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ラーメン好き? 【珍来亭】

2023.08.26

 午前中自転車で遠出しようと思ったが、三鷹付近でパラパラ降ってきて、アーケードや地下街など雨をしのげる場所の多い吉祥寺に一時避難した。
東京アメッシュなどで確かめると都心方面から向かってくる発達した雨雲もあって、動くに動けず、そのまま昼ごはんを食べるなどして雨をやり過ごすことにした。


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1人のときの昼めしはラーメンくらいしか思い付かない。
幸い吉祥寺は“激戦区”といわれるほどラーメン屋には事欠かない。
しかし週末の吉祥寺のランチタイムは混雑を極める。
どこも行列で、ぐるぐるさまようハメに。


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ふと気づいた。
ぐるぐるといっても数軒の同じ店をぐるぐる回っているにすぎなかった。
数軒とは、このブログで何度も取り上げている特定の5~6軒。
激戦区も何もあったもんじゃない。

ためしに「吉祥寺で人気のラーメン屋11選」とか「激戦区吉祥寺のおすすめ15選」とかいうまとめ記事をのぞいてみると、ほとんどの店は場所すら知らないのであった。

もしかしたら自分はラーメンというものに興味がないのかもしれない。
どうしよう、このブログ ( ̄- ̄;) ンー


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で、入ったのは「珍来亭」。
創業1951(昭和26)年のハモニカ横丁の老舗。


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こういう店なら知っている。
そしてこの店はまとめサイト常連の人気店でもあり、ぎりぎりセーフ… みたいな?
世事に疎い自分を世間につなぎ留める糸のような存在と言いましょうか😅


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5年前の記事に“10年ほど前に何度か改装してレトロモダン路線のこぎれいなつくりに変わったと記憶している”と書いているが、去年のいまごろも改装工事を行っており、いっそう存在感を増している。


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毎度同じのラーメン+半チャーハンを頼もうと思ったが、品書きに見当たらない。
改装してセットメニューがなくなったのかと思い聞いてみると、セットは平日限定サービスとのこと。
なので注文は、単品でラーメンと半チャーハン… って、おんなじかい ゞ( ̄∇ ̄;) ヲイ!


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ラーメン(しょうゆ)はぱっと見、スープの色の濃さがインパクトあるが、味はあっさり系。
魚介の風味漂う昔ながらのホッとする味わい。


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麺は中太縮れで、やわめのゆで加減がやさしい感じを醸し出す。
チャーシュー、メンマ、小松菜、のり、ネギ。


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チャーハンは、チャーシュー、卵、ネギという基本の具3種によるオーソドックスなもので、強めのゴマ油の香りが特徴的。
しっとり系かな。


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こういう普通にしょっぱいラーメンが好きという意味では、自信を持ってラーメン好きを自称できるんだが。


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[DATA]
珍来亭
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-9
https://twitter.com/chinraitei





[Today's recommendation]


https://youtu.be/pc6CWfBgIt8?si=x7aT8JYp3YI1iPFQ



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Bib Gourmand! 【日本橋 玉ゐ 本店】

2022.07.17

 月~土と1週間丸々仕事に追われていたワタシです。
な、なんで? ( ̄Д ̄;)

とにかく疲れた。
疲れてたそがれる。

しーらなーいま~ちをー…


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ということで、有楽町へ。
知らない街のアンテナショップがいっぱい。
沖縄、高知、茨城、秋田、徳島…


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そのあと日本橋まで歩く。
長崎、滋賀…


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昔から気になっていた「玉ゐ」で昼ごはんという話になった。
こういう流れでもないと、なかなか入れないお店である。


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その「日本橋 玉ゐ 本店」、12時前でたいへんな行列なのだった。


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僕は医薬関係の仕事が多く、“薬のまち”日本橋はネット環境の整う前の時代によく歩いた街の一つ。
駅から仕事先までのルート近くにある「玉ゐ」は、まさに“お江戸日本橋”を感じさせる存在だった。


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ところがこのお店、建物こそ古い酒屋の店舗(1953年築)をそのまま利用して老舗然としているが、実は2005年創業と新しい。
僕が憧れの眼差しで眺めていたのは創業当時の様子だったらしい w( ̄▽ ̄;)w エー!?


