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茶屋のある風景 【豊島屋】

2024.03.10

 石神井公園 三宝寺池のほとりにある「豊島屋」は歴史ある茶屋で、ここまで石神井公園編の記事を書くにあたってほかの調べ物をしていてもときどきに名前を目にする。

――三宝寺池バス停の近くには「ひょうたん池」がある。三宝寺池の南東端の排水溝の水路を通った水は、途中ひょうたん池に引き込まれた後、井草通り下の暗渠を通って石神井池に注いでいる。
同池の北側は大正期に創業した茶屋「豊島屋」、石神井公園サービスセンター、高い木立がそびえるアスレチック(遊具あり)・おべんと・くぬぎ(遊具あり)・さくらの各広場、A地区野球場などになっている。同池の北西には豊島氏の伝説に因んだ殿塚、姫塚があり、同池の西はフェンスで囲われた野鳥誘致林、広場(無名)、同池南西は小さな宇賀神社上広場(通称)になっている。
「石神井公園」Wikipediaより、最終更新 2023年12月29日09:57)


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上の記事の“沿革”によると、「豊島屋」の創業は1910年代。
その歴史に恥じぬ? 年季の入りようで、名湧水の池の端というロケーションと相まって、これほどレトロな趣深い茶屋というのも首都圏ではなかなかお目にかかれない。

東京西部在住の茶屋好きとしては真っ先に訪れるべきお店だが、これまで取り上げてこなかったのは撮影禁止店だから。
なのでこの記事も、写真は遠巻きの外観のみ。


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ざっと、三宝寺池に面したテラス席(というのかな…)と、その奥の座敷席からなる。
座敷は意外に広い。
まず席を決め入り口の食券売り場に戻って席番号を申告のうえ注文するという、フードコートスタイル? の前払い制。

座敷席を確保し、注文は基本のラーメン700円とカレーライス750円。


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ラーメン来る。

「撮影禁止ってあるけど、これもダメなの?」
「あ、いいですよー♪」

と、ごく軽やかに許可をいただきました。


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ということで、料理写真を追加掲載。


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こちらは皆さん接客が丁寧かつ親切で、禁止の張り紙の多さとのギャップに驚く。
禁止事項には客側に問題… ということも多いのかと。
聞けばなんとかなるというケースは少なくない。


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実は昔、一度入ったことがあって、どれくらい昔かも覚えていないくらい昔の話だが、住んでいた場所との位置関係から35年ほど前のことではなかったかと思われる。
それほど昔にもかかわらず、漠然と記憶がある。


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やはりラーメンとカレーだったような気がする。
ビールも頼んだかもしれない。
たぶん昼どきだったと思うが、夕方だったらどれほど趣があることか… と考えたことを覚えている。
35年前の時点ですでに特筆もののレトロ物件だった。


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三宝寺池は“鳥と水と樹々の音”として環境省「残したい日本の音風景100選」に選ばれているが、このお店も「茶屋のある風景100選」などとして後世に遺していっていただきたい。

(つづく)


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[DATA]
豊島屋
東京都練馬区石神井台1-27-19





[Today's recommendation]


https://youtu.be/YM7wH8VS00M?si=cRDeBABbYsAIwPk_



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次号予告


身近に味わうエキゾチシズム 【ポサーダ デル ソル】

2017.12.09

 一昨日と同じ書き出しでなんなんだが、六本木の会社に勤めていたころ、エスニック料理というものがはやり始めていた。いわゆる食べ歩きというスタイルが普通の若者に定着していったのもそのころのことのような気がする。
雑誌やガイド本なんかを手に刺激的な店を訪れるのだ。

当時の行動範囲でいうと、歌舞伎町の「バンタイ」(タイ)、原宿の「タコス・デル・アミーゴ」(メキシコ)、渋谷の「ブーゲンビレア」(ベトナム)、六本木の「ブンガワン・ソロ」(インドネシア)、恵比寿の「プノンペン」(カンボジア)、代官山の「ラ・カシータ」(メキシコ)… etc. と食べ歩いた。
元号はまだ昭和だった。


