしれない、と焦って自転車こぎこぎ。


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「市場のおばちゃん食堂」の看板の下に、遠くからでも目につく手書きの“営業中”の黄色い紙。


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やれやれ… と、ちょっと気持ちの余裕が生まれ、向かいの駐輪場に止めてお店の外観写真を撮り、看板やメニュー写真などをもたもた撮影したのちお店に入り、中央の4人掛けテーブル席に座ってふと振り返ると、おばちゃんが“営業中”の立て看板を店内に撤収してる。
あ、危なかった…。
品書きに書いてある営業時間を見ると、ラストオーダー13:00と。


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お店の看板は「市場のおばちゃん食堂」のままだが、こちらは6月に店名を「大丸食堂」に改称、リニューアルオープンしている。
その後何度か市場で買い物をしているので、それとなく様子をうかがっていたが、名前だけでなくメニュー内容も大きく変わった。
市場だけに新鮮な魚介がウリだった「おばちゃん食堂」に対し、「大丸食堂」はそば、うどん、カレー… と簡易で、より施設内食堂っぽくなった。


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この食堂は、市場内の隣接するのり・茶・和菓子販売の「のりの太丸」の系列店。
食堂を縮小する形でやはり系列のおにぎり・弁当販売「魚沼の庄」が移転してきて1拠点3業態体制になったのが今年2月、そして今回の食堂リニューアルと、ここにきて出店戦略が大きな展開を見せている。


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先日「魚沼の庄」で呼び込みをしていた会社上層部っぽい? 若めのおばちゃんが食堂の厨房を取り仕切っており(店長と呼ばれている)、トップダウンによるコーポレートガバナンスの強化といったニュアンスを感じなくもない。


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注文は熟成とんかつのかつカレー750円。
「かつを揚げるのに15分くらいかかりますが、よろしいですか?」と店長のおばちゃん。
“肉厚のとんかつを使用しておりますので調理にお時間がかかります”と品書きにも書いてある。
ラストオーダーでちょっと悪いかなと思ったが、リニューアルでいちばん大きく変わったのがたぶんカレー導入であり、今日はそのために来たようなところもあるのでお願いする。


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15分後――
カレーがやって来るのと同時におばちゃんが入ってきた。
「お弁当かなにかできるかしら?」と。
1時ラストオーダーでもう終わっちゃいました、というお店サイドの説明に明確に理解を示しつつも、お客のおばちゃん、独白なのか要求なのか、ずっと話し続けている。
お店のおばちゃん2名も、戸惑いの色を隠さずも親身に耳を傾ける。


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――近くの老人ホームの父親の面会に来て、昼ごはんを一緒に食べようと思ったが、90歳の父を連れ出すわけにもいかず弁当を買いに来た。以前も同じようなことがあったが、市場の店はどこも閉まっていて、この先のコンビニはそれはもう遠くて…
「でしたら、おかかのおにぎりくらいならお作りできますよ」と店長おばちゃん、決断を下す。
「それは助かるわ」とお客おばちゃん。
「おかか、残ってるよね?」と店長、年かさの店員おばちゃんに確認。
「そしたら、おかかと、梅と、しゃけと…」とお客おばちゃん、攻めどころを逃さない。


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このように出てきた。普通逆向きだと思うが、そのへんまだ慣れていないもよう


えーと… かつカレー、おいしかったです(笑)。メニュー表の説明どおり。
――玉ねぎをじっくり炒めて、深みとコクを出したビーフカレー。ご飯は魚沼産コシヒカリを使用♪ 肉厚でジューシーな熟成とんかつとの相性ばっちり! プロのお味! 絶品かつカレーをぜひおたのしみください!