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いやー、知らないことってあるものですねー。

って、古かろうが新しかろうが名店には違いなく、なんと、“ミシュランビブグルマン”(価格以上の満足感が得られる料理)を4年連続で受賞しているそうだ。


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さて、待ち時間1時間は覚悟したが、行列中に適宜注文をとるなどシステマティックな対応で、約30分で席に案内される。


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注文は、“箱めし中箱 合いのせ”と“背くらべ”。


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背くらべ

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箱めし中箱 合いのせ


合いのせとは、煮上げと焼き上げが1枚ずつのったもの。
背くらべは、真穴子(大ぶりの)と“めそ”(小ぶりの)と、大きさの違う穴子がのっている。
おためし的にバリエーションを追求してみました。


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背くらべ


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箱めし中箱 合いのせ


穴子はまさにいまが旬。
子どものころ夜釣りでなじみ深い存在だったが、食材としてきちんと対峙したのは初めてかも。
うなぎにも引けをとらない贅を味わわせていただいた。


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[DATA]
日本橋 玉ゐ 本店
東京都中央区日本橋 2-9-9
https://anago-tamai.com/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/RdbbJksuRxA



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“知らない街”での買い物の数々


公園のベンチで1人… 【パークス 野川】

2022.04.17

 前記事の続きで、野川公園で腹が減って途方に暮れるワタシ。
このあたりで思いつく街となると調布駅か府中駅になるが、どっちもそう近くないし、行ったところでお店のアテがあるわけでもないし…。


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野川公園は野川流域に広がる都立公園で、真ん中を通る東八道路によって南北に分断されている。
自然観察園側から連絡橋・一之橋を渡って南側へ移動。


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こちら側にはあまり来ないが、意外に人出が多い。
ハタと気づいて園内案内図を探して見てみると、思ったとおり“売店”というのがある。パンくらい売ってるかも。


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行ってみると、なんと「パークス」である。


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「パークス」は東京都公園協会の事業として主要都立公園に出店している売店。
パンよりもちゃんとした食事ができる。


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去年利用した別業態の「そば茶屋さくら」(小金井公園)がよかっただけに、パークスには好印象を抱いている。
行動圏内では石神井公園と小金井公園にあるのを知っているが、こちらはノーマークで、うれしい誤算といえよう。


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やきそばを買って、1人ベンチで食べる。


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「そば茶屋さくら」の記事に、
“だだっ広い公園のベンチで1人そばをすする…。ぼくにはとてもできない”
と書いたら、
“私はベンチでひとり丼抱えて蕎麦、全然いけます”
というコメントをいただいた。

それもそうだよな… と、ポジティブな方向に響くものがあった。


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ベンチで1人、焼きそばをすする。
こういうのも公園デビューというのかな… (;^_^A


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[DATA]
パークス 野川
東京都三鷹市大沢6-4-1
https://musashinoparks.com/kouen/nogawa/
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/facilities049.html





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/euE0wyRmyZs



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前記事に書いたカタクリ自生地は、深大寺自然広場・調布市野草園の向かい斜面だった


昼ごはんは長瀞名物! 【味の老舗 若松】

2021.11.07

 宝登山神社奥宮 正面の階段を下り、右に行けばロープウェイ宝登山頂駅、左に行けば小動物公園。
迷わず左へ向かうわしら。
おサルとか見たいわけじゃなく、下山ルートがこっち。


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せっかく山の上にいるんだから散策しなきゃ損だと思う。
ぶらぶら歩いて下りようと。


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宝登山神社二の鳥居に12時20分。
腹が、減った……

参道に出て最初のお店にはものすごい行列ができている。
昼ごはん、大丈夫か…?