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ちょうど1年前、久米川にメキシコ料理店がオープンした。


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オープン前から、どんこい祭だか東村山市民産業まつりだかにその店は出店していた(イベント出店は「バレンシア」名義)。ブースにお店の地図まで張ってあって、事情を知らない僕はそれを頼りに散々探し回ったが見つからず、忘れかけたころ、エキゾチックな家具を搬入する現場に出くわした。
あの地図はcoming soonの告知だったのね… とようやく気づいたのだった。


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一昨日も書いているように、いまやインド料理屋はどこにでもある。タイ料理屋も普通に見られる。
でもそれ以外となると、さすがに北多摩の北部エリアではめったにお目にかかることはない。


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若いころ食べ歩いたくらいだから、基本的にエスニック料理は好きである。そもそも異文化コミュニケーションは嫌いじゃない。
でも年とともに都心の繁華街に足が向かなくなって、同時に異文化や刺激的なものに触れる機会もなくなっていった。


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メキシカンレストラン「ポサーダ デル ソル」が金土日にランチ営業していることに気づいたのは開店からしばらくたったころ。
30年前のエスニックブームのころ、特にメキシコ料理とは縁があって、上記タコス・デル・アミーゴには仕事の関係でよく飲みに行った。
ポサーダ デル ソルの前を通るたびにあのころのような好奇心が少しずつ頭をもたげていったのかもしれない。


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テーブル4×4のこぢんまりした店内は、まさに異国情緒。

そういうものに詳しくないので正確な表現でないことをお断りしたうえで目に付くものを列挙すると――
アステカ意匠のいすの背もたれ、ソンブレロ、サボテンの置き物、カラフルな古地図の額縁、アステカ曼荼羅のタペストリー、マヤの太陽神の壁掛け、店名入りのタイルプレートとセットの壺、藤製のフルーツバスケット、テキーラやラム酒の瓶、ワインラック…。


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こういったものがきれいに不思議な秩序感をもって配置されている。
そしてカトリックの国メキシコらしく、店内いたるところにクリスマスの飾り。

注文は、Aランチ:日替わり(チキンのトマトソース煮)700円とCランチ:ローストチキン1000円。


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サラダはダイコン・ニンジン・ピーマンのサルサソースと、別ドレッシングのエンダイブ。
牛スープは薬味のコリアンダーが肉の風味を引き立てる。カップスープが、うなるほどおいしい。


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メインはどちらも料理とメキシカンライス(ピラフ)のワンプレート。


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トマトソース煮はほのかにチリ風味の効いたスパイス感で、煮込んだ鶏肉は丁寧にほぐしてあり口に入れやすい。
添えてあるタコスチップにのせて食べると、うまーっ!


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ローストチキンの部位はサイ(腰)? ローズマリーを効かせて軟らかくローストしてある。


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チキン自体はシンプルな味付けだが、やはりチリ系のソースがピリッと刺激的。


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あっさり味のピラフにとてもよく合う。付け合わせはフライドポテト。
最後、指でつまんで骨にしゃぶりつく。


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「シナモンと黒砂糖が入ってます」と、食後のメキシカンコーヒーを提供する店主。
一見コワモテっぽいが物静かな方で、接客はとてもソフト。男性調理人と2人体制のオペレーション。


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全体に、自然派な料理の味付けに驚かされつつ、個人的にはかすかなノスタルジーに浸れる。何より、トリップ感満載のお店の雰囲気が素晴らしい。


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[DATA]
ポサーダ デル ソル(Posada del Sol)
東京都東村山市栄町2-30-23
http://www.posada-del-sol.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/sR-OaTD-_Us


https://youtu.be/WoILPBDsfvI


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 和スイーツ2題

2017.12.09 亀屋/東村山市本町4-2-3

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豆大福120円、酒まんじゅう120円


2017.12.09 あずきや/東京都東村山市諏訪町1-29-34

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玄米まんじゅう(こし)90円、酒まんじゅう70円、大福90円(いずれも特売日[第2土日]価格)


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