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お客おばちゃんがケータイでご家族あたりに経緯を説明している。
「いま、おにぎり作ってもらってるから。ええ、そうなの。88歳を連れ出すわけにはいかないって言って、無理やりお願いして」
2歳、サバ読んでたらしい(笑)。

それにしても、効率優先の改革途上にあるとみていたこちらのお店、非マニュアル的で臨機応変な素晴らしい対応を見せていただいた。


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[DATA]
大丸食堂
東京都東久留米市下里5-12-12 東久留米卸売市場
https://www.tokutoku-ichiba.or.jp/?page_id=885





[Today's recommendation]


https://youtu.be/CevxZvSJLk8



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◆ 猫写真はこちら



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ノカンゾウ(野火止用水 / 東村山市恩多町)


クーポンの効能? 呪縛? 【ぼん天】

2017.11.08

 所沢街道沿いの「ぼん天」は、このあたりでも優良な中華料理店という印象がある。このあたりというのは北多摩北部、だいたい東京19・20区あたり。
優良なだけに、昼ごはんの候補として常に意識下の中層を漂っていて、ときどき浮上する。どういうときに浮上するかというと、めざした店が閉まっていたり、どこも決められなかったりしてさまよっているようなとき。
大きい店だからいっぱいで入れないということはまずなさそうで、午後休憩もとらなさそうな感じで、かつメニューに安定感がありそうと、まあそのあたりも優良イメージに結び付くわけだが、代替案としては最適の存在である。


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しかし、そのように次善手として浮上することはこの半年ほどの間にも何度かあったが、入ってはいない。
なぜ入らないか。
それはクーポンのせいである。


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前回入ったのが2月で、そのときレジで100円10枚つづりの金券をもらった。それをリビングのマグネットボードに留めてあるのだが、持ち歩くことはない。だから第2候補として思い浮かんだときに、「あ、でもクーポン持ってないや…」となる。
せっかくクーポンがあるのだから、それを使わないのはもったいない、損をこく、と考えてしまう。


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100円ぐらい、とケチくさい話で恐縮だが、貧乏性だからしょうがない。
ならば持ち歩くようにしたらいいのでは? と思われるかもしれないが、それはそれで貧乏くさくてイヤだ。
いろいろめんどくさいのである。


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本日は、満を持してというか、はじめからぼん天と決めて出かけるので、クーポン券をしっかり持参する。
客足の引ける1時ごろ到着をめざす。


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カウンター席は目の前が開けていて居心地悪そうなので、なるべく隅っこのテーブル席を狙う。と、珍しく計画性をもって臨み、実際12時55分にホールいちばん奥の4人掛けテーブルに着く。


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食べるものも決まっていて、五目あんかけ焼そば850円(-100円予定)。
決まっていてというか、ここではほぼそれしか食べたことがない。むしろ、五目焼きそばが食べたくなって、「そうだ、ぼん天に行こう!」となったと言ったほうが正しい。


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五目あんかけ焼そばの具は、ハクサイ、青菜、ニンジン、タケノコ、キクラゲ、豚肉、エビ、ウズラの卵。
全8品、と思ったら意表をついて鶏肉も入っていて、ほかにも何か見落としているかもしれない。それほど量がものすごいのである。
麺も多いが、具の量がすごい。


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僕はどんな麺料理でもいちばん好きなのは麺。糖質オフなんて考えられない。麺類を食べていて、麺がなくなって具だけが残ってしまうと寂しい気持ちになる。
いま、そういう状況になりそうになって、慌てて具をワシワシ食べてフィニッシュを微調整。
いや、でもやっぱり麺もかなーり多い。最後いっぱいいっぱいになった。


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お会計にて、うやうやしく金券1枚ちぎって差し出す。
レジ係のおじさん、一瞥して、
「あっ… いやー、これはちょっと…」

ん? なになに?
…あ、そうか。こういうものには有効期限というものがあるのかも…。
ほかに一緒に貼ってある「みゆき食堂」とかのクーポンには期限がないから、よく見もしなかった。
どれどれ、とのぞき込む。
“2017年3月末日まで有効”

笑ってしまった。図々しいにもほどがある。
7カ月以上過ぎてる。お菓子とかならカビが生える。
ああハズカシイ。恥ずかしいけど笑える。
「10月ぐらいのやつならなんとかなるんですけど、決算もありますからねー」
そりゃそうだ。
すごすごと850円お支払い。