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さっきの駅前の様子


午前中に歩いた印象では、参道側より駅周辺・岩畳通りのほうが街が古い。
B級心をくすぐられるお店を何店か、目星をつけてある。
問題は混み具合だが…


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最初に通りかかった「味の老舗 若松」。


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オープンなつくりで店内の様子がよくわかり、ゴタついているようにも見えるが、空いている席があるようにも見える。
「ここでいいんじゃない?」


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踏切際のお店。
“味の老舗”というキャッチが素晴らしくB級。


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こういう典型的観光地食堂は接客に難がある場合が多い。


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が、こちらのおばちゃん、「すぐ片付けるからね」と対応が早く、「あ… こっちの席でもいい?」とわがまま言ってもイヤな顔ひとつせず「こっちがいいの?」と、こっちのテーブルを素早く片付けてくれる。
忙しいなかこういう接客をするおばちゃん、なかなかいない。


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注文は、みそかつ重&そばセットと天もりうどん。


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みそかつ重はこちらの名物らしい。
赤味噌とザラメで優しい甘さに… というのはあとで調べて知ったアド街情報で、2016年放送の長瀞編で11位だったらしい。


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かつがたっぷり2枚。
薄めにスライスされたチキンかつで、食べやすさとうま味の絶妙にバランスされた厚みだと思う。


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そばつゆのほかにお吸い物が付く。
だしがわかりそうで最後までわからない、ナゾ的においしいお吸い物であった。
お新香の大根ぬか漬けもかなりおいしい。


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そばやうどんはどうということもないが、その分というか、天ぷらがすごい。
さつまいも、かぼちゃ、なす、れんこん、にんじん、ぶなしめじ、えのき、ゴーヤ、春菊、ナゾの青菜、それから…


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「ん…?」と、うどん担当の相方。「これ食べてみて」
と、よこされた一切れは、シャリッという食感。
「え…? これって…」

大根の天ぷら、初めて食べました (^○^)


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さっき山を下る途中、下から汽笛が聞こえていた。
秩父鉄道ではSLが運行されているが、こんなお店で食べている最中に間近にSLが通過したらと考えると、鉄道ファンでなくてもワクワクする。


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[DATA]
味の老舗 若松
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞488-3





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/gocGlRuW1bw



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リンドウ / 宝登山神社


思い出横丁 一杯のラーメン 【岐阜屋】

2019.04.11

 新宿西口 ション… もとい、思い出横丁は、もはや立派な観光スポットのようだ。
前に来たのが2年前で、そのときもそうだったが、外国人観光客がものすごく多い。


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一方、日本人はどうだろう。
特に僕らより上の世代、この地に踏み込むことに抵抗のある人がいまだ一定数いるんじゃないだろうか。


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ヒトの嗅覚同定と空間記憶は相互に関係しており両者は同じ脳領域に依存している、とする論文が昨秋、Nature Pub.のオンライン学術ジャーナルNature Communicationsに掲載された。
簡単にいうと、人間はにおいの記憶を空間ナビゲーションに役立てているということ。裏を返せば、ある空間に立ち入ったとき、関連するにおいの記憶がよみがえる、ことにも。
…これ以上展開するのは危険なのでやめておきます (; ^_^ A アセ…


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思い出横丁(正式名:新宿西口商店街)のルーツは1946年ごろにできた闇市。
若いころ、まだそういった横丁が各所に残っていた時代においても、ここは踏み込むのにちょっと勇気が要った。
いまは商店会がネットで情報発信をするといった具合で、あのころとはだいぶ状況が違っている。


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ラーメン「岐阜屋」はメディアにも登場する有名店だが、入るのはこれが2度目で、しかも最初に入ったのがこのブログ記事にもなっているくらい最近の話だ。


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ビニールカーテンの仕切りの“裏口”


やはりこの横丁自体、若いころあまり得意ではなかったということ…?
だって、いまでこそ表通りでも珍しくない昼飲み客だが、昔そういう人々は一種近寄り難いオーラを放っていたのだから。


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前回気づかなかったが、反対側にも出入り口がある。
というか、前回見つけたこのビニールカーテンの入り口は、どっちかというと裏口。
どうも客が少ないと思っていたが、1段低くなっている向こう側の空間はかなり盛り上がっているもよう。


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線路際の表口はこんな感じ


注文はラーメン並420円。


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表口はあらかた、どう見ても飲み客。
ラーメン1杯ササッと食べて帰る客に、この裏口は使い勝手がよい。日本橋「たいめいけん」のラーメンコーナーみたいなものだ(笑)。


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ラーメンは鶏ガラか鶏油かのトリ風味が強く、ショウガでマスキングしてあるシンプルな組み立て。程よいうま味の優しい味わいだ。
ツルッとした平打ちのストレート麺が特徴的。


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新宿は「長野屋」「岐阜屋」ときたので、次は北陸3県か山梨に引き返すか… と思ったら、裏口の斜向かいに「越後屋」というのがある。いや、その先には「埼玉屋」…
そういえば「但馬屋」という名店があるのも、この一角だ。


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[DATA]
岐阜屋
東京都新宿区西新宿1-2-1





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/DYja5pH7ciM


青梅街道 田無宿の歴史を伝える 【坂平】

2019.02.22

 田無駅北口、青梅街道筋のうなぎ屋「坂平」。
文久元(1861)年創業といわれる正真正銘の老舗である。


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田無の歴史を伝える座談会記録『田無のむかし話』に、「坂平」について次のような記述がある。

――高級料亭で、奥座敷がいくつもあり、その一部は今でも使われている。黒光りした廊下の額に入っている明治28年の料理飲食業の許可証がこの店の歴史の古さを物語っているようだ。6月になるとうなぎのシーズンが本格的に始まり蒲焼の匂が道行く人の胃袋を刺激する。だがうなぎ料理の食べられるのは町の名士、登記所のお客ぐらいなもので、庶民には縁遠かった。(田無市立中央図書館 編、『田無のむかし話 その3 ―明治末期から大正初期にかけての青梅街道の町並み―』(1979)より)


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地図は明治末期~大正初期の町並みを再現したもので、登記所(法務局)が現在の田無アスタの位置にあり、青梅街道から登記所への通路入り口に「坂平」があった。


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アスタ裏へ出て登記所の客のお大尽になったつもりで「末広」前から「坂平」に抜ける路地に入る。


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実は事情により酒を抜いている。…と聞いたら僕を知る人は相当びっくらこくであろう局所的大事件で、断酒は胃カメラをのんだ3年2カ月前のとき以来。つまり約850日連続記録が途切れたと。禁酒は昨日(2月21日)で11日目となり、ふだん焼酎1升を3~4日というペースなのでこの間3升浮いた計算で、乙類1升パック約1300円として4000円。
この4000円がお大尽の軍資金である。


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お店は想像していたよりずっと小さく、右手に4人テーブルが3卓、左が小上がりで2人用座卓3つ。幾棟かが連なったようなつくりに見え、奥に個室や広間等があるのかもしれない。


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真ん中のテーブルに着いて、うな重 並1900円を2つ注文。


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「肝吸いお付けしますか?」とおかみさん。
うな重には+100円で付く肝吸い(単品は200円)もお願いして、2人前ジャスト4000円。


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それにしても、いまどき2000円でうな重にありつける機会というのもなかなかないが、それが創業150余年の老舗となるとかなり貴重といえよう。


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先客は小上がりにちょこんと腰かけている年配男性1人で、真横にそういうふうに座られていると落ち着かないなぁ… と思っていたら持ち帰りの客だった。
通りから様子がうかがえる焼き場では大量のうなぎが扱われていたように見えたので、持ち帰り需要が多いのかもしれない。