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でも、10月ぐらいなら、というおじさんのユルさ、サービス精神はうれしい。新しい金券もくれた。有効期限は2018年1月末日。ちょっと微妙な感じ。

ずっととらわれていたクーポンの呪縛から解放されたことは間違いないようだ。


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[DATA]
ぼん天
東京都東村山市久米川町1-37-30





[Today's recommendation]


https://youtu.be/iGk5fR-t5AU



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◆ 猫写真はこちら


昭和中華の白昼夢 【中華 虎楽】

2017.07.08

 東村山市内の中華部門三大ディープゾーンの一つ、青葉町の「虎楽」。
青葉町といっても広いし、どの駅からも遠いので、ほとんど知られていない店だと思う。僕の自転車コースでいうと「くるまやラーメン」と清瀬のベタニア修道女会の途中ということになるんだが、この古い新興住宅地(ヘンな表現だが)は道がほとんど迷路で、20回以上折れつつ毎回まぐれで通り抜ける。


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そういう意味では、こんなところに食堂が!? という幻影感というか、意外性のポイントはかなり高い。
ちなみに“三大”のあと2つは、萩山町のY江と本町のS軒。


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われわれは市内の古い中華屋・ラーメン屋はほぼ制覇しているが、そんな中で妻が入ったことのない唯一の店がこの虎楽。本日は妻が冷やし中華を希望するので、この機に行ってみることに。
まあ、わざわざ上記のようなわかりにくい行き方をしなくとも、空堀川の曙橋からちょっと入るだけなんだが(笑)。このささやかな商店街はなかなか味わいがある。


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引き戸を開けると右手のカウンターの両端に2人。
客ではなくお店の人のようだが、2人ともうつむき加減でしばらく僕らに気づかない。
ちょっとした気配に、機械仕掛けのように2体同時に作動。
たったいま時間が動きだしたような光景。


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店内は思ったよりも広く、カウンターもゆったり9席とられている。そのワイドなカウンターのわざわざ両端って、その距離感に緊張が走ったのは僕だけか? いちばん奥がやや小柄なおとうさん、いちばん手前がやや大柄なおかあさん。
「アッツイですねー」とお母さんはとてもにこやか。空気が緩む。


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冷し中華900円の張り紙にかーちゃんの顔が曇る。「いい?」と聞かれても、入っちゃったんだからしょうがないし。
チャーハン700円にわしの顔が曇る。入っちゃったんだからしょうがないし…。
奥の壁に掛けられたテレビではバラエティーのような番組をやっている。こういうのはあまり見ないから、ヒサモトとかイモトとかいう人たちのギャハハハにはついていけなくて。昭和の食堂のホノボノから平成の世のサツバツに引き戻される瞬間。


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まず冷し中華が来る。
ぱっと見、色味がきれいで量も多そう。


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具はハム、キュウリ、薄焼き玉子、トマト、コーン、レタス、ワカメ、紅ショウガ、キャベツ、レモン。
冷し中華にはレモンの酸味が必須とつくづく思う今日このごろ。


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続いてチャーハン。こちらも量が多い。
お玉で丸い型に抜かないでぱらっと盛られている。それはいいんだが、ずいぶん盛り付けが雑だ(笑)。


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具は卵、ネギにグリーンピース(飾りでなく具として一緒に炒め込まれている)。紅ショウガが添えられ、小鉢(キャベツとニンジンの塩もみ)とスープが付く。
全体に茶色っぽく甘みも強いので、ラーメンのタレとかで味付けしてるのかな…? 何とも微妙な味わいだが、ひと言でいうとチャーハンの味を見いだせない。


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前にラーメンを食べたときも思ったのだが、ここの味付けは独自路線で、懐かし系を期待すると肩透かしを食らう。この雰囲気なんだからそんなはずはない、とモヤモヤする。ならばタンメンはどうだ? と意固地になりそうな気がしないでもない。
まあ、好みのど真ん中の揚子…、もとい、Y江のようにはなかなかいかないが。


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[DATA]
中華 虎楽
東京都東村山市青葉町3-34





[Today's recommendation]


https://youtu.be/CevxZvSJLk8


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