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かば焼きは強めに焼かれ、ふっくら感はないが臭みが落ちて香ばしい。
たれは照りの強い見た目から想像するほど甘くはないが、継ぎ足して煮詰めたような濃厚さが老舗の歴史を感じさせる。


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現店主が5代目とのことで、一緒に仕込み~焼きにあたるのが息子さんで6代目。
おかみさんはたいへん気さくな方で、いまはときどき訪ねてくるお孫ちゃん(6代目のお子さん)と会うのが何より楽しみと話していた(今日がたまたまその日だった)。


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来し方を思い出でつつ、行く末の見通し良好のようである。


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[DATA]
坂平
東京都西東京市田無町2-4-7





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/zH3JpqhpkXg


期待以上にレベル高かった地元飲み 【葉月】

2018.01.24

 このブログは毎日の昼ごはんの記録みたいな感じになっているが、特にそう決めているわけでもなく、とりあえず外で食べたものは全部記事にしておこうと思っている。ただ、夜に外食をする習慣がないので、結果的にほぼ昼に食べたものの記録ということになっているだけ。
たまに夜に外で食べることがあれば、それはそれで書き残そうとは思っている。

ちなみに去年は2件(たぶん)、夜の記事がある(「ながしま」「弁慶」)。
1年で飲み会2回というのは相当少ないと思うが、それにはいくつか理由があって、いちばん大きいのが財政問題。
僕の毎晩の酒量はものすごいので、ときどき外で飲む、程度でもたちまち破綻してしまうことは目に見えているのだ、わはは(笑)。


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今日は久々の外飲み。
これは前々から決めてあったので、雪が降ろうが槍が降ろうがツレは許してくれない。


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この冬のうちに1回はフグを食べようということで、年末からいろいろお店を見て回っていた。その中で、場所も含めていちばんよさそうだったのが東村山の「葉月」。
とらふぐコース1人前(通常7000円のところ)4800円! もすごいが、さらに手ごろなトラフグ刺身1800円、ふぐ唐揚げ1200円というものが、毎晩店頭に出される“本日のおすすめ”に書いてある。お試しにぴったり。


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6時すぎでお客さんは奥の座敷のお年寄りグループのみ。われわれは手前のテーブル席に。
何をおいても「トラフグのお刺身を…」と言いかけると、「今日はもう終わっちゃったんですよ…」と。
ガクッ…


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でも、ちょっと安心している自分がいる。だって“本日のおすすめ”いつ見ても同じ。仕入れ状況とかもあるだろうし、いったいどういうシステムになってるんだろう… と若干不安を感じていた。
品切れの日があって当然だろう。メニュー書き換えるのめんどくさいだけ。


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ふぐ唐揚げはできるとのことなので、まずお願いする。
お刺し身のおすすめを訪ねると、「しめサバなんかいいんじゃないですか」と店主。おお、好物じゃ。
それと季節がら、あん肝ポン酢を。
酒は緑川正宗(熱燗専用酒)を、お銚子とヒレ酒で。


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まず突き出し。
クラゲのごまあえ、のれそれの三杯酢、日本海もずくの酢の物の3品。
全部おいしー。ヒレ酒沁みるー。


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ということで、しめサバ、あん肝、ふぐ唐揚げ。


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味付けの酢や生醬油がキリッと立ってるところが特徴。


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酒は2本目から久保田・百寿に。


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追加で頼んだ若鶏の塩焼きが絶品。
玉子焼きはしっかり甘い。


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ツレはこの店でシメまでやっつけるという。
鯛かぶと土鍋御飯というものがある。
聞いてみると、(小)1500円はちょうど2人用の設定とのこと。
ただし40~50分かかると。もっと早いうちに頼んでおかないとだめなんだな。
でもせっかくだからお願いする。


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久保田を追加し、ちびちびやりながらご飯の炊き上がりを待つ。


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[DATA]
葉月
東京都東村山市本町2-24-4





[Today's recommendation]


https://youtu.be/YjRbmtrDJI4



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香り高い一杯の幸福 【自家焙煎珈琲豆店 一福】

2017.11.05

 久米川辻近くの「つむじ」では毎月第1土曜に「つむじ市」が開催され、“地域”“食”“手しごと”をキーワードに、地元農家の新鮮野菜や個性派のパン・スイーツなどが販売される。
僕らは春ごろから足を運ぶようになったが、比較的広域から出店があってなかなか楽しめる。
これまで購入したりお話を聞いたりしたのは、八坂の「くころcafe」、東大和の「サンサンベーカリー」、青葉町の「そばの実カフェ sora」、久留米下里住宅に入る「ベーカリーカフェ 勿忘草」など。

つむじを主宰する相羽建設のフリーペーパーが届くようになり、それに掲載されていたのがこちらの「一福(ichifuku)」。
定年後にカフェをやりたいと考えていたご主人が、自宅前にあった2台分の駐車スペースに建てたという、6坪の自家焙煎珈琲豆店。

毎朝僕が入れるコーヒーを飲む妻が、「ちゃんとしたやつと比べてみるべ」となったらしい。「コーヒー豆販売店だが喫茶スペースもあるらしいから行ってみよう」と。


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立川若葉町団地の南を走る広い通りの西の端、立川通り側から見たら清掃工場の裏のあたりに位置する。
住宅街の真ん中という感じで、一軒家の前のまさに駐車場だったんだろうなという場所にちょこんと立っている。
引き戸を開け、喫茶利用である旨を伝えて入店。


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かすかに新建材のにおいの残る真新しい店内。ホームページには8月5日オープンとある。
カウンター2席と壁に据え付けのテーブル3席の小さなお店。ご主人も奥さまもとても優しそう。
ブレンド珈琲は、一福ブレンド(深煎り)410円、けやきブレンド(中深煎り)410円、若葉ブレンド(中煎り)410円の3種類。深煎りと中煎りをオーダー。


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BGMはジョン・コルトレーン。
お店のこだわりは「品質の高い生豆を使用し、毎日小さな直火式の焙煎機で丁寧に焙煎した煎りたての新鮮な豆」。
豆を挽き、ご主人が淹れ始めると、たちまち店内は心地よい香りで満たされる。コーヒーの香りにはヒーリング効果があるという。
ゆっくりじっくりドリップする。サーブまでに10分以上を要する。


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中煎りの若葉ブレンドはかなりまろやかで、クリーミーな香りが口の中から鼻腔いっぱいに広がる。
一方、深煎りの一福ブレンドはより苦みが強いが、ナッツのような香ばしさとコクがあって、キャラメルのようなミルク感すら感じられる。優しい口当たりながら深い味わい。
香り高いコーヒーで幸福なひととき。


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「いや、お父さんのコーヒーもなかなかだと思ったよ」と。
いやいや、天と地ほどの差があるでしょう(笑)。


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[DATA]
自家焙煎珈琲豆店 一福
東京都立川市若葉町4-18-4
http://ichifukumameten.com/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/6PsiuD5Qnqs



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◆ 猫写真はこちら


最高規格の武蔵野うどん 【こせがわ】

2017.09.13

 東村山市商工会では、東村山が生んだ厳選された品を“里に八国”ブランドとして認定している。
商工会ホームページには「江戸時代から「麦切り」と呼ばれ食されてきた「うどん」を始めとして、33品目を『里に八国』の名で地域ブランドとして認定」とある(更新日:2017/9/7)


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八国とはいわずと知れた、『となりのトトロ』の舞台の一つ“七国山”のモチーフとされる、東村山のシンボル的存在“八国山”のこと。
その八国山のふもとの住宅街の奥まった場所で営業する手打ちうどん「こせがわ」のうどんも、認定品の一つだ。
上のサイトでは「小島屋」「ますや」「きくや」という武蔵野うどんを代表する老舗と堂々肩を並べて掲載されている。そして、おそらくこの中で最もクォリティの高いうどんを提供するのが、こせがわである。


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このあたりのうどん屋の一つのスタイルである農家のはなれ的な形態で、もともと玉売りの販売所だったところを増築して食堂とした。ネット情報によれば、それが2006年。昔、生うどんを買って家でゆでて食べたことを覚えている。
厳選素材が売りで、粉は長野県の地粉、塩は赤穂の天日干し塩を使用とのこと。


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1時半すぎで先客は3人。イートインスペースは広くはなく、6人用テーブル2つとカウンター3席。テーブルはどちらも2人組および単独客が使っているので、僕はカウンターに。
お品書きには、ざるうどん580円、大盛りうどん730円とある。ちょっと開きが大きいように感じて不安になる。つまり、大盛りにするつもりだったが多すぎないだろうか… とビビってるんだが、たしか以前は問題なく食べられたはず、と大盛りを肉汁(60円増)で。


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店員はおばちゃん2人。それもこのあたりのうどん屋の典型。
ただしそれは時間が遅いからで、ピーク時間にはもっと大人数態勢で男の人もいた気がする。
作業場の奥のほう(販売所側)にゆで釜があり、注文ごとにゆで上げる。提供までに13~14分かかった。


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うどんは灰色がかったやや平たい太麺。武蔵野うどんとしてはよじれは少ない。
ゆで上げ太麺は噛み応えがあって、噛むほどに地粉のよい香りが感じられる。
かつおだしの効いた汁は甘味が少なく、豚肉のコクが生きる味付け。デフォルトの糧はコマツナ、薬味にネギ。

完全ゆで上げというところが老舗の名店との違いで、もちろんそれに越したことはないが、むしろ素朴な味わいの辛口の汁がうどんの香り・甘味の引き立て、全体の質を高めているように思う。


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武蔵野うどんを初めて食べるという人に紹介するとき、個人的には、但し書き付きで「ますや」を挙げたうえで、現時点で総合1位として「こせがわ」を推薦したい。


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[DATA]
こせがわ
東京都東村山市諏訪町1-23-5





[Today's recommendation]


https://youtu.be/rqpriUFsMQQ



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いつものラーメン大盛り 【九州ラーメン いし】

2017.05.25

 前回は4月25日だからちょうど1カ月ぶり。なんか給料日のご褒美みたいになっちゃってるな(笑)。
しかし予定していたわけじゃないし、実際、午前中は違う店を考えていた。それが、腹が減るにつれて無性に「いし」のラーメンが食べたくなっていった。1カ月サイクルが体に染みついているんだろうか?


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「大盛りかい?」
「大盛り」
「はいよ」
と、いつものとおりラーメン大盛り(600円+100円)。
今日は先客3人と普通の入り。あとから客には見えない大将の知り合いが入ってきて、注文するでもなく、いすに座るでもなく、立ったまま世間話をしてる。テレビはいつもの時代劇専門チャンネル。


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自分の左隣の年配客はラーメン+餃子セット900円。右側の若者は、ラーメン+半ライス・高菜油いため付き、みたいなメニューにない上手な組み合わせのセットを特注したようだ。
ときどき高菜油いためをラーメンにのせてもらっている客がいたり、餃子がおいしそうだったりするのだが、僕はそういうものを食べたことがない。なにしろ店側が食べるものを指定してくるんだから、違いますとはなかなか言えない。


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しかし一応常連といえば常連なんだから、ほぼラーメン以外食べたことがないというのもまずいような気がする。もぐりと言われても反論できない。
今年はレパートリーを増やす方向で考えてもいいかもしれない。とりあえず近いうちに餃子は食べておきたい。

それにしても月イチで食べるラーメンがしみじみおいしい。


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[DATA]
九州ラーメン いし
東京都小平市小川西町3-18-10





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/zH3JpqhpkXg


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